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天気痛を防ぐには、体のある部分をマッサージすると効果的

雨が降ると頭痛やめまいが起きるのは、気象要素に影響を受ける「天気痛」の可能性があります。

ここでは、手軽にできる天気痛の予防法や、天気痛が起きた時の対処法をご紹介。さらに、天気に左右されない体質になるための生活習慣のポイントもお伝えします。

<監修>
佐藤純先生(愛知医科大学・学際的痛みセンター客員教授)

名古屋大学大学院医学系研究科で疼痛生理学、環境生理学を学ぶ。名古屋大学教授等を経て、2005年愛知医科大学病院 痛みセンターに日本で唯一の「天気痛外来」を開設。

目次

天気痛は予防できるの?

気象の変化によって起こる「天気痛」。その症状はその人がもともともっていた症状が天気に影響されて現れたり悪化したりするため、頭痛、神経痛の悪化、めまい、肩こり、首痛、腰痛、眠気、耳の症状、気分の落ち込み、うつ、不安症など多岐にわたります。

天気痛は、耳の奥にある内耳の気圧センサーが、気圧の変化を感知する際に過剰反応し、それによって自律神経のバランスが乱れて様々な不調を引き起こすことが原因であることが、これまでの研究から分かってきました。

耳のまわりの血行が悪くなると、内耳がむくんで過敏になり、天気痛を起こしやすくなります。
そのため、天気痛が起こりそうな時は、内耳の血行をよくすることが、効果的な予防法となります。

耳まわりの温めやマッサージが効果的

内耳の血行をよくするには、耳の後ろにあるツボ(完骨)のあたりに、ホットタオルや温かいペットボトルを当てるとよいでしょう。
また、寒くなる時期は日頃からなるべく耳を冷やさないようにして、イヤーマフや帽子などで防寒対策を心がけることも有効です。

もう1つの方法として、耳のマッサージもおすすめです。
両耳を手でつまんで上下や横に引っ張ったり、つまんだまま回したりしましょう。
さらに、手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回したりもしましょう。
耳と耳のまわりをもみほぐすことで血行がよくなり、内耳の状態の改善に効果があります。

マッサージは症状が出る前に行うのが効果的。予防にもつながるので、朝・昼・晩1回ずつ、まずは2週間から1カ月程度続けてみてください。

天気痛が起きてしまったら? エレベーターに乗るだけでも天気痛が起きる!?

天気痛の症状が現れている時は、無理をせずに体を休めることが基本。頭痛などのつらい痛みがある場合には、我慢せずに鎮痛剤を服用するようにしましょう。

天気痛が起こりやすい人は気圧の変化だけで症状が現れやすく、新幹線や飛行機での移動時やエレベーターの昇降時にも天気痛の症状が現れることがあります。

乗り物で不調が起きやすい人は、乗る前に耳のマッサージをしたり、市販の酔い止め薬を服用したりして、気圧の変化に備えましょう。
気圧調整機能のついた耳栓をつけたりするのも一案。片頭痛の痛み緩和も期待できます。イヤリングやピアスのような感覚で使用できるおしゃれな天気痛耳栓もあります。

天気に左右されない体質を目指そう

体質的に天気痛になりやすい人は、気象のストレスに負けないよう自律神経を整えていくことが大切です。そのためには、日中はアクティブに、夜はリラックスして過ごすメリハリのある生活を心がけましょう。

具体的には、
① 朝起きたら太陽の光を浴びる
② 毎日朝食を食べる
③ 日中にウォーキングなどの運動をする
④ ぬるめの湯で入浴する
⑤ 起床と就寝の時間を一定にして質の良い睡眠をとる

以上が、自律神経を整える生活習慣となります。

天気痛対策としてもう1つ大切なのは、もともともっている病気や不調を治すこと。天気から受ける影響を減らすと不安要素が減り、もともとの不調も治療しやすくなります。

天気痛を自分の体を見直すきっかけに。生活も見直して、健康な心身を手に入れましょう。