ロキソプロフェン配合薬の 飲み方の「なぜ?」に答えます!


ロキソプロフェン配合薬の 飲み方の「なぜ?」に答えます! ロキソプロフェン配合薬の 飲み方の「なぜ?」に答えます!

解熱・鎮痛薬として、その効果の高さが評価されているロキソプロフェン配合の解熱・鎮痛薬。既に服用している方も、これから試してみようと思っている方もいるでしょう。

正しく服用するために、まずは箱や説明書に書かれている内容をしっかり確認することが大切。
でも、使用上の注意や用法・用量を読んで、その内容に疑問を持ったり、理由が知りたくなったりすることもあるはずです。

そこで今回は、薬をのむ時の「どうして?」「こうしちゃダメ?」といった疑問にお答えします。

<監修>

城西大学薬学部 准教授 鈴木龍一郎(すずきりゅういちろう)先生 城西大学薬学部 准教授 鈴木龍一郎(すずきりゅういちろう)先生

城西大学薬学部 准教授
鈴木龍一郎(すずきりゅういちろう)先生

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

Q1. 水かぬるま湯でのまなければいけないのはなぜ?


水かぬるま湯でのまなければいけないのはなぜ? 水かぬるま湯でのまなければいけないのはなぜ?

A1.

薬の説明書を読むと、液剤や口の中で溶けるタイプの薬を除くほとんどの内服薬は、水またはぬるま湯でのむこととされています。それにはきちんとした理由があります。

ジュースの酸やコーヒーのカフェイン、牛乳のカルシウムなど、飲み物に含まれる成分の中には薬の効果を変化させたり、体内への吸収を阻害したりするものがあります。

また、アルコールで薬をのむと、肝臓がアルコールの代謝を優先するため、薬の代謝が後回しになり、作用が強まる恐れがあります。

飲み物には胃や腸など薬を吸収される場所まで運ぶ働きや、薬を溶かす働きがあります。「コップ1杯」など、飲む量が記載されているのはそのため。
量が足りないと、薬が食道に残って潰瘍を作ってしまったり、薬が溶けずに効き目が落ちたりすることがあります。

手元に飲み物があると、ついそのまま薬をのんでしまいたくなりますが、効果を得るためにも水やぬるま湯を用意しましょう。

Q2. 空腹時にのんではいけないのはなぜ?


A2.

ロキソプロフェンは胃に優しい薬ですが、体内で代謝されるとその成分が血と共に体内を巡るため、胃への影響が100%避けられるわけではありません。

胃の中に食べ物や飲み物が入っていると、胃の負担を軽くすることができます。そのため、空腹時を避けての服用が推奨されているのです。体調が悪く食欲がない場合でも、何か口にしてからのむようにしましょう。

ちなみに、薬をのむ時によく耳にする食前、食間、食後の違いはご存知でしょうか?
食前とは食事の20~30分前、食間とは食事中ではなく食事と食事の間という意味で、食事から約2時間後が目安になります。食後は食事が終わってから20~30分後までのことです。
一方、アセトアミノフェンには熱を下げたり痛みを緩和したりする作用はありますが、炎症を抑える抗炎症作用はほとんどありません。アセトアミノフェンがNSAIDsに分類されていないのはこのためです。また、鎮痛効果もNSAIDsと比べるとやや穏やかです。

Q3. 15才未満や高齢者がのんではいけないのはなぜ?


15才未満や高齢者がのんではいけないのはなぜ? 15才未満や高齢者がのんではいけないのはなぜ?

A3.

子どもは例え大人と同じくらいの体格であっても臓器は未発達です。そのため、大人と同じようには薬を処理できずません。
「薬を半量にしては?」と考える人もいますが、それもNG。ロキソプロフェンを配合した市販薬は15才未満の子どもが使った場合の安全性が確立していないので、アセトアミノフェンなどが配合された子ども用の薬をのませるようにしましょう。

また、高齢者は内臓の機能が低下しており、薬を処理しきれないと副作用のリスクが高まります。
持病を抱えて複数の薬をのんでいる場合も多く、のみ合わせに注意が必要。
のむ前に医師や薬剤師に相談してください。

Q4. 痛み始めたら早めにのんだ方がいいのはなぜ?


A4.

ロキソプロフェンは痛みの原因となる物質、プロスタグランジンがつくられるのを阻害して痛みを抑える薬です。
そのため、プロスタグランジンが大量につくられ、痛みがひどくなる前にのむのが効果的です。

Q5. 続けてのんではいけないのはなぜ?


続けてのんではいけないのはなぜ? 続けてのんではいけないのはなぜ?

A5.

前にのんだ薬が体に残っていると、効き目が強く出すぎたり、副作用が出やすくなったりするので、前の薬が十分に処理されてから次の薬をのむことが大切です。

ロキソプロフェンをのんだ場合、体の中でその濃度が半分になっていくのに約1.2時間ずつ時間がかかるため、1日2回を限度にのみましょう。痛みが再度現れた場合は3回目の服用も可能ですが、その場合も服用間隔は4時間以上空けるようにしてください。

この服用間隔は、1回分の薬に含まれるロキソプロフェンの量、60㎎で算出された時間です。例えば「ナロンロキシー」なら、1回1錠でロキソプロフェン60㎎が摂取できます。

薬の用法や用量、効き目、副作用などは、この成分量を基準にしているので、痛みがつらいからといって、間隔を短くしたり、多く飲んだりしないこと。あまりに痛みがひどかったり長期間に及んだりする場合は、服用を中止し医療機関を受診しましょう。

Q6. ロキソプロフェン配合の内服薬と外用薬と併用してもいいの?


ロキソプロフェン配合の内服薬と外用薬と併用してもいいの? ロキソプロフェン配合の内服薬と外用薬と併用してもいいの?

A6.

テープやゲルなどロキソプロフェン配合の外用薬は、痛みや炎症の起こっている箇所で局所的に内服薬と同等の効き目を発揮します。

内服薬に比べると外用薬から体内に取り込まれる薬の量は少ないとされますが、一度に数カ所貼ってしまうとそれだけ薬の量も増えてしまい、副作用のリスクが高まります。また、外用薬は用法・用量を守らずに使用されるケースも多く見られるといいます。

内服薬同士はもちろん、内服薬と外用薬でも、解熱鎮痛薬の併用は避けましょう。

つらい痛みや発熱から解放されるには、薬を正しく使うことが一番の近道。用法・用量はしっかり守りましょう!