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朝食抜きはNG! 子どもの頭痛は生活習慣が引き金に!?

日本の「頭痛もち」は、約4,000万人いるとされ、大人だけでなく子どもの頭痛も少なくありません。

暑い季節に避けることができない、強い日差しやまぶしい光、高温多湿による脱水、冷房などによる屋外と屋内の気温差は、頭痛を引き起こしやすい要因。9月になっても、まだまだ注意が必要です。

子どもの頭痛を予防するために、大人ができることを知っておきましょう。


<監修>
五十嵐久佳先生(富士通クリニック頭痛外来)

いがらし・ひさか 1979年北里大学医学部卒業。医学博士。北里大学医学部内科学講師、神奈川歯科大学附属横浜クリニック内科学講座教授を歴任。81年より頭痛医療に携わり、現在に至る。日本頭痛学会理事・専門医・指導医。

目次

子どもの頭痛と、大人の頭痛の違いとは?


頭痛にもいろいろな種類がありますが、日常生活の中で慢性的に起こるのが、「片頭痛」や「緊張型頭痛」、「群発頭痛」といった、いわゆる「慢性頭痛」と呼ばれているものです。

このうち、子どもの頭痛の中で多く見られるのが「片頭痛」です。

片頭痛は、頭の片側または両側にズキンズキンと脈打つような強い痛みが起こり、日常生活に支障を来すようなつらい痛み。吐き気や嘔吐を伴ったり、光や音に敏感になったりし、動くと痛みが強まる特徴があります。

片頭痛の痛みの発作は大人の場合、4時間から数日間続きますが、子どもの場合は少し違います。

子どもの片頭痛は発作時間が短く、1〜2時間で、長くても6時間ほど。腹痛など、頭痛以外の症状が現れるケースもあります。

さらに、子どもの場合は自分の症状を周囲にうまく伝えられないこともあり、度々起こる頭痛で学校に通えなかったり、授業が受けられなかったりするのが、周囲には学校嫌いや怠けているためと誤解されてしまうこともあります。

朝食を摂らない子どもは頭痛が起きやすい!?


片頭痛は、脳神経の1つである三叉神経が刺激され脳の血管が拡張することで起こります。そのきっかけは、ストレス、高温多湿による脱水、気温や気圧の変化、空腹、月経、光、騒音、アルコールなど様々。

子どもの場合、朝食を摂らずに登校し、昼食時間の前に頭痛を訴えるケースが見られます。これは、空腹で血糖値が下がった状態が片頭痛のきっかけになりやすいためです。

子どもの頭痛予防には、規則正しい生活と、1日3食をきちんと食べることが第一。夏休みで生活習慣が乱れてしまった場合は、早く立て直すことが肝心です。

片頭痛が起きたら、まずは冷やして安静に

頭痛が起きたら、生活に支障を来さないよう、早めに対処しましょう。
片頭痛の場合は、痛む部分を冷やすと痛みが軽減することが多いです。体を動かさず、光や音の刺激を受けない暗い静かな部屋で、横になることがすすめられます。

症状が軽い場合は眠るだけでもよくなることが多いのですが、症状が比較的強い場合は、市販の頭痛薬で対処してもよいでしょう。頭痛薬には1才から服用できるものもあります。服用する場合は、用法・用量をよく読み、痛みを感じたら早めに服用しましょう。ただし月に何度も薬が必要なら受診をお勧めします。

子どもの片頭痛を防ぐライフスタイルとは?

頭痛はセルフケアで発症頻度を減らすことができます。

毎日決まった時間に起床・就寝。食事は抜いたりせずにしっかり摂ることが大切です。

また、片頭痛の人は光やにおいに敏感なため、部屋の灯りは蛍光灯よりも電球の光にしたり、消臭剤や洗剤はなるべくにおいがきつくない物を選んだりするといったことも、頭痛の予防につながります。

片頭痛の体質は遺伝する確率も高いとされ、母親が片頭痛もちの場合は、子どもがその体質を受け継いでいる可能性は高いです。

子どもの体質を早い時期に見極め、片頭痛が起こりにくい生活を心がけることは、親の大事な役割といえるでしょう。