子どもの新型コロナワクチン接種はどうすべき? 子どもならではの接種時の注意点、副反応への解熱鎮痛剤の使い方

子どもの新型コロナワクチン接種はどうすべき? 子どもならではの接種時の注意点、副反応への解熱鎮痛剤の使い方


子どもの新型コロナワクチン接種はどうすべき? 子どもならではの接種時の注意点、副反応への解熱鎮痛剤の使い方 子どもの新型コロナワクチン接種はどうすべき? 子どもならではの接種時の注意点、副反応への解熱鎮痛剤の使い方

5~11歳の子どもの新型コロナワクチン接種も進んでいます。
オミクロン株の流行以降、子どもの感染が大幅に増えている状況はありつつも、接種を迷っている保護者は多いことでしょう。
11歳以下の子どものワクチン接種は、どのように考えればよいのでしょうか。
副反応があった時の解熱鎮痛剤の使い方も含めて、新型コロナをはじめとした感染症に詳しい、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野教授で医師の森内浩幸先生に教えていただきました。
(インタビューは2022年8月10日に行い、内容はその時の状況に基づいています。)

5~11歳の子どもの新型コロナワクチン接種も進んでいます。
オミクロン株の流行以降、子どもの感染が大幅に増えている状況はありつつも、接種を迷っている保護者は多いことでしょう。
11歳以下の子どものワクチン接種は、どのように考えればよいのでしょうか。
副反応があった時の解熱鎮痛剤の使い方も含めて、新型コロナをはじめとした感染症に詳しい、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野教授で医師の森内浩幸先生に教えていただきました。
(インタビューは2022年8月10日に行い、内容はその時の状況に基づいています。)

<監修>

<監修>

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野 教授 森内浩幸(もりうちひろゆき)先生 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野 教授 森内浩幸(もりうちひろゆき)先生

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野 教授
森内浩幸(もりうちひろゆき)先生

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野 教授
森内浩幸(もりうちひろゆき)先生

医学博士。1984年、長崎大学医学部卒業後、国立仙台病院臨床研究部レジデント、NIAID 研究員および NIH Clinical Center 臨床スタッフを経て、1999年、長崎大学医学部小児科学教室 主任教授。1996年、Young Investigator Award (American Society for Microbiology)受賞。2010年、厚生労働科学特別研究事業 「ヒトT細胞白血病ウイルス-1型母子感染予防のための保健指導の標準化に関する研究」研究代表者、厚生労働省HTLV-1対策連絡協議会委員、先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」顧問等を務める。日本小児科学会理事(予防接種・感染症対策委員会担当)、日本ワクチン学会理事などを歴任し、現在は日本ウイルス学会(理事)、日本臨床ウイルス学会(幹事)、日本小児感染症学会(理事長)他などを務める。

医学博士。1984年、長崎大学医学部卒業後、国立仙台病院臨床研究部レジデント、NIAID 研究員および NIH Clinical Center 臨床スタッフを経て、1999年、長崎大学医学部小児科学教室 主任教授。1996年、Young Investigator Award (American Society for Microbiology)受賞。2010年、厚生労働科学特別研究事業 「ヒトT細胞白血病ウイルス-1型母子感染予防のための保健指導の標準化に関する研究」研究代表者、厚生労働省HTLV-1対策連絡協議会委員、先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」顧問等を務める。日本小児科学会理事(予防接種・感染症対策委員会担当)、日本ワクチン学会理事などを歴任し、現在は日本ウイルス学会(理事)、日本臨床ウイルス学会(幹事)、日本小児感染症学会(理事長)他などを務める。

5~11歳の子どもに対する新型コロナワクチン効果が分かってきた

5~11歳の子どもに対する新型コロナワクチン効果が分かってきた


新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の流行以来、小児の感染者数は大幅に増加しています。そんな中、5~11歳の子どもに対するワクチン接種の効果と副反応についても、世界中から臨床研究データが蓄積されてきました。

「オミクロン株BA.1、BA.2系統に対しては、ワクチン接種によって重症化を70~80%程度予防できるということが分かりました。また、副反応として心配される心筋炎の発症は12歳以上に比べて10分の1以下であり、心筋炎の程度も軽く済む場合が多いということも分かっています。一方で、感染そのものを防ぐ効果は3割程度しかないということも見えてきました」と森内先生。

2022年8月現在流行中のBA.5系統に対する有効性のデータは揃っていませんが、BA.5系統においては、重症化予防効果はBA.1、BA.2のデータよりもやや低くなることが予測されます。それでも重症化に対しては十分に効果が期待できるといいます。

しかし、感染を予防する効果は3割程度なので、残念ながらワクチンを接種したからといって、すぐに社会全体で流行を収束させられるわけではありません。手洗いやマスク、換気といった感染予防対策を止められるかというと、それは難しいのが現状です。

「日本でも新型コロナウイルスに罹患する子どもが増え、それに比例して、重症化して命にかかわる子どもたちが増えていることを踏まえると、効果と安全性のデータが蓄積してきたワクチン接種を、日本小児科学会も推奨することを打ち出しましたし、私個人も推奨します。しかしながら、感染予防効果は高くないことから、社会のために接種義務を課すべきものとは思いません。ワクチンを接種するかどうかはかかりつけ医によく相談して、保護者が十分に納得したうえで決めてほしい」と森内先生は話します。

ワクチン接種が子どもにとって重要だと親が納得していれば、子どもも安心して接種できますが、親が納得しないまま不安な気持ちで接種をすると、その不安は子どもにも伝わります。すると急性的なストレスがかかり、血管迷走神経反射(失神などの反応)が起こることも少なくありません。また接種後、長い期間、様々な不定愁訴を起こすこともあります。これらはワクチンの成分とは何の関係もなく生じるもので、「注射を打たれた」という恐怖感や不安感で起きるものです。ですから保護者が納得するのはもちろん、注射に対して強い不安や恐怖心をもっている子どもへの接種は十分に配慮すべきです。

健康なお子さんで、周囲に重症化リスクの高い人がいない場合は、お子さんの性格と新型コロナワクチンのメリットとデメリットを保護者の方が理解し、かかりつけ医と相談して、納得した上で接種することをおすすめします。

新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の流行以来、小児の感染者数は大幅に増加しています。そんな中、5~11歳の子どもに対するワクチン接種の効果と副反応についても、世界中から臨床研究データが蓄積されてきました。

「オミクロン株BA.1、BA.2系統に対しては、ワクチン接種によって重症化を70~80%程度予防できるということが分かりました。また、副反応として心配される心筋炎の発症は12歳以上に比べて10分の1以下であり、心筋炎の程度も軽く済む場合が多いということも分かっています。一方で、感染そのものを防ぐ効果は3割程度しかないということも見えてきました」と森内先生。

2022年8月現在流行中のBA.5系統に対する有効性のデータは揃っていませんが、BA.5系統においては、重症化予防効果はBA.1、BA.2のデータよりもやや低くなることが予測されます。それでも重症化に対しては十分に効果が期待できるといいます。

しかし、感染を予防する効果は3割程度なので、残念ながらワクチンを接種したからといって、すぐに社会全体で流行を収束させられるわけではありません。手洗いやマスク、換気といった感染予防対策を止められるかというと、それは難しいのが現状です。

「日本でも新型コロナウイルスに罹患する子どもが増え、それに比例して、重症化して命にかかわる子どもたちが増えていることを踏まえると、効果と安全性のデータが蓄積してきたワクチン接種を、日本小児科学会も推奨することを打ち出しましたし、私個人も推奨します。しかしながら、感染予防効果は高くないことから、社会のために接種義務を課すべきものとは思いません。ワクチンを接種するかどうかはかかりつけ医によく相談して、保護者が十分に納得したうえで決めてほしい」と森内先生は話します。

ワクチン接種が子どもにとって重要だと親が納得していれば、子どもも安心して接種できますが、親が納得しないまま不安な気持ちで接種をすると、その不安は子どもにも伝わります。すると急性的なストレスがかかり、血管迷走神経反射(失神などの反応)が起こることも少なくありません。また接種後、長い期間、様々な不定愁訴を起こすこともあります。これらはワクチンの成分とは何の関係もなく生じるもので、「注射を打たれた」という恐怖感や不安感で起きるものです。ですから保護者が納得するのはもちろん、注射に対して強い不安や恐怖心をもっている子どもへの接種は十分に配慮すべきです。

健康なお子さんで、周囲に重症化リスクの高い人がいない場合は、お子さんの性格と新型コロナワクチンのメリットとデメリットを保護者の方が理解し、かかりつけ医と相談して、納得した上で接種することをおすすめします。

新型コロナワクチンを接種したほうがよい子の特徴

新型コロナワクチンを接種したほうがよい子の特徴


新型コロナワクチンを接種したほうがよいのは、どのような子どもでしょうか?

新型コロナワクチンを接種したほうがよいのは、どのような子どもでしょうか?

基礎疾患がある子ども

基礎疾患がある子ども

基礎疾患のあるお子さんは、接種することで大きなメリットを得られます。日本小児科学会では、慢性呼吸器疾患、慢性の心疾患や腎疾患、神経疾患などの疾患があるお子さんは重症化リスクがあることから、本人の状態をよく把握しているかかりつけの医師に相談し、納得した上での接種が望ましいとしています。また、様々な理由でマスクの着用が困難なお子さんも、接種したほうがよいといえるでしょう。

基礎疾患のあるお子さんは、接種することで大きなメリットを得られます。日本小児科学会では、慢性呼吸器疾患、慢性の心疾患や腎疾患、神経疾患などの疾患があるお子さんは重症化リスクがあることから、本人の状態をよく把握しているかかりつけの医師に相談し、納得した上での接種が望ましいとしています。また、様々な理由でマスクの着用が困難なお子さんも、接種したほうがよいといえるでしょう。

2歳未満のきょうだい、高齢者、妊婦、基礎疾患のある大人や子どもと暮らす子ども

2歳未満のきょうだい、高齢者、妊婦、基礎疾患のある大人や子どもと暮らす子ども

2歳未満のきょうだい、高齢者、妊婦、基礎疾患のある大人や子どもと暮らす子ども 2歳未満のきょうだい、高齢者、妊婦、基礎疾患のある大人や子どもと暮らす子ども

ご家庭に2歳未満のきょうだいがいる場合は、5~11歳のお子さんも新型コロナワクチンを接種したほうがよいといえます。お兄ちゃんやお姉ちゃんたちなら、発熱があるかどうかも分からない、ちょっとしたかぜ症状で済むような場合でも、0歳児や1歳児では気管支炎や細気管支炎、肺炎を発症してしまうことがあります。2歳未満のお子さんがいるご家庭では、他の家族がワクチンを接種することで、小さなお子さんを守ることにつながります。

同様に、高齢者、基礎疾患がある大人、基礎疾患があるお子さんと同居している場合にも、ワクチン接種が他の家族を守ることにつながります。ただし、ワクチン単独での感染予防効果はそれほど高くないので、それ以外の予防策と組み合せることが必要です。

ご家庭に2歳未満のきょうだいがいる場合は、5~11歳のお子さんも新型コロナワクチンを接種したほうがよいといえます。お兄ちゃんやお姉ちゃんたちなら、発熱があるかどうかも分からない、ちょっとしたかぜ症状で済むような場合でも、0歳児や1歳児では気管支炎や細気管支炎、肺炎を発症してしまうことがあります。2歳未満のお子さんがいるご家庭では、他の家族がワクチンを接種することで、小さなお子さんを守ることにつながります。

同様に、高齢者、基礎疾患がある大人、基礎疾患があるお子さんと同居している場合にも、ワクチン接種が他の家族を守ることにつながります。ただし、ワクチン単独での感染予防効果はそれほど高くないので、それ以外の予防策と組み合せることが必要です。

12歳以上の子どもの新型コロナワクチン接種は推奨される

12歳以上の子どもの新型コロナワクチン接種は推奨される


10代後半以上については、重症化リスクが少しずつ大きくなるため、また後遺症のリスクがあるため、積極的な新型コロナワクチン接種を推奨しています。

10代後半以上については、重症化リスクが少しずつ大きくなるため、また後遺症のリスクがあるため、積極的な新型コロナワクチン接種を推奨しています。

10代後半以降は積極的な接種を推奨

10代後半以降は積極的な接種を推奨

10代後半以降は積極的な接種を推奨 10代後半以降は積極的な接種を推奨

新型コロナ感染症の重症化は、ウイルスそのものが大暴れするというよりも、ウイルスに対する私たちの免疫反応が強くなり過ぎるために起こる傾向があります。10代後半以降になると、そうした免疫反応が過剰に生じやすくなるため、若い人でもそれなりに重症例が出てきます。海外のデータを見ると、10代後半や20代では新型コロナ感染症にかかって亡くなるというケースが数万人に1人くらいは見られます。基礎疾患がある人だけではなく、元来健康な人もお亡くなりになっています。

10代後半以降になると、こうした重症化リスクが少しずつ大きくなってきます。また重症化しなくても、後遺症などの影響で体がだるくなったり、勉強が頭に入らなかったりといった症状が出ることも考えられます。ワクチンにはこういった後遺症が起こりにくくなる効果も認められています。これらを考慮すると12歳以上、特に10代後半の子どもたちは、積極的に新型コロナワクチンを打ったほうがよいといえます。

また、すでにワクチンを接種しているお子さんでも、2回目の接種から時間が経つと効果が薄れます。3回目を受けることが大切です。

新型コロナ感染症の重症化は、ウイルスそのものが大暴れするというよりも、ウイルスに対する私たちの免疫反応が強くなり過ぎるために起こる傾向があります。10代後半以降になると、そうした免疫反応が過剰に生じやすくなるため、若い人でもそれなりに重症例が出てきます。海外のデータを見ると、10代後半や20代では新型コロナ感染症にかかって亡くなるというケースが数万人に1人くらいは見られます。基礎疾患がある人だけではなく、元来健康な人もお亡くなりになっています。

10代後半以降になると、こうした重症化リスクが少しずつ大きくなってきます。また重症化しなくても、後遺症などの影響で体がだるくなったり、勉強が頭に入らなかったりといった症状が出ることも考えられます。ワクチンにはこういった後遺症が起こりにくくなる効果も認められています。これらを考慮すると12歳以上、特に10代後半の子どもたちは、積極的に新型コロナワクチンを打ったほうがよいといえます。

また、すでにワクチンを接種しているお子さんでも、2回目の接種から時間が経つと効果が薄れます。3回目を受けることが大切です。

子どもがすでに新型コロナウイルスにかかった場合も、ワクチンは必要?

子どもがすでに新型コロナウイルスにかかった場合も、ワクチンは必要?


子どもがすでに新型コロナウイルスにかかった場合も、ワクチンは必要? 子どもがすでに新型コロナウイルスにかかった場合も、ワクチンは必要?

大人の場合は「ハイブリッド免疫」と呼ばれる、罹患とワクチンの両方による免疫をつけるためにも、新型コロナにかかった人もワクチンを接種したほうがよいといわれます。したがって、免疫をきちんと得ておくという意味では、新型コロナにかかったお子さんもワクチンを接種しておいたほうが無難かもしれません。

ですが、今後の新型コロナウイルスの変異によっては、得られる効果が変わることも考えられます。そのため新型コロナにかかった後、さらにワクチンを接種すべきかどうか迷った場合は、それぞれのお子さんの健康状態をよく把握しているかかりつけの医師と保護者が相談して決めるのがよいでしょう。

大人の場合は「ハイブリッド免疫」と呼ばれる、罹患とワクチンの両方による免疫をつけるためにも、新型コロナにかかった人もワクチンを接種したほうがよいといわれます。したがって、免疫をきちんと得ておくという意味では、新型コロナにかかったお子さんもワクチンを接種しておいたほうが無難かもしれません。

ですが、今後の新型コロナウイルスの変異によっては、得られる効果が変わることも考えられます。そのため新型コロナにかかった後、さらにワクチンを接種すべきかどうか迷った場合は、それぞれのお子さんの健康状態をよく把握しているかかりつけの医師と保護者が相談して決めるのがよいでしょう。

子どものワクチン接種で親が注意しておくべきこと

子どものワクチン接種で親が注意しておくべきこと


子どものワクチン接種の事前準備、付き添いの時の注意点、ワクチン接種後に気をつけておくべきことについて確認しましょう。

子どものワクチン接種の事前準備、付き添いの時の注意点、ワクチン接種後に気をつけておくべきことについて確認しましょう。

子どものワクチン接種の事前準備

子どものワクチン接種の事前準備

子どものワクチン接種の事前準備 子どものワクチン接種の事前準備

接種に行く時には接種券(予診票)、母子手帳、健康保険証の他、お薬手帳も持って行ってください。大人もそうですが、常備薬で使っているものの中に、もしかしたら新型コロナワクチンを接種する際に注意が必要なお薬があるかもしれません。また、これまでのんでいた薬の一覧を見ることで、ファイザー製やモデルナ製のワクチンでアレルギー反応を起こすといわれているポリエチレングリコール(PEG)へのアレルギーの有無が分かる可能性もあります。ぜひ、お薬手帳も忘れずに持参しましょう。

その他に用意しておきたいのが「暇つぶしの遊び道具」です。接種後、少なくとも15分以上はその場で待機しなければならないため、暇つぶしになる遊び道具を持参しましょう。注射を怖がっている場合も、そうした遊び道具で気を引いている間に接種を終わらせることもできます。

接種に行く時には接種券(予診票)、母子手帳、健康保険証の他、お薬手帳も持って行ってください。大人もそうですが、常備薬で使っているものの中に、もしかしたら新型コロナワクチンを接種する際に注意が必要なお薬があるかもしれません。また、これまでのんでいた薬の一覧を見ることで、ファイザー製やモデルナ製のワクチンでアレルギー反応を起こすといわれているポリエチレングリコール(PEG)へのアレルギーの有無が分かる可能性もあります。ぜひ、お薬手帳も忘れずに持参しましょう。

その他に用意しておきたいのが「暇つぶしの遊び道具」です。接種後、少なくとも15分以上はその場で待機しなければならないため、暇つぶしになる遊び道具を持参しましょう。注射を怖がっている場合も、そうした遊び道具で気を引いている間に接種を終わらせることもできます。

子どものワクチン接種に付き添う親が注意しておくべきこと

子どものワクチン接種に付き添う親が注意しておくべきこと

ワクチン接種への付き添いは、普段からお子さんを病院に連れて行き慣れている人が行いましょう。幼児の場合は特に、おとなしく座って接種させてくれないことが少なくありません。もしも接種のタイミングでお子さんが動いてしまったら、打つ場所がずれてしまい、トラブルになることもあります。そのため、動かないようにしっかり押さえないといけないのですが、普段慣れている人でなければ、お子さんをうまく押さえられないことがあります。ですからぜひ、お子さんを病院に連れて行くのに慣れている人が付き添っていただきたいと思います。

ワクチン接種への付き添いは、普段からお子さんを病院に連れて行き慣れている人が行いましょう。幼児の場合は特に、おとなしく座って接種させてくれないことが少なくありません。もしも接種のタイミングでお子さんが動いてしまったら、打つ場所がずれてしまい、トラブルになることもあります。そのため、動かないようにしっかり押さえないといけないのですが、普段慣れている人でなければ、お子さんをうまく押さえられないことがあります。ですからぜひ、お子さんを病院に連れて行くのに慣れている人が付き添っていただきたいと思います。

子どもがワクチン接種をした後に保護者が気をつけておくべきこと

子どもがワクチン接種をした後に保護者が気をつけておくべきこと

健康なお子さんであれば接種後であっても、いつものように遊ぶ分には全く心配する必要はありません。よほど過酷でなければ、運動をしても構いません。お風呂に入っても問題ないです。

ただし、基礎疾患があるなど、もともと体調があまりよくないお子さんの場合は、副反応で高熱や倦怠感が現れると、ぐっと体調が悪くなってしまうことがあります。基礎疾患があるお子さんは体調に気を配ると共に、あらかじめかかりつけの医師と連携を取っておき、接種後に体調が急変した場合にもすぐに診てもらえるような体制を整えておくことが大切です。

健康なお子さんであれば接種後であっても、いつものように遊ぶ分には全く心配する必要はありません。よほど過酷でなければ、運動をしても構いません。お風呂に入っても問題ないです。

ただし、基礎疾患があるなど、もともと体調があまりよくないお子さんの場合は、副反応で高熱や倦怠感が現れると、ぐっと体調が悪くなってしまうことがあります。基礎疾患があるお子さんは体調に気を配ると共に、あらかじめかかりつけの医師と連携を取っておき、接種後に体調が急変した場合にもすぐに診てもらえるような体制を整えておくことが大切です。

新型コロナワクチン、子どもの副反応と解熱鎮痛剤の使い方

新型コロナワクチン、子どもの副反応と解熱鎮痛剤の使い方


5~11歳の子ども、また12歳以上の子どもに見られる新型コロナワクチンの副反応の特徴についてはどのようなものがあるのでしょうか?
また、子どもの副反応に使える解熱鎮痛剤はあるのでしょうか?

5~11歳の子ども、また12歳以上の子どもに見られる新型コロナワクチンの副反応の特徴についてはどのようなものがあるのでしょうか?
また、子どもの副反応に使える解熱鎮痛剤はあるのでしょうか?

新型コロナワクチン、子どもの副反応の特徴

新型コロナワクチン、子どもの副反応の特徴

新型コロナワクチン、子どもの副反応の特徴 新型コロナワクチン、子どもの副反応の特徴

10代後半や20代の人が接種をした後は、ごくまれにですが心筋炎の症状が生じることがあります。新型コロナワクチン接種後、動悸がしたり、胸に痛みがあったり、ちょっと動くだけでも息切れがしたりする場合には、すぐに医療機関を受診してください。モデルナ製ワクチンではファイザー製以上に心筋炎が起こりやすい傾向が見られます。ワクチンを接種した後の一週間は、過激な運動を避けたほうがよいでしょう。普通に運動する程度なら問題ないことが多いですが、例えば、部活動などでかなりハードな練習をするという場合、接種後の一週間は休んだほうがよいと思います。

5~11歳の健康なお子さんの場合、接種するワクチンの有効成分「mRNA」の量が12歳以上の大人のワクチンの3分の1と少ないこともあり、副反応の心筋炎の発症率も12歳以上の10分の1以下といわれています。そのため、副反応についてはあまり気にしなくてよいでしょう。大人の側から「痛い?」「具合悪くない?」とわざわざ尋ねると子どもが不安になってしまうので、普段と違う様子がないかを見ておけば大丈夫です。

10代後半や20代の人が接種をした後は、ごくまれにですが心筋炎の症状が生じることがあります。新型コロナワクチン接種後、動悸がしたり、胸に痛みがあったり、ちょっと動くだけでも息切れがしたりする場合には、すぐに医療機関を受診してください。モデルナ製ワクチンではファイザー製以上に心筋炎が起こりやすい傾向が見られます。ワクチンを接種した後の一週間は、過激な運動を避けたほうがよいでしょう。普通に運動する程度なら問題ないことが多いですが、例えば、部活動などでかなりハードな練習をするという場合、接種後の一週間は休んだほうがよいと思います。

5~11歳の健康なお子さんの場合、接種するワクチンの有効成分「mRNA」の量が12歳以上の大人のワクチンの3分の1と少ないこともあり、副反応の心筋炎の発症率も12歳以上の10分の1以下といわれています。そのため、副反応についてはあまり気にしなくてよいでしょう。大人の側から「痛い?」「具合悪くない?」とわざわざ尋ねると子どもが不安になってしまうので、普段と違う様子がないかを見ておけば大丈夫です。

解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが無難

解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが無難

解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが無難 解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが無難

接種部位を痛がったり、頭痛や関節痛などの症状を訴えたりなど、いつもと違う様子が見られる場合は、必要に応じて解熱鎮痛剤を使って症状を和らげましょう。使用する解熱鎮痛剤は、成分や年齢によって服用量が異なりますので、使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って、保護者の指導監督のもとに服用しましょう。
アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤の中で比較的、副作用が少なく使いやすい薬です。アセトアミノフェンは1歳から服用できる製品もあります。アセトアミノフェンでなくても、普段からよく使っているような解熱鎮痛剤がお手元にある場合はそれを使っても、健康なお子さんであれば基本的に問題はないでしょう。
ただし、イブプロフェンやロキソプロフェン配合製品は15歳以上しか服用できませんので注意しましょう。

接種部位を痛がったり、頭痛や関節痛などの症状を訴えたりなど、いつもと違う様子が見られる場合は、必要に応じて解熱鎮痛剤を使って症状を和らげましょう。使用する解熱鎮痛剤は、成分や年齢によって服用量が異なりますので、使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って、保護者の指導監督のもとに服用しましょう。
アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤の中で比較的、副作用が少なく使いやすい薬です。アセトアミノフェンは1歳から服用できる製品もあります。アセトアミノフェンでなくても、普段からよく使っているような解熱鎮痛剤がお手元にある場合はそれを使っても、健康なお子さんであれば基本的に問題はないでしょう。
ただし、イブプロフェンやロキソプロフェン配合製品は15歳以上しか服用できませんので注意しましょう。

解熱鎮痛剤投与の判断は普段の様子と比較して決める

解熱鎮痛剤投与の判断は普段の様子と比較して決める

投与するかどうかは、普段の様子と異なるかどうかを保護者の方が見て、判断してください。例えば熱があったり、痛いと言ったりしているものの普段通り遊んでいて、食事もできているのであれば、お薬は不要でしょう。しかし、ぐったりとだるそうで、起き上がりもしないし遊ぶこともしないという場合は解熱鎮痛剤で改善する可能性もあります。

なお、ワクチンの副反応である痛みや腫れ、発熱などの炎症反応は、決して無駄に出ているわけではありません。ワクチンの本来の目的である獲得免疫が働くための橋渡しとしての炎症反応には、とても重要な意味があります。とはいえ反応が強い時は我慢するのではなく、それを抑える解熱鎮痛剤を適切に使いながら、うまく乗り切っていきましょう。

投与するかどうかは、普段の様子と異なるかどうかを保護者の方が見て、判断してください。例えば熱があったり、痛いと言ったりしているものの普段通り遊んでいて、食事もできているのであれば、お薬は不要でしょう。しかし、ぐったりとだるそうで、起き上がりもしないし遊ぶこともしないという場合は解熱鎮痛剤で改善する可能性もあります。

なお、ワクチンの副反応である痛みや腫れ、発熱などの炎症反応は、決して無駄に出ているわけではありません。ワクチンの本来の目的である獲得免疫が働くための橋渡しとしての炎症反応には、とても重要な意味があります。とはいえ反応が強い時は我慢するのではなく、それを抑える解熱鎮痛剤を適切に使いながら、うまく乗り切っていきましょう。

「アセトアミノフェン配合」の
大正製薬の製品

「アセトアミノフェン配合」の
大正製薬の製品

発熱時の解熱に

発熱時の解熱に

ナロンm

ナロンm

※7才から服用できます。アセトアミノフェン配合

※7才から服用できます。アセトアミノフェン配合

頭痛・生理痛・発熱に

頭痛・生理痛・発熱に

ナロン錠

ナロン錠

※8才から服用できます。アセトアミノフェン配合

※8才から服用できます。アセトアミノフェン配合

頭痛・発熱に

頭痛・発熱に

ナロン顆粒

ナロン顆粒

※1才以上(1/4包)~ アセトアミノフェン配合

※1才以上(1/4包)~ アセトアミノフェン配合