新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、テレワークを導入する企業が急増しました。
そんな中、今増えているのが「テレワーク頭痛」です。オフィスのように仕事に適した環境が整っていない自宅などでの作業が、体の負担となって頭痛を悪化させてしまうことがあるのです。
withコロナ、afterコロナ時代の働き方として、テレワークの流れはますます拡大していくことでしょう。「テレワーク頭痛」の3つの原因を知って、しっかりと対策していきましょう!
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、テレワークを導入する企業が急増しました。
そんな中、今増えているのが「テレワーク頭痛」です。オフィスのように仕事に適した環境が整っていない自宅などでの作業が、体の負担となって頭痛を悪化させてしまうことがあるのです。
withコロナ、afterコロナ時代の働き方として、テレワークの流れはますます拡大していくことでしょう。「テレワーク頭痛」の3つの原因を知って、しっかりと対策していきましょう!
<監修>
<監修>
にわファミリークリニック院長・東京頭痛クリニック理事長
丹羽潔(にわきよし)先生
にわファミリークリニック院長・東京頭痛クリニック理事長
丹羽潔(にわきよし)先生
日本頭痛学会認定指導医。東海大学医学部卒業後、ドイツ・米国の大学にて神経内科を学ぶ。東海大学神経内科専任講師を経て、05年、にわファミリークリニックを開設。15年、専門医のみによる日本初の頭痛専門クリニックを開く。
日本頭痛学会認定指導医。東海大学医学部卒業後、ドイツ・米国の大学にて神経内科を学ぶ。東海大学神経内科専任講師を経て、05年、にわファミリークリニックを開設。15年、専門医のみによる日本初の頭痛専門クリニックを開く。
在宅勤務の場合、専用のデスクがないという人は多いでしょう。ある調査(※1)では、テレワークをする場所として「リビングダイニング(ダイニングテーブル)」を挙げた人は55%で、最も多いという結果になりました。
※1:リクルート住まいカンパニー「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査(2020年4月17日~4月20日/インターネットリサーチ)調べ
ダイニングテーブルとチェアは食事をするのに最適な高さに作られており、ノートパソコンを使うにはテーブルが低くてイスは高い場合が多く、猫背の姿勢になりがちです。
猫背の姿勢は首に大きな負荷がかかり、首コリからいわゆる「ストレートネック(スマホ首)」を引き起こします。それが緊張型頭痛の原因となるのです。
在宅勤務の場合、専用のデスクがないという人は多いでしょう。ある調査(※1)では、テレワークをする場所として「リビングダイニング(ダイニングテーブル)」を挙げた人は55%で、最も多いという結果になりました。
※1:リクルート住まいカンパニー「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査(2020年4月17日~4月20日/インターネットリサーチ)調べ
ダイニングテーブルとチェアは食事をするのに最適な高さに作られており、ノートパソコンを使うにはテーブルが低くてイスは高い場合が多く、猫背の姿勢になりがちです。
猫背の姿勢は首に大きな負荷がかかり、首コリからいわゆる「ストレートネック(スマホ首)」を引き起こします。それが緊張型頭痛の原因となるのです。
ストレートネックは緊張型頭痛だけではなく、片頭痛もちの人の80%以上にも症状が認められます。
片頭痛の発作が起きると、痛みのせいで首や肩が強ばり、その結果、緊張型頭痛も悪化してしまって、「片頭痛と緊張型頭痛の負のスパイラル」に陥ってしまうこともあるのです。
ダイニングテーブルでパソコンを使う際は、パソコンスタンドなどの補助グッズも活用して高さを調整し、前傾姿勢にならない位置で使うようにしましょう。
他にも、リビングの床やソファで「あぐら」をかいてパソコンを使うことはありませんか?実はこれもNG!あぐらの姿勢も首の負担になるので注意しましょう。
仕事の合間に行いたいのが、首の筋肉のケアです。首コリにはたくさんの筋肉が関係していますが、なかでも「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」をほぐすと首コリが楽になります。美顔ローラーなどを使ってコロコロとマッサージするのも、簡単にできておすすめです。
ストレートネックは緊張型頭痛だけではなく、片頭痛もちの人の80%以上にも症状が認められます。
片頭痛の発作が起きると、痛みのせいで首や肩が強ばり、その結果、緊張型頭痛も悪化してしまって、「片頭痛と緊張型頭痛の負のスパイラル」に陥ってしまうこともあるのです。
ダイニングテーブルでパソコンを使う際は、パソコンスタンドなどの補助グッズも活用して高さを調整し、前傾姿勢にならない位置で使うようにしましょう。
他にも、リビングの床やソファで「あぐら」をかいてパソコンを使うことはありませんか?実はこれもNG!あぐらの姿勢も首の負担になるので注意しましょう。
仕事の合間に行いたいのが、首の筋肉のケアです。首コリにはたくさんの筋肉が関係していますが、なかでも「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」をほぐすと首コリが楽になります。美顔ローラーなどを使ってコロコロとマッサージするのも、簡単にできておすすめです。
パソコンやタブレット、スマートフォンからは「ブルーライト」が出ています。ブルーライトは波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光で、目に見える光(可視光線)の中で最も波長が短く、紫外線に近い強いエネルギーを持っており、目の奥の網膜にまで到達します。
網膜にある「メラノプシン」という網膜細胞は青い光の刺激に強く反応するため、今、ブルーライトの体への悪影響が問題になっているのです。
中でも片頭痛は、青色や赤色の光の刺激によって悪化することが分かっており、片頭痛の人にとってブルーライトは特に悪影響を与えます。
さらに、パソコンを見続けることによって起きる眼精疲労は、緊張型頭痛を悪化させます。同様に、Web会議で使う機会が増えているヘッドセットやイヤホンも、頭の周囲に余計な物が固定されている状態となり、緊張型頭痛を悪化させる原因になります。
テレワークでは、パソコンやヘッドセット、イヤホンなどを使わざるを得ないことも多いですが、できるだけ長時間の連続使用は避け、ブルーライトをカットする眼鏡を活用するなど、頭痛になりにくい工夫をしましょう。
厚生労働省は、VDT作業(パソコンなどのディスプレイを使った作業)の連続時間は1時間を超えないようにし、次の作業との間に10~15分の休止時間を入れることを推奨しています。(※2)
※2:厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」
パソコンやタブレット、スマートフォンからは「ブルーライト」が出ています。ブルーライトは波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光で、目に見える光(可視光線)の中で最も波長が短く、紫外線に近い強いエネルギーを持っており、目の奥の網膜にまで到達します。
網膜にある「メラノプシン」という網膜細胞は青い光の刺激に強く反応するため、今、ブルーライトの体への悪影響が問題になっているのです。
中でも片頭痛は、青色や赤色の光の刺激によって悪化することが分かっており、片頭痛の人にとってブルーライトは特に悪影響を与えます。
さらに、パソコンを見続けることによって起きる眼精疲労は、緊張型頭痛を悪化させます。同様に、Web会議で使う機会が増えているヘッドセットやイヤホンも、頭の周囲に余計な物が固定されている状態となり、緊張型頭痛を悪化させる原因になります。
テレワークでは、パソコンやヘッドセット、イヤホンなどを使わざるを得ないことも多いですが、できるだけ長時間の連続使用は避け、ブルーライトをカットする眼鏡を活用するなど、頭痛になりにくい工夫をしましょう。
厚生労働省は、VDT作業(パソコンなどのディスプレイを使った作業)の連続時間は1時間を超えないようにし、次の作業との間に10~15分の休止時間を入れることを推奨しています。(※2)
※2:厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」
テレワークでは通勤時間がない分、起床が遅くなったり、ついつい仕事をし過ぎて就寝も遅くなったりと、オンとオフの切り替えが難しくなりがちです。
しかし、片頭痛の人にとって1日の生活リズムを一定にすることは必要不可欠!特に睡眠は重要です。
睡眠ホルモンであるメラトニンは、朝日を浴びるとセロトニンに変わります。しかし生活リズムが狂ってしまうとセロトニンが足りなくなり、片頭痛は一気に悪化してしまうのです。
片頭痛の人がテレワーク頭痛にならないためには、通勤する時と同じ時間に起床し、決まった時間にお昼ごはんを食べ、決まった時間内に仕事を終えて、その後はプライベートタイムにするなど、意識して一定のリズムを作っていくことが大切です。
いかがでしたか?テレワーク頭痛の3つの原因を防いで、快適なテレワークをしていきましょう!
テレワークでは通勤時間がない分、起床が遅くなったり、ついつい仕事をし過ぎて就寝も遅くなったりと、オンとオフの切り替えが難しくなりがちです。
しかし、片頭痛の人にとって1日の生活リズムを一定にすることは必要不可欠!特に睡眠は重要です。
睡眠ホルモンであるメラトニンは、朝日を浴びるとセロトニンに変わります。しかし生活リズムが狂ってしまうとセロトニンが足りなくなり、片頭痛は一気に悪化してしまうのです。
片頭痛の人がテレワーク頭痛にならないためには、通勤する時と同じ時間に起床し、決まった時間にお昼ごはんを食べ、決まった時間内に仕事を終えて、その後はプライベートタイムにするなど、意識して一定のリズムを作っていくことが大切です。
いかがでしたか?テレワーク頭痛の3つの原因を防いで、快適なテレワークをしていきましょう!