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私の痛みに効く薬は? 自分に合ったものを見つけよう!

鎮痛・解熱の作用を持つ薬は複数ありますが、実は、成分や特徴は薬によって異なっています。ここでは、痛みに適した薬を選べるように、薬の成分と作用をご紹介します。


<監修>
鈴木龍一郎先生(城西大学薬学部 准教授)

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

目次

種類が多い鎮痛・解熱の薬はどうやって選ぶ?

ロキソプロフェンと同様に、鎮痛・解熱の作用を持つ薬には、様々な種類があります。
鎮痛・解熱薬を求めて薬局に行った際、作用の違いがあまりわからないまま選んでしまっている方も多いのでは?
今回は各成分の特徴と作用をご紹介します。


子宮への移行性が高い「イブプロフェン」

解熱・鎮痛に効果がある代表的な成分として、「イブプロフェン」があります。
痛みや熱の元となる物質、プロスタグランジンの体内での合成を抑えることで、鎮痛や解熱の効果を発揮するほかに、抗炎症作用もあります。

頭痛や関節痛、生理痛の他、風邪によるのどの痛みの緩和にも作用するため、風邪薬にも配合されています。

また、子宮への移行性が高いため、生理痛を和らげたい場合には、イブプロフェンが含まれた薬を選ぶとよいでしょう。

繰り返す痛みに「エテンザミド 」

エテンザミドは、ロキソプロフェンやイブプロフェンと同じく非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される解熱鎮痛剤です。
痛みの元となる物質、プロスタグランジンの生成を阻害するだけではなく、痛覚過敏タイプの痛みにおいては中枢神経に働きかけることで、鎮痛や解熱に効果を発揮します。

いわゆる頭痛持ちの人が、頭痛を繰り返す原因のひとつとして、痛覚過敏が関与していることがわかってきています。エテンザミド配合の薬を服用することで、痛みの伝わりを抑えて繰り返す痛みを軽減することができるのです。

また、エテンザミドはイブプロフェンによる胃粘膜傷害を軽減することが分かっています。そのため、イブプロフェンと合わせて配合されることが多い薬です。

子どもや妊婦も服用できる「アセトアミノフェン」

解熱薬や風邪薬などの成分として多く使われている成分が、アセトアミノフェンです。中枢神経に働きかけて鎮痛や解熱に効果を発揮します。
ロキソプロフェンやイブプロフェンとは種類が違い、抗炎症の作用がほとんどないとされています。

胃腸や腎臓への障害が起こりづらく、過敏症で喘息やじんましんを起こしてしまう人、15才以下の子どもや妊婦も使用できるのが特徴です。

このような特徴から、15歳以下の子どもに向けた頭痛薬や生理痛薬などに多く使用されている成分です。

薬を選ぶ時のポイント

様々な成分の特徴を紹介しましたが、自分の痛みに合う薬を見つけるために、薬局で薬を選ぶ際の留意点をご紹介します。

薬の外箱「成分・分量」を確認する

薬剤の外箱に書かれた「成分・分量」をしっかり見る習慣をつけましょう。
ロキソプロフェンなど、「○○mg」と分量も書かれているものは、成分の中でその薬の目的となる効果を表す「有効成分」です。
ここに着目して、薬を選ぶようにしましょう。

他の有効成分を確認する

有効成分には、ロキソプロフェンやイブプロフェンのような成分以外にも
・痛みの感覚を和らげる鎮静成分
・脳の血管収縮作用による頭痛軽減を目的としたカフェイン、無水カフェイン
などが含まれている場合があります。
自分の痛みや症状と成分を照らし合わせてセレクトしましょう。

薬に含有される添加物って?

添加物(添加剤)として記載されているものは、有効成分以外の成分で、
・有効成分および製剤の有効性を高める
・製剤化を容易にする
・品質の安定化を図る
・使用感を向上させる
などの目的で用いられているものです。
不安に感じる成分がある場合は、薬剤師に相談してみましょう。