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生理痛はなぜ起こるの? 痛みはどう対処するのが正解?

生理痛は生理に伴って起こる痛みなので、突然起こる頭痛と違って、ある程度は予測ができます。ゆえに、正しい対処法を知っていれば、コントロールできる痛みでもあるのです。

「生理痛は我慢するもの」なんて考え方はもう捨てて! 積極的なケアで、生理痛を解決しましょう。


<監修>
高尾美穂先生(イーク表参道 副院長)

東京慈恵会医科大学附属病院産婦人科などを経て現職。文部科学省・国立スポーツ科学センター 女性アスリートの育成・支援プロジェクトメンバー、ヨガインストラクターとしても活動している。

目次

多少の痛みは生理的な現象。ひどい痛みは病気の可能性も


まずは生理のメカニズムをおさらいしましょう。

子宮の内側を覆っている子宮内膜は、排卵と共に受精卵の着床に備えて徐々に厚くなりますが、妊娠が成立しないと不要になってはがれ落ち、血液と共に体外に排出されます。これが生理です。

生理痛は、経血を押し出すために子宮が収縮することで起こります。

子宮を収縮させる働きをしているのが、子宮内膜が産生する「プロスタグランジン」という物質です。

プロスタグランジンが必要以上に分泌されると、子宮が強く収縮し、痛みも強くなります。

個人差はありますが、生理痛は、生理の始まる前日から生理2日目、3日目に起こりやすいです。

多少の痛みは生理的な現象といえますが、生理痛によって家事や仕事を休んでしまうなど、日常生活に支障を来す痛みになると、「月経困難症」という病気の領域になってしまいます。

※月経困難症についてはこちらの記事を参照ください。
「放置しないで! つらい生理痛は病気の可能性も」

生理痛は我慢しないで上手にコントロールしよう!


生理期間の前半、プロスタグランジンがどんどん産生されて痛みが強い時は、早めに痛み止めを服用し、リラックスして過ごすことぐらいしかセルフケアでできることはありません。

お腹を温めるのがよいという人はそれもよいでしょう。
しかし、著名な改善は期待できません。

つまり、痛みがある時は痛み止めを服用するのが最善策。

でも…
「生理痛は我慢するもの」
「痛み止めをのむとクセになるのでよくない」
そんな風に考えてはいませんか?

月に1度の生理で2、3日痛み止めをのんだことで健康に悪影響を及ぼしたり、体が慣れて薬が効きにくくなったりするということはありません。

市販薬を使って痛みをコントロールし、生理期間を快適に過ごしたほうがよいでしょう。

市販の痛み止めには痛みのもとであるプロスタグランジンがつくられるのを抑える成分(イブプロフェンなど)が含まれ、これが痛みを即効的に抑えるのに効果を発揮します。

痛み止めが効かないのは、こんな理由が

痛み止めは、服用するタイミングが重要です。

痛み止めの効果をしっかり得るためには、痛みのピーク前に服用することが大切。痛み止めをのんだのに効かないという場合は、服用するタイミングが遅かったケースが多いのです。

最後に、市販薬を服用する際は用法・用量を必ず守りましょう。薬をのんでも痛みが改善しない場合は、婦人科系疾患などが隠れている可能性もあるため婦人科を受診し、医師に相談してください。