かぜお役立ちコラム かぜお役立ちコラム

かぜをひきやすいのはなぜ?かぜ予防に大切な「2つのバリア」

かぜをひきやすいのはなぜ?かぜ予防に大切な「2つのバリア」

かぜをひきやすい人、ひきにくい人がいるのはなぜでしょうか? ここでは、かぜをひきやすくなる原因、かぜなどの病気から体を守ってくれる「免疫」と「笑い」の関係、かぜにうつらないために大切な「体内バリア」「体外バリア」という2つのバリアについてご紹介します。

かぜをひきやすい人、ひきにくい人がいるのはなぜでしょうか? ここでは、かぜをひきやすくなる原因、かぜなどの病気から体を守ってくれる「免疫」と「笑い」の関係、かぜにうつらないために大切な「体内バリア」「体外バリア」という2つのバリアについてご紹介します。

かぜをひきやすいのはなぜ?かぜ予防に大切な「2つのバリア」 かぜをひきやすいのはなぜ?かぜ予防に大切な「2つのバリア」

「笑い」で元気になる!?「かぜをひきやすい人」の特徴は?

「笑い」で元気になる!?「かぜをひきやすい人」の特徴は?

「かぜをひきやすい人」にはどんな特徴があるのでしょうか?

かぜをひきやすい人には、不規則な生活習慣による寝不足、激しいトレーニングによる体力の消耗、疲れがたまっている、乾燥した部屋で過ごしているなどの特徴があります。

こうした、かぜのひきやすさに深く関わっているのが、一般的に「免疫」と呼ばれている「免疫機構」です。免疫機構は、ウイルスや細菌など、かぜの原因物質となる病原体から私たちの体を守る働きがあります。つまり、かぜをひきにくくするためには、「免疫活性を上げること(自然免疫活性)」がとても重要です。

この自然免疫活性に関わり、最近、注目されているのが「笑い」の効果です。「“笑い”が免疫を活性化する」なんて話を聞いたことはありませんか? 実は、「笑い」が自然免疫活性を上昇させ、「NK (ナチュラルキラー)細胞」の働きが高めることがわかっています。

「かぜをひきやすい人」にはどんな特徴があるのでしょうか?

かぜをひきやすい人には、不規則な生活習慣による寝不足、激しいトレーニングによる体力の消耗、疲れがたまっている、乾燥した部屋で過ごしているなどの特徴があります。

こうした、かぜのひきやすさに深く関わっているのが、一般的に「免疫」と呼ばれている「免疫機構」です。免疫機構は、ウイルスや細菌など、かぜの原因物質となる病原体から私たちの体を守る働きがあります。つまり、かぜをひきにくくするためには、「免疫活性を上げること(自然免疫活性)」がとても重要です。

この自然免疫活性に関わり、最近、注目されているのが「笑い」の効果です。「“笑い”が免疫を活性化する」なんて話を聞いたことはありませんか? 実は、「笑い」が自然免疫活性を上昇させ、「NK (ナチュラルキラー)細胞」の働きが高めることがわかっています。

「笑い」で元気になる!?「かぜをひきやすい人」の特徴は? 「笑い」で元気になる!?「かぜをひきやすい人」の特徴は?

NK細胞

NK細胞

「自然免疫」の重要な免疫細胞のひとつ。体内に侵入したウイルス感染細胞やがん細胞を真っ先に攻撃する働きを持つリンパ球です。

「自然免疫」の重要な免疫細胞のひとつ。体内に侵入したウイルス感染細胞やがん細胞を真っ先に攻撃する働きを持つリンパ球です。

「自然免疫」と「獲得免疫」

「自然免疫」と「獲得免疫」

免疫は大きく、「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。私たちが生まれつき持っていて、体内に侵入したウイルスや細菌などの病原体をいち早く排除する仕組みを「自然免疫」といいます。過去に感染した病原体を記憶し、同じ病原体が体内に入ったときに排除する仕組みが「獲得免疫」です。
ちなみに、ストレスはNK細胞の大敵。肉体的・精神的ストレスにより、NK細胞活性が低下するといわれています。「最近、なぜかかぜをひきやすい」という方は、ストレスケアも意識してみてくださいね。

免疫は大きく、「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。私たちが生まれつき持っていて、体内に侵入したウイルスや細菌などの病原体をいち早く排除する仕組みを「自然免疫」といいます。過去に感染した病原体を記憶し、同じ病原体が体内に入ったときに排除する仕組みが「獲得免疫」です。
ちなみに、ストレスはNK細胞の大敵。肉体的・精神的ストレスにより、NK細胞活性が低下するといわれています。「最近、なぜかかぜをひきやすい」という方は、ストレスケアも意識してみてくださいね。

のどからのケアも大切!「気道粘膜バリア」の役割

のどからのケアも大切!「気道粘膜バリア」の役割

私たちの体には、自然免疫活性のほかにも、病気から身を守る働きがあります。かぜ対策で注目したいのが「気道粘膜バリア」の働きです。

私たちの体には、自然免疫活性のほかにも、病気から身を守る働きがあります。かぜ対策で注目したいのが「気道粘膜バリア」の働きです。

気道粘膜バリア

気道粘膜バリア

かぜの原因となるウイルスや細菌などの侵入に対する、最初の防御反応である「気道粘膜バリア」。

「気道粘膜バリア」は、口や鼻から気道に入ってきたウイルス・細菌などの異物を粘液で絡め取り、たんとして線毛運動で出します。

かぜのシーズンは室内の空気が乾燥しがちになりますが、乾燥は鼻やのどの「気道粘膜バリア」の機能を低下させます。また、ウイルスの活性は湿度が低下すると高くなるため、部屋の湿度は50~60%を保つにようにしましょう。こまめな水分補給でのどをうるおすのもおすすめです。

かぜの原因となるウイルスや細菌などの侵入に対する、最初の防御反応である「気道粘膜バリア」。

「気道粘膜バリア」は、口や鼻から気道に入ってきたウイルス・細菌などの異物を粘液で絡め取り、たんとして線毛運動で出します。

かぜのシーズンは室内の空気が乾燥しがちになりますが、乾燥は鼻やのどの「気道粘膜バリア」の機能を低下させます。また、ウイルスの活性は湿度が低下すると高くなるため、部屋の湿度は50~60%を保つにようにしましょう。こまめな水分補給でのどをうるおすのもおすすめです。

気道粘膜バリア 気道粘膜バリア

かぜ予防に大切な「2つのバリア」。「体内バリア」でかぜを撃退!

かぜ予防に大切な「2つのバリア」。「体内バリア」でかぜを撃退!

そもそも、どうして「かぜをひく」のでしょうか。

かぜ(普通感冒)の原因は、80~90%がウイルスによる感染で、ほかには細菌などがあります。かぜをひいた人がくしゃみやせきなどをすることにより、かぜのウイルスなどの病原体が空気中に飛沫として飛び散ります。かぜをひいた人が身近にいて飛沫を吸い込んでしまうと、かぜのウイルスなどの病原体が鼻や口から体内に入りこみます(飛沫感染)。また、飛沫のついた手で飲食をしたり、鼻や口を触ったりすることでも、かぜの原因物質が体内に入り込みます(接触感染)。その結果、かぜの症状が現れます。

では、どうやってかぜを予防すればいいのでしょうか。そのカギを握る「体内バリア」「体外バリア」という2つのバリアをご紹介します。まずは「体内バリア」から。

そもそも、どうして「かぜをひく」のでしょうか。

かぜ(普通感冒)の原因は、80~90%がウイルスによる感染で、ほかには細菌などがあります。かぜをひいた人がくしゃみやせきなどをすることにより、かぜのウイルスなどの病原体が空気中に飛沫として飛び散ります。かぜをひいた人が身近にいて飛沫を吸い込んでしまうと、かぜのウイルスなどの病原体が鼻や口から体内に入りこみます(飛沫感染)。また、飛沫のついた手で飲食をしたり、鼻や口を触ったりすることでも、かぜの原因物質が体内に入り込みます(接触感染)。その結果、かぜの症状が現れます。

では、どうやってかぜを予防すればいいのでしょうか。そのカギを握る「体内バリア」「体外バリア」という2つのバリアをご紹介します。まずは「体内バリア」から。

かぜ予防に大切な「2つのバリア」。「体内バリア」でかぜを撃退! かぜ予防に大切な「2つのバリア」。「体内バリア」でかぜを撃退!

体内バリア

体内バリア

ご紹介したように、私たちの体には、本来、ウイルスや細菌などの病原体を体外に排出する働きが備わっています。ここでは、最初にご紹介した「自然免疫活性」や「気道粘膜バリア」など、「体の内側にあるバリア」を「体内バリア」と呼んでいます。

「体内バリア」は自律神経に影響されるため、疲労や寝不足、食生活の乱れ、寒さ、加齢など、さまざまな要因により働きが低下してしまい、かぜをひきやすくなってしまうのです。

寝ても疲れがとれない、胃がもたれる、爪がわれる、目が疲れる……といった体の不調は、「体内バリア」が低下しはじめているサイン。小さな違和感を見逃さず、温かく消化のよい食事をよく噛んで食べる、質のよい睡眠をたっぷりとるといった早めのケアを行いましょう。

ご紹介したように、私たちの体には、本来、ウイルスや細菌などの病原体を体外に排出する働きが備わっています。ここでは、最初にご紹介した「自然免疫活性」や「気道粘膜バリア」など、「体の内側にあるバリア」を「体内バリア」と呼んでいます。

「体内バリア」は自律神経に影響されるため、疲労や寝不足、食生活の乱れ、寒さ、加齢など、さまざまな要因により働きが低下してしまい、かぜをひきやすくなってしまうのです。

寝ても疲れがとれない、胃がもたれる、爪がわれる、目が疲れる……といった体の不調は、「体内バリア」が低下しはじめているサイン。小さな違和感を見逃さず、温かく消化のよい食事をよく噛んで食べる、質のよい睡眠をたっぷりとるといった早めのケアを行いましょう。

ウイルスや細菌が体内に入るのを防ぐ、「体外バリア」

ウイルスや細菌が体内に入るのを防ぐ、「体外バリア」

次に、ウイルスや細菌の体内への侵入を防ぐために必要な「体外バリア」について。

次に、ウイルスや細菌の体内への侵入を防ぐために必要な「体外バリア」について。

マスク

マスク

かぜの原因物質が入り込まないよう、鼻にしっかり密着させること。自分がかぜをひいた際にも、周りにうつさないために不織布マスクの着用がおすすめです。

かぜの原因物質が入り込まないよう、鼻にしっかり密着させること。自分がかぜをひいた際にも、周りにうつさないために不織布マスクの着用がおすすめです。

うがい

うがい

口の中を洗浄し、のどをうるおすためには、うがいも効果的。のどに違和感があるとき、外出から帰宅したタイミング、のどを使いすぎたとき、家族がかぜをひいたときは、こまめなうがいを行いましょう。水で口の中をゆすいでから、うがい薬でしっかりうがいします。

口の中を洗浄し、のどをうるおすためには、うがいも効果的。のどに違和感があるとき、外出から帰宅したタイミング、のどを使いすぎたとき、家族がかぜをひいたときは、こまめなうがいを行いましょう。水で口の中をゆすいでから、うがい薬でしっかりうがいします。

手洗い

手洗い

石けんやハンドソープを使い、爪の周りや親指のつけ根、手首まで10秒もみ洗いした後、流水で15秒すすぎます。最低でも15秒以上かけて洗いましょう。食事の前、トイレの後、外出から帰宅後は手洗いを忘れずに。

石けんやハンドソープを使い、爪の周りや親指のつけ根、手首まで10秒もみ洗いした後、流水で15秒すすぎます。最低でも15秒以上かけて洗いましょう。食事の前、トイレの後、外出から帰宅後は手洗いを忘れずに。

ハンドジェル

ハンドジェル

手洗いの後に手指消毒用のハンドジェルで消毒することで予防効果が高まります。ハンドジェルは、手のひら全体から手の甲や指の間、爪の間、手首まですりこんでから、乾かします。

手洗いの後に手指消毒用のハンドジェルで消毒することで予防効果が高まります。ハンドジェルは、手のひら全体から手の甲や指の間、爪の間、手首まですりこんでから、乾かします。

ウイルスや細菌が体内に入るのを防ぐ、「体外バリア」 ウイルスや細菌が体内に入るのを防ぐ、「体外バリア」

お話をうかがった方

お話をうかがった方

南 恵子 南 恵子

All About「食と健康」ガイド
南 恵子(みなみ けいこ)

All About「食と健康」ガイド
南 恵子(みなみ けいこ)

NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、エコ・クッキングナビゲーターなどの資格を取得。食と健康アドバイザーとして、食生活の提案、レシピ提供、執筆、講演等を中心に活動中。毎日の健康管理に欠かせない、食に関する豊富な情報を発信している。

NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、エコ・クッキングナビゲーターなどの資格を取得。食と健康アドバイザーとして、食生活の提案、レシピ提供、執筆、講演等を中心に活動中。毎日の健康管理に欠かせない、食に関する豊富な情報を発信している。

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