かぜお役立ちコラム かぜお役立ちコラム

ビジネスパーソンがとるべき、かぜ対策

ビジネスパーソンがとるべき、かぜ対策

大事な仕事を控えている時期に、かぜでダウン……なんて、ビジネスパーソンとしては避けたいですよね。日頃から予防策を施して、仕事に万全の体調で臨みたいもの。そこで、働く人の健康に詳しい医師の山田さんに、ビジネスパーソンのかぜ対策を聞いてみました。

大事な仕事を控えている時期に、かぜでダウン……なんて、ビジネスパーソンとしては避けたいですよね。日頃から予防策を施して、仕事に万全の体調で臨みたいもの。そこで、働く人の健康に詳しい医師の山田さんに、ビジネスパーソンのかぜ対策を聞いてみました。

ビジネスパーソンがとるべき、かぜ対策 ビジネスパーソンがとるべき、かぜ対策

不特定多数の人と空間を共有するからこそ、基本のかぜ対策は万全に

不特定多数の人と空間を共有するからこそ、基本のかぜ対策は万全に

「ビジネスパーソンのかぜ予防でポイントとなるのは、満員電車や人混みの多いイベント会場、チーム内でのかぜ発生になります」と、山田さん。確かに、ビジネスパーソンは電車内など、不特定多数の人と同じ空間で過ごす時間が多いですよね。

山田さん「かぜウイルスは、飛沫感染、空気感染、接触感染の3つで感染すると言われています。飛沫感染や空気感染は、空気中に吐き出されたウイルスが付着した水分やホコリのほか、ウイルスそのものを吸入することで感染するもの。一方、手に付着したものを洗わずにカラダの中に入れるのが接触感染であり、これが想定以上に多いのが一般的です」

となると、手洗いやうがいなど、一般的に推奨されるかぜ予防法は、会社や自宅へ戻るたびに必ず行っておきたいですね。

山田さん「つり革やドアノブなど、さまざまなものを無意識に触っている手は、そのままにしないで手洗いを強化することが重要です。もちろん、マスクの着用も心掛けたいところ。社員自身だけでなく会社側にも、加湿器を導入するなどで、オフィスの湿度を保てるようにしていただきたいですね」

「ビジネスパーソンのかぜ予防でポイントとなるのは、満員電車や人混みの多いイベント会場、チーム内でのかぜ発生になります」と、山田さん。確かに、ビジネスパーソンは電車内など、不特定多数の人と同じ空間で過ごす時間が多いですよね。

山田さん「かぜウイルスは、飛沫感染、空気感染、接触感染の3つで感染すると言われています。飛沫感染や空気感染は、空気中に吐き出されたウイルスが付着した水分やホコリのほか、ウイルスそのものを吸入することで感染するもの。一方、手に付着したものを洗わずにカラダの中に入れるのが接触感染であり、これが想定以上に多いのが一般的です」

となると、手洗いやうがいなど、一般的に推奨されるかぜ予防法は、会社や自宅へ戻るたびに必ず行っておきたいですね。

山田さん「つり革やドアノブなど、さまざまなものを無意識に触っている手は、そのままにしないで手洗いを強化することが重要です。もちろん、マスクの着用も心掛けたいところ。社員自身だけでなく会社側にも、加湿器を導入するなどで、オフィスの湿度を保てるようにしていただきたいですね」

不特定多数の人と空間を共有するからこそ、基本のかぜ対策は万全に 不特定多数の人と空間を共有するからこそ、基本のかぜ対策は万全に

自分のデスクで、あるいは休憩中に。オフィス内でできるかぜ対策

自分のデスクで、あるいは休憩中に。オフィス内でできるかぜ対策

オフィスで仕事をしているときも、かぜ対策は行いたいもの。山田さんによると、「かぜ予防の観点から用意をしておきたい3点セットは、卓上加湿器、マスク、ウェットティッシュ」なのだそうです。

山田さん「オフィス全体の湿度が低いときは、少しでも自席周りの湿度を高めておくと良いでしょう。また、マスクは忘れがちなので、カバンに予備のものを用意しておきたいですね。手を簡単に拭けるウェットティッシュは、すぐに手洗いのできない状況で活躍します。アルコールによる手消毒が一番良いのですが、用意できない場合は、濡れたもので拭うだけでも物理的に接触感染を防げます」

なお、仕事や職場でのストレスを抱えている人は要注意だとか。

山田さん「かぜとストレスに関係があることは、ずいぶん前からわかっています。ある研究では、強いストレス環境下におかれていた人ほど、かぜウイルスに5.81倍感染しやすく、2.16倍症状も強まるという結果でした。ストレスによって免疫が低下することでかぜウイルスに感染しやすくなり、症状も強まることが明らかとなったのです(※)」

とはいえ、ストレスの原因はすぐに取り除くことができないもの。対処法としては、「休憩時間中、ストレッチなどで体をほぐすこと」も良いそうです。

オフィスで仕事をしているときも、かぜ対策は行いたいもの。山田さんによると、「かぜ予防の観点から用意をしておきたい3点セットは、卓上加湿器、マスク、ウェットティッシュ」なのだそうです。

山田さん「オフィス全体の湿度が低いときは、少しでも自席周りの湿度を高めておくと良いでしょう。また、マスクは忘れがちなので、カバンに予備のものを用意しておきたいですね。手を簡単に拭けるウェットティッシュは、すぐに手洗いのできない状況で活躍します。アルコールによる手消毒が一番良いのですが、用意できない場合は、濡れたもので拭うだけでも物理的に接触感染を防げます」

なお、仕事や職場でのストレスを抱えている人は要注意だとか。

山田さん「かぜとストレスに関係があることは、ずいぶん前からわかっています。ある研究では、強いストレス環境下におかれていた人ほど、かぜウイルスに5.81倍感染しやすく、2.16倍症状も強まるという結果でした。ストレスによって免疫が低下することでかぜウイルスに感染しやすくなり、症状も強まることが明らかとなったのです(※)」

とはいえ、ストレスの原因はすぐに取り除くことができないもの。対処法としては、「休憩時間中、ストレッチなどで体をほぐすこと」も良いそうです。

※参考文献
N Engl J Med 1991, “Psychological Stress and Susceptibility To The Common Cold”

※参考文献
N Engl J Med 1991, “Psychological Stress and Susceptibility To The Common Cold”

自分のデスクで、あるいは休憩中に。オフィス内でできるかぜ対策 自分のデスクで、あるいは休憩中に。オフィス内でできるかぜ対策

仕事のタイプ別で気をつけたいことは?

仕事のタイプ別で気をつけたいことは?

同じビジネスパーソンでも、職種によって気をつけるべきポイントは変わるもの。タイプ別に、山田さんに教えてもらいました。

同じビジネスパーソンでも、職種によって気をつけるべきポイントは変わるもの。タイプ別に、山田さんに教えてもらいました。

①外回りの営業職

①外回りの営業職

営業職の方は、交通機関を利用する際にかぜをひきやすい状況にあります。マスクをしっかりと着けて、商談前に外すといったことから始めましょう。また、出張の際に宿泊するホテルなどは、室内が乾燥している場合があります。そのようなときは濡れたタオルを干して、湿度を保ちましょう。

営業職の方は、交通機関を利用する際にかぜをひきやすい状況にあります。マスクをしっかりと着けて、商談前に外すといったことから始めましょう。また、出張の際に宿泊するホテルなどは、室内が乾燥している場合があります。そのようなときは濡れたタオルを干して、湿度を保ちましょう。

外回りの営業職 外回りの営業職

②接客業

②接客業

接客業の場合、マスク着用ができないシーンが多くあります。そのようなときは手洗いやアルコールによる手消毒を、できる限り頻繁に行ってください。トイレの後はもちろん、休憩に入る前後など、時間をみつけて行いましょう。

接客業の場合、マスク着用ができないシーンが多くあります。そのようなときは手洗いやアルコールによる手消毒を、できる限り頻繁に行ってください。トイレの後はもちろん、休憩に入る前後など、時間をみつけて行いましょう。

接客業 接客業

③エンジニア、経理、研究職などの内勤者

③エンジニア、経理、研究職などの内勤者

同じ席に座る時間が長い仕事の場合、かぜをひいている同僚が近くにいると「うつるのでは」と不安になるもの。でも、過剰に心配する必要はありません。前述したような、室内のかぜ予防を行っておけば良いでしょう。

同じ席に座る時間が長い仕事の場合、かぜをひいている同僚が近くにいると「うつるのでは」と不安になるもの。でも、過剰に心配する必要はありません。前述したような、室内のかぜ予防を行っておけば良いでしょう。

エンジニア、経理、研究職などの内勤者 エンジニア、経理、研究職などの内勤者

お話をうかがった方

お話をうかがった方

山田 洋太 山田 洋太

All About「働く人の健康」ガイド
山田 洋太(やまだ ようた)

All About「働く人の健康」ガイド
山田 洋太(やまだ ようた)

離島医療を経験後、慶応ビジネススクール修了。在学中にiCARE創業、卒業後潰れた病院の経営企画室長として単月黒字化に成功。その後、多くのIT企業の産業医として、iCAREのCEOとして働くひとと組織の健康創りを邁進。厚生労働省「柔軟な働き方検討会、VDT検診見直し検討会」にも委員として参加。

離島医療を経験後、慶応ビジネススクール修了。在学中にiCARE創業、卒業後潰れた病院の経営企画室長として単月黒字化に成功。その後、多くのIT企業の産業医として、iCAREのCEOとして働くひとと組織の健康創りを邁進。厚生労働省「柔軟な働き方検討会、VDT検診見直し検討会」にも委員として参加。

他のかぜ予防コンテンツ

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