●医療機関を受診する

せきの原因がかぜの場合、時間が経つにつれて症状は収まってきます。もし、長期にわたって回復の兆しが見えないなら、まずは医療機関に相談を。

●自宅でできるセルフケア３選

かぜが原因のせきなら、自宅で症状をやわらげる方法を試してみるのもおすすめです。

• コーヒーにはちみつを入れて飲む
  コーヒーに含まれるカフェインには、抗炎症作用と気管支を拡張する作用があると言われています。また、はちみつも古くからのどの痛みに良いといわれてきた食品。近年の研究では、せき止めに有効なことがわかってきました。ただし、はちみつは乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性があるため、1歳未満の乳児には絶対に与えないようにしてください。
• 湿度を保ち、気道の乾燥を避ける
  気道の粘膜が乾燥するとバリア機能が弱まるため、ウイルスなどへの抵抗力が低下したり、炎症が起きやすくなったりします。そのため、湿度は50〜60％を目安にコントロールを。また、マスクを着用すれば呼気によってマスク内の湿度が保たれ、気道の乾燥を抑えることができます。
• 市販のかぜ薬・せき止め薬を服用する
  せきの症状がつらいときは、市販薬を活用するのもひとつの方法です。特にせきが出やすいとされる、就寝中にも効き目が持続するものがおすすめ。 せきを鎮められれば、朝を迎える前に目が覚めることもなくなり、体力の消耗を抑えることができます。

●風邪によるせきの目安は「３週間」

かぜをひくと、鼻みずやのどの痛みなどに加え、せきが出ることも多くなります。かぜの場合、十分な栄養と睡眠をとって養生していれば、1週間から10日ほどで回復するはず。たとえ長引いたとしても、たいていは3週間ほどで症状はおさまることでしょう。もし、3週間以上経っても続いているなら、医療機関の受診をおすすめします。