若かりし頃に比べ、体の衰えを感じることが多くなる40・50代。一度、かぜをひくと治りにくくなった……という人も多いことでしょう。そんなミドルエイジのためのかぜ対策を、医師の清益さんに聞いてみました。
若かりし頃に比べ、体の衰えを感じることが多くなる40・50代。一度、かぜをひくと治りにくくなった……という人も多いことでしょう。そんなミドルエイジのためのかぜ対策を、医師の清益さんに聞いてみました。
40歳ともなると、「かぜをひきやすくなった」「かぜがなかなか治らない」と感じることは多いもの。この理由に免疫が関わってくると、清益さんは語ります。
清益さん「免疫には、もともと備わっている“自然免疫”と、2度目の感染を防ぐ“獲得免疫”があります。獲得免疫は20代でピークを迎え、40代になると半減するもの。この獲得免疫の低下が、かぜの長引く原因と考えられます」
女性の場合は、加齢による女性ホルモンの減少も、免疫低下に関わってくるとか。
清益さん「女性ホルモンのエストロゲンは、獲得免疫である抗体をつくる機能を促進する働きがあります。このエストロゲンが加齢などで低下すると、同じように獲得免疫も低下するもの。さらに、ストレスなどが原因で自律神経が乱れると、獲得免疫だけでなく自然免疫の低下にもつながります」
40歳ともなると、「かぜをひきやすくなった」「かぜがなかなか治らない」と感じることは多いもの。この理由に免疫が関わってくると、清益さんは語ります。
清益さん「免疫には、もともと備わっている“自然免疫”と、2度目の感染を防ぐ“獲得免疫”があります。獲得免疫は20代でピークを迎え、40代になると半減するもの。この獲得免疫の低下が、かぜの長引く原因と考えられます」
女性の場合は、加齢による女性ホルモンの減少も、免疫低下に関わってくるとか。
清益さん「女性ホルモンのエストロゲンは、獲得免疫である抗体をつくる機能を促進する働きがあります。このエストロゲンが加齢などで低下すると、同じように獲得免疫も低下するもの。さらに、ストレスなどが原因で自律神経が乱れると、獲得免疫だけでなく自然免疫の低下にもつながります」
免疫機能が衰える40代は、かぜ予防に対しても今まで以上に気を配りたいもの。具体的には、どのような点に気を付ければよいでしょうか?
清益さん「規則正しくバランスの取れた食事、適度な運動、十分かつ質の良い睡眠といった、規則正しい生活が望まれます。たとえば食生活では、さまざまな栄養素を摂る中でも、特に抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEなどの摂取は心掛けたいところ。また、抗体をつくるためにタンパク質を摂るほか、睡眠前の食事は控え、朝食をしっかりと摂るといったことも大切です」
また、適度な運動としてはウォーキングがオススメだとか。
清益さん「朝、45分程度のウォーキングを行うと体温が上がり、免疫を高めることができるので、継続的に行いましょう。朝はできないという場合は、1日の中で15分×3回などに分けてもよいと思います」
免疫機能が衰える40代は、かぜ予防に対しても今まで以上に気を配りたいもの。具体的には、どのような点に気を付ければよいでしょうか?
清益さん「規則正しくバランスの取れた食事、適度な運動、十分かつ質の良い睡眠といった、規則正しい生活が望まれます。たとえば食生活では、さまざまな栄養素を摂る中でも、特に抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEなどの摂取は心掛けたいところ。また、抗体をつくるためにタンパク質を摂るほか、睡眠前の食事は控え、朝食をしっかりと摂るといったことも大切です」
また、適度な運動としてはウォーキングがオススメだとか。
清益さん「朝、45分程度のウォーキングを行うと体温が上がり、免疫を高めることができるので、継続的に行いましょう。朝はできないという場合は、1日の中で15分×3回などに分けてもよいと思います」
最後に清益さんから、さまざまなタイプの人に向けたかぜ対策を教えてもらいました。心当たりがある方は、ぜひ実践してください。
最後に清益さんから、さまざまなタイプの人に向けたかぜ対策を教えてもらいました。心当たりがある方は、ぜひ実践してください。
厚生労働省の指標では、1日のアルコール摂取量は20g程度が推奨されています。アルコール度数によって変わり、ビールなら500ml程度、日本酒なら1合程度。おつまみにはアルコールの吸収を抑えるタンパク質を含むものを選び、ストレスのない程度の節度ある飲酒にしましょう。
厚生労働省の指標では、1日のアルコール摂取量は20g程度が推奨されています。アルコール度数によって変わり、ビールなら500ml程度、日本酒なら1合程度。おつまみにはアルコールの吸収を抑えるタンパク質を含むものを選び、ストレスのない程度の節度ある飲酒にしましょう。
寒暖差によって自律神経のバランスが崩れるので、室温や気温に合わせて着脱がしやすい衣服で、体温の上下を防ぐように調整を。宿泊先では室内が乾燥しないよう、加湿器を利用したり、浴槽に水を溜めておいたりしましょう。なお、露天風呂のような寒暖差は、かぜよりも血圧への影響が懸念されます。体をなるべく冷やさないようにし、湯船に浸かる際はのぼせない程度に。
寒暖差によって自律神経のバランスが崩れるので、室温や気温に合わせて着脱がしやすい衣服で、体温の上下を防ぐように調整を。宿泊先では室内が乾燥しないよう、加湿器を利用したり、浴槽に水を溜めておいたりしましょう。なお、露天風呂のような寒暖差は、かぜよりも血圧への影響が懸念されます。体をなるべく冷やさないようにし、湯船に浸かる際はのぼせない程度に。
体温が下がると免疫が低下するので、室温は冬場なら環境省で推奨される20度を目安に無理のない範囲で設定し、湿度は50%前後を保って快適な住環境にしておきたいものです。また、家に入るときには、手洗いをしっかりと行っておきましょう。
体温が下がると免疫が低下するので、室温は冬場なら環境省で推奨される20度を目安に無理のない範囲で設定し、湿度は50%前後を保って快適な住環境にしておきたいものです。また、家に入るときには、手洗いをしっかりと行っておきましょう。
All About「家庭の医学」ガイド
清益 功浩(きよます たかひろ)
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清益 功浩(きよます たかひろ)
医学博士。小児科医、アレルギー専門医であり、メンタルヘルスマネジメント始め、法律、経済、化学など多岐に渡る資格を有する。「診察室以外でも困っている方の手助けをしていきたい」という思いのもと、現役医師として正確な情報を幅広く提供している。
医学博士。小児科医、アレルギー専門医であり、メンタルヘルスマネジメント始め、法律、経済、化学など多岐に渡る資格を有する。「診察室以外でも困っている方の手助けをしていきたい」という思いのもと、現役医師として正確な情報を幅広く提供している。