かぜを早く治すためには、栄養のあるものをしっかり食べさせなければ、と思いがちですが、胃腸の調子が悪いときや、鼻やのどのかぜでも、食欲がなかったり消化能力が落ちているときもありますよね。普段は食べ慣れていても発熱やせきなどの症状によっては、食べづらいものもあります。かぜをひいているときは、どんなものをあげたらいいのでしょう?
かぜを早く治すためには、栄養のあるものをしっかり食べさせなければ、と思いがちですが、胃腸の調子が悪いときや、鼻やのどのかぜでも、食欲がなかったり消化能力が落ちているときもありますよね。普段は食べ慣れていても発熱やせきなどの症状によっては、食べづらいものもあります。かぜをひいているときは、どんなものをあげたらいいのでしょう?
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
症状がくしゃみや鼻水、のどが少し痛む程度なら、水分を多めにとり、食事はいつもどおりで大丈夫です。
のどが赤く腫れて痛みが強いときは、酸味の強い柑橘類(かんきつるい)の果汁やフルーツは、のどにしみやすいので、果物でしたら、オレンジよりもりんごのすりおろしなどのほうがいいでしょう。また、熱すぎるもの、冷たすぎるものも、のどを刺激してせきが出やすくなることがあります。冷ましたおかゆや、子どもの食べやすいグラタン、のどごしのよいゼリーなど、食べられるものを少しずつ食べさせるようにしましょう。
症状がくしゃみや鼻水、のどが少し痛む程度なら、水分を多めにとり、食事はいつもどおりで大丈夫です。
のどが赤く腫れて痛みが強いときは、酸味の強い柑橘類(かんきつるい)の果汁やフルーツは、のどにしみやすいので、果物でしたら、オレンジよりもりんごのすりおろしなどのほうがいいでしょう。また、熱すぎるもの、冷たすぎるものも、のどを刺激してせきが出やすくなることがあります。冷ましたおかゆや、子どもの食べやすいグラタン、のどごしのよいゼリーなど、食べられるものを少しずつ食べさせるようにしましょう。
嘔吐・下痢などの胃腸の症状がなくても、発熱時は胃腸の働きも鈍りがちです。消化しにくい脂っこいものや刺激物は避けたほうがいいですし、肉や魚などたんぱく質食材も消化に時間がかかりますから、あまり無理に食べさせなくてもいいでしょう。
意外なところでは、一見おなかによさそうな乳製品や、いも類なども胃腸の負担になる場合があります。もともとおなかがあまり強くないお子さんや、胃腸の具合がちょっと悪くなってきたかな?というときは、牛乳、ヨーグルトや高脂肪のアイスクリーム、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、バナナなどは控えたほうがいいでしょう。
食欲がないときでも、必ずとってほしいのは水分と電解質(イオン)です。多少はエネルギーも必要ですから、糖分も入っている飲み物で、その子が好むものを少しずつ飲ませてあげましょう。固形物が食べづらいときでも、薄味のスープやみそ汁の上澄みなどは、口にしやすいですし、汗と一緒に失われやすい塩分も補給できるのでおすすめです。
嘔吐・下痢などの胃腸の症状がなくても、発熱時は胃腸の働きも鈍りがちです。消化しにくい脂っこいものや刺激物は避けたほうがいいですし、肉や魚などたんぱく質食材も消化に時間がかかりますから、あまり無理に食べさせなくてもいいでしょう。
意外なところでは、一見おなかによさそうな乳製品や、いも類なども胃腸の負担になる場合があります。もともとおなかがあまり強くないお子さんや、胃腸の具合がちょっと悪くなってきたかな?というときは、牛乳、ヨーグルトや高脂肪のアイスクリーム、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、バナナなどは控えたほうがいいでしょう。
食欲がないときでも、必ずとってほしいのは水分と電解質(イオン)です。多少はエネルギーも必要ですから、糖分も入っている飲み物で、その子が好むものを少しずつ飲ませてあげましょう。固形物が食べづらいときでも、薄味のスープやみそ汁の上澄みなどは、口にしやすいですし、汗と一緒に失われやすい塩分も補給できるのでおすすめです。
かぜウイルスが体に入ってきても、ウイルスに負けない体力、抵抗力があれば症状が出ないで済むこともあります。そのためには、日ごろの食生活もとても大切です。
まずは、規則正しい1日3食のリズムを保ちましょう。とくに朝食は、眠っている間に下がった体温を、食べたものを消化するために上げてくれ、免疫力を高めるためにも欠かせません。
体や脳を動かすエネルギーのもとになる炭水化物、体をつくるたんぱく質、体の調子を整えるビタミン・ミネラルを毎食バランスよくとりましょう。旬の食材を中心に、多種類の食材をメニューに取り入れるようにすると、体に必要な微量栄養素も自然にとることができます。
また、ウイルスなどから体を守る働きをする免疫細胞の多くは腸の中に集まっていますから、腸内環境を整えることも大事です。腸の中にすんでいるさまざまな常在菌のうち、体にとってよい働きをしてくれるビフィズス菌や乳酸菌など、いわゆる善玉菌のえさになるオリゴ糖や食物繊維を普段から意識してとるようにしましょう。
大豆などの豆類や豆腐、納豆、きな粉など大豆加工品、ごぼう、玉ねぎ、バナナなどは、オリゴ糖と食物繊維の両方を多く含む食材です。
かぜをひきやすい寒い季節のおすすめは、具だくさんのスープやみそ汁です。ほかほかと体の中から温まりますし、前夜にたくさん作っておけば、忙しい朝も温めるだけで栄養満点の一品になります。忙しくても無理せず簡単に栄養をとれる食事や工夫で、毎日のごはんからかぜウイルスに負けない体づくりをぜひ意識してあげてください。
かぜウイルスが体に入ってきても、ウイルスに負けない体力、抵抗力があれば症状が出ないで済むこともあります。そのためには、日ごろの食生活もとても大切です。
まずは、規則正しい1日3食のリズムを保ちましょう。とくに朝食は、眠っている間に下がった体温を、食べたものを消化するために上げてくれ、免疫力を高めるためにも欠かせません。
体や脳を動かすエネルギーのもとになる炭水化物、体をつくるたんぱく質、体の調子を整えるビタミン・ミネラルを毎食バランスよくとりましょう。旬の食材を中心に、多種類の食材をメニューに取り入れるようにすると、体に必要な微量栄養素も自然にとることができます。
また、ウイルスなどから体を守る働きをする免疫細胞の多くは腸の中に集まっていますから、腸内環境を整えることも大事です。腸の中にすんでいるさまざまな常在菌のうち、体にとってよい働きをしてくれるビフィズス菌や乳酸菌など、いわゆる善玉菌のえさになるオリゴ糖や食物繊維を普段から意識してとるようにしましょう。
大豆などの豆類や豆腐、納豆、きな粉など大豆加工品、ごぼう、玉ねぎ、バナナなどは、オリゴ糖と食物繊維の両方を多く含む食材です。
かぜをひきやすい寒い季節のおすすめは、具だくさんのスープやみそ汁です。ほかほかと体の中から温まりますし、前夜にたくさん作っておけば、忙しい朝も温めるだけで栄養満点の一品になります。忙しくても無理せず簡単に栄養をとれる食事や工夫で、毎日のごはんからかぜウイルスに負けない体づくりをぜひ意識してあげてください。