嘔吐は胃の中身が逆流して口から出てしまうこと。「おなかのかぜ」ともよばれるウイルス性の胃腸炎が原因のことが多いですが、呼吸器のかぜなどでも吐くことがあります。
嘔吐は胃の中身が逆流して口から出てしまうこと。「おなかのかぜ」ともよばれるウイルス性の胃腸炎が原因のことが多いですが、呼吸器のかぜなどでも吐くことがあります。
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
嘔吐する原因はいろいろあります。生まれて間もない赤ちゃんでは、胃の出口が狭くなっているため、授乳のたびに吐くこともあります。
かぜ、中耳炎(ちゅうじえん)、溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)、尿路感染症(にょうろかんせんしょう)で吐くこともありますし、せきをした拍子に吐くことはよくあります。また、熱中症や、頭を打った、脳炎(のうえん)、髄膜炎(ずいまくえん)など脳の病気が原因で嘔吐する場合もありますが、いちばん多いのは、ウイルスや細菌による胃腸炎が原因の嘔吐です。
吐いたときは、発熱や、鼻水、せき、くしゃみ、頭痛、下痢など、ほかの症状があるか、また、繰り返し吐くかどうかをチェックします。
一度だけ吐いて、ケロッとしているときはおうちで様子を見てもいいですが、吐いたあとぐったりしている、夜間も眠れない、何度も吐くときは受診しましょう。
嘔吐する原因はいろいろあります。生まれて間もない赤ちゃんでは、胃の出口が狭くなっているため、授乳のたびに吐くこともあります。
かぜ、中耳炎(ちゅうじえん)、溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)、尿路感染症(にょうろかんせんしょう)で吐くこともありますし、せきをした拍子に吐くことはよくあります。また、熱中症や、頭を打った、脳炎(のうえん)、髄膜炎(ずいまくえん)など脳の病気が原因で嘔吐する場合もありますが、いちばん多いのは、ウイルスや細菌による胃腸炎が原因の嘔吐です。
吐いたときは、発熱や、鼻水、せき、くしゃみ、頭痛、下痢など、ほかの症状があるか、また、繰り返し吐くかどうかをチェックします。
一度だけ吐いて、ケロッとしているときはおうちで様子を見てもいいですが、吐いたあとぐったりしている、夜間も眠れない、何度も吐くときは受診しましょう。
嘔吐するのは、胃が飲食物を受けつけない状態だからです。すぐに水分をとらせると、さらに吐きけを誘発してしまいます。吐いた本人は、のどが渇いて水分を欲しがりますが、吐いたあと、30分間程度は何も飲食させずに様子を見てください。
30分間吐かなければ、ペットボトルのキャップ1杯分(7.5ml)くらいの水を飲ませます。吐かなければ5分後にまた1杯分、さらに5分後にはキャップ2杯分…という具合に、吐かないことを確認しながら少しずつ量を増やしていき、コップ半分くらいの量を飲んでも吐かなければ、飲みたがるだけ飲ませても大丈夫でしょう。
吐きけが治まったら、さっとシャワーで汚れを流してあげましょう。発熱や下痢など、ほかに心配な症状がなければ入浴してもいいですが、長湯は避けます。
吐いたあとは、胃腸の消化能力が弱っています。食べさせるのは、吐きけが治まり、水分をしっかりとれるようになってから。離乳食のお子さんの場合は、一段階戻したものを少しずつ、幼児食以降のお子さんも、様子を見ながら消化しやすいものを少しずつ食べさせましょう。
嘔吐するのは、胃が飲食物を受けつけない状態だからです。すぐに水分をとらせると、さらに吐きけを誘発してしまいます。吐いた本人は、のどが渇いて水分を欲しがりますが、吐いたあと、30分間程度は何も飲食させずに様子を見てください。
30分間吐かなければ、ペットボトルのキャップ1杯分(7.5ml)くらいの水を飲ませます。吐かなければ5分後にまた1杯分、さらに5分後にはキャップ2杯分…という具合に、吐かないことを確認しながら少しずつ量を増やしていき、コップ半分くらいの量を飲んでも吐かなければ、飲みたがるだけ飲ませても大丈夫でしょう。
吐きけが治まったら、さっとシャワーで汚れを流してあげましょう。発熱や下痢など、ほかに心配な症状がなければ入浴してもいいですが、長湯は避けます。
吐いたあとは、胃腸の消化能力が弱っています。食べさせるのは、吐きけが治まり、水分をしっかりとれるようになってから。離乳食のお子さんの場合は、一段階戻したものを少しずつ、幼児食以降のお子さんも、様子を見ながら消化しやすいものを少しずつ食べさせましょう。
子どもが吐いたときは、ウイルス性胃腸炎のつもりで二次感染対策をしましょう。
汚物が乾くと粉じんになってウイルスが空気中に舞いますから、なるべく早く片づけをします。使い捨てのマスク・手袋・エプロンを着用し、捨てられるものはポリ袋に密閉して捨てます。
衣類や寝具は汚れを落としてから、消毒液(*)に15分間程度浸すか、85度以上の熱湯に1分ほど浸してから、ほかのものとは分けて洗濯します。洗えないものはアイロンで熱消毒をするといいでしょう。汚物処理、病児のケアをしたあとは、石けんでよく手を洗います。
*アルコールでは十分に除菌できないウイルスもあります。消毒には、キッチン用塩素系漂白剤(5%濃度)の原液10mlを水500mlで薄めた0.1%消毒液を使いましょう。
子どもが吐いたときは、ウイルス性胃腸炎のつもりで二次感染対策をしましょう。
汚物が乾くと粉じんになってウイルスが空気中に舞いますから、なるべく早く片づけをします。使い捨てのマスク・手袋・エプロンを着用し、捨てられるものはポリ袋に密閉して捨てます。
衣類や寝具は汚れを落としてから、消毒液(*)に15分間程度浸すか、85度以上の熱湯に1分ほど浸してから、ほかのものとは分けて洗濯します。洗えないものはアイロンで熱消毒をするといいでしょう。汚物処理、病児のケアをしたあとは、石けんでよく手を洗います。
*アルコールでは十分に除菌できないウイルスもあります。消毒には、キッチン用塩素系漂白剤(5%濃度)の原液10mlを水500mlで薄めた0.1%消毒液を使いましょう。