小さな子どもは、体の不調全般を「おなかが痛い!」と訴えることがあります。まだ自分の体調をうまく言葉で伝えることのできない子どもからのサインをキャッチして、腹痛や下痢の症状に適切に対処してあげたいものです。
小さな子どもは、体の不調全般を「おなかが痛い!」と訴えることがあります。まだ自分の体調をうまく言葉で伝えることのできない子どもからのサインをキャッチして、腹痛や下痢の症状に適切に対処してあげたいものです。
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
子どもは、おなかが痛いと前かがみになり、ひどくなればしゃがみ込んでしまいます。
少し大きくなった子が、「おなかが痛い」と訴えるときは、実は便秘が原因のことも多くあります。うんちはいつから出ていないか、思い出してみてください。
それ以外の子どもの腹痛や下痢は、主にウイルスが原因の胃腸炎のことが多いです。かぜのウイルスによっては、鼻やのどと同時におなかにも症状が出ることがありますし、かぜをひいているときに別のウイルスに感染して胃腸炎を起こすこともあります。
ただし、ぐったりしているときや、いつもと違う泣き方、「いたい、いたーい」と、はっきり激しい腹痛を訴えるときは、注意して。急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)、腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)、腸閉塞(ちょうへいそく)のほか、男の子は精巣がねじれる病気が原因であることも。腸重積症の場合は、10~30分間隔でひどく痛がり、合間にはケロリとしているのが特徴です。いつもと様子が明らかに違う腹痛のようなら至急受診しましょう。
子どもは、おなかが痛いと前かがみになり、ひどくなればしゃがみ込んでしまいます。
少し大きくなった子が、「おなかが痛い」と訴えるときは、実は便秘が原因のことも多くあります。うんちはいつから出ていないか、思い出してみてください。
それ以外の子どもの腹痛や下痢は、主にウイルスが原因の胃腸炎のことが多いです。かぜのウイルスによっては、鼻やのどと同時におなかにも症状が出ることがありますし、かぜをひいているときに別のウイルスに感染して胃腸炎を起こすこともあります。
ただし、ぐったりしているときや、いつもと違う泣き方、「いたい、いたーい」と、はっきり激しい腹痛を訴えるときは、注意して。急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)、腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)、腸閉塞(ちょうへいそく)のほか、男の子は精巣がねじれる病気が原因であることも。腸重積症の場合は、10~30分間隔でひどく痛がり、合間にはケロリとしているのが特徴です。いつもと様子が明らかに違う腹痛のようなら至急受診しましょう。
下痢になると、いつものうんちよりも明らかに水っぽく、きついにおいがする、色が違うなどの変化があります。下痢をしていても、いつもどおり元気に遊べて、食欲(食べたそうな様子)がある、水分はとれておしっこもいつもどおり出ていれば、2~3日間は様子を見てもいいでしょう。1日に何度も下痢をするときや、下痢が3日以上続くときは診療時間内に受診しましょう。
下痢とともに、発熱がある、血便が出た、ぐったりとして全身状態が悪いときは、至急受診が必要です。
下痢になると、いつものうんちよりも明らかに水っぽく、きついにおいがする、色が違うなどの変化があります。下痢をしていても、いつもどおり元気に遊べて、食欲(食べたそうな様子)がある、水分はとれておしっこもいつもどおり出ていれば、2~3日間は様子を見てもいいでしょう。1日に何度も下痢をするときや、下痢が3日以上続くときは診療時間内に受診しましょう。
下痢とともに、発熱がある、血便が出た、ぐったりとして全身状態が悪いときは、至急受診が必要です。
・二次感染対策をしっかり
下痢が急に始まり、嘔吐を伴ったり何度も繰り返すときは、ウイルス性胃腸炎のことが多いです。家族は、感染を防ぐために手洗い・うがいをこまめに行い、汚物を片づけるときは、使い捨てのマスク・手袋・エプロンなどを使います。冬に多いロタウイルスや、アデノウイルス、ノロウイルスなどはとくに感染力が強いので、汚物は密閉して、汚れた衣類などはなるべく捨てるか、消毒をしましょう。
・水分補給は経口補水液やイオン飲料などで
何度も下痢を繰り返すと、体内から水分と電解質が失われます。経口補水液やイオン飲料などでこまめに水分補給をし、脱水症を予防しましょう。水分がとれず、おしっこの量が極端に減る、唇がかさつく、泣いても涙が出ないなど、脱水症の兆候が見られ、いつもと様子が違うときは、速やかに受診します。
・胃腸に負担の少ないものを食べさせる
下痢をしていても、食欲があれば、消化のいいものを少しずつ食べさせてあげましょう。乳製品や、果糖を多く含む果物、ジュースをたくさんとると下痢が長引く恐れがあります。また、下痢がひどいときは食物繊維の豊富ないも類やバナナも、おなかが張ってしまうことがあるので避けましょう。
・下痢の間は、シャワー浴に
胃腸炎の子どもと一緒のおふろに入ると、家族にうつることもあります。胃腸炎の場合やひどい下痢のときは、下痢が治まるまではシャワー浴にして、タオルの共用も避けます。
・二次感染対策をしっかり
下痢が急に始まり、嘔吐を伴ったり何度も繰り返すときは、ウイルス性胃腸炎のことが多いです。家族は、感染を防ぐために手洗い・うがいをこまめに行い、汚物を片づけるときは、使い捨てのマスク・手袋・エプロンなどを使います。冬に多いロタウイルスや、アデノウイルス、ノロウイルスなどはとくに感染力が強いので、汚物は密閉して、汚れた衣類などはなるべく捨てるか、消毒をしましょう。
・水分補給は経口補水液やイオン飲料などで
何度も下痢を繰り返すと、体内から水分と電解質が失われます。経口補水液やイオン飲料などでこまめに水分補給をし、脱水症を予防しましょう。水分がとれず、おしっこの量が極端に減る、唇がかさつく、泣いても涙が出ないなど、脱水症の兆候が見られ、いつもと様子が違うときは、速やかに受診します。
・胃腸に負担の少ないものを食べさせる
下痢をしていても、食欲があれば、消化のいいものを少しずつ食べさせてあげましょう。乳製品や、果糖を多く含む果物、ジュースをたくさんとると下痢が長引く恐れがあります。また、下痢がひどいときは食物繊維の豊富ないも類やバナナも、おなかが張ってしまうことがあるので避けましょう。
・下痢の間は、シャワー浴に
胃腸炎の子どもと一緒のおふろに入ると、家族にうつることもあります。胃腸炎の場合やひどい下痢のときは、下痢が治まるまではシャワー浴にして、タオルの共用も避けます。