子どもが発熱すると、びっくりしますね。でも、落ち着いて! 高熱が出た=重病、とは限らないのです。とくに乳幼児は体温調節機能が未発達なこともあり、よく熱を出すもの。「元気に遊んでいるけれど、39度近い熱がある!」といったこともあります。
子どもが発熱すると、びっくりしますね。でも、落ち着いて! 高熱が出た=重病、とは限らないのです。とくに乳幼児は体温調節機能が未発達なこともあり、よく熱を出すもの。「元気に遊んでいるけれど、39度近い熱がある!」といったこともあります。
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
取材・協力/みくりキッズくりにっく(世田谷区上野毛)岡田 悠先生
発熱は、いろいろな病気の症状として現れますが、子どもの発熱でいちばん多いのはウイルスや細菌が原因の感染症を起こしたときです。病原体に対抗するために脳の体温中枢から体温を高くする指令が出て、発熱します。
6カ月ごろまでの赤ちゃんは、ママの胎内にいるときにもらった免疫物質(抗体)の効果によって普通のかぜにはかかりにくいとされています。
3カ月ごろまでの赤ちゃんはそもそも体温調節機能が未発達なため、病気ではなく、単なる着せすぎなどでも熱がこもってしまい、体温が38度以上になる、というケースも多くあります。
発熱に気づいたら、まずは薄着にして、30分ほどたってからもう一度検温してみてください。衣類などを調節しても体温が38度以上ある場合、3カ月未満なら早めに受診を。1カ月未満は緊急度が高いので、夜間でも受診しましょう。
3~6カ月の乳児で、休日・夜間に発熱した場合は、ぐっすり眠れているようなら朝まで様子を見て、診療時間内に受診します。
それより月齢が上のお子さんでしたら、38度くらいの発熱で、せきなどの症状もなく、眠れて食欲もあるようなら2~3日間おうちで様子を見てもいいでしょう。抗生剤が必要な病気かどうかは、診察しないとわからないので、発熱が続くときは受診しましょう。
子どもの病気は、体温の高さだけでなく、全身状態をよく見ることが大切です。眠れるか、機嫌や顔色、呼吸の様子、おしっこは出ているかなどは重要なポイントです。いつもと明らかに様子が違うときは受診しましょう。
発熱は、いろいろな病気の症状として現れますが、子どもの発熱でいちばん多いのはウイルスや細菌が原因の感染症を起こしたときです。病原体に対抗するために脳の体温中枢から体温を高くする指令が出て、発熱します。
6カ月ごろまでの赤ちゃんは、ママの胎内にいるときにもらった免疫物質(抗体)の効果によって普通のかぜにはかかりにくいとされています。
3カ月ごろまでの赤ちゃんはそもそも体温調節機能が未発達なため、病気ではなく、単なる着せすぎなどでも熱がこもってしまい、体温が38度以上になる、というケースも多くあります。
発熱に気づいたら、まずは薄着にして、30分ほどたってからもう一度検温してみてください。衣類などを調節しても体温が38度以上ある場合、3カ月未満なら早めに受診を。1カ月未満は緊急度が高いので、夜間でも受診しましょう。
3~6カ月の乳児で、休日・夜間に発熱した場合は、ぐっすり眠れているようなら朝まで様子を見て、診療時間内に受診します。
それより月齢が上のお子さんでしたら、38度くらいの発熱で、せきなどの症状もなく、眠れて食欲もあるようなら2~3日間おうちで様子を見てもいいでしょう。抗生剤が必要な病気かどうかは、診察しないとわからないので、発熱が続くときは受診しましょう。
子どもの病気は、体温の高さだけでなく、全身状態をよく見ることが大切です。眠れるか、機嫌や顔色、呼吸の様子、おしっこは出ているかなどは重要なポイントです。いつもと明らかに様子が違うときは受診しましょう。
まずは、お子さんの手足が冷たいか熱いかを確認してみましょう。
熱が上がりきる前で手足が冷たいときは、冷やさずに温かくしてあげます。熱が上がってきて、手足が熱くなり汗をかき始めたら、体に熱がこもらないように薄着にし、冷やしてあげると気持ちよく感じます。
おでこを冷やす、という方が多くいますが、冷やすときは、おでこではなく、わきのした、首の両わき、そけい部(太もものつけ根)など、太い血管が通っている部位を冷やすのが効果的です。
ただ、そけい部は嫌がる子が多いので、わきのしたにタオルでくるんだ保冷剤などを当ててあげるといいでしょう。
おでこを冷やすのは体温を下げるという意味ではあまり効果は期待できません。熱冷却シートもひんやりして気持ちよく感じる程度の効果なので貼る必要はありません。
解熱鎮痛剤は、38.5度以上の発熱があり、高熱によってつらそうなときや痛みがあるときに使います。病気そのものを治すための薬ではなく、一時的に熱を下げたり、痛みを和らげる効果があります。
ただし、解熱鎮痛剤で下がる体温は1度ほど。でも、1度下がるだけでも体はずいぶんラクになるので、水分をとったり、ぐっすり眠ったりすることができ、体力の消耗を抑えることができます。
発熱があっても、比較的元気で、水分・睡眠もしっかりとれているなら、解熱鎮痛剤は無理に使わなくても構いません。
まずは、お子さんの手足が冷たいか熱いかを確認してみましょう。
熱が上がりきる前で手足が冷たいときは、冷やさずに温かくしてあげます。熱が上がってきて、手足が熱くなり汗をかき始めたら、体に熱がこもらないように薄着にし、冷やしてあげると気持ちよく感じます。
おでこを冷やす、という方が多くいますが、冷やすときは、おでこではなく、わきのした、首の両わき、そけい部(太もものつけ根)など、太い血管が通っている部位を冷やすのが効果的です。
ただ、そけい部は嫌がる子が多いので、わきのしたにタオルでくるんだ保冷剤などを当ててあげるといいでしょう。
おでこを冷やすのは体温を下げるという意味ではあまり効果は期待できません。熱冷却シートもひんやりして気持ちよく感じる程度の効果なので貼る必要はありません。
解熱鎮痛剤は、38.5度以上の発熱があり、高熱によってつらそうなときや痛みがあるときに使います。病気そのものを治すための薬ではなく、一時的に熱を下げたり、痛みを和らげる効果があります。
ただし、解熱鎮痛剤で下がる体温は1度ほど。でも、1度下がるだけでも体はずいぶんラクになるので、水分をとったり、ぐっすり眠ったりすることができ、体力の消耗を抑えることができます。
発熱があっても、比較的元気で、水分・睡眠もしっかりとれているなら、解熱鎮痛剤は無理に使わなくても構いません。
発熱しているときは、汗をかいていなくても呼気や皮膚からたくさん水分が失われます。水分を少しずつ、こまめにとることが大事です。
発熱して食事が十分とれないときに、水や麦茶ばかりたくさん飲むと、体内のイオンバランスが崩れてしまいます。経口補水液や子ども用のイオン飲料など、ナトリウムなどの電解質と糖分がバランスよく含まれているものを飲ませてあげましょう。4~5才になると好みが出てくるので、その子が飲みやすいものを見つけてあげて。
脱水症状になると、おしっこの量が減ります。いつもより、替えたおむつが軽い、おしっこの色が濃い、トイレに行く回数が減っているときや、唇がかさつく、泣いても涙が出ないときなどは、体内の水分が不足しているサイン。水分をうまくとれず、脱水の兆候が見られるときは、受診しましょう。
発熱しているときは、汗をかいていなくても呼気や皮膚からたくさん水分が失われます。水分を少しずつ、こまめにとることが大事です。
発熱して食事が十分とれないときに、水や麦茶ばかりたくさん飲むと、体内のイオンバランスが崩れてしまいます。経口補水液や子ども用のイオン飲料など、ナトリウムなどの電解質と糖分がバランスよく含まれているものを飲ませてあげましょう。4~5才になると好みが出てくるので、その子が飲みやすいものを見つけてあげて。
脱水症状になると、おしっこの量が減ります。いつもより、替えたおむつが軽い、おしっこの色が濃い、トイレに行く回数が減っているときや、唇がかさつく、泣いても涙が出ないときなどは、体内の水分が不足しているサイン。水分をうまくとれず、脱水の兆候が見られるときは、受診しましょう。