夏の疲労対策にはセルフツボ押しで!

腰が重い、足がむくむなどの腰から足へかけての疲れ。

その日の疲れはその日のうちに対処して、翌日以降にできるだけ疲れを残さないよう日ごろからセルフケアを行い、元気な毎日を送りましょう。

今回は、自分で手当ができる下半身疲労回復のツボを、腰回り3つ、脚3つの合計6つ紹介します。

いずれも鍼灸臨床で使用頻度が高く、効果的なツボです。

<執筆者プロフィール>
鈴木 敏之
鍼灸マッサージ師

脉診流経絡治療の鍼灸専門家。検査では異常がないけど不調というような不定愁訴、不妊を得意とする。
鍼灸専門はりきゅうマザーステラ院長。日本鍼灸師会、東洋はり医学会所属。
1958年青森県生まれ。2006年東洋鍼灸専門学校卒業。同年はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。在宅療養者対象の訪問鍼灸で臨床経験を積み、2013年治療院を開設。寝たきりゼロを目指して無料勉強会を毎月開催。地域住民の健康意識向上活動を行っている。

疲労回復につながるツボ押しのタイミングは?

疲労回復のためには、質の良い睡眠をとることがおすすめです。

その『疲労を回復させる質の良い睡眠』のために、ツボ押しはとても効果的なのです。

ただし、寝る直前のツボ押しが良いかというと、必ずしもそうとは限りません。

眠る直前にツボ押しすることで、かえって眠ることができなくなってしまうこともあるのです。

ツボ押しは、心身が緩む状態で行うことが最も効果的です。

なので、体も心もリラックスできる入浴後が一番良いタイミングです。

入浴は睡眠のために、眠る2時間前に済ませると良いと言われています。

ツボ押しで血流が良くなり体温が上がる点を考えると、ツボ押しも眠る2時間前までが良いタイミングと言えるでしょう。

また、ツボ押しで気を付けることは、痛みを感じるような強い押し方をしないということです。

ツボを上手に取ることができれば、指をのせているだけで十分効果が現れます。

圧を加えるにしても「気持ち良い」と感じる程度の圧にとどめます。

気持ち良さがなくなったらツボ押しは終了です。

ツボの場所として「○○から指○本分上」のような表現をしますが、これはあくまでも目安の場所です。

ツボはそのときの身体の状態によって現れる場所が変化します。

目安の場所周辺を探ってみて「気持ち良い」と感じるところを見つけるようにしてみてください。

どうしても見つけられない場合は、目安の場所を中心に周辺全体をてのひらで温めるように手を置いておくことでも十分効果を得られます。

自分で押せる腰回りのツボ
腎兪(じんゆ)

ヘソの高さ、ウエストの一番くびれている部分の背骨から指2本分外側にあります。

生命力の根源につながるとされていて、全身の疲れを取ることができるツボです。

むくみ、冷え、腰や膝の痛み、耳鳴などにも効果があります。

背骨の中央には命門(めいもん)、背骨から指4本分外側には志室(ししつ)があり、またそれぞれの上下にもツボがありますので、押してみて気持ち良く感じるツボを押してください。

帯脈(たいみゃく)

ヘソの高さ、ウエストの一番くびれている部分の側腹部にあります。

腰・股関節付近の疲れ、体の横側の疲れに効果的です。

婦人科疾患、耳の病にも良いです。

関元(かんげん)

ヘソから指4本分下側に取ります。

別名を丹田(たんでん)と呼び、元気のもとに関連があって全身の疲れに効果的です。

禅や武道などでは特に重視され、精神面にも影響を及ぼすツボです。

このツボの上下には重要なツボがありますので、一番気持ち良く感じるツボを押してください。

また、てのひらで下腹部全体を温めるように手を当てるだけでもOKです。

特にベッドに入ってから下腹部に手を当てておくと眠りやすくなるのでおすすめです。

自分で押せる脚のツボ
飛陽(ひよう)

外くるぶしの後ろのへこんだところから指7本分くらい上がったところ、ふくらはぎの筋肉にあたるところに取ります。

頚の後ろから背中・腰・太ももの裏側・ふくらはぎにかけてのむくみ・疲れ・だるさに効果的です。
のぼせ改善にも。

光明(こうめい)

外くるぶしから指7本分上がったところ、骨際に取ります。

腰から脚にかけての疲れに効果的です。

体の内側に熱がこもったように感じるとき、疲れて興奮気味のときにも効果的です。

視界が明るくなることから光明という名がついていて、目の疲れにも良いです。

足三里(あしさんり)

膝の外側、お皿の下から指4本分下がった、一番くぼんでいる場所。向こうずねの外側に取ります。

脚の疲れに効果的です。
胃を中心とした消化器系に働きかけます。

目の充血、鼻づまり、不眠などにも効果的です。
俳人・松尾芭蕉が毎日ここに灸をして、旅を続けていたと言われています。

まとめ

腰回りと脚のツボ6つをご紹介しましたが、いずれのツボも腰回り・脚だけではなく全身に影響を及ぼします。

ツボを押しながら全身の感覚に注意を向けてみましょう。

意外なところに意外な感覚を覚えることがよくあります。

このようにして自分の身体に注意を向けていくことで、身体からの微妙なメッセージを感じ取ることができるようになってきます。

身体からのメッセージを受けて、早い段階で疲れを取り、毎日を元気に過ごしていきましょう。

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