倦怠感の原因とは?
睡眠不足には要注意

日常的にだるさ、疲れを感じていませんか?

これらは倦怠感と呼ばれ、原因をしっかり理解しておくことがおすすめです。

よくある倦怠感の原因を紹介しつつ、睡眠不足との関係、倦怠感が無くならない場合に疑われる病気についても解説します。

<監修>
田中奏多
福島県立医科大学卒業
ハーバード大学TMSコース終了、マサチューセッツ大学MBAコース在学。
「働く人の薬に頼らない心の治療」を行うBESLI CLINICを2014年共同開設した。産業医の側面からも「生産性」を上げる健康を臨床でサポートしている。

そもそも倦怠感とは?

倦怠感とは、身体や精神的に「だるい」「疲れた」「疲れやすい」と感じられる状態です。

激しい運動や仕事の後でも倦怠感を感じることもありますが、十分な休養をとることによって回復することが多いです。

しかし、回復の程度や速さは年齢によって異なりますし、個人差があります。

自分が休養をとったと思っても倦怠感がとれない時や、疲れるほどの仕事をしていないにも関わらず、すぐに疲労を感じる時は注意が必要です。

日常に潜む倦怠感の原因

倦怠感の中には、偏った食事による栄養不足や睡眠不足などの生活習慣、喫煙、アルコールなどの嗜好品、女性の場合は月経周期や更年期などにより影響を受けるものもあります。

一般的には、全身倦怠感は午後から夕方にかけて強くなっていくことが多いですが,心の不調が身体の不調につながるうつ病などでは、朝に「だるさ」を感じることが多いとされています。

また、ヘビースモーカーは夕方に倦怠感を感じることが多く、アルコールを多く飲む人は飲酒により倦怠感が改善すると感じることもある、とされています。

睡眠不足と倦怠感の関係

睡眠中の脳の中では,記憶を整理し定着させる働き、成長ホルモンなどを分泌して全身をメンテナンスするという働きが行われています。

こうした働きが睡眠不足によってうまく機能しなくなると、心身に疲れが溜まり、心身不調を来たしやすくなります。

睡眠中は、全身の疲れを取り除くためのメンテナンスが行われています。

睡眠のリズムが崩れると、睡眠のホルモンであるメラトニンが低下して寝つきが悪くなったり、深部体温の調整やホルモン分泌がうまくいかず、浅い睡眠になったりして、身体の疲労を回復することが難しくなります。

また、睡眠不足だからと言って少しでも長く眠ろうとして、眠くないのに早い時刻から布団に入ったり、日中横になる生活をしたりするのも良くありません。

日中に身体の疲労が蓄積されず、逆に睡眠の質が浅くなり睡眠不足のループにはまることもあります。

睡眠は、脳の健康を維持するために欠かせない行為です。脳は睡眠によって疲労を取る臓器だからです。

人間のように中枢神経系が発達している生き物にとって、睡眠の最大の役割は中枢神経系の休養です。

睡眠が不足すると、中枢神経機能の低下が起こります。

睡眠不足の症状として、倦怠感、眠気、居眠り、集中困難、注意力低下、計画を立てて実行する能力である遂行能力の低下、感情面でイライラ、落ち込み、焦りなどが認められることもあります。

睡眠がうまく取れていない人は、自分では日中に眼が冴えていると感じているにも関わらず、精神運動機能が低下しているという報告もあります。

睡眠を取らずに、覚醒し続けると15時間目から遂行能力は急激に低下しはじめ、18時間目には遂行能力が血中アルコール濃度0.05%(飲酒運転と判定される濃度)の状態と同じ程度まで下がるともいわれています。

倦怠感が続く場合に疑うべき病気

倦怠感が継続し、同時に発熱、立ちくらみ、皮膚症状、むくみ、便や尿の色が変化するなど身体の他の症状がある場合は、なんらかの病気が隠れている可能性があります。

全身倦怠感を起こす病気として、感染症、血液疾患・癌、うつ病などの心の病気、ウイルス性肝炎などの肝臓の病気、糖尿病や甲状腺機能異常などの内分泌・代謝疾患や不整脈などの循環器疾患、睡眠時無呼吸症候群なども考えられます。

倦怠感が続き、なかなか改善されない時は早めに受診しましょう。

まとめ

日常で感じる倦怠感の症状や原因などについてまとめました。

睡眠不足になると心身の倦怠感を感じるようになります。

また、倦怠感が続く場合や他に症状がある場合などは病気が隠れている場合もあります。
その場合は近くの病院に受診しましょう。

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