栄養不足は肩こりの原因になる?
関連のある栄養素とは

デスクワークやスマートフォンの操作のしすぎで、つらい肩こりに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

肩こりは、筋肉のこわばりや血行不良による症状で、栄養不足も肩こりの要因に挙げられるそうです。

今回は、肩こりと栄養素などについて、井上智介先生にお教えいただきました。

<監修>
井上智介
島根大学を卒業後、様々な病院で内科・外科・救急・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び臨床研修を修了する。
平成26年からは精神科を中心とした病院にて様々な患者さんと向き合い、その傍らで一部上場企業の産業医としても勤務している。

肩こりが起こるメカニズム

肩こりとは、首や肩などの筋肉がこわばってしまい、硬くなっている状態のことを指します。

症状がひどくなると、痛みを感じることもあります。

肩や首の筋肉の大きな役割の1つに、頭を支えるという役割があります。

人間の頭の重さは、体重の10%ほどです。
体重が60㎏の人は、頭の重さが6㎏ほどあることになります。

この重さを首と肩によって支えているため、負担が大きいことは理解できるでしょう。

また、同じ姿勢を維持するために、肩や首の筋肉を使い続けると、筋肉が緊張して肩がこってしまいます。

その他にも、さまざまな理由で首や肩への血流が悪くなってしまうと、肩こりを感じます。

血流が悪いと、疲労回復のための栄養や酸素が細胞に届かず、痛みや緊張感につながるからです。

よくある肩こりの原因

肩こりの原因は、何十種類とあり、一人ひとり異なります。
現代社会で多くみられる原因は以下になります。

<スマートフォンやPCの操作>
仕事やプライベートで、スマートフォンやPCの操作することは多いでしょう。

この際に、肩や首の力を入れ続けていると筋肉が緊張して、肩こりに繋がります。

<運動不足・ストレス>
筋肉に血流が減って肩がこる原因としては、運動不足やストレスなども挙げられます。

どのようなストレスも、交感神経が活発になって血管が収縮させてしまうため、必要な血流が低下します。

その結果として、肩こりを感じるのです。

また、最近では、肩こりの原因として、筋肉を育てる栄養の過不足なども注目されています。

栄養不足が原因で肩こりになる人の特徴

現在社会は、食事の栄養バランスまで考える余裕がなく、仕事に追われて忙しく過ごしている人がたくさんいます。

おにぎりやパン、麺類など、手軽に食べられる炭水化物(糖質)の摂取が多くなっている人も多いでしょう。

そのような人は、ビタミンやミネラルが不足し、肩こりにつながっている場合があります。

一方で、忙しい生活だからこそ、健康を意識して野菜を積極的に食べようとする人もいます。

野菜ばかり食べるのではなく、肉や魚など、たんぱく質も意識して食べましょう。

たんぱく質が不足すると、栄養不足で肩こりに繋がります。

肩こりと関連のある栄養素

<たんぱく質>
現代社会の食生活では、肩や首だけではなく、体の全ての筋肉を育てるための栄養素が不足しています。

筋肉の原料は、たんぱく質です。

現代人は、肉や魚をはじめとするたんぱく質の摂取が少なくなりがちです。

また、しっかりたんぱく質を摂取していても、腸の働きが悪く、吸収できていない人もいます。

胸やけなどの症状で、胃酸を抑える薬を飲んでいる人は要注意です。

胃酸の分泌が必要以上に抑えられてしまうことで、たんぱく質が上手く消化、吸収できないこともあるのです。

<糖質>
糖質を過剰に取り過ぎると、筋肉の緊張につながることがわかっています。

体内に糖質が余分にあると、余った糖分がたんぱく質や脂質などと結びつき、最終的にはAGEsという老化物質を作ってしまうのです。

AGEsは体のあらゆる組織に蓄積され、もちろん血管にも蓄積します。

その結果、血流が悪くなって疲労物質を流せず、筋肉に必要な栄養や酸素が届かずに、コリや痛みを感じるようになります。

まとめ

肩こりは、多くの人が悩んでいることの1つだと思います。

その原因は一人ひとり異なりますが、肩こりのメカニズムを知ることで、自分の肩こりの原因に適した対策することができます。

同じ姿勢を長時間保つことで肩こりになっている人は、小まめに休憩を挟んでストレッチするのもよいでしょう。

また、現代社会では栄養バランスの乱れが、肩こりにつながっていることも指摘されています。

少しでも心当たりがある人は、この機会に栄養バランスが崩れていないか見直してみましょう。

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