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暑さを我慢すると命の危険!?運動機能低下も招く深部体温の上昇。体の内側はどうやって冷やせばいいの?

一般的な体温と呼ばれる身体表面の温度に対して、内臓など身体内部の温度があり、その温度が運動やトレーニングのパフォーマンスに大きく関わってきます。このコラムでは身体内部の温度に着目し運動との関連性などについて紹介します。

<監修>
小鷹悠二
おだかクリニック副院長
専門は循環器疾患に加え高血圧や高脂血症、糖尿病等の生活習慣病や内科疾患を全般的に診療。豊富な臨床経験に基づく医学的視点からアドバイスを行う。

深部体温とは

深部体温という言葉を聞きなれない方も多いかと思います。体温計などで測定する腋や口の中で測定する温度は表面温度と呼ばれ、身体の表面である皮膚温のことになります。

一方、深部体温とは体温を調節する脳の中の視床下部でコントロールされる内臓の体温のことであり、生命機能の維持のために皮膚温より0.5度から1度ほど高いことが特徴です。

深部体温とトレーニング効率とリスクについて

これまで、皆さんはスポーツをするときには、あらかじめウォーミングアップを行う事が多いかと思われます。その理由として、ウォーミングアップにより、代謝をあげて深部温度を高め、酸素の利用効率を高める事が目的となります。

その一方で、運動時の適度な体温上昇により、運動能力や効率を高めますが、過度な上昇となると、暑い環境においては、持久性運動のパフォーマンスに関しては低下が示唆されています。

暑い環境では汗をかくことにより熱が体から逃れる「熱放散機能」が低下し、十分な水分補給ができないため、体温調節に作用せず体の水分が奪う汗が出る「無効発汗」となります。

この結果として、脱水の状態が進行し、運動のパフォーマンス効率の低下、また判断能力が低下します。長時間の運動の方が、その効率も低下する傾向にあります。こうしたことが、深部体温が高温のままで運動し続けた時のリスクとなります。この結果として、脳への血流低下などの神経的な影響、循環的な影響が生じるとされています。

深部体温を下げる方法

深部体温を下げる方法としては、運動前に身体の内側から冷却する方法があります。例えばアイススラリーという小さな氷と液体が混合した流動性のある飲料を4℃前後に冷却した飲料を運動の前に飲むことにより、運動による過度な深部体温の上昇を抑制することができ、運動の持続を長時間、効率的に行うことが可能となります。

また、体表の一部分を冷却したとしても、体を循環する血液の温度や深部体温を低下させる効力は低く、運動のパフォーマンス向上はあまり期待できません。

まとめ

運動を行うにあたり、まずはウォーミングアップも大事ですが、これから暑くなる環境下では深部体温の調節を行うことにより、効率的な運動が可能となります。

【参考文献】
・独立行政法人日本スポーツ振興センター 競技者のための暑熱対策ガイドブック

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