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インタビュー企画

Challenger6

見えないものをみる目は、その先の夢をみつめている

国立天文台水沢VLBI観測所 所長
本間希樹

1994年 東京大学理学部 天文学科 卒業
1999年 東京大学大学院 理学系研究科 博士課程 修了
1999年 国立天文台 VERA 推進室 COE 研究員
2000年 国立天文台 地球回転研究系 助手
2007年 国立天文台 准教授
2009年 ドイツ マックスプランク電波天文研究所 客員研究員
2015年 国立天文台 教授(現職)
総合研究大学院大学 教授(併任)
国立天文台 水沢 VLBI 観測所所長(併任)
2019年4月10日 巨大ブラックホールの撮影に人類史上初めて成功した国際研究チームで、日本代表を務める。

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2020.9.13

天文学の研究者へ

--本間先生は、小さい頃はどのようなお子さんだったのですか?

小さい頃はふつうの子どもでしたね。
星も好きでしたが、好きなものは他にもサッカーなど、いろいろありました。
星空が好きになったのは、両親に天体望遠鏡や星の図鑑を買ってもらったことも影響していたかもしれません。

--その少年は成長して、東京大学に入りますね。ここではやはり天文学を意識していたのでしょうか?

東京大学理科一類に入りました。
そのとき何が好きだったかと尋ねられれば物理系の研究分野で、その中で私は天文学を狙いました。
しかし、理学部の天文学科はすごく狭き門で、入れる人は少ないのです。私の場合は本当にうまく滑り込めたという感じでしょうか。

大学・大学院時代を通して、祖父江義明先生にご指導を受けました。祖父江先生が研究を進めている姿は本当に楽しそうでした。
それをみて、「ああ、研究は楽しいものなんだ」という気持ちになりました。

博士論文は天の川銀河の電波による観測結果の解析で、銀河の回転からダークマター(暗黒物質)の量や銀河の構造を探るものでした。 しかし、博士を取得しても仕事がない。
そんな中、VERA(ベラ)計画が始まるという話が出てきたのです。

               オンラインインタビューの様子
               左から、本間所長、寺薗編集長

電波の世界から
ブラックホールへ

--VERA(VLBI Exploration of Radio Astrometry)とはどのような計画なのですか?

VLBIという観測手法を使って、銀河系の構造を探ろうという計画です。
VLBIというのは、わかりやすくいうと2つの電波望遠鏡を使って、互いに離れた分だけの大きさの電波望遠鏡として機能させるという技術です。
電波望遠鏡どうしの距離が長くなれば長くなるほど大きな電波望遠鏡として機能します。
VERAでは国内4ヶ所の電波望遠鏡を組み合わせて観測を行います。

--このVERAの基盤ともなっているVLBI技術が、昨年のブラックホール撮像成功という大成果に結びついたわけですね。

我々はブラックホールの撮像プロジェクトに2008年から関わっています。すべての人を合わせると300人以上、十数ヶ国にもわたるという国際プロジェクトです。

--すごい規模のプロジェクトですね…。

規模だけではありません。今回のブラックホール撮像に使われたEHT(Event Horizon Telescope)というシステム、人間の視力に直すとなんと300万にもなります。ちなみにVERAの視力は10万ほどです。

--これだけのスケールのプロジェクト、進めていくのも大変だったのではないですか?

みんな一流の研究者で、意見もたびたび衝突します。まとまらないこともありました。
しかしそういうときに、みんな一つのゴールを共有していたのですね。魅力的なブラックホールをこの手で捉えるのだと。

その先私たちが
まだ見ぬものへ向かって

--ブラックホール撮像成功は大変な話題になりました。

はい。ここまで大きな話題になるとは正直思っていませんでした。テレビのワイドショーにまで取り上げられたのは驚きでした。
でも、ブラックホールがここまで魅力的で、お茶の間にまで入り込めたのだということは本当にうれしかったです。まさに「教科書に残る仕事」ができたという思いでした。

--水沢VLBI観測所は、古い建物を「奥州宇宙遊学館」として公開したり、地域の方にとても愛されている研究所です。
今は所長として、一般の皆様の支えも感じられているのではないですか?

この水沢の観測所がある場所の住所は「星ガ丘」といいます。まさに観測所があるからつけられた地名ですね。観測所は地域の方々に溶け込んで、すごく愛されています。
最近、VERAについて予算が打ち切られるという話がありましたが、そのときには地元の方がネットでの署名活動を展開したり、寄付をしてくださったりしました。
本当に地域の方に支えられている研究所なのだと思っています。

--最後に、本間先生のこれからの夢を教えて下さい。

電波天文学の究極の目標は「宇宙人を探すこと」ですね。もっと大きな規模の電波望遠鏡があれば、遠くの知的文明が発する電波が捉えられるかもしれません。
これだけの星があって、知的生命が私たち人類だけとは思えません。しかし、本気で宇宙人探しをやっても文明の証拠が捉えられなければ、それはそれで、地球がいかに貴重な存在なのかを知ることにつながるでしょう。
知的生命を探ることは、私たちの生き方、将来を探ることでもあるのです。この究極の課題にも、チャレンジしていきたいですね。

リポビタンD [指定医薬部外品] 疲労回復
最後はリポビタンDを片手に「ファイト イッパーツ!」

ブラックホールは、まさに宇宙のロマンです。光が出てこないものをみる、しかも私たちの目には見えない電波という道具を使ってみる。
本間先生のチャレンジは、まさに人間の頭脳が切り開くドラマといえるでしょう。
そしてその先には、そのような頭脳をもつ知的生命体を探すというより大きなチャレンジを夢見ていらっしゃいます。
いつかその一報が水沢からもたらされる、そんな日を私も楽しみにしたいと思います。
(インタビュアー:月探査情報ステーション 編集長 寺薗淳也氏)


真壁’s eye

「ブラックホールの撮像成功は本当にわくわくする出来事でした。 そして、現在本間さんが抱いていらっしゃる夢もとてもわくわくしますね! 人類の夢ともいえるかもしれません。知的生命体の発見を僕も楽しみにしています。」

Next Challenger

漫画家、『宇宙兄弟』作者
小山宙哉

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