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インタビュー企画

Challenger3

はやぶさ帰還10周年
〜10年後のいま、そして10年後の未来へ〜

月探査情報ステーション編集長
寺薗淳也

1991年 名古屋大学理学部地球科学科卒業
1993年 東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻(修士課程)修了
1995年 東京大学大学院理学系研究科地球惑星物理学専攻(博士課程)中退
1995年 財団法人 日本宇宙フォーラム 入団
1995年 宇宙開発事業団(NASDA)技術研究本部 未来宇宙システム研究室
2003年 宇宙航空研究開発機構(JAXA)広報部
2007年 会津大学 情報センター 助教
2015年 会津大学 企画運営室 兼 先端情報科学研究センター准教授(現在)

2020.6.10

10年前の2010年6月13日、オーストラリアの空に、一筋の光がまばゆいほどにきらめきました。

小惑星イトカワからのサンプルを載せ、地球に戻ってきた探査機「はやぶさ」。しかし幾多の苦難に見舞われた結果、地球帰還は探査機自らの身を地球大気で消滅させるということを意味していました。

明るい光は、自らを消滅させ、サンプルという貴重な資産を私たちに届ける、その宿命を託した明かりだったのです。

その光は、私たちに感動の嵐を呼び起こしました。
以後、「はやぶさ」が社会現象になったことを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。帰還後に映画が3本も制作され、40冊以上の書籍が出版され、数え切れないほどの講演会が実施されました。

サンプルを収めて地球に戻ってきたカプセルは全国で公開され、約90万人の人たちが、宇宙を旅して帰ってきた貴重なカプセルを目の当たりにしたのです。

©HAYABUSA2~REBORN 製作委員会

そして10年後。

「はやぶさ」が達成できなかった目的を担い、宇宙へと旅立った後継機「はやぶさ2」。

「はやぶさ」が天体への往復ができることを目的としている探査機であったのに対し、「はやぶさ2」は我々が科学的に解明したい天体を狙い、そこへの往復とサンプルリターンを目指すという、より高い目標を据えた探査機です。
いわば「行きたいところに行く」ことが、「はやぶさ2」に課せられた使命でした。

2018年に目的地の小惑星リュウグウに到着し、初代「はやぶさ」の5倍以上、1年半にわたる滞在期間を通して、様々な科学的観測を行いました。

そして、2回にわたるサンプル採取、はじめての試みとなる衝突装置を利用した内部物質の採取。すべてをほぼパーフェクトといってよい内容で達成したあと、2019年11月にリュウグウを離脱。

いま、「はやぶさ2」はまさに初代と同じ、地球への帰路を旅しています。
今年の末には、私たちは再び、地球外からの貴重な玉手箱を手にすることでしょう。それは、私たちの地球、私たちの生命を知る貴重な手がかりを科学者に与えるはずです。


この10年、宇宙開発や宇宙探査をめぐる状況も大きく変わりました。

国家が中心となって進めてきた宇宙開発から、ベンチャー企業をはじめとした民間が主導する宇宙開発へ。そして、民間企業と国家が手を組んで、半世紀ぶりに人類を月へと送り込むという壮大なプロジェクトが始まっています。

このプロジェクトには日本も加わっています。
10年以内に日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ光景を、私たちが目撃する、そのようなことももはや現実になりつつあります。

「はやぶさ」という世界初のミッションを成功させ、「はやぶさ2」でパーフェクトな実績を残した日本の科学力・技術力が、世界中から信頼され、日本の宇宙開発が世界への貢献に大きく役立っているのです。

宇宙開発は、それですぐにお金が儲けられない産業です。ロケットが1機打ち上がったら私たちの給料がそれに連動して上がるわけではありません。

しかし、宇宙開発は、私たちの心の中にある好奇心を突き動かしてくれます。
わからないもの、届かないものへの興味、関心、そしてチャレンジ…それが私たちの世界を広げ、新しい技術を生み、未知なるものへの感動を呼び起こしてきました。

私たちが「はやぶさ」の最後の光に涙を流したのは、ひょっとしたら、私たちが根源的に持つ好奇心というものを、強く揺さぶられたからだったのかもしれません。

「はやぶさ」最後の地球撮影画像
【提供】JAXA

10年は長いようにみえて、短い時間だったように思います。

10年前、私は会津若松の自宅で、「はやぶさ」の最後を見届けました。
そのとき、目の前にあったコンピューターを通して、日本中、世界中の多くの仲間たちとつながりながら、一緒に最後の時間を共有することができたのです。

「はやぶさ」という機械が、いつの間にか人々を感動させ、まるで一つの人格を持つ人間のように思えてくる。
それは、私も関わってきたちょっと無茶だった広報活動のせいもあるかもしれません。

そしてその感動は多くの人々に共有され、知らない人同士を結びつけ、宇宙探査が好きな人のコミュニティを作り上げていきました。
「はやぶさ」は人と人とをつなぐきっかけになったのです。

10年後のいま、今度は私の後輩たちが「はやぶさ2」というミッションを動かしています。

その次の世代が担うであろう、今からさらに10年後の宇宙探査…月へ、小惑星へと、もっと幅広く進んでいくことでしょう。いや、進んでいかなければなりません。

「はやぶさ」「はやぶさ2」の魂は受け継がれ進化し、チャレンジする人々を駆り立てていくことでしょう。私はそのために、これからも未知なる世界へのチャレンジを続けていきます。

未知への不安が覆ういまこそ、もう一度、チャレンジすることの重要性を見直しましょう。
未来は、私たち自身が描き、造っていくものなのです。

リポビタンD [指定医薬部外品] 疲労回復
[用法・用量]15才以上1日1回1本


タッチダウン歴史的瞬間時のはやぶさプロジェクトチーム管制室内に、既に飲み干された
リポビタンDとキーボードを支えるリポビタンDのケースが映し出されていた。


シャロン’s eye

心の中にある好奇心をこれからも大切に。
宇宙開発の未来がより素晴らしく、ワクワクするものでありますように。
私も応援しています!
金子シャロン

シャロンがムッタに伝えた言葉
「最初の動機なんてみんな大差ないわよ 好奇心だったり憧れだったり 入り口は夢見る少年少女よ 悩むならなってから悩みなさい」
(宇宙兄弟3巻 #19 スタート)

Next Challenger

一般社団法人SPACETIDE 代表理事 兼 CEO
石田真康

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