衣・食・住を見直して、
夏の疲れを持ち越さない!

「日本とは思えないほどの」「命の危険を感じるほどの」などと言われるように、近頃の日本の夏は本当に暑くなりました。

この暑さが体にこたえ、疲れが蓄積している人も多いでしょう。

今回は、残りの夏を元気に乗り切るための衣・食・住のアイデアをご紹介します。

<監修>
南雲久美子先生(目黒西口クリニック院長)

杏林大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学、関東逓信病院、北里大学東洋医学総合研究所を経て、1996年に目黒西口クリニックを開業。東洋医学と西洋医学を統合した治療を行う。
日本東洋医学会認定漢方専門医。著書に『よくわかる最新医学 冷え症・貧血・低血圧』(主婦の友社)など。

夏の身仕舞いは、メリハリ!

汗だくで歩き、冷房の効いた屋内に入るとホッとしますね。

しかし油断しているといつのまにかヒエビエ…。
こんな経験はありませんか?

汗は蒸発する時に熱を奪うため、その状態で冷房に当たっていると体が冷え、血行不良から体の不調につながってしまうことも。

夏の身仕舞いは「メリハリ」がポイント。
薄着でも次の部位はしっかりガードしておきましょう。

【おなか】
おなかを温めると内臓の働きが活発になり、体の中心が温まることで温かい血液が全身に行き渡ります。

女性は子宮まわりの冷えは厳禁。
薄手の腹巻などを活用し、おなかまわりをガードしましょう。

【首のうしろ】
太い血管が通っている首の後ろを温めることで、全身に血が巡ります。

スカーフやストールなどを巻いて冷やさないようにしましょう。

汗を吸い取りやすく乾きやすい自然素材がおすすめです。

【足首】
足首を温めると、冷えやすい足先の血行がよくなります。

外では素足にサンダルでも、室内では靴下やレッグウォーマーの着用を。

靴の上から履けるレッグウォーマーは外出先でも活躍。バッグに携帯しておくと便利です。

かまない食事、冷たい物ばかりがNGな理由

暑くて食欲が減退すると、そうめんなどのど越しのよい物ばかり食べるようになりがち。

こうしたあまりかまない食事を続けていると、胃腸の機能が低下し、食べ物の消化・吸収がうまく行えず、体が栄養不足の状態になり、疲れやだるさを招いてしまいます。

冷たい物ばかり食べるのも、胃腸機能の低下につながります。

夏であっても食事の基本は、常温または温かい物。
そして、しっかりかむ食事を心がけましょう。

また、夏の疲れに有効なビタミンB1、ビタミンC、タウリンも意識して摂リましょう。

【ビタミンB1】
糖質を効率的にエネルギーに換える働きをします。

水に溶けやすい性質なので、汗で排出される夏は不足しがちです。
不足すると疲労物質がたまり疲れを起こします。

ビタミンB1は、マグロや鶏肉、牛レバー、にんにくなどに多く含まれます。

【ビタミンC】
暑さやストレスへの抵抗力を高めます。
紫外線の影響を抑える上でも効果的。

ビタミンCは、夏みかんなどの果実、ブロッコリー、パプリカなどの緑黄色野菜に多く含まれます。

【タウリン】
夏バテは内臓の血流を悪くし、肝臓の働きを低下させてしまいます。

タウリンは、減少した胆汁酸の分泌を促し、脂肪やビタミンといった栄養素の吸収を高める効果が期待できます。

タウリンはイカやタコ、カキなどに多く含まれます。

植物の力を借りて快適空間に

冷房設備が普及する前の日本では、竹やわらを使った「すだれ」や「よしず」など、涼しく暮らす様々な知恵がありました。

ここで活躍したのが、身近な植物たちです。

植物は気持ちを癒してくれるだけでなく、空気中の二酸化炭素、水分を吸収し、酸素を排出することで室内をリフレッシュしてくれます。

鉢植えを置くもよし、切り花を飾るもよし、緑の葉を持つ枝をガラス器に投入れただけでも、涼しげな眺めを作り出せます。

また、植物の「香り」も活用できます。

ペパーミントの香りは、清涼感を出すメントール成分が冷感作用をもたらします。

同種のハッカ油なら薬局でも入手できます。
これをお風呂の湯に3〜5滴入れ、よく混ぜて入浴を。
刺激があるので湯を目に入れないよう気をつけましょう。

スッキリ系の香りでは、サイプレスやジュニパーというヒノキ科樹木の精油もおすすめです。

森林浴のような心地よさで疲労回復をサポートしてくれますよ♪

このように、普段の衣・食・住を見直しながら、暑い夏を快適に過ごし、夏の疲れを秋まで持ち越さないようにしてくださいね。

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