自律神経を整えるウォーキング

自律神経を整える! 楽しいお散歩ウォーキング♪ 自律神経を整える! 楽しいお散歩ウォーキング♪

“木の芽時”と言われる春は、昔から自律神経が乱れやすい季節とされています。

そんな季節の備えとして、ぜひ取り入れたいのが、自律神経を鍛えてくれる運動です。
気候も爽やかな春。
楽しく体を動かして、自律神経を整えましょう!

<監修>
横倉恒雄先生(横倉クリニック院長)
1998年東京都港区芝に横倉クリニックを開設。健康外来サロンや脳疲労専門外来も開設し、脳科学をベースに女性のトータルヘルスを指導する。
著書に『脳疲労に克つ』(角川SSC新書)など。

ストレスで自律神経が乱れる仕組みとは?

ストレスが脳に伝達されると、自律神経は次のようなステップを踏み乱れていきます。

① 警告反応期

ストレスに対して戦闘モードになった状態です。

交感神経が過剰に働き、血圧や血糖値が上昇します。

また、腸が便を押し出すような活動(ぜん動運動)も鈍くなります。

体が緊張状態にあるため、食欲もなくなります。

① 警告反応期 ① 警告反応期

② 抵抗期

戦闘モードを続けたことで脳が疲れ、自然に防衛反応を起こしてしまいます。

副交感神経が過剰に働き、血圧や血糖値は下がり、腸のぜん動運動が促進されます。

リラックスしてエネルギーを補給しようとして、過食になりがちです。

② 抵抗期 ② 抵抗期

③ 疲弊期

抵抗期で脳にエネルギーを補給できなかった場合や、極度のストレスで防衛反応が追いつかなかった場合、緊張状態がエスカレートしてしまいます。

脳が疲労し、心身の不調が現れます。

③ 疲弊期 ③ 疲弊期

食欲は、自律神経が今どの段階にあるのかを知る目安になります。

例えば、「警告反応期」には食欲は低下しますが、その後の「抵抗期」になると、甘い物がやたらと欲しくなったり、過食気味になったりするなど、食行動に変化や異常が生じます。

大切なのは、抵抗期でしっかりエネルギーを補給し、脳を満足させてあげること。脳はいったん満足すれば、自然に健康へと導いてくれますよ。

食事 食事

“気持ちよさ”や“達成感”が得られる運動がオススメ

“気持ちよさ”や“達成感”が得られる運動がオススメ “気持ちよさ”や“達成感”が得られる運動がオススメ

運動は筋肉を鍛えるだけでなく、自律神経も鍛えることができます。

自律神経の「交感神経」と「副交感神経」のレベルを上げてくれるので、ストレスへの抵抗力アップにもつながります。

どのような運動でも良いのですが、運動中は負荷がかかって辛くても、それをやり終えた時に“気持ちよさ”や“達成感”が得られることが大事なポイントです。

とはいえ、
「運動して気持ちよいと思える人というのは、たいてい脳が健康な状態です。脳が疲労していると、運動する気にさえなりませんから」
と横倉先生。

そういう人は、無理して運動しようとするより、お散歩するぐらいのイメージで、まずはウォーキングから始めてみましょう。

「好きなカフェまで歩いてみよう」とか、「いつもよりちょっと遠いスーパーに買い物に行こう」とか、運動を目的にしないのがコツです。

春の空気を感じ、五感を刺激しながらお散歩を楽しんでみませんか?

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