「食事を改善して生活習慣病を予防しよう」、「中年以降は生活習慣病に注意が必要」といったように「生活習慣病」という言葉がしばしば使われますが、どんな病気のことなのか、実はよく知らない方も多いのではないでしょうか。「生活習慣病」という言葉が生まれた背景や具体的な内容、原因など生活習慣病について正しく理解し、予防のために早速できることから始めてみましょう。
「食事を改善して生活習慣病を予防しよう」、「中年以降は生活習慣病に注意が必要」といったように「生活習慣病」という言葉がしばしば使われますが、どんな病気のことなのか、実はよく知らない方も多いのではないでしょうか。「生活習慣病」という言葉が生まれた背景や具体的な内容、原因など生活習慣病について正しく理解し、予防のために早速できることから始めてみましょう。
監修
監修
帝京大学理事・名誉教授/臨床研究センターセンター長
寺本内科歯科クリニック内科院長
寺本 民生 先生
帝京大学理事・名誉教授/臨床研究センターセンター長
寺本内科歯科クリニック内科院長
寺本 民生 先生
1973年東京大学医学部卒業、東京大学第一内科入局。茨城県日立総合病院、東京日立病院で内科研修後、東京大学第一内科助手。米国シカゴ大学に留学後、東京大学第一内科医局長、帝京大学内科教授・医学部長を経て、2013年より現職。同年に寺本内科歯科クリニック開業。日本内科学会理事長、日本動脈硬化学会理事長、日本医学会連合副会長、日本専門医機構理事長などを歴任。
1973年東京大学医学部卒業、東京大学第一内科入局。茨城県日立総合病院、東京日立病院で内科研修後、東京大学第一内科助手。米国シカゴ大学に留学後、東京大学第一内科医局長、帝京大学内科教授・医学部長を経て、2013年より現職。同年に寺本内科歯科クリニック開業。日本内科学会理事長、日本動脈硬化学会理事長、日本医学会連合副会長、日本専門医機構理事長などを歴任。
■「生活習慣病」は、生活習慣が発症・進行に関与する病気
生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒など日頃の生活習慣が発症・進行に関与する病気の総称です。生活習慣病には、がん、心疾患、脳血管疾患をはじめ、糖尿病、肝臓病、腎臓病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など多くの病気が含まれます。
<代表的な生活習慣病>
●がん ●心疾患(狭心症や心筋梗塞など) ●脳血管疾患(脳梗塞、くも膜下出血など) ●糖尿病 ●肝臓病 ●腎臓病 ●高血圧 ●脂質異常症 ●慢性閉塞性肺疾患(COPD) ●睡眠時無呼吸症候群 ●歯周病 ●変形性膝関節症 ●骨粗鬆症 など
■かつて「成人病」と言われていたのに、なぜ「生活習慣病」になったの?
現在40代以上の方なら、「成人病」という言葉にも聞き馴染みがあるかもしれません。「生活習慣病」はかつて「成人病」と呼ばれていましたが、1990年代半ばごろから「生活習慣病」と言い換えられるようになりました。
成人病は、加齢に伴って発症しやすい病気をいい、誰でもある程度の年齢になったらやむを得ない病気だと受け止められてきました。ところが成人病の発症には生活習慣が深く関与することが明らかになり、生活習慣の改善によって病気の発症・進行が予防できることが分かりました。生活習慣病は、その予防を推進するために生まれた疾病概念です。
■「成人病」と「生活習慣病」の違いはある?
■「生活習慣病」は、生活習慣が発症・進行に関与する病気
生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒など日頃の生活習慣が発症・進行に関与する病気の総称です。生活習慣病には、がん、心疾患、脳血管疾患をはじめ、糖尿病、肝臓病、腎臓病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など多くの病気が含まれます。
<代表的な生活習慣病>
●がん ●心疾患(狭心症や心筋梗塞など) ●脳血管疾患(脳梗塞、くも膜下出血など) ●糖尿病 ●肝臓病 ●腎臓病 ●高血圧 ●脂質異常症 ●慢性閉塞性肺疾患(COPD) ●睡眠時無呼吸症候群 ●歯周病 ●変形性膝関節症 ●骨粗鬆症 など
■かつて「成人病」と言われていたのに、なぜ「生活習慣病」になったの?
現在40代以上の方なら、「成人病」という言葉にも聞き馴染みがあるかもしれません。「生活習慣病」はかつて「成人病」と呼ばれていましたが、1990年代半ばごろから「生活習慣病」と言い換えられるようになりました。
成人病は、加齢に伴って発症しやすい病気をいい、誰でもある程度の年齢になったらやむを得ない病気だと受け止められてきました。ところが成人病の発症には生活習慣が深く関与することが明らかになり、生活習慣の改善によって病気の発症・進行が予防できることが分かりました。生活習慣病は、その予防を推進するために生まれた疾病概念です。
■「成人病」と「生活習慣病」の違いはある?
成人病は加齢に着目した疾患群で、生活習慣に着目した生活習慣病とは概念的には異なりますが、実際はがんや糖尿病など重なる病気が多く見られます。ただし、生活習慣病は一定の年齢になった人だけが発症するとは限らないため、小児や若い年代の人も視野に入れている点が大きな違いといえるでしょう。
生活習慣病という言葉は、様々な病気が生活習慣とかかわっていることを明確に示しているため、多くの人が健康的な生活習慣の重要性を理解し、予防意識が高まって病気を未然に防ぐことが期待できます。また、こうした生活習慣の基本は子どもの頃に身につくと考えられており、家庭や学校などの場を通して生涯を通じた健康教育を推進していくことにもつながります。
成人病は加齢に着目した疾患群で、生活習慣に着目した生活習慣病とは概念的には異なりますが、実際はがんや糖尿病など重なる病気が多く見られます。ただし、生活習慣病は一定の年齢になった人だけが発症するとは限らないため、小児や若い年代の人も視野に入れている点が大きな違いといえるでしょう。
生活習慣病という言葉は、様々な病気が生活習慣とかかわっていることを明確に示しているため、多くの人が健康的な生活習慣の重要性を理解し、予防意識が高まって病気を未然に防ぐことが期待できます。また、こうした生活習慣の基本は子どもの頃に身につくと考えられており、家庭や学校などの場を通して生涯を通じた健康教育を推進していくことにもつながります。
■食べ過ぎや運動不足、飲酒、喫煙など
生活習慣病の発症や進行に影響する習慣には、食習慣の乱れ、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなど様々あります。中でも食習慣の乱れは肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症の主な原因となり、血管の老化現象である動脈硬化を進めてしまいます。
動脈硬化が進行すると血管が硬くもろくなり、最悪の場合、心筋梗塞や脳卒中のような命にかかわる重篤な病気を引き起こします。また、動脈硬化は認知症の発症や進行にもかかわり、高齢期のQOL(生活の質)にも影響します。
<生活習慣と病気とのかかわり>
以下のような生活習慣と病気との関連が明らかになっています。
・食習慣の乱れ(食べ過ぎ、偏食など)➡ 糖尿病、肥満、脂質異常症、高尿酸血症、高血圧、脳卒中、心臓病、大腸がん、歯周病など
・運動不足 ➡ 糖尿病、肥満、脂質異常症、高血圧など
・喫煙 ➡ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、肺気腫、高血圧、歯周病、肺扁平上皮がんなど
・過度の飲酒 ➡ 脂肪肝、脂質異常症、高血圧、糖尿病、高尿酸血症など
この他に、「ストレス」「睡眠不足」「不規則な生活」なども挙げられます。ストレスは客観的に評価することはなかなか難しいものですが、あらゆる生活習慣病に関係し、食習慣の乱れや飲酒の背後にストレスが潜んでいるケースも少なくありません。
■食べ過ぎや運動不足、飲酒、喫煙など
生活習慣病の発症や進行に影響する習慣には、食習慣の乱れ、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなど様々あります。中でも食習慣の乱れは肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症の主な原因となり、血管の老化現象である動脈硬化を進めてしまいます。
動脈硬化が進行すると血管が硬くもろくなり、最悪の場合、心筋梗塞や脳卒中のような命にかかわる重篤な病気を引き起こします。また、動脈硬化は認知症の発症や進行にもかかわり、高齢期のQOL(生活の質)にも影響します。
<生活習慣と病気とのかかわり>
以下のような生活習慣と病気との関連が明らかになっています。
・食習慣の乱れ(食べ過ぎ、偏食など)➡ 糖尿病、肥満、脂質異常症、高尿酸血症、高血圧、脳卒中、心臓病、大腸がん、歯周病など
・運動不足 ➡ 糖尿病、肥満、脂質異常症、高血圧など
・喫煙 ➡ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、肺気腫、高血圧、歯周病、肺扁平上皮がんなど
・過度の飲酒 ➡ 脂肪肝、脂質異常症、高血圧、糖尿病、高尿酸血症など
この他に、「ストレス」「睡眠不足」「不規則な生活」なども挙げられます。ストレスは客観的に評価することはなかなか難しいものですが、あらゆる生活習慣病に関係し、食習慣の乱れや飲酒の背後にストレスが潜んでいるケースも少なくありません。
■「病気になったのは本人の責任」といった差別や偏見はNG
病気の発症には、「生活習慣要因」だけではなく「遺伝的要因」「外部環境要因」など複数の要因がかかわっています。生まれもった体質は一人ひとり異なり、同じようなものを食べ、同じような生活をしていても病気になったりならなかったりします。また、生活の中には個人の努力ではどうにもできないことも少なくありません。
例えば糖尿病は不摂生や運動不足のせいであり、自己責任の病気だという誤ったイメージがあります。しかし、日本人の糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病は遺伝的要因がかなり大きく、糖尿病になりやすい素因をもった人が、生活習慣の乱れなどをきっかけに発症しやすいことが分かっています。そもそも日本人は欧米人に比べて血糖値を下げるインスリンの分泌が少ないため、軽度の肥満でも糖尿病になりやすい体質なのです。
「生活習慣病」という言葉には予防意識を高めて行動変容を促すというプラスの面がある一方で、病気にかかった人はみな不適切な生活習慣を送っていたという誤解を生みやすい危うさもあります。しかし、生活習慣は病気の原因の1つに過ぎず、「病気になったのは本人の責任」「自業自得」といった差別意識や偏見をもつべきではありません。周囲の人にもそうした偏見が生まれないよう働きかけることも必要です。
■「病気になったのは本人の責任」といった差別や偏見はNG
病気の発症には、「生活習慣要因」だけではなく「遺伝的要因」「外部環境要因」など複数の要因がかかわっています。生まれもった体質は一人ひとり異なり、同じようなものを食べ、同じような生活をしていても病気になったりならなかったりします。また、生活の中には個人の努力ではどうにもできないことも少なくありません。
例えば糖尿病は不摂生や運動不足のせいであり、自己責任の病気だという誤ったイメージがあります。しかし、日本人の糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病は遺伝的要因がかなり大きく、糖尿病になりやすい素因をもった人が、生活習慣の乱れなどをきっかけに発症しやすいことが分かっています。そもそも日本人は欧米人に比べて血糖値を下げるインスリンの分泌が少ないため、軽度の肥満でも糖尿病になりやすい体質なのです。
「生活習慣病」という言葉には予防意識を高めて行動変容を促すというプラスの面がある一方で、病気にかかった人はみな不適切な生活習慣を送っていたという誤解を生みやすい危うさもあります。しかし、生活習慣は病気の原因の1つに過ぎず、「病気になったのは本人の責任」「自業自得」といった差別意識や偏見をもつべきではありません。周囲の人にもそうした偏見が生まれないよう働きかけることも必要です。
■生活習慣病のリスクを高める「内臓脂肪型肥満」に注意しよう
生活習慣病予防の上で外せないのは、肥満の解消です。肥満は体に脂肪が過剰にたまった状態をいい、様々な病気を引き起こす誘因になります。特にお腹の内臓の周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」は、血糖値や血圧、中性脂肪値に悪影響を及ぼし、動脈硬化を進める元凶となるため注意が必要です。
まず、次のような方法で減量が必要かどうか、目標とすべき体重はどれくらいかをチェックし、生活習慣の見直しによって肥満を予防・改善していきましょう。
<今の状態と目標値をチェック>
●腹囲(ウエスト周囲長)
腹囲は「おへその高さ」で測ったお腹のサイズのことをいい、内臓脂肪の蓄積を知る目安となるものです。次の基準値を超えた場合は、内臓脂肪型肥満が強く疑われます。
腹囲の基準値 ➡ 男性85cm未満/女性90cm未満
●BMI(ボディ・マス・インデックス)
BMIは日本語では「体格指数」といい、身長と体重をもとに肥満度を判定するものです。次の計算式で求め、BMI=25以上の場合、「肥満」と判定されます。
BMI = 体重(kg) ÷[身長(m)×身長(m)]
例)身長170cm、体重70㎏の人は、BMI = 70÷[1.7×1.7] ≒24.2
●標準体重
生活習慣病などの有病率・発症率のデータから「健康上最適な体重」を導き出したもので、次の計算式で求めることができます。
標準体重(㎏)=身長(m)×身長(m)×22
例)身長158cmの場合は、標準体重=1.58×1.58×22≒54.9㎏
■ダイエットは無理せず緩やかなペースで
■生活習慣病のリスクを高める「内臓脂肪型肥満」に注意しよう
生活習慣病予防の上で外せないのは、肥満の解消です。肥満は体に脂肪が過剰にたまった状態をいい、様々な病気を引き起こす誘因になります。特にお腹の内臓の周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」は、血糖値や血圧、中性脂肪値に悪影響を及ぼし、動脈硬化を進める元凶となるため注意が必要です。
まず、次のような方法で減量が必要かどうか、目標とすべき体重はどれくらいかをチェックし、生活習慣の見直しによって肥満を予防・改善していきましょう。
<今の状態と目標値をチェック>
●腹囲(ウエスト周囲長)
腹囲は「おへその高さ」で測ったお腹のサイズのことをいい、内臓脂肪の蓄積を知る目安となるものです。次の基準値を超えた場合は、内臓脂肪型肥満が強く疑われます。
腹囲の基準値 ➡ 男性85cm未満/女性90cm未満
●BMI(ボディ・マス・インデックス)
BMIは日本語では「体格指数」といい、身長と体重をもとに肥満度を判定するものです。次の計算式で求め、BMI=25以上の場合、「肥満」と判定されます。
BMI = 体重(kg) ÷[身長(m)×身長(m)]
例)身長170cm、体重70㎏の人は、BMI = 70÷[1.7×1.7] ≒24.2
●標準体重
生活習慣病などの有病率・発症率のデータから「健康上最適な体重」を導き出したもので、次の計算式で求めることができます。
標準体重(㎏)=身長(m)×身長(m)×22
例)身長158cmの場合は、標準体重=1.58×1.58×22≒54.9㎏
■ダイエットは無理せず緩やかなペースで
肥満の解消といっても、生活習慣を大きく変えるのは挫折のもと。ハードルを上げてしまうと長続きしないだけでなく、リバウンドしたり、体に負担をかけて逆効果になったりすることもあります。ダイエットは1カ月1kg減を上限に、3~6カ月かけて緩やかなペースで行いましょう。
内臓脂肪はつきやすい反面、率先してエネルギーとして利用されるため減らしやすいという特徴があります。まずは3%体重を減らしてみましょう。3%減量するだけでも血糖値や血圧、血中脂質などが改善されることが分かっています。1つの目標が達成できれば、それが新たなモチベーションとなり、次の目標が定まります。
最初から完璧を目指すのではなく、半分くらいできればOKとゆったり構えることも大切です。自分には無理と諦めてしまっては何も変わりませんが、やればやっただけの結果が出ます。少しの変化を積み重ねていくことが何よりも大切です。
<生活習慣をほんの少し変えるアイデア>
・体重を記録する
毎日体重を測り記録することは、ダイエットを続けるモチベーションにつながります。余力があれば、食べた物や運動、歩数の記録などもつけて時々振り返ってみましょう。スマホのアプリを利用して体重の変化をグラフ化するのもおすすめです。
・ご飯を1口分減らす
脂肪1㎏は約7200kcalに相当します。これを1カ月で減らすには、1日当たり240 kcal減らせばよいことになり、3食で割れば1食につき80 kcal。80 kcalはご飯なら約50g、大きめ1口分です。外食の時は「ご飯を少なめに」とオーダーする習慣を。
・野菜から食べてみる
肥満の解消といっても、生活習慣を大きく変えるのは挫折のもと。ハードルを上げてしまうと長続きしないだけでなく、リバウンドしたり、体に負担をかけて逆効果になったりすることもあります。ダイエットは1カ月1kg減を上限に、3~6カ月かけて緩やかなペースで行いましょう。
内臓脂肪はつきやすい反面、率先してエネルギーとして利用されるため減らしやすいという特徴があります。まずは3%体重を減らしてみましょう。3%減量するだけでも血糖値や血圧、血中脂質などが改善されることが分かっています。1つの目標が達成できれば、それが新たなモチベーションとなり、次の目標が定まります。
最初から完璧を目指すのではなく、半分くらいできればOKとゆったり構えることも大切です。自分には無理と諦めてしまっては何も変わりませんが、やればやっただけの結果が出ます。少しの変化を積み重ねていくことが何よりも大切です。
<生活習慣をほんの少し変えるアイデア>
・体重を記録する
毎日体重を測り記録することは、ダイエットを続けるモチベーションにつながります。余力があれば、食べた物や運動、歩数の記録などもつけて時々振り返ってみましょう。スマホのアプリを利用して体重の変化をグラフ化するのもおすすめです。
・ご飯を1口分減らす
脂肪1㎏は約7200kcalに相当します。これを1カ月で減らすには、1日当たり240 kcal減らせばよいことになり、3食で割れば1食につき80 kcal。80 kcalはご飯なら約50g、大きめ1口分です。外食の時は「ご飯を少なめに」とオーダーする習慣を。
・野菜から食べてみる
ご飯、パン、麺類など主食に多く含まれる糖質は、摂り過ぎると中性脂肪となって体に蓄えられ、肥満の原因に。野菜を食事の最初に食べる「ベジファースト」にすると、食物繊維が糖質の吸収を穏やかにし、脂肪がつきにくくなります。
・よくかんで食べてみる
「早食いは肥満のもと」といわれるのは、脳の満腹中枢に情報が伝わる前に食べ過ぎてしまうため。食後の血糖値の急上昇を招き、糖尿病を進めてしまう原因にもなります。1口30回くらいを目標に、ゆっくりよくかんで食べるようにしましょう。
・座りっぱなしをやめる
ご飯、パン、麺類など主食に多く含まれる糖質は、摂り過ぎると中性脂肪となって体に蓄えられ、肥満の原因に。野菜を食事の最初に食べる「ベジファースト」にすると、食物繊維が糖質の吸収を穏やかにし、脂肪がつきにくくなります。
・よくかんで食べてみる
「早食いは肥満のもと」といわれるのは、脳の満腹中枢に情報が伝わる前に食べ過ぎてしまうため。食後の血糖値の急上昇を招き、糖尿病を進めてしまう原因にもなります。1口30回くらいを目標に、ゆっくりよくかんで食べるようにしましょう。
・座りっぱなしをやめる
肥満している人は普通体型の人に比べ、座っている時間が110分長く、立ったり歩いたりする時間が150分少ないという報告があります。家庭やオフィスなどでは座りっぱなしをやめて立ち上がる機会を増やし、こまめに体を動かしましょう。
・10分間だけ活動を増やす
今より10分だけ多く体を動かすことで、死亡のリスクが2.8%、生活習慣病の発症が3.6%、がんの発症が3.2%低下する(※)といわれます。生活習慣病予防の意味では、休日などにまとめて運動するより、短時間であっても毎日体を動かすほうが効果的です。
肥満している人は普通体型の人に比べ、座っている時間が110分長く、立ったり歩いたりする時間が150分少ないという報告があります。家庭やオフィスなどでは座りっぱなしをやめて立ち上がる機会を増やし、こまめに体を動かしましょう。
・10分間だけ活動を増やす
今より10分だけ多く体を動かすことで、死亡のリスクが2.8%、生活習慣病の発症が3.6%、がんの発症が3.2%低下する(※)といわれます。生活習慣病予防の意味では、休日などにまとめて運動するより、短時間であっても毎日体を動かすほうが効果的です。
※厚生労働省「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」
※厚生労働省「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」
生活習慣病は、食事や運動、ストレスなどの生活習慣が病気の発症や進行に関係するものをいい、生活習慣を改善することで予防が可能です。健康診断などの結果が悪いとつい焦りがちですが、最初からハードルを上げてしまうと長続きしません。まずはできることから、いつもの習慣をほんの少し変えてみましょう。
生活習慣病は、食事や運動、ストレスなどの生活習慣が病気の発症や進行に関係するものをいい、生活習慣を改善することで予防が可能です。健康診断などの結果が悪いとつい焦りがちですが、最初からハードルを上げてしまうと長続きしません。まずはできることから、いつもの習慣をほんの少し変えてみましょう。