監修:All About
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ひと口に便秘薬と言っても、種類はいろいろ。一体、どれを選べば良いのか、迷ってしまいますよね。そんな声にお応えして、ここでは便秘薬の種類と選び方を解説。便秘のタイプや要因のほか、気になる「酸化マグネシウム」便秘薬についてもご紹介します。
ひと口に便秘薬と言っても、種類はいろいろ。一体、どれを選べば良いのか、迷ってしまいますよね。そんな声にお応えして、ここでは便秘薬の種類と選び方を解説。便秘のタイプや要因のほか、気になる「酸化マグネシウム」便秘薬についてもご紹介します。
便秘は大きく4つの種類に分けられます。タイプによっては便秘薬に頼る前にできる対処もあるので、まずは自分の便秘がどのタイプなのかを把握するようにしましょう。
便秘は大きく4つの種類に分けられます。タイプによっては便秘薬に頼る前にできる対処もあるので、まずは自分の便秘がどのタイプなのかを把握するようにしましょう。
食物繊維や水分の不足から便が硬くなったり、脂質の摂りすぎで血流の停滞や腸内環境が悪化したりといった、食生活を主な原因とする便秘。食物繊維や発酵食品を意識して摂って腸内環境を整えるなど、食生活を見直すことが改善の近道となります。
食物繊維や水分の不足から便が硬くなったり、脂質の摂りすぎで血流の停滞や腸内環境が悪化したりといった、食生活を主な原因とする便秘。食物繊維や発酵食品を意識して摂って腸内環境を整えるなど、食生活を見直すことが改善の近道となります。
便秘薬にもこのような種類があることを知っておくと、自分が目指すお通じに合わせて選ぶことができます。続いて、「こんな時はどれを選べばいいの?」という具体的な選び方のポイントをご紹介しましょう。
便秘薬にもこのような種類があることを知っておくと、自分が目指すお通じに合わせて選ぶことができます。続いて、「こんな時はどれを選べばいいの?」という具体的な選び方のポイントをご紹介しましょう。
腸のぜん動運動がうまく機能せず、便をスムーズに送り出せなくなる便秘。筋力が弱い女性や高齢者に多く見られ、冷えによる腸の働きの鈍化が引き起こすこともあります。血流や腸の動きをスムーズにすることが大切なので、適度な運動を続けるようにしましょう。
腸のぜん動運動がうまく機能せず、便をスムーズに送り出せなくなる便秘。筋力が弱い女性や高齢者に多く見られ、冷えによる腸の働きの鈍化が引き起こすこともあります。血流や腸の動きをスムーズにすることが大切なので、適度な運動を続けるようにしましょう。
ストレスが引き金となる便秘で、大腸が過敏に反応する状態になっています。「便はなかなか出ないけれど、いざ出てみると下痢だった……」というときは、この便秘かもしれません。電車に乗っているときなど、すぐにトイレへ行けない状況だと、そのストレスで下痢の症状が出ることもあります。
ストレスが引き金となる便秘で、大腸が過敏に反応する状態になっています。「便はなかなか出ないけれど、いざ出てみると下痢だった……」というときは、この便秘かもしれません。電車に乗っているときなど、すぐにトイレへ行けない状況だと、そのストレスで下痢の症状が出ることもあります。
生活習慣を改善したけれど、やっぱり出ない……。そんなときに頼れる便秘薬は、大別すると「刺激性便秘薬」と「非刺激性便秘薬」の2種類があります。
生活習慣を改善したけれど、やっぱり出ない……。そんなときに頼れる便秘薬は、大別すると「刺激性便秘薬」と「非刺激性便秘薬」の2種類があります。
腸のぜん動運動を助ける作用を持ち、「浣腸」や「刺激性下剤」と呼ばれる薬が当てはまります。直腸性便秘や弛緩性便秘に処方されることが多いものの、長期にわたって使用すると耐性ができるほか、痙攣性便秘の場合は激しい腹痛を伴う可能性が高いので注意しましょう。
腸のぜん動運動を助ける作用を持ち、「浣腸」や「刺激性下剤」と呼ばれる薬が当てはまります。直腸性便秘や弛緩性便秘に処方されることが多いものの、長期にわたって使用すると耐性ができるほか、痙攣性便秘の場合は激しい腹痛を伴う可能性が高いので注意しましょう。
腸管内で膨張して便のかさ増しを行う「膨潤性下剤」、便に水分を与える「塩類下剤」などがあります。前者は痙攣性便秘、後者は食事性便秘で処方されることが多い便秘薬。
なお、最近よく聞く「酸化マグネシウム」は、非刺激性の塩類下剤に当てはまる便秘薬。腸管内の浸透圧を利用して便に水分を与え、軟らかくして排便を促します。服用の際は、できるだけ多くの水と一緒に飲むことが推奨されているので、説明書きに従って飲むようにしましょう。妊婦に処方されることがあり、お腹が痛くなりにくくクセになりにくいとも言われることから、まずは酸化マグネシウムを服用して効果がなければ刺激性便秘薬へ、という使われ方が一般的。ただし、腎機能が落ちている人は、血液中のマグネシウム濃度が上昇して気分が悪くなったり、血圧低下や心停止までもたらす高マグネシウム血症に陥ったりするリスクがあるので、必ず用法用量を守るようにしてください。また、他の薬の吸収を妨げる場合があるので、持病がある人はまず医師や薬剤師に相談しましょう。
腸管内で膨張して便のかさ増しを行う「膨潤性下剤」、便に水分を与える「塩類下剤」などがあります。前者は痙攣性便秘、後者は食事性便秘で処方されることが多い便秘薬。
なお、最近よく聞く「酸化マグネシウム」は、非刺激性の塩類下剤に当てはまる便秘薬。腸管内の浸透圧を利用して便に水分を与え、軟らかくして排便を促します。服用の際は、できるだけ多くの水と一緒に飲むことが推奨されているので、説明書きに従って飲むようにしましょう。妊婦に処方されることがあり、お腹が痛くなりにくくクセになりにくいとも言われることから、まずは酸化マグネシウムを服用して効果がなければ刺激性便秘薬へ、という使われ方が一般的。ただし、腎機能が落ちている人は、血液中のマグネシウム濃度が上昇して気分が悪くなったり、血圧低下や心停止までもたらす高マグネシウム血症に陥ったりするリスクがあるので、必ず用法用量を守るようにしてください。また、他の薬の吸収を妨げる場合があるので、持病がある人はまず医師や薬剤師に相談しましょう。
最後に、便秘薬を飲むときに気になることをQ&A形式でまとめました。あなたの便秘解消のために、ぜひお役立てください。
最後に、便秘薬を飲むときに気になることをQ&A形式でまとめました。あなたの便秘解消のために、ぜひお役立てください。
非刺激性便秘薬はそれほど問題ないのですが、刺激性便秘薬は長期の服用を控えたいところ。前述のとおり耐性がつきやすいため、効果が現れにくくなっていつの間にか服用量が増えることにもなりかねません。もし、刺激性便秘薬を使ってみても改善が診られない場合は、医師や薬剤師へ相談しましょう。
非刺激性便秘薬はそれほど問題ないのですが、刺激性便秘薬は長期の服用を控えたいところ。前述のとおり耐性がつきやすいため、効果が現れにくくなっていつの間にか服用量が増えることにもなりかねません。もし、刺激性便秘薬を使ってみても改善が診られない場合は、医師や薬剤師へ相談しましょう。
「5日くらい出なくても平気」という人もいますが、感じ方には個人差があるもの。自分自身の身体と相談し、「辛い」と思ったときが便秘薬を飲むタイミングです。
「5日くらい出なくても平気」という人もいますが、感じ方には個人差があるもの。自分自身の身体と相談し、「辛い」と思ったときが便秘薬を飲むタイミングです。
即効性のある浣腸を除き、便秘薬によって効果が出る時間は変わるもの。排便の理想的なタイミングは朝食後なので、飲む便秘薬の説明に書かれている時間で逆算してください。朝から出張で余裕がないといったときは、時間をずらしましょう。もし、便秘薬を使うのが初めてなら、時間に融通の利かない平日よりも休日に飲むのがオススメ。自分の身体にどう作用するか、余裕を持って試してみましょう。
即効性のある浣腸を除き、便秘薬によって効果が出る時間は変わるもの。排便の理想的なタイミングは朝食後なので、飲む便秘薬の説明に書かれている時間で逆算してください。朝から出張で余裕がないといったときは、時間をずらしましょう。もし、便秘薬を使うのが初めてなら、時間に融通の利かない平日よりも休日に飲むのがオススメ。自分の身体にどう作用するか、余裕を持って試してみましょう。
下剤と聞くと「作用が強い薬」とイメージする人も少なくありませんが、酸化マグネシウムのように使いやすい便秘薬もあります。食事や生活習慣を改善しても便秘が解消しない場合は、薬を使うのもひとつの方法。ぜひ、上手に付き合っていってください。
下剤と聞くと「作用が強い薬」とイメージする人も少なくありませんが、酸化マグネシウムのように使いやすい便秘薬もあります。食事や生活習慣を改善しても便秘が解消しない場合は、薬を使うのもひとつの方法。ぜひ、上手に付き合っていってください。