肥満について詳しく知ろう

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〈目次〉

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体脂肪って何?

体脂肪って何?

体内に蓄積された脂(あぶら)分のことを「体脂肪」といいます。体脂肪は、全身のさまざまな箇所に存在し、筋肉のすき間にも付着しています。

このような体脂肪が過剰に蓄積することを「肥満」といいます。

肥満には、内臓のまわりに脂肪が蓄積する「内臓脂肪型肥満」と、下腹部・腰まわり・おしりなどの皮下に脂肪が蓄積する「皮下脂肪型肥満」があります。

ダイエットをするとき「マイナス○キロ!」などと、体重を減らすことを目標とする人は多いと思います。
そのために食事の量を極端に減らしたり、サウナで大量に汗をかけば体重が減ることもあるでしょう。

しかし、こうしたダイエット法は健康な体に不可欠な筋肉や水分まで奪ってしまい、体調不良や病気の原因となるリスクも伴います。
無理なダイエットは避け、余分な脂肪は「摂らない」&「燃やす」ことでしっかり筋肉を保ちながら体脂肪を減らしていくことが大切です。

体内に蓄積された脂(あぶら)分のことを「体脂肪」といいます。体脂肪は、全身のさまざまな箇所に存在し、筋肉のすき間にも付着しています。

このような体脂肪が過剰に蓄積することを「肥満」といいます。

肥満には、内臓のまわりに脂肪が蓄積する「内臓脂肪型肥満」と、下腹部・腰まわり・おしりなどの皮下に脂肪が蓄積する「皮下脂肪型肥満」があります。

ダイエットをするとき「マイナス○キロ!」などと、体重を減らすことを目標とする人は多いと思います。
そのために食事の量を極端に減らしたり、サウナで大量に汗をかけば体重が減ることもあるでしょう。

しかし、こうしたダイエット法は健康な体に不可欠な筋肉や水分まで奪ってしまい、体調不良や病気の原因となるリスクも伴います。
無理なダイエットは避け、余分な脂肪は「摂らない」&「燃やす」ことでしっかり筋肉を保ちながら体脂肪を減らしていくことが大切です。

内臓脂肪型肥満・皮下脂肪型肥満 内臓脂肪型肥満・皮下脂肪型肥満

内臓脂肪と皮下脂肪のちがいは?

内臓脂肪と皮下脂肪のちがいは?

●内臓脂肪
内臓脂肪は溜まりやすいが燃焼しやすく、男性や閉経後の女性につきやすい傾向があります。
内臓のまわりに脂肪が蓄積する「内臓脂肪型肥満」(腹部肥満)は、お腹がぽっこり出た体型からリンゴ型肥満とも呼ばれます。
内臓脂肪に蓄積する中性脂肪が過剰に増えると、脂肪細胞から分泌されるさまざまなサイトカイン(生理活性物質)のバランスの乱れを引き起こし、血糖値・血圧・血液中の脂質に悪影響を与え、生活習慣病の原因ともなるのです。

●皮下脂肪
皮下脂肪は溜まりにくいが燃焼しにくく、女性や子どもにつきやすい傾向があります。
下腹部・腰まわり・おしりなどの皮下に脂肪が蓄積する「皮下脂肪型肥満」は、洋ナシ型肥満とも呼ばれます。
皮下脂肪が過剰に蓄積されると、体のあちこちに影響が出ることも。

●内臓脂肪
内臓脂肪は溜まりやすいが燃焼しやすく、男性や閉経後の女性につきやすい傾向があります。
内臓のまわりに脂肪が蓄積する「内臓脂肪型肥満」(腹部肥満)は、お腹がぽっこり出た体型からリンゴ型肥満とも呼ばれます。
内臓脂肪に蓄積する中性脂肪が過剰に増えると、脂肪細胞から分泌されるさまざまなサイトカイン(生理活性物質)のバランスの乱れを引き起こし、血糖値・血圧・血液中の脂質に悪影響を与え、生活習慣病の原因ともなるのです。

●皮下脂肪
皮下脂肪は溜まりにくいが燃焼しにくく、女性や子どもにつきやすい傾向があります。
下腹部・腰まわり・おしりなどの皮下に脂肪が蓄積する「皮下脂肪型肥満」は、洋ナシ型肥満とも呼ばれます。
皮下脂肪が過剰に蓄積されると、体のあちこちに影響が出ることも。

内臓脂肪は、溜まりやすいが消費しやすい!皮下脂肪は、溜まりにくいが消費しにくい! 内臓脂肪は、溜まりやすいが消費しやすい!皮下脂肪は、溜まりにくいが消費しにくい!

なぜ、内臓脂肪は蓄積するの?

なぜ、内臓脂肪は蓄積するの?

内臓脂肪が溜まる主な原因は、「食べすぎ・飲みすぎ・早食い=過栄養」と「運動不足」。

つまり摂取と代謝のアンバランスによって起こります。

内臓脂肪はお腹の内面や内臓を覆う半透明の薄い膜(腹膜)の表面につき、基礎代謝や運動で消化されずに余ったエネルギーを溜め込みます。
脂肪細胞は小さいイクラのような形状で体内に約300億個あるといわれ、それぞれに中性脂肪(トリグリセリド)が蓄積します。
中性脂肪が過剰に増えると、その体積は3倍にも膨らみます。こうした腹部の脂肪細胞の肥大化が、腹部肥満を招くのです。

体重が標準以下だとしても、腹部肥満の可能性はあります。
体重は、骨・筋肉、・脂肪・水分(血液含む)などの合計のため、体重だけでは脂肪の割合が判断できないためです。

脂肪の割合は、体重の20パーセント程度が一般的といわれますが、30パーセントを超えると生活習慣病の危険性が高まります
一見、太っているようには見えない体型でも、CTスキャン画像で見ると内臓脂肪が過剰に蓄積している場合もあるのです。

肥満の自覚がなかったとしても、若いころに痩せていて中年を過ぎて標準体重となった人や日ごろ運動不足の人は、腹部肥満に注意が必要です。
見た目で判断できないからこそ、知らない内に生活習慣病が進んでしまう可能性があるため、注意が必要です。

内臓脂肪が溜まる主な原因は、「食べすぎ・飲みすぎ・早食い=過栄養」と「運動不足」。

つまり摂取と代謝のアンバランスによって起こります。

内臓脂肪はお腹の内面や内臓を覆う半透明の薄い膜(腹膜)の表面につき、基礎代謝や運動で消化されずに余ったエネルギーを溜め込みます。
脂肪細胞は小さいイクラのような形状で体内に約300億個あるといわれ、それぞれに中性脂肪(トリグリセリド)が蓄積します。
中性脂肪が過剰に増えると、その体積は3倍にも膨らみます。こうした腹部の脂肪細胞の肥大化が、腹部肥満を招くのです。

体重が標準以下だとしても、腹部肥満の可能性はあります。
体重は、骨・筋肉、・脂肪・水分(血液含む)などの合計のため、体重だけでは脂肪の割合が判断できないためです。

脂肪の割合は、体重の20パーセント程度が一般的といわれますが、30パーセントを超えると生活習慣病の危険性が高まります
一見、太っているようには見えない体型でも、CTスキャン画像で見ると内臓脂肪が過剰に蓄積している場合もあるのです。

肥満の自覚がなかったとしても、若いころに痩せていて中年を過ぎて標準体重となった人や日ごろ運動不足の人は、腹部肥満に注意が必要です。
見た目で判断できないからこそ、知らない内に生活習慣病が進んでしまう可能性があるため、注意が必要です。

最大の原因は食べ過ぎ、早食い=「過栄養」 最大の原因は食べ過ぎ、早食い=「過栄養」

内臓脂肪はなぜ悪いの?

内臓脂肪はなぜ悪いの?

内臓脂肪の蓄積が分泌物質を乱し、メタボリックシンドロームといった生活習慣病の原因となるからです。


かつて内臓脂肪の働きはエネルギーの貯蔵のみと考えてられていました。
しかし近年、内臓脂肪はさまざまなサイトカイン(生理活性物質)を分泌していることが分かってきたのです。

内臓脂肪が溜まると、脂肪細胞から分泌されるサイトカインやホルモンのうち、「動脈硬化」を抑制するなどの働きのある良いホルモン等が減少し、逆に血糖を下げるインスリンの働きを低下させるなどの悪いホルモン等が増加します。

●内臓脂肪の蓄積によって減少するサイトカインとその働き
・アディポネクチン:血圧・中性脂肪を低下。傷んだ血管の修復、動脈硬化の防止
・レプチン:満腹中枢を刺激し、食欲を抑制

●内臓脂肪の蓄積によって増加するサイトカインとその働き
・TNF‐α:インスリンを低下、血糖値を上昇
・PAI‐1:血栓(血液の塊)をつくり、動脈硬化を促進
・アンジオテンシノーゲン:血圧を上昇

こうしたサイトカインの分泌異常は、糖尿病・高血圧・脂質異常症を引き起こし、「動脈硬化」を進行させる原因となります。
メタボリックシンドロームという概念は、これらの危険性を広く知ってもらうために誕生しました。
メタボリックシンドロームの予防・解消には食生活の改善や適度な運動によって、溜まった内臓脂肪を減らすことが大切です。

実はサイトカインは、皮下脂肪からも分泌されています。
しかしその量は内臓脂肪に比べると極めて少ないため、内臓脂肪による腹部肥満の方が皮下脂肪肥満より問題視されるのです。

内臓脂肪の蓄積が分泌物質を乱し、メタボリックシンドロームといった生活習慣病の原因となるからです。


かつて内臓脂肪の働きはエネルギーの貯蔵のみと考えてられていました。
しかし近年、内臓脂肪はさまざまなサイトカイン(生理活性物質)を分泌していることが分かってきたのです。

内臓脂肪が溜まると、脂肪細胞から分泌されるサイトカインやホルモンのうち、「動脈硬化」を抑制するなどの働きのある良いホルモン等が減少し、逆に血糖を下げるインスリンの働きを低下させるなどの悪いホルモン等が増加します。

●内臓脂肪の蓄積によって減少するサイトカインとその働き
・アディポネクチン:血圧・中性脂肪を低下。傷んだ血管の修復、動脈硬化の防止
・レプチン:満腹中枢を刺激し、食欲を抑制

●内臓脂肪の蓄積によって増加するサイトカインとその働き
・TNF‐α:インスリンを低下、血糖値を上昇
・PAI‐1:血栓(血液の塊)をつくり、動脈硬化を促進
・アンジオテンシノーゲン:血圧を上昇

こうしたサイトカインの分泌異常は、糖尿病・高血圧・脂質異常症を引き起こし、「動脈硬化」を進行させる原因となります。
メタボリックシンドロームという概念は、これらの危険性を広く知ってもらうために誕生しました。
メタボリックシンドロームの予防・解消には食生活の改善や適度な運動によって、溜まった内臓脂肪を減らすことが大切です。

実はサイトカインは、皮下脂肪からも分泌されています。
しかしその量は内臓脂肪に比べると極めて少ないため、内臓脂肪による腹部肥満の方が皮下脂肪肥満より問題視されるのです。

内臓脂肪の蓄積が分泌物質を乱し、メタボリックシンドロームといった生活習慣病の原因となる 内臓脂肪の蓄積が分泌物質を乱し、メタボリックシンドロームといった生活習慣病の原因となる

動脈硬化とは

動脈硬化とは

動脈硬化とは、血管の弾力がなくなり、血管内部もコレステロールが溜まって狭くなり、最後には血管が詰まってしまう状態のことです。

血管は年齢とともに硬化しますが、近年は、脂肪のとり過ぎ、食事の欧米化などにより、動脈硬化が加速することがわかってきました。
また、塩分のとり過ぎも血管に負担をかけ、動脈硬化を起こしやすくします。

動脈硬化にならないためにも、生活習慣を改めて健康的な生活を送らなければなりません。

動脈硬化とは、血管の弾力がなくなり、血管内部もコレステロールが溜まって狭くなり、最後には血管が詰まってしまう状態のことです。

血管は年齢とともに硬化しますが、近年は、脂肪のとり過ぎ、食事の欧米化などにより、動脈硬化が加速することがわかってきました。
また、塩分のとり過ぎも血管に負担をかけ、動脈硬化を起こしやすくします。

動脈硬化にならないためにも、生活習慣を改めて健康的な生活を送らなければなりません。