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お腹周りの脂肪を落とすには? つかめなかったら要注意!お腹の脂肪の正体とは

お腹周りの脂肪を落とすには? つかめなかったら要注意!お腹の脂肪の正体とは

お腹周りの脂肪を落とすには?お腹周りが太く、お腹周りの脂肪がつかめない人のイメージ写真 お腹周りの脂肪を落とすには?お腹周りが太く、お腹周りの脂肪がつかめない人のイメージ写真

お腹周りの脂肪はつかめますか? 「お腹周りの肉が気になるけど、つかめない」なら、内臓脂肪が原因かも……。
肥満の原因となる「脂肪」。脂肪はつく場所によって大きく3種類に分けられます。中でも、注意が必要なのが「内臓脂肪」です。内臓脂肪は、たまりすぎると様々な病気を引き起こします。内臓脂肪が危険な脂肪といわれる理由や、お腹周りの脂肪を簡単に落とすダイエット法などを紹介します。

お腹周りの脂肪はつかめますか? 「お腹周りの肉が気になるけど、つかめない」なら、内臓脂肪が原因かも……。
肥満の原因となる「脂肪」。脂肪はつく場所によって大きく3種類に分けられます。中でも、注意が必要なのが「内臓脂肪」です。内臓脂肪は、たまりすぎると様々な病気を引き起こします。内臓脂肪が危険な脂肪といわれる理由や、お腹周りの脂肪を簡単に落とすダイエット法などを紹介します。

監修

監修

結核予防会 総合健診推進センター所長 宮崎 滋 先生(みやざき・しげる) 結核予防会 総合健診推進センター所長 宮崎 滋 先生(みやざき・しげる)

結核予防会 総合健診推進センター所長
宮崎 滋 先生(みやざき・しげる)

結核予防会 総合健診推進センター所長
宮崎 滋 先生(みやざき・しげる)

1971年東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士。糖尿病、肥満症、メタボリックシンドロームの治療に従事。東京医科歯科大学医学部臨床教授、東京逓信病院外来統括部長・内科部長・副院長を経て2015年より現職。日本内科学会認定医・指導医、日本肥満学会副理事長・評議員など。編著書は『ダイエットの方程式』(主婦と生活社)、『肥満症教室』(新興医学出版社)など多数。

1971年東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士。糖尿病、肥満症、メタボリックシンドロームの治療に従事。東京医科歯科大学医学部臨床教授、東京逓信病院外来統括部長・内科部長・副院長を経て2015年より現職。日本内科学会認定医・指導医、日本肥満学会副理事長・評議員など。編著書は『ダイエットの方程式』(主婦と生活社)、『肥満症教室』(新興医学出版社)など多数。

1.  お腹周りの脂肪がつかめない! その正体は「内臓脂肪」かも

1.  お腹周りの脂肪がつかめない! その正体は「内臓脂肪」かも


お腹周りの脂肪がつかめない!お腹周りが太く、お腹周りの脂肪がつかめない人のイメージ写真 お腹周りの脂肪がつかめない!お腹周りが太く、お腹周りの脂肪がつかめない人のイメージ写真

あなたはどこに脂肪がついていますか? お腹周りが太った、お尻や太ももが太くなった……というように、一口に「肥満」といっても、脂肪のつく場所によって幾つかのタイプがあります。その中でも命にかかわる肥満として注意が必要なのは、お腹周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」です。「内臓脂肪型肥満」のセルフチェックをしてみましょう。

□お腹がポッコリ出ている
□お腹周りは出ているのに、脂肪がつかめない
□脚にはあまり脂肪がついていない
□20歳の時から10㎏以上体重が増えた
□健康診断で腹囲条件(男性85㎝以上、女性90㎝以上)に引っかかった

当てはまるものが多かった人は、内臓の周囲に脂肪がたまった「内臓脂肪型肥満」かもしれません。手足は細くても、お腹がポッコリと出ることから「りんご型肥満」と呼ばれることもあります。内臓脂肪型の肥満は男性や閉経以降の女性に多いことが特徴で、様々な病気を招く危険なタイプの肥満です。

あなたはどこに脂肪がついていますか? お腹周りが太った、お尻や太ももが太くなった……というように、一口に「肥満」といっても、脂肪のつく場所によって幾つかのタイプがあります。その中でも命にかかわる肥満として注意が必要なのは、お腹周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」です。「内臓脂肪型肥満」のセルフチェックをしてみましょう。

□お腹がポッコリ出ている
□お腹周りは出ているのに、脂肪がつかめない
□脚にはあまり脂肪がついていない
□20歳の時から10㎏以上体重が増えた
□健康診断で腹囲条件(男性85㎝以上、女性90㎝以上)に引っかかった

当てはまるものが多かった人は、内臓の周囲に脂肪がたまった「内臓脂肪型肥満」かもしれません。手足は細くても、お腹がポッコリと出ることから「りんご型肥満」と呼ばれることもあります。内臓脂肪型の肥満は男性や閉経以降の女性に多いことが特徴で、様々な病気を招く危険なタイプの肥満です。

「内臓脂肪型肥満」は手足は細くてもお腹がぽっこりポッコリと出ることから「りんご型肥満」、「皮下脂肪型肥満」はお尻や太ももなど下半身につきやすく、脂肪のつき方から「洋なし型肥満」とも呼ばれます。 「内臓脂肪型肥満」は手足は細くてもお腹がぽっこりポッコリと出ることから「りんご型肥満」、「皮下脂肪型肥満」はお尻や太ももなど下半身につきやすく、脂肪のつき方から「洋なし型肥満」とも呼ばれます。

2.  脂肪はつく場所によって「皮下脂肪」「内臓脂肪」「異所性脂肪」の3種に分かれる

2.  脂肪はつく場所によって「皮下脂肪」「内臓脂肪」「異所性脂肪」の3種に分かれる


脂肪は主に「皮下脂肪」「内臓脂肪」「異所性脂肪」の3種類に分かれます。その違いは、脂肪のつく場所です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

●皮下脂肪

脂肪は主に「皮下脂肪」「内臓脂肪」「異所性脂肪」の3種類に分かれます。その違いは、脂肪のつく場所です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

●皮下脂肪

皮下脂肪の付き方のイラスト。皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪のこと。 皮下脂肪の付き方のイラスト。皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪のこと。

皮下脂肪は読んで字のごとく、皮膚の下につく脂肪のこと。お尻や太ももなど下半身につきやすく、脂肪のつき方から「洋なし型肥満」とも呼ばれます。

皮下脂肪は体温維持やエネルギーを貯蔵する他、外からの衝撃に対するクッションの役割も果たすため、ある程度の量は必要です。しかし、多すぎると体重増加、関節の疾患、睡眠時無呼吸症候群などの原因となります。

他にも、下半身太りやセルライト(皮下脂肪が不均一に凸凹になり、ブロック状態になったもの)など、美容的な問題が生じることもあります。皮下脂肪は燃焼しにくく、いったんついてしまうと落としにくいこと、男性より女性に多いことも特徴です。

●内臓脂肪

皮下脂肪は読んで字のごとく、皮膚の下につく脂肪のこと。お尻や太ももなど下半身につきやすく、脂肪のつき方から「洋なし型肥満」とも呼ばれます。

皮下脂肪は体温維持やエネルギーを貯蔵する他、外からの衝撃に対するクッションの役割も果たすため、ある程度の量は必要です。しかし、多すぎると体重増加、関節の疾患、睡眠時無呼吸症候群などの原因となります。

他にも、下半身太りやセルライト(皮下脂肪が不均一に凸凹になり、ブロック状態になったもの)など、美容的な問題が生じることもあります。皮下脂肪は燃焼しにくく、いったんついてしまうと落としにくいこと、男性より女性に多いことも特徴です。

●内臓脂肪

内臓脂肪の付き方のイラスト。内臓脂肪は、胃や腸など、消化器のほとんどが収まるお腹内部の空洞「腹腔(ふくくう)」内につく脂肪の総称。 内臓脂肪の付き方のイラスト。内臓脂肪は、胃や腸など、消化器のほとんどが収まるお腹内部の空洞「腹腔(ふくくう)」内につく脂肪の総称。

内臓脂肪は腹筋の内側、内臓の周りにある空洞「腹腔(ふくくう)」内につきます。脂肪の外側を腹筋が取り囲んでいるため、脂肪をうまくつかむことができません。「お腹は出ているのに、お腹周りの脂肪がつかめない」なら、内臓脂肪の可能性が高いです。内臓脂肪の過剰な蓄積は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の原因になります。内臓脂肪は女性より男性にたまりやすい傾向がありますが、閉経後は女性も内臓脂肪がつきやすくなります。

内臓脂肪は、外見的には太っているように見えない「かくれ肥満」の原因になるのも特徴の一つ。加齢と共にお腹周りだけがポッコリ出てきた人は、内臓肥満を疑ってみましょう。

内臓脂肪は皮下脂肪に比べると健康への影響が大きい危険な脂肪で、早めの対策が肝心です。一方、内臓脂肪は蓄積されやすい反面、燃焼しやすい脂肪でもあります。そのため、生活習慣の改善で、比較的簡単に減らすことができます。

●異所性脂肪

体内の脂肪が増えすぎると、皮下脂肪や内臓脂肪の脂肪組織に入りきらなくなり、“本来脂肪をため込む場所でない場所”にまで蓄積されます。例えば心臓や肝臓、すい臓、筋肉など。このような脂肪を「異所性脂肪」といいます。

異所性脂肪も、健康への影響が大きい脂肪です。血栓の原因になる他、脂肪肝や脂肪筋、脂肪すいなど、脂肪がたまった場所の機能を阻害して、様々な病気を引き起こします。過剰に蓄積されると健康への大きな影響が懸念されます。一方で、内臓脂肪と同様に燃焼しやすく、減りやすいのも特徴です。

内臓脂肪は腹筋の内側、内臓の周りにある空洞「腹腔(ふくくう)」内につきます。脂肪の外側を腹筋が取り囲んでいるため、脂肪をうまくつかむことができません。「お腹は出ているのに、お腹周りの脂肪がつかめない」なら、内臓脂肪の可能性が高いです。内臓脂肪の過剰な蓄積は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の原因になります。内臓脂肪は女性より男性にたまりやすい傾向がありますが、閉経後は女性も内臓脂肪がつきやすくなります。

内臓脂肪は、外見的には太っているように見えない「かくれ肥満」の原因になるのも特徴の一つ。加齢と共にお腹周りだけがポッコリ出てきた人は、内臓肥満を疑ってみましょう。

内臓脂肪は皮下脂肪に比べると健康への影響が大きい危険な脂肪で、早めの対策が肝心です。一方、内臓脂肪は蓄積されやすい反面、燃焼しやすい脂肪でもあります。そのため、生活習慣の改善で、比較的簡単に減らすことができます。

●異所性脂肪

体内の脂肪が増えすぎると、皮下脂肪や内臓脂肪の脂肪組織に入りきらなくなり、“本来脂肪をため込む場所でない場所”にまで蓄積されます。例えば心臓や肝臓、すい臓、筋肉など。このような脂肪を「異所性脂肪」といいます。

異所性脂肪も、健康への影響が大きい脂肪です。血栓の原因になる他、脂肪肝や脂肪筋、脂肪すいなど、脂肪がたまった場所の機能を阻害して、様々な病気を引き起こします。過剰に蓄積されると健康への大きな影響が懸念されます。一方で、内臓脂肪と同様に燃焼しやすく、減りやすいのも特徴です。

3.  お腹周りの脂肪「内臓脂肪」がハイリスクといわれる理由 

3.  お腹周りの脂肪「内臓脂肪」がハイリスクといわれる理由 


お腹周りの脂肪「内臓脂肪」がハイリスクといわれる理由。リスクが増えるイメージ画像 お腹周りの脂肪「内臓脂肪」がハイリスクといわれる理由。リスクが増えるイメージ画像

脂肪のつき方の中でも、特に命にかかわる病気につながるリスクがあるのが、お腹周りにつく内臓脂肪です。では、なぜ内臓脂肪が増え過ぎるとハイリスクなのでしょうか。その答えは、体の機能を調整する様々な「生理活性物質(ホルモンに似た物質)」のバランスを崩してしまうことにあります。実は、内臓脂肪はただお腹周りに脂肪をため込んでいるだけではなく、生理活性物質を分泌する分泌器官でもあるのです。

生理活性物質には、生活習慣病を「招くもの」と「防ぐもの」があります。

生活習慣病を招く生理活性物質には、血糖値を上げる「TNF-α」、血圧を上げる「アンジオテンシノーゲン」、血液を固まりやすくして血栓をつくりやすくする「PAI-1」などがあります。

一方、生活習慣病を防ぐ「アディポネクチン」には、血圧や血糖、中性脂肪を下げ、傷んだ血管を修復し動脈硬化を防ぐ働きがあります。また「レプチン」には、満腹中枢を刺激して、食欲を抑制する効果があります。

内臓脂肪が過剰にたまると、生活習慣病を招く生理活性物質の分泌を増加させ、防ぐ物質の分泌を減少させたり、働きを鈍くさせてしまったりします。その結果、健康を維持するバランスが崩れて、血糖値や血圧の上昇、さらには糖尿病や高血圧症、脂質異常症(高脂血症)に進展します。やがて動脈硬化が生じ、血管が傷むことで心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まってしまうのです。

脂肪のつき方の中でも、特に命にかかわる病気につながるリスクがあるのが、お腹周りにつく内臓脂肪です。では、なぜ内臓脂肪が増え過ぎるとハイリスクなのでしょうか。その答えは、体の機能を調整する様々な「生理活性物質(ホルモンに似た物質)」のバランスを崩してしまうことにあります。実は、内臓脂肪はただお腹周りに脂肪をため込んでいるだけではなく、生理活性物質を分泌する分泌器官でもあるのです。

生理活性物質には、生活習慣病を「招くもの」と「防ぐもの」があります。

生活習慣病を招く生理活性物質には、血糖値を上げる「TNF-α」、血圧を上げる「アンジオテンシノーゲン」、血液を固まりやすくして血栓をつくりやすくする「PAI-1」などがあります。

一方、生活習慣病を防ぐ「アディポネクチン」には、血圧や血糖、中性脂肪を下げ、傷んだ血管を修復し動脈硬化を防ぐ働きがあります。また「レプチン」には、満腹中枢を刺激して、食欲を抑制する効果があります。

内臓脂肪が過剰にたまると、生活習慣病を招く生理活性物質の分泌を増加させ、防ぐ物質の分泌を減少させたり、働きを鈍くさせてしまったりします。その結果、健康を維持するバランスが崩れて、血糖値や血圧の上昇、さらには糖尿病や高血圧症、脂質異常症(高脂血症)に進展します。やがて動脈硬化が生じ、血管が傷むことで心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まってしまうのです。

内臓脂肪が体に及ぼす影響のイメージ図。インスリンを低下させ血糖値を上げるTNF-αや、血栓を作り動脈硬化を促進するPAI-1、血圧を上げるアンジオテンシノーゲンが増加すると同時に、血糖値や血圧を下げ動脈硬化を防ぐアディポネクチンや食欲を抑制するレプチンの分泌が減る。 内臓脂肪が体に及ぼす影響のイメージ図。インスリンを低下させ血糖値を上げるTNF-αや、血栓を作り動脈硬化を促進するPAI-1、血圧を上げるアンジオテンシノーゲンが増加すると同時に、血糖値や血圧を下げ動脈硬化を防ぐアディポネクチンや食欲を抑制するレプチンの分泌が減る。

お腹周りの脂肪を放置していることは、見た目の問題以上に心配な、健康上のリスクを高めます。ちなみに、内臓脂肪に比べて皮下脂肪の健康被害が比較的少ないのは、生理活性物質の増減にあまり関与しないためです。

お腹周りの脂肪を放置していることは、見た目の問題以上に心配な、健康上のリスクを高めます。ちなみに、内臓脂肪に比べて皮下脂肪の健康被害が比較的少ないのは、生理活性物質の増減にあまり関与しないためです。

4.  お腹の脂肪はつきやすいが、落としやすいのも特徴! 賢い落とし方とは?

4.  お腹の脂肪はつきやすいが、落としやすいのも特徴! 賢い落とし方とは?


お腹の脂肪はつきやすいが、落としやすいのも特徴!かしこい賢い落とし方とは?お腹周りの太い人がサムズアップしているイメージ写真 お腹の脂肪はつきやすいが、落としやすいのも特徴!かしこい賢い落とし方とは?お腹周りの太い人がサムズアップしているイメージ写真

あなたについたお腹周りの脂肪が内臓脂肪の可能性があるなら、放置は禁物です。今すぐ生活習慣の改善を始めましょう。内臓脂肪はつきやすい脂肪で、ついてしまうと体への影響は大きい反面、「取れやすい」のも特徴です。内臓脂肪はいわば“余剰エネルギーの一時的な倉庫”で、皮下脂肪よりも先に、率先してエネルギーとして消費されていくからです。

そのため、少し減量するだけでも内臓脂肪を減らすことができます。わずか3%の減量でも内臓脂肪の蓄積による病気のリスクを減らす効果があることが研究で分かっています。まずは、内臓脂肪を落とすダイエットの最初の目標として「体重の3%を3カ月から6カ月かけてゆっくり落とす」ことから始めてみましょう。

内臓脂肪を落とすには、特定の食品だけを毎日のように食べ続ける「一品ダイエット」や、極端に食事量を減らす「短期やせ」は不向きです。このようなリバウンドしやすい、急激な食事制限や激しい運動ではなく、「毎日の生活習慣を少しだけ変えること」が効果的で、健康的にやせられ、長期間続けやすいダイエットです。

太った理由は、必ず日常生活の習慣の中にあります。「食べ過ぎていない」といっても、食事量が実は多かったり、食事量は少なくても間食で甘いお菓子を食べていたり……。他にも、食べる量に比べて日常生活の活動量が少ないのかもしれません。

あなたについたお腹周りの脂肪が内臓脂肪の可能性があるなら、放置は禁物です。今すぐ生活習慣の改善を始めましょう。内臓脂肪はつきやすい脂肪で、ついてしまうと体への影響は大きい反面、「取れやすい」のも特徴です。内臓脂肪はいわば“余剰エネルギーの一時的な倉庫”で、皮下脂肪よりも先に、率先してエネルギーとして消費されていくからです。

そのため、少し減量するだけでも内臓脂肪を減らすことができます。わずか3%の減量でも内臓脂肪の蓄積による病気のリスクを減らす効果があることが研究で分かっています。まずは、内臓脂肪を落とすダイエットの最初の目標として「体重の3%を3カ月から6カ月かけてゆっくり落とす」ことから始めてみましょう。

内臓脂肪を落とすには、特定の食品だけを毎日のように食べ続ける「一品ダイエット」や、極端に食事量を減らす「短期やせ」は不向きです。このようなリバウンドしやすい、急激な食事制限や激しい運動ではなく、「毎日の生活習慣を少しだけ変えること」が効果的で、健康的にやせられ、長期間続けやすいダイエットです。

太った理由は、必ず日常生活の習慣の中にあります。「食べ過ぎていない」といっても、食事量が実は多かったり、食事量は少なくても間食で甘いお菓子を食べていたり……。他にも、食べる量に比べて日常生活の活動量が少ないのかもしれません。

太った理由は必ず日常生活の習慣の中にあります。ケーキと体重計を持つ女性のイメージ写真 太った理由は必ず日常生活の習慣の中にあります。ケーキと体重計を持つ女性のイメージ写真

間食は、少量でも糖質や脂質の摂り過ぎにつながります。どうしても食べたい時は、ゼリーなど低エネルギーのものを少量だけ摂るようにしましょう。飲み物は、ジュースよりお茶や水など無糖のものを選びましょう。たったそれだけでも、体重を減少させることが期待できます。

また、食事量を無理なく減らすには、主食のごはんを毎食「大きめ1口分(約50g、約80kcal)」少なめに盛りつけるだけでも効果があります。茶碗を小さいものに変えてしまうというのも、食べ過ぎを減らすコツです。

また、運動をする習慣のない人は、普段の日常生活の行動の中に「ながら運動」を加えて、活動量を増やすのがおすすめです。家の中では、座ってばかりいないで立ち上がり、ちょこちょこと動きましょう。テレビを見ながら踏み台昇降をしたり、座ったまま上体をひねるストレッチをしたりするのもよいでしょう。

外出時は「電車やバスの車内ではなるべく座らずに立つ」「近い場所へは車を使わず歩いていく」など、生活時間の中で活動量を増やす方法はたくさんあります。自分の生活習慣を見直し、まずは小さいことからでも、普段の生活を変えていきましょう。すでに運動している人では、さらに10分上乗せする「プラス10」を心がけるのもおすすめです。

間食は、少量でも糖質や脂質の摂り過ぎにつながります。どうしても食べたい時は、ゼリーなど低エネルギーのものを少量だけ摂るようにしましょう。飲み物は、ジュースよりお茶や水など無糖のものを選びましょう。たったそれだけでも、体重を減少させることが期待できます。

また、食事量を無理なく減らすには、主食のごはんを毎食「大きめ1口分(約50g、約80kcal)」少なめに盛りつけるだけでも効果があります。茶碗を小さいものに変えてしまうというのも、食べ過ぎを減らすコツです。

また、運動をする習慣のない人は、普段の日常生活の行動の中に「ながら運動」を加えて、活動量を増やすのがおすすめです。家の中では、座ってばかりいないで立ち上がり、ちょこちょこと動きましょう。テレビを見ながら踏み台昇降をしたり、座ったまま上体をひねるストレッチをしたりするのもよいでしょう。

外出時は「電車やバスの車内ではなるべく座らずに立つ」「近い場所へは車を使わず歩いていく」など、生活時間の中で活動量を増やす方法はたくさんあります。自分の生活習慣を見直し、まずは小さいことからでも、普段の生活を変えていきましょう。すでに運動している人では、さらに10分上乗せする「プラス10」を心がけるのもおすすめです。

5.  まとめ 

5.  まとめ 


お腹周りの脂肪「内臓脂肪」は、増え過ぎると生活習慣病をはじめ、命にかかわる様々な病気をもたらします。しかし、内臓脂肪や異所性脂肪は健康リスクが高い反面、落としやすいのも特徴です。肥満の原因は、必ず生活習慣の中にあります。まずは日頃の行動を見直し、体重の3%を落とすことから始めましょう。

お腹周りの脂肪「内臓脂肪」は、増え過ぎると生活習慣病をはじめ、命にかかわる様々な病気をもたらします。しかし、内臓脂肪や異所性脂肪は健康リスクが高い反面、落としやすいのも特徴です。肥満の原因は、必ず生活習慣の中にあります。まずは日頃の行動を見直し、体重の3%を落とすことから始めましょう。