「切れ痔」は女性に多く見られる痔です。排便時の強い痛みでトイレに行くのが憂うつという声も聞かれますが、特に女性は恥ずかしさが先に立って、なかなか病院の受診に踏み切れない人が多いようです。そんな時、市販薬は助けになるのでしょうか? この記事では、切れ痔に有効な市販薬の種類と選び方、上手な利用法についてお伝えします。
「切れ痔」は女性に多く見られる痔です。排便時の強い痛みでトイレに行くのが憂うつという声も聞かれますが、特に女性は恥ずかしさが先に立って、なかなか病院の受診に踏み切れない人が多いようです。そんな時、市販薬は助けになるのでしょうか? この記事では、切れ痔に有効な市販薬の種類と選び方、上手な利用法についてお伝えします。
切れ痔とは、肛門の出口付近の皮膚(肛門上皮)が切れたり、裂けたりしてできた傷のことで、医学的には「裂肛(れっこう)」といいます。
切れ痔は一時的なものなら、便通や生活習慣を整えることでほとんどがよくなります。病院で行う治療も、生活指導と薬物療法によって症状を改善する保存療法が基本です。女性はつらい症状があっても「恥ずかしい」「病院に行きづらい」と我慢しがちですが、以下のような軽度の切れ痔であれば市販薬で対応可能なので、選択肢の1つになります。
切れ痔とは、肛門の出口付近の皮膚(肛門上皮)が切れたり、裂けたりしてできた傷のことで、医学的には「裂肛(れっこう)」といいます。
切れ痔は一時的なものなら、便通や生活習慣を整えることでほとんどがよくなります。病院で行う治療も、生活指導と薬物療法によって症状を改善する保存療法が基本です。女性はつらい症状があっても「恥ずかしい」「病院に行きづらい」と我慢しがちですが、以下のような軽度の切れ痔であれば市販薬で対応可能なので、選択肢の1つになります。
切れ痔(裂肛)で用いられる市販薬は、外用薬が中心です。軟膏、注入軟膏、坐薬の3つの剤形(薬の形態)がありますが、基本的な薬の成分はほぼ同じなので、症状や使い勝手に合わせて選ぶとよいでしょう。
切れ痔(裂肛)で用いられる市販薬は、外用薬が中心です。軟膏、注入軟膏、坐薬の3つの剤形(薬の形態)がありますが、基本的な薬の成分はほぼ同じなので、症状や使い勝手に合わせて選ぶとよいでしょう。
軟膏は患部に直接塗って使うもので、薬効成分が皮膚から吸収され、痛み止めや止血の効果を発揮します。扱いが容易で、初めてでも使いやすい薬剤です。
軟膏は患部に直接塗って使うもので、薬効成分が皮膚から吸収され、痛み止めや止血の効果を発揮します。扱いが容易で、初めてでも使いやすい薬剤です。
注入軟膏は先端が細くなった容器に軟膏状の薬剤が1回分ずつ小分けに入っているものです。肛門に注入して使う他、塗り薬としても使えるので、肛門内側の症状には注入、肛門外側の症状には塗布と2通りの使用方法を選ぶことができます。1回分の使い切りのため使用量が分かりやすく、衛生的なのもメリットです。小分けにして持ち運びしやすいので、外出先での急な症状にも向き、アクティブな女性におすすめです。
注入軟膏は先端が細くなった容器に軟膏状の薬剤が1回分ずつ小分けに入っているものです。肛門に注入して使う他、塗り薬としても使えるので、肛門内側の症状には注入、肛門外側の症状には塗布と2通りの使用方法を選ぶことができます。1回分の使い切りのため使用量が分かりやすく、衛生的なのもメリットです。小分けにして持ち運びしやすいので、外出先での急な症状にも向き、アクティブな女性におすすめです。
坐薬は肛門に挿入して使う固形の薬で、挿入しやすいように紡錘形をしています。薬を挿入すると体温で溶けて肛門内に有効成分が広がり、出血や腫れ、痛みを鎮めます。初めは挿入するのにコツがいりますが、慣れれば非常に効果的な薬剤です。
坐薬は肛門に挿入して使う固形の薬で、挿入しやすいように紡錘形をしています。薬を挿入すると体温で溶けて肛門内に有効成分が広がり、出血や腫れ、痛みを鎮めます。初めは挿入するのにコツがいりますが、慣れれば非常に効果的な薬剤です。
切れ痔(裂肛)は硬い便を無理やり出した時に起こりやすいことから、便秘がちな女性に多いことが知られています。
切れ痔(裂肛)は硬い便を無理やり出した時に起こりやすいことから、便秘がちな女性に多いことが知られています。
女性は、月経前に分泌が高まる黄体ホルモン(プロゲステロン)や妊娠の影響で、便秘になりやすい傾向があります。また、朝、時間がなくてトイレを我慢したり、外出先での排便を控えたり、ダイエットのために食事量を減らしたりといった便秘になりやすい生活をしていることも関係しています。
切れ痔では出血が見られますが、一般に出血量はそれほど多くありません。お尻を拭いた時にトイレットペーパーに血がついているのに気づく程度です。つらいのは痛みで、排便時に肛門が切れたようなピリッとした痛みがあったり、排便後もピリピリあるいはジンジンとした痛みが続いたりする場合は、切れ痔の疑いがあります。
切れ痔になると、痛みのため便意を感じても排便を我慢してしまい、便が硬くなってさらに切れやすくなるという悪循環に陥りがちです。この状態が続いて切れ痔が慢性化すると、肛門に潰瘍やポリープができたり、肛門が狭窄(きょうさく:狭く変形)して便が細くなったりすることもあります。
軽度の切れ痔の場合は生活を見直し、市販薬を活用することで症状が落ち着くこともありますが、症状によっては医療機関での治療が必要になります。肛門からの出血を痔だと思い込んで他の重大な病気を見逃してしまうケースもあるため、市販薬を使用して1~2週間しても症状が改善しない場合は、必ず病院を受診しましょう。
また、市販薬で症状を改善するとともに、便秘対策もポイントです。規則正しい生活で排便のリズムを整える、食物繊維と水分を十分に摂る、適度な運動を習慣にするなど便秘対策も併せて行うことが大切です。
女性は、月経前に分泌が高まる黄体ホルモン(プロゲステロン)や妊娠の影響で、便秘になりやすい傾向があります。また、朝、時間がなくてトイレを我慢したり、外出先での排便を控えたり、ダイエットのために食事量を減らしたりといった便秘になりやすい生活をしていることも関係しています。
切れ痔では出血が見られますが、一般に出血量はそれほど多くありません。お尻を拭いた時にトイレットペーパーに血がついているのに気づく程度です。つらいのは痛みで、排便時に肛門が切れたようなピリッとした痛みがあったり、排便後もピリピリあるいはジンジンとした痛みが続いたりする場合は、切れ痔の疑いがあります。
切れ痔になると、痛みのため便意を感じても排便を我慢してしまい、便が硬くなってさらに切れやすくなるという悪循環に陥りがちです。この状態が続いて切れ痔が慢性化すると、肛門に潰瘍やポリープができたり、肛門が狭窄(きょうさく:狭く変形)して便が細くなったりすることもあります。
軽度の切れ痔の場合は生活を見直し、市販薬を活用することで症状が落ち着くこともありますが、症状によっては医療機関での治療が必要になります。肛門からの出血を痔だと思い込んで他の重大な病気を見逃してしまうケースもあるため、市販薬を使用して1~2週間しても症状が改善しない場合は、必ず病院を受診しましょう。
また、市販薬で症状を改善するとともに、便秘対策もポイントです。規則正しい生活で排便のリズムを整える、食物繊維と水分を十分に摂る、適度な運動を習慣にするなど便秘対策も併せて行うことが大切です。
切れ痔(裂肛)で市販の外用薬を使う場合、上手な使い方とポイントを知っておくと安心です。
切れ痔(裂肛)で市販の外用薬を使う場合、上手な使い方とポイントを知っておくと安心です。
使用前に入浴するかぬるま湯で患部を清潔にし、適量を清潔な指またはガーゼにとって塗布します。朝の場合は排便後に、夜の場合は就寝前に塗ると一層効果的です。
使用前に入浴するかぬるま湯で患部を清潔にし、適量を清潔な指またはガーゼにとって塗布します。朝の場合は排便後に、夜の場合は就寝前に塗ると一層効果的です。
塗る時に強くこすらないようにします。痛みが強い場合は、しばらくガーゼを当てておくとよいでしょう。
塗る時に強くこすらないようにします。痛みが強い場合は、しばらくガーゼを当てておくとよいでしょう。
▶注入する場合:すべりをよくするために軟膏を少し出して肛門部につけ、チューブの先を肛門に根元まで挿入します。容器を潰すように押し、押したままの状態で引き抜きます。
▶塗布する場合:軟膏を適量指またはガーゼにとり、そのまま患部に塗布します。
▶注入する場合:すべりをよくするために軟膏を少し出して肛門部につけ、チューブの先を肛門に根元まで挿入します。容器を潰すように押し、押したままの状態で引き抜きます。
▶塗布する場合:軟膏を適量指またはガーゼにとり、そのまま患部に塗布します。
一度塗布に使用したものは、注入に使用しないようにしましょう。
一度塗布に使用したものは、注入に使用しないようにしましょう。
事前に長い爪は切り、手を洗って清潔にします。座った状態で坐薬を肛門に押し当て、5秒くらいして先端が体温で溶けて入りやすくなったところで、人さし指で根元まで押し込み、肛門に力を入れながらゆっくり立ち上がると、坐薬がしっかり中に入ります。またはベッドなどに横向きに寝て、上側の足の膝を曲げて前にずらした姿勢で、ゆっくり挿入します。夜の場合は、寝る前に使用すると一層効果的です。一般的には1日1~3回使用します。
事前に長い爪は切り、手を洗って清潔にします。座った状態で坐薬を肛門に押し当て、5秒くらいして先端が体温で溶けて入りやすくなったところで、人さし指で根元まで押し込み、肛門に力を入れながらゆっくり立ち上がると、坐薬がしっかり中に入ります。またはベッドなどに横向きに寝て、上側の足の膝を曲げて前にずらした姿勢で、ゆっくり挿入します。夜の場合は、寝る前に使用すると一層効果的です。一般的には1日1~3回使用します。
しっかり挿入しないと坐薬が外に押し戻されてしまうことがあるので、坐薬が完全に肛門の中に入るまで人さし指を離さないようにしましょう。
しっかり挿入しないと坐薬が外に押し戻されてしまうことがあるので、坐薬が完全に肛門の中に入るまで人さし指を離さないようにしましょう。
痔の薬を使用しても症状が改善しない場合や悪化する場合は、自己判断で使用を続けないことが大切です。漫然と使い続けることで病状が悪化してしまったり、痔以外の病気を見逃してしまったりすることもあります。
例えば肛門からの出血は切れ痔(裂肛)に限らず、潰瘍性大腸炎や大腸がんなどでも見られる症状です。大腸がんは中高年の病気と思われがちですが、20代、30代でも発症する可能性があり、女性のがん死亡原因において、近年1位となっています。早期に発見し、治療を開始すれば5年生存率は90%以上のため、早期発見・早期治療はとても大事です。病院を受診してきちんと原因を確かめましょう。
痔の診察と治療を専門にしているのは、肛門科です。肛門科の受診となると、とりわけ女性にとって敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、痔の専門医がいるような医療機関では、診察室や待合室で患者さんが恥ずかしい思いをしないように配慮がなされています。女性医師が対応しているところや、女性のための専門外来を設けている医療機関もあるので、インターネットなどで調べて利用しましょう。
痔の薬を使用しても症状が改善しない場合や悪化する場合は、自己判断で使用を続けないことが大切です。漫然と使い続けることで病状が悪化してしまったり、痔以外の病気を見逃してしまったりすることもあります。
例えば肛門からの出血は切れ痔(裂肛)に限らず、潰瘍性大腸炎や大腸がんなどでも見られる症状です。大腸がんは中高年の病気と思われがちですが、20代、30代でも発症する可能性があり、女性のがん死亡原因において、近年1位となっています。早期に発見し、治療を開始すれば5年生存率は90%以上のため、早期発見・早期治療はとても大事です。病院を受診してきちんと原因を確かめましょう。
痔の診察と治療を専門にしているのは、肛門科です。肛門科の受診となると、とりわけ女性にとって敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、痔の専門医がいるような医療機関では、診察室や待合室で患者さんが恥ずかしい思いをしないように配慮がなされています。女性医師が対応しているところや、女性のための専門外来を設けている医療機関もあるので、インターネットなどで調べて利用しましょう。
女性に多い切れ痔(裂肛)は、痛みや出血の症状が軽いうちはプリザシリーズの活用や便秘の改善、食生活や排便習慣の見直しなどによってセルフケアが可能です。
ただし、プリザシリーズの外用薬を10日間くらい使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
女性に多い切れ痔(裂肛)は、痛みや出血の症状が軽いうちはプリザシリーズの活用や便秘の改善、食生活や排便習慣の見直しなどによってセルフケアが可能です。
ただし、プリザシリーズの外用薬を10日間くらい使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。