「プラセンタ」の美容効果って?アンチエイジングに欠かせない成分がたっぷり

「プラセンタ」の美容効果って?アンチエイジングに欠かせない成分がたっぷり

プラセンタ

美容やアンチエイジングの領域で注目されている「プラセンタ」には、どのような効果があるのでしょうか?
プラセンタに含まれる栄養成分から読み解きます。効果的な取り入れ方についてもご紹介します。

美容やアンチエイジングの領域で注目されている「プラセンタ」には、どのような効果があるのでしょうか?
プラセンタに含まれる栄養成分から読み解きます。効果的な取り入れ方についてもご紹介します。

監修

監修

日比野佐和子先生 医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授 日比野佐和子先生 医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授

ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

「プラセンタ」には、こんなに多彩な栄養成分が含まれている!

「プラセンタ」には、こんなに多彩な栄養成分が含まれている!

「プラセンタ」には、こんなに多彩な栄養成分が含まれている! 「プラセンタ」には、こんなに多彩な栄養成分が含まれている!

美容ドリンクやサプリメント、化粧品の成分として注目されている「プラセンタ」は、主に豚や馬などの哺乳動物の胎盤からつくられています。

プラセンタ(胎盤)には、お腹の中の赤ちゃんの生命を守るために必要な栄養素が含まれており、これがプラセンタによって得られる様々な効果につながっていきます。主な成分を見ていきましょう。

美容ドリンクやサプリメント、化粧品の成分として注目されている「プラセンタ」は、主に豚や馬などの哺乳動物の胎盤からつくられています。

プラセンタ(胎盤)には、お腹の中の赤ちゃんの生命を守るために必要な栄養素が含まれており、これがプラセンタによって得られる様々な効果につながっていきます。主な成分を見ていきましょう。

<プラセンタに含まれる主な成分>

<プラセンタに含まれる主な成分>

・アミノ酸
アミノ酸は肌にハリをもたらすコラーゲンなどを構成する成分であり、細胞をつくるのに欠かせない。10数種類のアミノ酸が含まれている。

・ビタミン
代謝にかかわる成分。ビタミンB群やビタミンC、D、Eなどが含まれている。

・ミネラル
体の健康維持や調整、代謝やホルモンバランスに欠かせない成分。カルシウムやマグネシウム、亜鉛、鉄など様々な種類が含まれている。

・酵素
食べ物の消化・吸収、代謝に欠かせない成分。

・核酸
遺伝子の修復、新陳代謝の調整を含め、細胞が新しく生まれ変わる時に必要な成分。DNA、RNAなどが含まれている。

・アミノ酸
アミノ酸は肌にハリをもたらすコラーゲンなどを構成する成分であり、細胞をつくるのに欠かせない。10数種類のアミノ酸が含まれている。

・ビタミン
代謝にかかわる成分。ビタミンB群やビタミンC、D、Eなどが含まれている。

・ミネラル
体の健康維持や調整、代謝やホルモンバランスに欠かせない成分。カルシウムやマグネシウム、亜鉛、鉄など様々な種類が含まれている。

・酵素
食べ物の消化・吸収、代謝に欠かせない成分。

・核酸
遺伝子の修復、新陳代謝の調整を含め、細胞が新しく生まれ変わる時に必要な成分。DNA、RNAなどが含まれている。

アンチエイジングに欠かせない! プラセンタに含まれる「成長因子」とは?

アンチエイジングに欠かせない! プラセンタに含まれる「成長因子」とは?

アンチエイジングに欠かせない! プラセンタに含まれる「成長因子」とは? アンチエイジングに欠かせない! プラセンタに含まれる「成長因子」とは?

プラセンタは先に述べた栄養成分の他に、様々な「成長因子」も含まれている点が大きな特徴といえます(成長因子が含まれるのは動物性プラセンタのみ)。

成長因子とは、「細胞増殖因子」とも呼ばれるタンパク質の一種。細胞の増殖や分化を促進し、再生修復の働きがあり、若々しい肌や健やかな体づくりをサポートしてくれる成分です。

プラセンタには次のような成長因子が含まれています。

プラセンタは先に述べた栄養成分の他に、様々な「成長因子」も含まれている点が大きな特徴といえます(成長因子が含まれるのは動物性プラセンタのみ)。

成長因子とは、「細胞増殖因子」とも呼ばれるタンパク質の一種。細胞の増殖や分化を促進し、再生修復の働きがあり、若々しい肌や健やかな体づくりをサポートしてくれる成分です。

プラセンタには次のような成長因子が含まれています。

<プラセンタに含まれる成長因子と主な役割>

<プラセンタに含まれる成長因子と主な役割>

・EGF(上皮細胞増殖因子)
肌のターンオーバーを促進。肌のキメを整える。

・FGF(線維芽細胞増殖因子)
コラーゲンやヒアルロン酸を増殖させ、肌のハリやツヤをもたらす。

・HGF(肝細胞増殖因子)
肝細胞の最も強力な増殖因子であり、肝臓以外の、腎臓、脾臓、肺など多くの臓器で産生されており、器官再生促進作用を有する。

・IGF(インスリン様成長因子)
肝臓や骨格筋などで産生されるインスリンと類似したペプチドホルモン。卵や精子の形成、受精卵の発生、生体の発達・成長・成熟、物質代謝の調節、老化の抑制など、一生にわたって重要な役割を果たすホルモン。

・NGF(神経細胞増殖因子)
神経伝達物質の合成促進作用、神経細胞の維持作用、神経細胞損傷時の修復作用、脳神経の機能回復を促し老化を防止する作用等を持ち合わせた重要なタンパク質。自律神経のバランスを整える。

・EGF(上皮細胞増殖因子)
肌のターンオーバーを促進。肌のキメを整える。

・FGF(線維芽細胞増殖因子)
コラーゲンやヒアルロン酸を増殖させ、肌のハリやツヤをもたらす。

・HGF(肝細胞増殖因子)
肝細胞の最も強力な増殖因子であり、肝臓以外の、腎臓、脾臓、肺など多くの臓器で産生されており、器官再生促進作用を有する。

・IGF(インスリン様成長因子)
肝臓や骨格筋などで産生されるインスリンと類似したペプチドホルモン。卵や精子の形成、受精卵の発生、生体の発達・成長・成熟、物質代謝の調節、老化の抑制など、一生にわたって重要な役割を果たすホルモン。

・NGF(神経細胞増殖因子)
神経伝達物質の合成促進作用、神経細胞の維持作用、神経細胞損傷時の修復作用、脳神経の機能回復を促し老化を防止する作用等を持ち合わせた重要なタンパク質。自律神経のバランスを整える。

「プラセンタ」にはどのようなアンチエイジング効果があるの?

「プラセンタ」にはどのようなアンチエイジング効果があるの?

「プラセンタ」にはどのようなアンチエイジング効果があるの? 「プラセンタ」にはどのようなアンチエイジング効果があるの?

プラセンタには様々な効果があり、肝機能障害や更年期障害では保険適用の治療薬として使用されています。しかし、プラセンタの可能性はそれだけではありません。

皮膚科、内科、整形外科、婦人科、心療内科、歯科、眼科、耳鼻科と多彩な領域で、すでに活用されているのです。

中でも肌のアンチエイジングや美容の領域で、プラセンタは広く知れ渡っています。実際にどのような効果が期待できるのかを見てみましょう。

①美白効果
プラセンタは、シミの予防だけでなく、今あるシミにも働きかけてくれます。まず、予防については、メラニン色素をつくる「チロシナーゼ」という酵素の活性を阻害する働きがあり、やがてシミとなるメラニンの合成を抑えることができます。また、肌のターンオーバーを促進することで、できてしまったメラニンの排出もスムーズに。今あるシミにも効果が期待できます。

②美肌効果
プラセンタには皮膚細胞の活性化、修復や再生をサポートする栄養素や成長因子が豊富に含まれており、肌にハリをもたらし、シワやたるみの改善が期待できます。また、強力な抗酸化作用があり、過剰な活性酸素の発生を抑制。肌のくすみの改善にも効果が期待できます。

プラセンタには様々な効果があり、肝機能障害や更年期障害では保険適用の治療薬として使用されています。しかし、プラセンタの可能性はそれだけではありません。

皮膚科、内科、整形外科、婦人科、心療内科、歯科、眼科、耳鼻科と多彩な領域で、すでに活用されているのです。

中でも肌のアンチエイジングや美容の領域で、プラセンタは広く知れ渡っています。実際にどのような効果が期待できるのかを見てみましょう。

①美白効果
プラセンタは、シミの予防だけでなく、今あるシミにも働きかけてくれます。まず、予防については、メラニン色素をつくる「チロシナーゼ」という酵素の活性を阻害する働きがあり、やがてシミとなるメラニンの合成を抑えることができます。また、肌のターンオーバーを促進することで、できてしまったメラニンの排出もスムーズに。今あるシミにも効果が期待できます。

②美肌効果
プラセンタには皮膚細胞の活性化、修復や再生をサポートする栄養素や成長因子が豊富に含まれており、肌にハリをもたらし、シワやたるみの改善が期待できます。また、強力な抗酸化作用があり、過剰な活性酸素の発生を抑制。肌のくすみの改善にも効果が期待できます。

プラセンタは、「更年期障害」や「疲労回復」などの改善にも役立つ

プラセンタは、「更年期障害」や「疲労回復」などの改善にも役立つ

プラセンタは、「更年期障害」や「疲労回復」などの改善にも役立つ プラセンタは、「更年期障害」や「疲労回復」などの改善にも役立つ

プラセンタは更年期障害によるほてり、イライラ、のぼせ、不眠、気分の落ち込みといった症状を緩和・改善させる薬として保険適用されています。

更年期障害に対しては、ホルモン補充療法や漢方を使った治療が一般的ですが、プラセンタを使った治療もあることを知っておくとよいでしょう。

また、自律神経のバランスを整える働きや、ホルモンのバランスを調整する働きもあります。
特に更年期に急減するエストロゲンの材料となるエストラジオールを増やす働きがあるとされ、これが更年期障害の緩和・改善につながっています。

また、保険適用外にはなりますが、PMS(月経前症候群)や生理不順の改善にも有効とされています。

その他にもプラセンタは、疲労回復、眼精疲労、不眠、肩こり・腰痛、花粉症などのアレルギー、動脈硬化など、多彩な不調の緩和・改善に効果が得られています。

プラセンタは更年期障害によるほてり、イライラ、のぼせ、不眠、気分の落ち込みといった症状を緩和・改善させる薬として保険適用されています。

更年期障害に対しては、ホルモン補充療法や漢方を使った治療が一般的ですが、プラセンタを使った治療もあることを知っておくとよいでしょう。

また、自律神経のバランスを整える働きや、ホルモンのバランスを調整する働きもあります。
特に更年期に急減するエストロゲンの材料となるエストラジオールを増やす働きがあるとされ、これが更年期障害の緩和・改善につながっています。

また、保険適用外にはなりますが、PMS(月経前症候群)や生理不順の改善にも有効とされています。

その他にもプラセンタは、疲労回復、眼精疲労、不眠、肩こり・腰痛、花粉症などのアレルギー、動脈硬化など、多彩な不調の緩和・改善に効果が得られています。

「プラセンタ」の効果を得るためには、どう取り入れるのがよい?

「プラセンタ」の効果を得るためには、どう取り入れるのがよい?

「プラセンタ」の効果を得るためには、どう取り入れるのがよい? 「プラセンタ」の効果を得るためには、どう取り入れるのがよい?

プラセンタの取り入れ方には様々ありますが、医療機関では注射が主に使われています。
よく聞かれる「プラセンタ療法」というのがこれにあたり、皮下注射または筋肉注射で行うのが一般的です。
ただし、全ての医療機関でプラセンタ療法を行っているわけではありませんので、事前に確認してから受診するようにしましょう。

プラセンタはセルフケアにも適しています。

プラセンタが配合された美容ドリンクやサプリメント、化粧品などが多数登場していますので、プラセンタの配合量などを確認し、できれば多く配合されているものを選ぶとよいでしょう。
また、保存料、着色料などの添加物がフリーのものがおすすめです。

医療機関で受ける美容目的のプラセンタ療法(肝機能障害と更年期障害は除く)は保険適用外となるため、個人の負担が大きくなりがち。
手軽に手に入るプラセンタ製品を、習慣的に活用していくのもおすすめですよ。

プラセンタの取り入れ方には様々ありますが、医療機関では注射が主に使われています。
よく聞かれる「プラセンタ療法」というのがこれにあたり、皮下注射または筋肉注射で行うのが一般的です。
ただし、全ての医療機関でプラセンタ療法を行っているわけではありませんので、事前に確認してから受診するようにしましょう。

プラセンタはセルフケアにも適しています。

プラセンタが配合された美容ドリンクやサプリメント、化粧品などが多数登場していますので、プラセンタの配合量などを確認し、できれば多く配合されているものを選ぶとよいでしょう。
また、保存料、着色料などの添加物がフリーのものがおすすめです。

医療機関で受ける美容目的のプラセンタ療法(肝機能障害と更年期障害は除く)は保険適用外となるため、個人の負担が大きくなりがち。
手軽に手に入るプラセンタ製品を、習慣的に活用していくのもおすすめですよ。