実は知らなかったコラーゲンの効能

実は知らなかったコラーゲンの効能

コラーゲン
実は知らなかったコラーゲンの効能 実は知らなかったコラーゲンの効能

コラーゲンの効能についてご存じですか?
コラーゲンは肌だけではなく、皮膚や骨などあらゆる組織や臓器に分布しているタンパク質の一種です。

コラーゲンの主な効能である「肌に潤いや弾力を与える」「丈夫な骨を形成する」「関節の動きをよくする」「丈夫な腱や筋肉をつくる」について、コラーゲンの種類や役割と共にご紹介します。

コラーゲンの効能についてご存じですか?
コラーゲンは肌だけではなく、皮膚や骨などあらゆる組織や臓器に分布しているタンパク質の一種です。

コラーゲンの主な効能である「肌に潤いや弾力を与える」「丈夫な骨を形成する」「関節の動きをよくする」「丈夫な腱や筋肉をつくる」について、コラーゲンの種類や役割と共にご紹介します。

監修

監修

山田志織 管理栄養士・公認スポーツ栄養士 山田志織 管理栄養士・公認スポーツ栄養士
山田志織
管理栄養士・公認スポーツ栄養士
山田志織
管理栄養士・公認スポーツ栄養士

食品メーカーやヘルスケア企業、スポーツ現場での勤務を経て独立。現在は生活習慣病の予防・改善プログラムに従事すると共に、学生アスリートやスポーツ愛好家への栄養サポートをおこなうなど食やスポーツの分野で活動中。

食品メーカーやヘルスケア企業、スポーツ現場での勤務を経て独立。現在は生活習慣病の予防・改善プログラムに従事すると共に、学生アスリートやスポーツ愛好家への栄養サポートをおこなうなど食やスポーツの分野で活動中。

コラーゲンの種類と役割

コラーゲンの種類と役割

コラーゲンは人の体に存在するタンパク質の一種で、皮膚や骨などあらゆる組織や臓器に分布されています。
繊維や膜のような構造体を作りながら存在し、体内のタンパク質の約30%を占めています。

一言でコラーゲンといっても、存在する組織部位によって多くの種類があることをご存じでしょうか?
構造の違いや機能などからコラーゲンの種類は分類され、繊維性コラーゲン、基底膜コラーゲン、短鎖コラーゲンなどがあります。

さらに発見された順番にⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型…と名付けられています。よく知られるものは下記の5つです。

Ⅰ型:人の体に最も多く存在するコラーゲン。皮膚、腱、靭帯、角膜など多くの結合組織に存在。骨の形成に重要である。

Ⅱ型:軟骨や硝子体などに存在。関節軟骨の主要な成分である。

Ⅲ型:皮膚や血管壁などに存在。肌のダメージを回復したり血管の弾性を高めたりする。

Ⅳ型:皮膚の基底膜などに存在。細胞をつなぎ合わせたり成長を促したりする。

Ⅴ型:血管や筋肉、胎盤などに存在。Ⅰ型やⅢ型と共に含まれ結合組織を形成している。

コラーゲンは人の体に存在するタンパク質の一種で、皮膚や骨などあらゆる組織や臓器に分布されています。
繊維や膜のような構造体を作りながら存在し、体内のタンパク質の約30%を占めています。

一言でコラーゲンといっても、存在する組織部位によって多くの種類があることをご存じでしょうか?
構造の違いや機能などからコラーゲンの種類は分類され、繊維性コラーゲン、基底膜コラーゲン、短鎖コラーゲンなどがあります。

さらに発見された順番にⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型…と名付けられています。よく知られるものは下記の5つです。

Ⅰ型:人の体に最も多く存在するコラーゲン。皮膚、腱、靭帯、角膜など多くの結合組織に存在。骨の形成に重要である。

Ⅱ型:軟骨や硝子体などに存在。関節軟骨の主要な成分である。

Ⅲ型:皮膚や血管壁などに存在。肌のダメージを回復したり血管の弾性を高めたりする。

Ⅳ型:皮膚の基底膜などに存在。細胞をつなぎ合わせたり成長を促したりする。

Ⅴ型:血管や筋肉、胎盤などに存在。Ⅰ型やⅢ型と共に含まれ結合組織を形成している。

コラーゲンの主な効能

コラーゲンの主な効能

コラーゲンは動物特有のタンパク質で、主に皮膚や骨などの結合組織に存在しています。
繊維性の強くしなやかな構造や膜状の構造を形成しながら、体の形態や機能を維持する働きを担っています。

コラーゲンの主な効能には、「肌に潤いや弾力を与える」「丈夫な骨を形成する」「関節の動きをよくする」「丈夫な腱や筋肉をつくる」の4つがあります。

それぞれを詳しくみていきましょう。

コラーゲンは動物特有のタンパク質で、主に皮膚や骨などの結合組織に存在しています。
繊維性の強くしなやかな構造や膜状の構造を形成しながら、体の形態や機能を維持する働きを担っています。

コラーゲンの主な効能には、「肌に潤いや弾力を与える」「丈夫な骨を形成する」「関節の動きをよくする」「丈夫な腱や筋肉をつくる」の4つがあります。

それぞれを詳しくみていきましょう。

コラーゲンの効能①肌に潤いや弾力を与える

コラーゲンの効能①肌に潤いや弾力を与える

真皮では、皮膚の形や潤い、ハリ、弾力などが整えられる 真皮では、皮膚の形や潤い、ハリ、弾力などが整えられる

コラーゲンの代表的な役割としては「お肌を美しく保ってくれる」というイメージでしょう。

人の体内に存在するコラーゲンのうち約40%は皮膚に存在しています。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層で成り立っており、中でも真皮は肌組織の本体といえる部分で、その大部分がコラーゲンによって構成されています。
真皮では皮膚の形や潤い、ハリ、弾力などが整えられています。

さらにコラーゲンは表皮と真皮をつなぎ合わせる基底膜にも存在し、お肌をきめ細かく形成する大切な役割をもっているため、美容面においても、その効能が長年注目されています。

コラーゲンの代表的な役割としては「お肌を美しく保ってくれる」というイメージでしょう。

人の体内に存在するコラーゲンのうち約40%は皮膚に存在しています。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層で成り立っており、中でも真皮は肌組織の本体といえる部分で、その大部分がコラーゲンによって構成されています。
真皮では皮膚の形や潤い、ハリ、弾力などが整えられています。

さらにコラーゲンは表皮と真皮をつなぎ合わせる基底膜にも存在し、お肌をきめ細かく形成する大切な役割をもっているため、美容面においても、その効能が長年注目されています。

コラーゲンの効能②丈夫な骨を形成する

コラーゲンの効能②丈夫な骨を形成する

どの部位にもコラーゲンが存在します どの部位にもコラーゲンが存在します

皮膚以外にもコラーゲンが大切な働きをしている組織で知っておきたいのが、骨や関節、筋肉といった体の動作、運動機能と関わる部分です。

コラーゲンは丈夫な骨を形成して骨折などのケガを予防したり、肘や膝の曲げ伸ばしに必要な関節の動きを滑らかにしたりする効能があるため、私たちが健康に活動し続けるためにとても重要な存在です。

皮膚以外にもコラーゲンが大切な働きをしている組織で知っておきたいのが、骨や関節、筋肉といった体の動作、運動機能と関わる部分です。

コラーゲンは丈夫な骨を形成して骨折などのケガを予防したり、肘や膝の曲げ伸ばしに必要な関節の動きを滑らかにしたりする効能があるため、私たちが健康に活動し続けるためにとても重要な存在です。

多種類あるコラーゲンのうち人の体に最も多く存在するⅠ型コラーゲンは、骨の有機物の90%以上を占めています。
他にも、Ⅰ型コラーゲンは、腱、靭帯など多くの結合組織における主要な成分です。


これらの組織の中で、コラーゲンは各々の部位における強度や柔軟性を保つ効能があります。

多種類あるコラーゲンのうち人の体に最も多く存在するⅠ型コラーゲンは、骨の有機物の90%以上を占めています。
他にも、Ⅰ型コラーゲンは、腱、靭帯など多くの結合組織における主要な成分です。


これらの組織の中で、コラーゲンは各々の部位における強度や柔軟性を保つ効能があります。

コラーゲンは各々の部位における強度や柔軟性を保つ効能があります コラーゲンは各々の部位における強度や柔軟性を保つ効能があります

●コラーゲンは骨の構造のベース

●コラーゲンは骨の構造のベース

骨というと「カルシウムでできている」とイメージがあるかもしれませんが、実際には「コラーゲンの繊維にカルシウムなどのミネラル分が付着している」という構造になっています。

カルシウムだけだと硬い塊になってしまうところを、コラーゲンがしなやかなクッション性を骨に与えることで外部からの衝撃を和らげ、骨が傷むのから守ってくれているのです。

骨の強さを測る骨密度はカルシウムなどのミネラル分がどれだけ詰まっているかを確認するものですが、「骨密度は十分あるのに、骨折などのケガをしやすい」という方の場合、カルシウムは足りているけどコラーゲンが少ないために骨がしなやかさを失い、弱く壊れやすくなっている可能性が考えられます。

体内のコラーゲンは、減少したり年齢を重ねたりすることで質が低下、骨にカルシウムが付着しにくくなってしまうなど支障をきたします。

コラーゲンの減少や質の低下は、高齢者に多い骨粗しょう症の原因
としても考えられています。

アクティブな毎日を送っていくためにも、骨の中に質の良いコラーゲンをしっかりと維持していきたいですね。

骨というと「カルシウムでできている」とイメージがあるかもしれませんが、実際には「コラーゲンの繊維にカルシウムなどのミネラル分が付着している」という構造になっています。

カルシウムだけだと硬い塊になってしまうところを、コラーゲンがしなやかなクッション性を骨に与えることで外部からの衝撃を和らげ、骨が傷むのから守ってくれているのです。

骨の強さを測る骨密度はカルシウムなどのミネラル分がどれだけ詰まっているかを確認するものですが、「骨密度は十分あるのに、骨折などのケガをしやすい」という方の場合、カルシウムは足りているけどコラーゲンが少ないために骨がしなやかさを失い、弱く壊れやすくなっている可能性が考えられます。

体内のコラーゲンは、減少したり年齢を重ねたりすることで質が低下、骨にカルシウムが付着しにくくなってしまうなど支障をきたします。

コラーゲンの減少や質の低下は、高齢者に多い骨粗しょう症の原因
としても考えられています。

アクティブな毎日を送っていくためにも、骨の中に質の良いコラーゲンをしっかりと維持していきたいですね。

コラーゲンの効能③関節の動きをよくする

コラーゲンの効能③関節の動きをよくする

関節の動きをよくする 関節の動きをよくする

コラーゲンは関節にも存在し、軟骨の構造を維持するⅡ型コラーゲンは関節軟骨の主要な成分です。

関節は骨と骨をつなぎ合わせる部分であり、軟骨や靭帯が間に入ることで、骨同士が擦り合って傷つくのを防いでくれる効能があります。

私たちが肘や膝を曲げ伸ばししたり、手足の付け根や肩などを回したりできるのは、関節があるからです。

コラーゲンは関節にも存在し、軟骨の構造を維持するⅡ型コラーゲンは関節軟骨の主要な成分です。

関節は骨と骨をつなぎ合わせる部分であり、軟骨や靭帯が間に入ることで、骨同士が擦り合って傷つくのを防いでくれる効能があります。

私たちが肘や膝を曲げ伸ばししたり、手足の付け根や肩などを回したりできるのは、関節があるからです。

骨に含まれるコラーゲンと同じく、関節のコラーゲンもクッションのような働きをしながら強度や弾力性を保ってくれています。
骨と違うところは、関節は曲げ伸ばしといった動作が伴うということです。骨の結合部であるため、動かすと摩擦が生じます。

関節軟骨でコラーゲンの合成がうまくいかなくなると、関節は滑らかな動きを失って可動域が狭まったり、少しの動作や衝撃でも傷めやすくなったりします。
衝撃が大きくなると関節は炎症をおこし、ひどく場合は歩行も困難になるなど、日常生活にさまざまな影響を及ぼしてしまいます。
最近になって、食事などで体内にとりこまれたコラーゲンは骨や関節などの細胞に作用し、新たなコラーゲンを生み出す可能性があることが明らかになってきています。

また、コラーゲンの継続摂取によって関節の痛みが和らいだという論文も発表されています。

人は生きていく上で日々体を動かすことが必要であるため、膝などの関節痛は一度生じると慢性化しやすくなります。まずは予防という観点から、生活の中でコラーゲンを積極的にとり入れることを意識していきたいですね。

骨に含まれるコラーゲンと同じく、関節のコラーゲンもクッションのような働きをしながら強度や弾力性を保ってくれています。
骨と違うところは、関節は曲げ伸ばしといった動作が伴うということです。骨の結合部であるため、動かすと摩擦が生じます。

関節軟骨でコラーゲンの合成がうまくいかなくなると、関節は滑らかな動きを失って可動域が狭まったり、少しの動作や衝撃でも傷めやすくなったりします。
衝撃が大きくなると関節は炎症をおこし、ひどく場合は歩行も困難になるなど、日常生活にさまざまな影響を及ぼしてしまいます。
最近になって、食事などで体内にとりこまれたコラーゲンは骨や関節などの細胞に作用し、新たなコラーゲンを生み出す可能性があることが明らかになってきています。

また、コラーゲンの継続摂取によって関節の痛みが和らいだという論文も発表されています。

人は生きていく上で日々体を動かすことが必要であるため、膝などの関節痛は一度生じると慢性化しやすくなります。まずは予防という観点から、生活の中でコラーゲンを積極的にとり入れることを意識していきたいですね。

コラーゲンは、関節でクッションのような働きをしている コラーゲンは、関節でクッションのような働きをしている

コラーゲンの効能④丈夫な腱や筋肉をつくる

コラーゲンの効能④丈夫な腱や筋肉をつくる

コラーゲンの効能はスポーツにおいても注目されています。コラーゲンは筋肉と骨をつなぐ腱の主成分でもあり、筋肉中にも豊富に含まれています。

激しく体を動かし続けていると、「使いすぎ症候群」と呼ばれる腱や筋肉の損傷によるスポーツ障害が生じやすくなります。投球による野球肘やランニングによる膝の痛みなどがその例です。

コラーゲンの合成は損傷した筋組織が回復していく時に活発になるため、その際にコラーゲンを補給することで新たに丈夫で壊れにくい筋組織が形成されることが期待できます。

コラーゲンの効能はスポーツにおいても注目されています。コラーゲンは筋肉と骨をつなぐ腱の主成分でもあり、筋肉中にも豊富に含まれています。

激しく体を動かし続けていると、「使いすぎ症候群」と呼ばれる腱や筋肉の損傷によるスポーツ障害が生じやすくなります。投球による野球肘やランニングによる膝の痛みなどがその例です。

コラーゲンの合成は損傷した筋組織が回復していく時に活発になるため、その際にコラーゲンを補給することで新たに丈夫で壊れにくい筋組織が形成されることが期待できます。

まとめ

まとめ

一言にコラーゲンと言ってもさまざまな種類があり、効能が多岐にわたることがわかりました。

体内のコラーゲン量は年齢と共に減少すると言われているため、健康的な身体づくりのためにも意識して摂取することをお勧めします。

肌の不調を感じたり、関節の衰えを感じたりした際は、コラーゲンが足りているかを確認してみましょう。

一言にコラーゲンと言ってもさまざまな種類があり、効能が多岐にわたることがわかりました。

体内のコラーゲン量は年齢と共に減少すると言われているため、健康的な身体づくりのためにも意識して摂取することをお勧めします。

肌の不調を感じたり、関節の衰えを感じたりした際は、コラーゲンが足りているかを確認してみましょう。