監修:All About
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便秘は大人だけがかかるものではありません。最近は小学生が便秘になることも、決して少なくないのだとか。そう聞いて「うちの子は大丈夫?」と思ったあなた! ぜひお子さんと一緒に、子どもの便秘対策に取り組んでください。
便秘は大人だけがかかるものではありません。最近は小学生が便秘になることも、決して少なくないのだとか。そう聞いて「うちの子は大丈夫?」と思ったあなた! ぜひお子さんと一緒に、子どもの便秘対策に取り組んでください。
現在、10人に1人以上の子どもが便秘であるとも言われています。乳児の場合は排便機能が高くないため、いきんでも便が出せないことや、離乳食の開始もしくは終了時に伴う食生活の変化、無理なトイレトレーニングで排便をガマンしてしまうことなどがよくある原因。さらに、小学校へ通い始めるタイミングでも、便秘が始まることは多いと言われています。小学生になると親の目が届きにくいため、子どもの排便習慣を把握しづらくなるもの。わが子が便秘で悩んでいる可能性もあるので、ぜひ以下のチェックシートで確認してみてください。
現在、10人に1人以上の子どもが便秘であるとも言われています。乳児の場合は排便機能が高くないため、いきんでも便が出せないことや、離乳食の開始もしくは終了時に伴う食生活の変化、無理なトイレトレーニングで排便をガマンしてしまうことなどがよくある原因。さらに、小学校へ通い始めるタイミングでも、便秘が始まることは多いと言われています。小学生になると親の目が届きにくいため、子どもの排便習慣を把握しづらくなるもの。わが子が便秘で悩んでいる可能性もあるので、ぜひ以下のチェックシートで確認してみてください。
チェックした項目が多いほど、便秘である可能性が高くなります。お子さんと一緒に確認し、気になる結果が出た場合は、記事の後半で紹介する便秘対策を実践してください。
チェックした項目が多いほど、便秘である可能性が高くなります。お子さんと一緒に確認し、気になる結果が出た場合は、記事の後半で紹介する便秘対策を実践してください。
コロコロの小さな便が出る
コロコロの小さな便が出る
軟らかい便が少しずつ、1日に何度も出る
軟らかい便が少しずつ、1日に何度も出る
出るのが週に3回まで
出るのが週に3回まで
5日以上出ない日が続く
5日以上出ない日が続く
いきんでもなかなか出ない
いきんでもなかなか出ない
出すときに痛みがある
出すときに痛みがある
肛門が切れて出血がある
肛門が切れて出血がある
常におなかが張っている気がする
常におなかが張っている気がする
おなかが痛いことがよくある
おなかが痛いことがよくある
便意を感じにくい
便意を感じにくい
おならがくさい
おならがくさい
水分をあまり摂らない
水分をあまり摂らない
朝食を抜く
朝食を抜く
朝食後から学校へ行くまでの間、トイレに行かない
朝食後から学校へ行くまでの間、トイレに行かない
コロコロの小さな便が出る
コロコロの小さな便が出る
軟らかい便が少しずつ、1日に何度も出る
軟らかい便が少しずつ、1日に何度も出る
出るのが週に3回まで
出るのが週に3回まで
5日以上出ない日が続く
5日以上出ない日が続く
いきんでもなかなか出ない
いきんでもなかなか出ない
出すときに痛みがある
出すときに痛みがある
肛門が切れて出血がある
肛門が切れて出血がある
常におなかが張っている気がする
常におなかが張っている気がする
おなかが痛いことがよくある
おなかが痛いことがよくある
便意を感じにくい
便意を感じにくい
おならがくさい
おならがくさい
水分をあまり摂らない
水分をあまり摂らない
朝食を抜く
朝食を抜く
朝食後から学校へ行くまでの間、トイレに行かない
朝食後から学校へ行くまでの間、トイレに行かない
前述のとおり、小学校に入学したころも便秘になりやすいもの。この背景には、校内のトイレでは排便しにくいという子どもの思いもあります。「トイレに行っているのを知られたくない」「恥ずかしい」「友だちにからかわれそう」「トイレに入っているときに、周囲が気になって落ち着かない」……。そんな気持ちからガマンしてしまい、排便タイミングを逃して便秘へと繋がってしまうのです。さらに、洋式トイレが家庭に普及した昨今では、学校が和式トイレだと使いにくかったり、排便できなかったりといったことも。
前述のとおり、小学校に入学したころも便秘になりやすいもの。この背景には、校内のトイレでは排便しにくいという子どもの思いもあります。「トイレに行っているのを知られたくない」「恥ずかしい」「友だちにからかわれそう」「トイレに入っているときに、周囲が気になって落ち着かない」……。そんな気持ちからガマンしてしまい、排便タイミングを逃して便秘へと繋がってしまうのです。さらに、洋式トイレが家庭に普及した昨今では、学校が和式トイレだと使いにくかったり、排便できなかったりといったことも。
便秘が一時的なものなら、一度、便を出せば改善につながります。問題は慢性的な便秘の場合で、放置しておくと徐々に悪化していく可能性もあるのです。便がたまると水分が体内に吸収されて便が硬くなり、排便時に痛みを伴うことに。これがイヤだからとガマンしてさらに便をためこむと、直腸が広がって便がたまることに慣れ、便意が起こりにくくなってさらにたまる……といった悪循環に陥りかねないので、子どもの様子には気を付けたいですね。
便秘が一時的なものなら、一度、便を出せば改善につながります。問題は慢性的な便秘の場合で、放置しておくと徐々に悪化していく可能性もあるのです。便がたまると水分が体内に吸収されて便が硬くなり、排便時に痛みを伴うことに。これがイヤだからとガマンしてさらに便をためこむと、直腸が広がって便がたまることに慣れ、便意が起こりにくくなってさらにたまる……といった悪循環に陥りかねないので、子どもの様子には気を付けたいですね。
子どもを便秘で悩ませないために、親は具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか? 以下にまとめたので、「ただの便秘」と軽く考えずに対処してあげてください。
子どもを便秘で悩ませないために、親は具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか? 以下にまとめたので、「ただの便秘」と軽く考えずに対処してあげてください。
便をためないようにするには、生活習慣の改善が重要です。早寝早起きで規則正しい生活を送り、身体を動かすようにしましょう。食事は栄養バランスのとれた内容で、水分と食物繊維を含むものを3食きちんと摂らせるように。
便をためないようにするには、生活習慣の改善が重要です。早寝早起きで規則正しい生活を送り、身体を動かすようにしましょう。食事は栄養バランスのとれた内容で、水分と食物繊維を含むものを3食きちんと摂らせるように。
排便は時間にゆとりをもたせ、毎日行う習慣をつくるようにしてください。便意を感じたときは、ガマンせずにトイレに行くことも大切。5日以上出ていない場合は便秘が疑われるため、排便の記録を付けるようにして状態を把握するとよいでしょう。
排便は時間にゆとりをもたせ、毎日行う習慣をつくるようにしてください。便意を感じたときは、ガマンせずにトイレに行くことも大切。5日以上出ていない場合は便秘が疑われるため、排便の記録を付けるようにして状態を把握するとよいでしょう。
小学生くらいなら自分で「お腹が苦しい」と言える子どもが大半ですが、自覚がない場合もあります。お腹が張っていると、お腹だけがポッコリ出ているので見た目にもわかりやすいもの。また、お腹を触って凹みにくかったり、指で少し叩いて太鼓のような弾力があったりするときもお腹が張っていて、ガスや便がたまっている状態と言えます。
小学生くらいなら自分で「お腹が苦しい」と言える子どもが大半ですが、自覚がない場合もあります。お腹が張っていると、お腹だけがポッコリ出ているので見た目にもわかりやすいもの。また、お腹を触って凹みにくかったり、指で少し叩いて太鼓のような弾力があったりするときもお腹が張っていて、ガスや便がたまっている状態と言えます。
5日以上、便が出ない場合は便秘の可能性があります。便がたまっているなら、市販の便秘薬、または下剤や浣腸を使うのもひとつの方法。便秘薬は、腸ではなく便に直接働きかけて習慣性の少ない酸化マグネシウムなど、浸透圧性下剤がよいでしょう。便秘が続く場合は迷わず、小児科または小児外科の医師に相談してください。
5日以上、便が出ない場合は便秘の可能性があります。便がたまっているなら、市販の便秘薬、または下剤や浣腸を使うのもひとつの方法。便秘薬は、腸ではなく便に直接働きかけて習慣性の少ない酸化マグネシウムなど、浸透圧性下剤がよいでしょう。便秘が続く場合は迷わず、小児科または小児外科の医師に相談してください。