花粉症の時期、いつからいつまで?地域別花粉カレンダー

花粉症の時期、いつからいつまで? 地域別花粉カレンダー

花粉症の症状はつらいもの。いつから始まるの? いつまで続くの?
と、心配になる人は多いでしょう。地域別にみた花粉の飛散時期などを専門医に尋ねました。

花粉の種類

花粉の種類によって飛ぶ距離もちがう!?

花粉が飛ぶ時期は、植物の種類や地域によって異なりますが、花粉症に悩まされる人が増えるのは春と秋です。

春の花粉症の原因は、スギ花粉を筆頭に、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ(シラカバ)などの樹木の花粉があります。
これら樹木の花粉は、風に乗って十数kmから場合によっては数百kmも飛ぶのが特徴。そのため、スギやヒノキが少ない都市部でも大量の花粉が舞うのです。

一方、 秋の花粉症の代表格は、ブタクサやヨモギ、カナムグラなど草の花粉(草本花粉)です。 いずれも9月頃が飛散のピークです。
カモガヤ、ネズミホソムギ、ススキなどイネ科の植物の花粉は、地域によってはほぼ1年中飛んでいます。イネ科の花粉にアレルギーがある人は、ピークの時期を過ぎても、何となくいつまでも花粉症の症状が続いているということがあるかもしれません。

ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、イネ科植物など草の花粉が飛ぶ距離は数メートルと狭い範囲ではありますが、道端や公園、河川敷など身近な場所に生えているため注意が必要です。

ご自分の住む地域で、いつ頃どんな花粉が飛ぶのかを、知っておくと花粉症の治療や対策の参考になります。

地域別花粉カレンダー

地域ごとに飛散のピークを見てみよう!

北海道、東北、関東、東海、関西、九州の地域別に、ハンノキ、スギ、ヒノキ、シラカンバ(シラカバ)、イネ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラの花粉飛散時期が、ひと目でわかるカレンダーです。

主な花粉症原因植物の花粉捕集期間
(開花時期)

北海道エリア
北海道エリア
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北海道エリアは、スギやヒノキが少なく、また花粉が飛ぶ期間も他のエリアより短いのが特徴です 。スギは3月中旬から5月中旬、ヒノキは4月下旬から6月、ハンノキは3月中旬から5月中旬に飛散しますが、花粉の量は多くありません。そんな北海道では、シラカンバ(シラカバ)の花粉に注意が必要です。寒い土地でよく育つシラカンバが数多く生育しており、初夏に花を咲かせるからです。シラカンバの花粉は、4月下旬から6月上旬に飛散量のピークを迎えます。

東北エリア
東北エリア
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東北は、スギ花粉が長期間大量に飛散する要注意エリアです。1月下旬から花粉が飛び始め、ピークは2月半ばから4月までの約2カ月半。その後も6月中旬まで飛び続けるので、いつまでも症状が続くという人も多いと思います。スギ花粉は、秋から冬にかけても少量ですが飛散します。ヒノキはスギ花粉よりも飛散期間が短く、3月中旬から5月中旬までですが、4月に集中的に飛散します。スギとヒノキ、どちらの花粉にもアレルギー症状がある場合、2月から5月のゴールデンウィーク頃まで強い症状に悩まされることになります。

関東エリア
関東エリア
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東京を含む関東エリアは、ビルが立ち並び、自然が少ないイメージがありますが、じつは日本の中でもさまざまな花粉が大量に飛ぶエリアといえます。東京23区には多摩地域から大量のスギ花粉が飛来し、2月から4月まで約3カ月間も飛散のピークが続きます。ヒノキの花粉も多く、こちらのピークは3月から5月半ばと、やはり他のエリアよりも長いのです。関東エリアは草の花粉も他のエリアよりも多く、しかも長い期間飛散します。

中部・東海エリア
中部・東海エリア
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中部・東海エリアの春の花粉の飛散ピークは、関東エリアよりもやや遅れてやってきます。スギは2月半ばから4月頃、ヒノキは3月半ばから4月半ばです。ハンノキの花粉は1月中旬から4月中旬にかけて飛ぶものの、飛散量は多くありません。イネ科は3月下旬から10月まで、ブタクサは9月中旬から下旬、ヨモギは夏頃から10月中旬、カナムグラは9月中旬から11月上旬が飛散時期ですが、他のエリアより期間は短く、飛散量も少なくなっています。

関西・中国・四国エリア
関西・中国・四国エリア
凡例

関西エリアのスギ花粉の飛散は、2月から3月がピークで、4月を過ぎるとほぼ落ち着きます。その頃増えてくるのがヒノキの花粉で4月にもっとも多く飛散します。イネ科の花粉はほぼ1年を通して飛散しています。8月の終わり頃から10月にかけてブタクサやヨモギの花粉が飛散し、カナムグラは夏頃から11月にかけて飛散しますが、飛散量はさほど多くありません。

九州エリア
九州エリア
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九州エリアのスギ、ヒノキの飛散量はやや多く、スギ花粉のピークは2月から3月、ヒノキは3月から4月半ばになります。ただし、ピークを過ぎてもだらだらと飛散が続く傾向がみられます。九州エリアは、スギの人工林の面積が多いのでその影響があるのかもしれません。イネ科やブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの草の花粉の飛散時期は関西エリアとほぼ同じで、飛散量もさほど多くありません。

出典:「鼻アレルギー診療ガイドライン2016」
※北海道は札幌市、東北は仙台市、関東は相模原市、東海は浜松市、関西は和歌山市、九州は福岡市での花粉調査がもとになっています。

花粉症に効く薬は?

全ての症状に効果が期待できるのは・・・

花粉症の症状は、目、鼻、のどなどさまざまな場所に現れ、どの症状がとくにつらいかは人によって違います。では、花粉症の症状を軽減するためには、どのような薬を使用すればよいのでしょうか。

医師が使用する「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、患者さんの重症度に応じて治療薬を選択することが推奨されています。軽症な方では1種類の薬を服用しますが、中等症以上では複数の薬剤を組み合わせます。また症状のタイプ(くしゃみ・鼻みずがメインなのか鼻づまりがメインなのか)によってもその選択枝が異なります。すべての症状に効果が期待できるのは内服薬です。内服薬は全身で効くので、目の症状も、鼻の症状も、のどの症状にも作用します。内服薬には、錠剤や粉薬、顆粒薬、カプセル剤、口腔内崩壊錠(OD錠)、ドライシロップとあり、薬の形状はさまざまです。ただし、形状によって効き目に変わりはありませんので、自分が飲みやすいものを選びましょう。小さいお子さんには錠剤よりもシロップのほうが飲みやすいと思われます。ただ、症状がとくにひどいときにレスキュー(頓服)として飲む薬は、水のいらない口腔内崩壊錠(OD錠)が、どこでもすぐに服用できるため便利です。

目の症状には点眼薬、鼻の症状には点鼻薬

それぞれの症状にあった対処を

花粉症の症状は、花粉が付着した身体の部位で起こります。花粉が大量に飛散している時期に外を歩けば、目や鼻の粘膜に花粉がたくさんつき、症状が強く出ます。しかし、実際には目の症状が強く出る人や、鼻の症状が強く出る人など個人差があります。

そこで、目の症状がつらい場合は点眼薬、鼻の症状がつらい場合は点鼻薬を使うというのが基本になります。目も鼻もつらいという人は、点眼薬と点鼻薬を使うのが正解。とくに症状の重い人は、内服薬を飲みながら、点眼薬も点鼻薬も併せて使うことで症状を軽減できます。ただし、血管収縮剤(鼻の通りがよくなる点鼻薬)の長期使用はお勧めできません。内服薬、点鼻薬、点眼薬を使用してもコントロールが不良な場合は、耳鼻咽喉科や眼科、アレルギー科などの専門病院・クリニックを受診し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。

花粉症を悪化させないコツ

花粉を避けることが基本中の基本

花粉症はアレルギー疾患の一種です。アレルギーは、その原因となる物質(スギ花粉症ならスギ花粉)に接することで起こるので、対策としては原因となる物質を避けることが基本です。つまり、スギ花粉症の症状を悪化させないコツは、スギ花粉を避けること。ヒノキの花粉症を悪化させないコツは、ヒノキ花粉を避けること、というわけです。

外出時はマスクやメガネ(できればゴーグル)で鼻や目を花粉からガードし、帰宅時は洋服などに付着した花粉を落としてから家に入るようにしましょう。さらに帰宅後すぐに手洗い、うがい、場合によってはシャワーを浴びます。室内は掃除と空気清浄機で花粉を極力排除するといった対策が有効です。

花粉症を悪化させないコツ

教えてくれた先生

松脇 由典 先生
松脇 由典 先生
医療法人社団 恵芳会
松脇クリニック品川 院長
耳鼻咽喉科・アレルギー科医師
松脇クリニック品川
【略歴】
1994年3月
東京慈恵会医科大学 医学部 医学科卒業
1994年5月
東京慈恵会医科大学付属病院にて研修開始
2006年8月
東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科講座 講師
医療法人社団恵芳会 松脇クリニック品川 
理事長
現在に至る
【学会】

日本耳鼻咽喉科学会・専門医/日本アレルギー学会・専門医/日本鼻科学会
耳鼻咽喉科臨床学会/耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会/
品川気道アレルギー研究会・代表
アレルギー・好酸球研究会

【賞罰】
平成24年
日本鼻科学会 第19回学会賞
平成18年
米国アレルギー喘息免疫学会 
Featured presentation
平成17年
東京慈恵会医科大学 金杉賞
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