（１）胃痛ってどんな状態？

（２）生活の中に潜む胃痛の原因

（３）胃痛を引き起こす胃腸の病気は？

（４）胃痛、実は胃腸以外の臓器の痛みであることも

（５）胃痛が続く場合は受診し、内視鏡検査やピロリ菌検査で原因を探ろう

食事の内容や方法は胃痛に直接的な影響を及ぼします。暴飲暴食、アルコール、たばこ、コーヒーや香辛料などの刺激物を多く摂取する人は胃炎を起こしやすく、食生活の改善が必要です。

普段は胃に不調がない人も、脂っこい食事をお腹いっぱい食べた後や、お酒を飲み過ぎた後には、胃痛や胸やけがすることがあるでしょう。また、カフェインやアルコールは胃を刺激して、胃酸の分泌を促すように働きかけるため、胸やけが起こりやすくなります。香辛料など刺激が強い食べ物も、胃の炎症を悪化させます。他にも、抗生物質など薬剤の服用が胃痛を招くこともあります。

精神的・身体的なストレスは自律神経を乱し、胃の運動機能を低下させます。胃の中は常に強い酸性の胃液にさらされている状態ですが、胃の粘膜は胃粘液で守られています。しかし、ストレスが原因で交感神経が優位になると、胃液と胃粘液のバランスが崩れます。胃の血管が収縮して血流が低下し、胃粘液の分泌が減少すると胃液の作用によって胃の粘膜が荒れてしまいます。

一方、ストレスは副交感神経にも伝わり、胃のぜん動運動が促進されて胃酸が過剰に分泌されます。この2つが同時に起こることで急性胃炎などを発症することがあります。ストレスによって胃炎が長期間にわたり繰り返し起こると、慢性胃炎を発症することがあります。

精神的・身体的なストレスは自律神経を乱し、胃の運動機能を低下させます。胃の中は常に強い酸性の胃液にさらされている状態ですが、胃の粘膜は胃粘液で守られています。しかし、ストレスが原因で交感神経が優位になると、胃液と胃粘液のバランスが崩れます。胃の血管が収縮して血流が低下し、胃粘液の分泌が減少すると胃液の作用によって胃の粘膜が荒れてしまいます。

一方、ストレスは副交感神経にも伝わり、胃のぜん動運動が促進されて胃酸が過剰に分泌されます。この2つが同時に起こることで急性胃炎などを発症することがあります。ストレスによって胃炎が長期間にわたり繰り返し起こると、慢性胃炎を発症することがあります。

炎症が長期間にわたって繰り返し起こり、胃粘膜に炎症が見られる状態です。症状がなく進行するのが落とし穴ですが、症状がたまに生じることがあります。主な症状は胃の不快感、胃もたれや食後の腹痛、食欲不振や吐き気など。原因のほとんどはピロリ菌の感染です。ストレスの影響もありますが、最も有効な治療法はピロリ菌の除菌です。近年ピロリ菌の除菌成功率は約95％と向上しています。

食中毒とは、細菌やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。食べてから症状が出るまでの期間やその症状は様々で、時には命にかかわる怖い病気です。飲食店での食事だけでなく、家庭の食事でも発生します。

胃潰瘍は胃酸によって胃の粘膜がただれて深く傷つく病気です。腹痛や吐き気などの症状が現われ、重症になると潰瘍から出血したり、胃に穴が開いたりすることもあります。40～60代に多い病気で、薬物治療が基本ですが、重症の場合は外科手術が必要です。

十二指腸潰瘍は胃酸による攻撃に粘膜が耐えきれなくなり、十二指腸の粘膜がただれたり削れてきたりする病気です。主な原因はストレスや食事、喫煙、ピロリ菌などで、20～40代の男性に多い疾患です。治療法は胃潰瘍と同じくピロリ菌除菌と薬物治療が中心になります。

逆流性食道炎は、胃の中の胃液が食道や口腔内に逆流することで起こる病気です。主な症状には胸やけや口まで酸っぱいものがこみあげてくる吞酸（どんさん）などがあります。やせ型の若い女性で、ストレスを感じやすい人に多い「非びらん性胃食道逆流症」とあわせて「胃食道逆流症」と呼ばれます。逆流性食道炎は、以前は日本人には少ない病気でしたが、食事の欧米化などにより患者数は増加傾向にあります。

明らかな原因がないのに胃が痛い、重いなど胃の不快な症状が慢性的に続いている状態を指します。胃の不調があるにもかかわらず、検査では異常が見つからず、かつては「気のせい」と言われてしまったりすることもありましたが、最近は胃の病気の１つと捉えて診断し、健康保険による治療が可能になりました。主な症状は胃の痛み、胃が熱くなる灼熱感、胃もたれ、すぐにお腹がいっぱいになる早期満腹感の4つです。胃の膨らみが悪く、胃酸に反応して痛みを感じやすいことやストレスなど様々な原因が考えられ、診断では、胃の不快な症状が週に1～2回以上現れて、なおかつ1カ月以上慢性的に症状が続いているかどうかがポイントとなります。

腸そのものには異常はないのに腹痛、下痢、便秘を繰り返す病気です。大腸内視鏡や血液検査などで調べても異常が見つからないため、医療機関を受診しても「異常はない」と言われることもあります。感染性腸炎にかかった後の腸内環境の悪化やストレスで胃腸が正常に機能していないこと、小腸内で分解・吸収されにくい糖類の影響などの原因が考えられています。精神的な不安や緊張が自律神経系の乱れにつながり、腸の運動や消化液などの分泌活動が過剰になり、下痢や便秘を引き起こします。20～40代の働く世代に多く見られ、男性は下痢、女性は便秘になりやすい傾向があります。

胸のあたりがチクチク痛い場合は、肋間神経痛の可能性があります。肋間神経痛は肋間神経という肋骨に沿って存在する神経が圧迫されたり傷ついたりすることで発症し、胸やわき腹、背中にチクチクした痛みが走ります。

一方、ストレスは副交感神経にも伝わり、胃のぜん動運動が促進されて胃酸が過剰に分泌されます。この2つが同時に起こることで急性胃炎などを発症することがあります。ストレスによって胃炎が長期間にわたり繰り返し起こると、慢性胃炎を発症することがあります。

肋間神経痛の原因の１つが帯状疱疹です。帯状疱疹による肋間神経痛は、チクチクした痛みの後にしびれを伴い、皮膚表面に持続的な痛みを感じます。

胸が突然バーンと痛み、呼吸困難を伴うなら、胸部大動脈瘤の破裂や肺梗塞の可能性もあります。

胸が締めつけられるように痛い場合は、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患といった心臓の病気のサインかもしれません。胸の痛みが短くなるなら急いで病院へ。