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上手に付き合うコツ

胃炎、ストレス、口臭――胃もたれと関係の深い体の不調

この記事の監修者医学博士江田 証(えだ あかし)

胃が重くてスッキリしない、胃が気持ち悪い……。あなたは不快な胃もたれについてどのくらい知っていますか? 「胃の病気では?」「ストレスがあると胃が痛くなるのはなぜ?」「口臭とは関係ある?」と疑問を持ったことはないでしょうか。胃もたれと関係の深い、体の不調についてご紹介します。

胃もたれはなぜ起こる?

胃もたれが起こる仕組みをごく簡単に説明すると、胃が消化できる量を超えた食べ物が胃の中に入り、消化が十分にできないために起こります。ストレスや加齢、ピロリ菌など、さまざまな原因により胃の働き自体が低下し、胃もたれを引き起こすことも。

〇胃もたれを引き起こすことがある病気の例

胃もたれに関係の深い、代表的な病気には以下のものがあります。
◎胃腸の病気の例
胃炎、機能性ディスペプシア、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん など
◎食道の病気の例
胃食道逆流症(逆流性食道炎) など

胃の不調が続くと、まず連想するのが「胃炎」。とくに「慢性胃炎」では、胃もたれと併せて、げっぷ、吐き気、胸やけ、胃痛などの不快な症状があり、進行することで胃潰瘍や胃がんに発展することも。

近年、注目が高まっている「機能性ディスペプシア」では、胃もたれや胸やけ、胃痛以外にも、食欲がない、少し食べるとすぐにお腹がいっぱいになるなどの不調が現れます。内視鏡検査などでも胃の異常が見つからないため、これまでは胃炎と診断されていた人が実は機能性ディスペプシアだった、ということもあるようです。

胃食道逆流症の一種である「逆流性食道炎」では、吐き気や胸やけ、酸っぱいものがこみ上げる、食べ物が飲み込みにくいといった不調が現れます。

例として挙げたほかに、みぞおちが痛む、咳が出る、体重が減り続けるなどの不調も要注意。胃もたれの陰に病気が潜んでいる可能性があります。気になる症状がある場合、早めに医療機関に相談しましょう。

ストレスと胃もたれの関係――自律神経の乱れが胃腸の働きを低下させる

心配事や悩み事があると、胃の調子がイマイチ……なんてことも。胃の消化活動である「ぜん動運動」は自律神経の働きに影響を受けます。自律神経には、緊張時に優位になる「交感神経」と、リラックスしているときに優位になる「副交感神経」があり、通常はこの2つがバランスよく働いています。ところが、強いストレスを感じると自律神経の働きが乱れ、胃の働きを鈍らせます。

さらに、自律神経の働きの乱れにより、胃酸が分泌されすぎることで、胃の粘膜がダメージを受け、胃に痛みを感じやすくなります。

胃の不快感は日常生活を送る上でさらにストレスの種になるという悪循環にも陥りかねません。胃をいたわる食生活に加え、しっかりした休息をとる、趣味を持つなどして、自分なりのストレス解消法を持つことが大切です。

気になる「口臭」――胃もたれが原因である可能性は低い!?

口臭が気になったとき、「胃もたれと関係があるのだろうか?」と心配になる人もいるのではないでしょうか?

口臭にも種類があり、起床時や空腹時の「生理的口臭」は、ある程度、どなたにでもあるもの。病気に由来する「病的口臭」は、その多くが歯や舌など、口の中に原因があるといわれています。

つまり、口臭と胃もたれはほとんどの場合、関係がありません。胃がんなど胃腸の病気により口臭が起こる場合もありますが、口臭を感じるのは症状がかなり進行してから。「口臭と胃もたれの両方が気になる」なら、ニンニクやネギ、アルコールなど、胃もたれの原因になりやすい食生活をしていないか、振り返ってみるのもいいかもしれませんね。

女性特有の胃もたれ――PMS、月経、妊娠、更年期との関係は?

女性の場合、PMS(月経前症候群)や月経、妊娠、更年期などのタイミングで、胃の不調を感じることも。ご紹介したように、胃の働きは自律神経に強く影響されます。月経周期や妊娠、更年期を左右する女性ホルモンは自律神経の働きにも影響を与えるため、胃もたれや胃のむかつき、胃痛などの不調を引き起こすことがあります。妊娠後期は大きくなった子宮が胃を圧迫することも考えられるでしょう。

胃の働きを整えることは、全身の健康を健やかに保ち、日々の生活を快適に過ごすためにも欠かせません。胃について知識を深め、賢く胃と付き合っていきましょう。

江田 証(えだ あかし)先生
医学博士江田 証
(えだ あかし)先生
医学博士江田 証(えだ あかし)先生

【監修者肩書】
医学博士 / 医療法人社団信証会 江田クリニック院長 

【プロフィール詳細】
1971年、栃木県生まれ。自治医科大学大学院医学研究科卒業。日本消化器病学会奨励賞受賞。
日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染症認定医。米国消化器病学会インターナショナルメンバーを務める。日本抗加齢医学会専門医。ピロリ菌感染胃粘膜において、胃がん発生に重要な役割を果たしているCDX2遺伝子が発現していることを世界初、米国消化器病学会で発表し、英文誌の巻頭論文として発表。国内外から毎日200人近くの診療と多数の胃カメラおよび大腸カメラ検査を行っている。
著書に、日本初の小腸の健康本である『小腸を強くすれば病気にならない』(インプレス)、『なんだかよくわからない「お腹の不調」はこの食事で治せる!世界が認めた低FODMAP(フォドマップ)食事法』(PHP研究所)などがある。

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