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上手に付き合うコツ

食べすぎ、飲みすぎ。こんなとき胃はどうなっているの?

この記事の監修者医学博士江田 証(えだ あかし)先生

胃もたれ、胸やけ、げっぷ、吐き気など、ときどき起こる胃の不調、気になりますよね。胃の調子が悪いと、食事もおいしくないし、生活全般が台無しです。でも、ちょっと待って。その不調、あなたの「食生活のクセ」が招いたものかもしれませんよ。

今回は、「食べすぎや飲みすぎ、辛すぎるもの、遅すぎの食事」など、知らず知らずのうちに行っている胃のNG習慣と、それが与えるダメージについて考えてみました。

食べすぎが胃もたれや胃痛を引き起こす

まず、胃の活動からみてみましょう。消化器としての胃の仕事は、食道から送られてきた食べ物を、一次的に貯めておき、胃液でドロドロにしてから、十二指腸に送り出すこと。この胃の消化活動には通常2~3時間かかります。

ところが、食べすぎで大量の食べ物が胃に入ってしまうと、消化活動がスムーズに進みません。結果、胃の中に長いあいだ、消化しきれない食べ物がとどまってしまいます。この「消化不良」の状態が、「胃もたれ」「胃痛」を引き起こしてしまうのです。

アルコールやカフェインもとりすぎは、胃に負担

アルコールは、適量であれば、胃酸の分泌を促し食欲を誘ってくれるウエルカムな存在です。しかし量が多いと、胃への刺激が強くでて、胃酸と胃粘液のバランスをくずし、粘膜を荒らしてしまいます。しかも、胃自体も「アルコールで麻酔」にかかったような状態になり、ぜん動運動などの消化機能も低下してしまいます。

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインにも、胃酸を分泌して消化を促す働きがある一方、空腹時のコーヒーは、分泌した胃酸が胃を荒らすともいわれます。起きがけのコーヒーには、胃粘膜を保護してくれるミルクを加えるなど、胃にやさしい飲み方を心がけましょう。

激辛も度がすぎれば、胃を傷つけるもとに?!

ピリッとした刺激がたまらない辛いもの。唐辛子、わさび、こしょう、カレー粉などなど、香辛料に含まれる辛味成分には、食欲を増進させる効果があります。そして激辛料理といえば、なんといっても唐辛子。辛味成分のカプサイシンが、代謝を上げて脂肪を燃やしてくれると知り、ダイエット気分でいつも食べているという方も多いかもしれません。

でも、いくらおいしくても刺激物のとり過ぎはやはり禁物。あなたは、唐辛子を触った手でうっかり目などをいじって、飛びあがった経験はありませんか?そう、あれぐらいカプサイシンの刺激は強烈なんです。

そもそもカプサイシンの辛味は、甘味や苦味のような味覚ではなく、痛み(痛覚)。あの辛さは知覚神経の刺激から生じるものです。胃には知覚神経がないので、食べるときにいくらヒーヒー言っていても、飲み込んでしまえばヒリヒリの辛さは感じなくなるんです。まさに「のどもと過ぎれば…」ですよね。

ふれたもの全てに刺激を与えるというカプサイシンにとって、デリケートな胃粘膜を傷つけるなんて、たやすいことといえそうです。気がついたら胃壁にボッコリ穴が…なんてことにならないように、辛すぎ、取りすぎには要注意。何ごともほどほどが賢明です。

夜遅すぎる食事は、胃のリズムを狂わせる

残業で遅くなって夜遅く食べたら、翌朝、食欲が起きなくて朝ごはんはパス……などということありませんか。私たちの内臓は、本来あるべき活動のリズムを備えていますが、遅すぎる食事は胃の望むリズムに合っていないのです。

胃は、生活に合わせて大きく2つの活動を行っており、これらを定期的に繰り返すことで、正常な機能を保っています。
〇食後運動…食べたものを消化する
〇空腹時運動…空になった胃をそうじする


食後、胃にたまった食べものの消化活動(食後運動)を行い、7~8時間経って胃が空っぽになると、胃のふくらみの上部が大きく収縮。食べカスなどの老廃物を外に押し出す「空腹時運動」が始まります。こうやって胃をきれいにリセットし、次の消化に備えるのですね。腹ペコのときにおなかがグーッと鳴るのは、これが起こっているからなんです。

日中の消化、夜中のそうじと、胃は24時間活動しているのですが、夜遅くになにかを食べてしまうと、寝ているあいだも消化活動をしなければならず、大切なそうじ活動ができません。結果、朝になっても胃の中に食べものがたまったままで、食欲がわかないのです。

朝食をちゃんととれば胃腸が目覚めて動きだし、胃の1日も順調にスタートします。健康な胃腸のリズムをとり戻すためにも、就寝前の食事は避け、3食規則正しい食生活を心がけましょう。

大切な胃だから、普段から気配りを忘れずに

胃腸にダメージを与えるのは、食事だけではありません。例えば過度なダイエットや、睡眠不足、ため込んだストレスなどなど。普段あまり意識することのない胃ですが、毎日せっせと働いてくれています。

何気なく行っている習慣が、知らないうちに胃腸を痛めつけることになってしまいますから、ちょっと立ち止まって食生活を見直してみてはいかがでしょう。そして、なんだか食欲がわかないな、胃の動きが悪いなと感じたときは、こまめなメンテナンスをどうぞ忘れずに。

江田 証(えだ あかし)先生
医学博士江田 証
(えだ あかし)先生
医学博士江田 証(えだ あかし)先生

【監修者肩書】
医学博士 / 医療法人社団信証会 江田クリニック院長 

【プロフィール詳細】
1971年、栃木県生まれ。自治医科大学大学院医学研究科卒業。日本消化器病学会奨励賞受賞。
日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染症認定医。米国消化器病学会インターナショナルメンバーを務める。日本抗加齢医学会専門医。ピロリ菌感染胃粘膜において、胃がん発生に重要な役割を果たしているCDX2遺伝子が発現していることを世界初、米国消化器病学会で発表し、英文誌の巻頭論文として発表。国内外から毎日200人近くの診療と多数の胃カメラおよび大腸カメラ検査を行っている。
著書に、日本初の小腸の健康本である『小腸を強くすれば病気にならない』(インプレス)、『なんだかよくわからない「お腹の不調」はこの食事で治せる!世界が認めた低FODMAP(フォドマップ)食事法』(PHP研究所)などがある。

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