中性脂肪の値が気になり始めた。でも具体的に何をすれば数値が下がるのか、自分にはどの方法があっているのか分からない、という方もいらっしゃると思います。
ここでは、中性脂肪について、その値が高くなる原因や、食事での改善方法をご紹介します。
<監修>
尾上 雅子
栄養管理士。自身の食物アレルギーがきっかけで管理栄養士の道へ。食品メーカーにて、品質管理・マーケティング・広報などの業務に従事。
企業での経験を活かし、食や健康に関するコラム執筆、商品・サービスの監修、企業やクリニックでの保健指導・栄養指導、オンラインダイエットサポートなどに携わる。
中性脂肪の値が気になり始めた。でも具体的に何をすれば数値が下がるのか、自分にはどの方法があっているのか分からない、という方もいらっしゃると思います。
ここでは、中性脂肪について、その値が高くなる原因や、食事での改善方法をご紹介します。
<監修>
尾上 雅子
栄養管理士。自身の食物アレルギーがきっかけで管理栄養士の道へ。食品メーカーにて、品質管理・マーケティング・広報などの業務に従事。
企業での経験を活かし、食や健康に関するコラム執筆、商品・サービスの監修、企業やクリニックでの保健指導・栄養指導、オンラインダイエットサポートなどに携わる。
中性脂肪(トリグリセライド)は、私たちが活動するための重要なエネルギー源です。しかし、摂りすぎると体脂肪として蓄えられ、生活習慣病を引き起こす要因になります。
中性脂肪の値が高いということは、血中に中性脂肪が多い状態であることを示しています。中性脂肪は増えすぎると、悪玉であるLDLコレステロールを増やすことにつながります。この状態を放置すると血管や臓器の疾患リスクとなります。
中性脂肪(トリグリセライド)は、私たちが活動するための重要なエネルギー源です。しかし、摂りすぎると体脂肪として蓄えられ、生活習慣病を引き起こす要因になります。
中性脂肪の値が高いということは、血中に中性脂肪が多い状態であることを示しています。中性脂肪は増えすぎると、悪玉であるLDLコレステロールを増やすことにつながります。この状態を放置すると血管や臓器の疾患リスクとなります。
中性脂肪の値が150mg/dl以上になると「高トリグリセライド血症」と定義されており、メタボリックシンドロームの診断基準にも盛りこまれています。
また、メタボリックシンドロームに着目した特定健診では、保健指導判定値が150mg/dl以上、受診勧奨判定値が300mg/dlと設定されています。中性脂肪が150mg/dlを超えると、生活習慣病予防のために、食習慣をはじめとした生活習慣を見直す必要があると捉えるとよいでしょう。
中性脂肪の値が150mg/dl以上になると「高トリグリセライド血症」と定義されており、メタボリックシンドロームの診断基準にも盛りこまれています。
また、メタボリックシンドロームに着目した特定健診では、保健指導判定値が150mg/dl以上、受診勧奨判定値が300mg/dlと設定されています。中性脂肪が150mg/dlを超えると、生活習慣病予防のために、食習慣をはじめとした生活習慣を見直す必要があると捉えるとよいでしょう。
病気や遺伝などが原因となり、中性脂肪が高くなる場合があります。しかし一般的に中性脂肪が高くなる原因として最も多いものは、食事や運動といった生活習慣です。具体的には、食べすぎや飲みすぎ、運動不足などの生活習慣が続くと、中性脂肪が高くなりがちです。
病気や遺伝などが原因となり、中性脂肪が高くなる場合があります。しかし一般的に中性脂肪が高くなる原因として最も多いものは、食事や運動といった生活習慣です。具体的には、食べすぎや飲みすぎ、運動不足などの生活習慣が続くと、中性脂肪が高くなりがちです。
中性脂肪対策としては、食生活などの生活習慣を見直すことが基本となります。
まず、肥満がある場合は減量をします。大人の場合、「身長(m)×身長(m)×22」が適正な体重(kg)の目安となります。摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを見直し、適正体重に近づけることが大切です。
糖質とアルコールの摂りすぎを改善することも有効です。具体的には、糖質の多い菓子類や飲料を減らし、アルコールを控えます。ラーメンとチャーハンを一緒に食べるなど、主食の重ね食べの習慣がある場合も、改善したほうがよいでしょう。また、果物の過剰摂取は中性脂肪を上げる可能性があるため、注意が必要です。
中性脂肪対策としては、食生活などの生活習慣を見直すことが基本となります。
まず、肥満がある場合は減量をします。大人の場合、「身長(m)×身長(m)×22」が適正な体重(kg)の目安となります。摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを見直し、適正体重に近づけることが大切です。
糖質とアルコールの摂りすぎを改善することも有効です。具体的には、糖質の多い菓子類や飲料を減らし、アルコールを控えます。ラーメンとチャーハンを一緒に食べるなど、主食の重ね食べの習慣がある場合も、改善したほうがよいでしょう。また、果物の過剰摂取は中性脂肪を上げる可能性があるため、注意が必要です。
血液中の主な脂質には、中性脂肪以外にコレステロールがあります。コレステロールは、細胞膜やホルモンの材料になるなど、大切な役割を担っていますが、悪玉であるLDLコレステロールが増えすぎると、血管を硬化させるなどのリスクがあります。
中性脂肪と同様に、LDLコレステロールの場合も、食べすぎや飲みすぎ、運動不足などの生活習慣が続くと数値が高くなりがちです。食事療法としては、肥満の改善と合わせて、肉やバターなどに多い飽和脂肪酸を控え、食物繊維の豊富な野菜を積極的にとることが有効とされています。
血液中の主な脂質には、中性脂肪以外にコレステロールがあります。コレステロールは、細胞膜やホルモンの材料になるなど、大切な役割を担っていますが、悪玉であるLDLコレステロールが増えすぎると、血管を硬化させるなどのリスクがあります。
中性脂肪と同様に、LDLコレステロールの場合も、食べすぎや飲みすぎ、運動不足などの生活習慣が続くと数値が高くなりがちです。食事療法としては、肥満の改善と合わせて、肉やバターなどに多い飽和脂肪酸を控え、食物繊維の豊富な野菜を積極的にとることが有効とされています。
中性脂肪が気になり始めたら、まずは日々の食習慣・運動習慣を振り返ってみましょう。問題点が見つかったら、手軽に始められるウォーキングで消費カロリーを増やす、毎日飲んでいる甘いコーヒーをブラックに変える、毎日続けている晩酌を週末だけにする等、プランを立てて取り組んでみることをおすすめします。
中性脂肪は数値が高くても自覚症状がすぐに現れるわけではありません。生活習慣病を予防するために、少しでも早く原因となる生活習慣に気付き、改善することが大切です。
▪参考文献
・厚生労働省 e-ヘルスネット
・日本動脈硬化学会
・厚生労働省 特定健診・特定保健指導について
中性脂肪が気になり始めたら、まずは日々の食習慣・運動習慣を振り返ってみましょう。問題点が見つかったら、手軽に始められるウォーキングで消費カロリーを増やす、毎日飲んでいる甘いコーヒーをブラックに変える、毎日続けている晩酌を週末だけにする等、プランを立てて取り組んでみることをおすすめします。
中性脂肪は数値が高くても自覚症状がすぐに現れるわけではありません。生活習慣病を予防するために、少しでも早く原因となる生活習慣に気付き、改善することが大切です。
▪参考文献
・厚生労働省 e-ヘルスネット
・日本動脈硬化学会
・厚生労働省 特定健診・特定保健指導について