中性脂肪を下げるためには低糖質の食品を積極的に選び、揚げ物を控える等が有効です。一方で飲み物についてはどうでしょうか。
今回は中性脂肪対策となる食品の中でも飲料に焦点を当ててお伝えしていきます。
<監修>
杉山 典子
女子栄養大学を卒業後、管理栄養士として保育園での食育や栄養管理に従事。
その後行政で特定保健指導などに携わり、現在は分子整合栄養医学に基づくクリニックで栄養指導やサプリメントの相談などを行う。
中性脂肪を下げるためには低糖質の食品を積極的に選び、揚げ物を控える等が有効です。一方で飲み物についてはどうでしょうか。
今回は中性脂肪対策となる食品の中でも飲料に焦点を当ててお伝えしていきます。
<監修>
杉山 典子
女子栄養大学を卒業後、管理栄養士として保育園での食育や栄養管理に従事。
その後行政で特定保健指導などに携わり、現在は分子整合栄養医学に基づくクリニックで栄養指導やサプリメントの相談などを行う。
中性脂肪(トリグリセリド)は体の健康を維持するために必要な脂質の1つです。
中性脂肪は食事中の脂肪が腸で吸収されて血液中に入る「外因性トリグリセリド」と肝臓や小腸で合成される「内因性トリグリセリド」の2通りが存在します。
中性脂肪は主に体内でエネルギー源として使われますが、食べすぎて過剰になったり、運動不足によりエネルギー源として使われず余ったりした分は脂肪細胞に蓄積されます。
中性脂肪という名前のため、油っぽいのものを食べると増えると誤解されがちですが、体内で中性脂肪が合成される際の材料となるものは糖質です。つまり、ごはんやパン、麺類、お菓子など炭水化物の食べすぎで中性脂肪は上昇します。
健康診断などで中性脂肪値が高いというのは、血液中の中性脂肪が多すぎることを意味しています。中性脂肪が高い方の血液はドロドロの状態です、このドロドロの状態が長期的に続くことで血管壁が傷つき様々な疾患リスクが高くなります。
中性脂肪(トリグリセリド)は体の健康を維持するために必要な脂質の1つです。
中性脂肪は食事中の脂肪が腸で吸収されて血液中に入る「外因性トリグリセリド」と肝臓や小腸で合成される「内因性トリグリセリド」の2通りが存在します。
中性脂肪は主に体内でエネルギー源として使われますが、食べすぎて過剰になったり、運動不足によりエネルギー源として使われず余ったりした分は脂肪細胞に蓄積されます。
中性脂肪という名前のため、油っぽいのものを食べると増えると誤解されがちですが、体内で中性脂肪が合成される際の材料となるものは糖質です。つまり、ごはんやパン、麺類、お菓子など炭水化物の食べすぎで中性脂肪は上昇します。
健康診断などで中性脂肪値が高いというのは、血液中の中性脂肪が多すぎることを意味しています。中性脂肪が高い方の血液はドロドロの状態です、このドロドロの状態が長期的に続くことで血管壁が傷つき様々な疾患リスクが高くなります。
糖質から中性脂肪が合成されると説明しましたが、反対に中性脂肪の値を下げる、または抑える代表的な成分を以下3つご紹介します。
糖質から中性脂肪が合成されると説明しましたが、反対に中性脂肪の値を下げる、または抑える代表的な成分を以下3つご紹介します。
ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦みや色素の成分で8000種類以上あると言われています。ポリフェノールは抗酸化力が強く、体が酸化されて起きる病気を防ぐ働きがあります。ポリフェノールは中性脂肪を下げる働きがあるものもあり、中性脂肪値が高い場合にはぜひ摂りたい成分です。
ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦みや色素の成分で8000種類以上あると言われています。ポリフェノールは抗酸化力が強く、体が酸化されて起きる病気を防ぐ働きがあります。ポリフェノールは中性脂肪を下げる働きがあるものもあり、中性脂肪値が高い場合にはぜひ摂りたい成分です。
イワシ・アジ・サンマなどの青魚にはEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれています。EPAとDHAは、HDL(善玉)コレステロールを増やし、LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪を減らす働きがあります。
イワシ・アジ・サンマなどの青魚にはEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれています。EPAとDHAは、HDL(善玉)コレステロールを増やし、LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪を減らす働きがあります。
海藻などに多く含まれている水溶性食物繊維は糖質の吸収を緩やかにすることで食後の中性脂肪の上昇を抑える働きがあります。
海藻などに多く含まれている水溶性食物繊維は糖質の吸収を緩やかにすることで食後の中性脂肪の上昇を抑える働きがあります。
緑茶に含まれる苦み成分のカテキンはポリフェノールの一種で中性脂肪を減らす働きがあります。ウーロン茶に含まれるウーロン茶ポリフェノール、コーヒーに含まれるクロロゲン酸にも中性脂肪を減らす働きがあります。
また、中性脂肪が気になる方に向けたトクホ飲料(特定保健用食品)があります。トクホとは、健康づくりに役立つ食品として、その有効性や安全性が国に承認された製品のことで、効果のほどが保証されています。
しかし、中性脂肪を減らすためには食生活の改善が基本です。食生活の改善に加えて上手にトクホを利用することで中性脂肪を減らす効果が高まります。
緑茶に含まれる苦み成分のカテキンはポリフェノールの一種で中性脂肪を減らす働きがあります。ウーロン茶に含まれるウーロン茶ポリフェノール、コーヒーに含まれるクロロゲン酸にも中性脂肪を減らす働きがあります。
また、中性脂肪が気になる方に向けたトクホ飲料(特定保健用食品)があります。トクホとは、健康づくりに役立つ食品として、その有効性や安全性が国に承認された製品のことで、効果のほどが保証されています。
しかし、中性脂肪を減らすためには食生活の改善が基本です。食生活の改善に加えて上手にトクホを利用することで中性脂肪を減らす効果が高まります。
甘いジュースやビールや果実酒などは糖質を多く含むため飲みすぎは中性脂肪を上げる原因となります。果物に含まれている果糖は特に中性脂肪を増加させるため、健康のために良かれと飲んでいた果物ジュースが中性脂肪の増加の原因にもなる場合があるため注意が必要です。
中性脂肪が気になる方は、先程紹介した緑茶が特におすすめです。緑茶には中性脂肪を減らすことが期待できるカテキンのほかにβカロテンやビタミンCなどの抗酸化ビタミンが含まれているため活性酸素から血管を守ります。
アルコールを飲まれる方は、量はほどほどにしたうえで、ポリフェノールを多く含む赤ワインを選ぶとよいでしょう。
甘いジュースやビールや果実酒などは糖質を多く含むため飲みすぎは中性脂肪を上げる原因となります。果物に含まれている果糖は特に中性脂肪を増加させるため、健康のために良かれと飲んでいた果物ジュースが中性脂肪の増加の原因にもなる場合があるため注意が必要です。
中性脂肪が気になる方は、先程紹介した緑茶が特におすすめです。緑茶には中性脂肪を減らすことが期待できるカテキンのほかにβカロテンやビタミンCなどの抗酸化ビタミンが含まれているため活性酸素から血管を守ります。
アルコールを飲まれる方は、量はほどほどにしたうえで、ポリフェノールを多く含む赤ワインを選ぶとよいでしょう。
生活習慣を見直すことでも中性脂肪の低下を期待できます。効果の高く、簡単に取り入れられる以下2つのポイントを紹介します。
生活習慣を見直すことでも中性脂肪の低下を期待できます。効果の高く、簡単に取り入れられる以下2つのポイントを紹介します。
早食いは中性脂肪を上昇させる原因となります。早食いをして一気に食べ物を食べると血糖値が急上昇します(食後高血糖)。食後高血糖ではインスリンというホルモンが多量に分泌され血糖値は下がりますが、インスリンの働きによって中性脂肪は体内で合成されやすくなります。食後の中性脂肪の合成を抑えるためにもゆっくりと噛んで食事をすることが大切です。
早食いは中性脂肪を上昇させる原因となります。早食いをして一気に食べ物を食べると血糖値が急上昇します(食後高血糖)。食後高血糖ではインスリンというホルモンが多量に分泌され血糖値は下がりますが、インスリンの働きによって中性脂肪は体内で合成されやすくなります。食後の中性脂肪の合成を抑えるためにもゆっくりと噛んで食事をすることが大切です。
有酸素運動とは体内に酸素を取り入れながら行う運動でウォーキングやスロージョギング、サイクリング、水中歩行などがあります。有酸素運動は中性脂肪の改善に有効です。
ちょっときついと感じる程度の有酸素運動を1日30分以上、週に180分以上(できれば毎日)行うと効果的です。
有酸素運動とは体内に酸素を取り入れながら行う運動でウォーキングやスロージョギング、サイクリング、水中歩行などがあります。有酸素運動は中性脂肪の改善に有効です。
ちょっときついと感じる程度の有酸素運動を1日30分以上、週に180分以上(できれば毎日)行うと効果的です。
中性脂肪を増加させる主な要因は脂質だけでなく糖質であることをご説明しました。一方で中性脂肪を抑える効果がある成分としてポリフェノールやEPA・DHAなどがあります。
ポリフェノールは緑茶や烏龍茶、赤ワインなどの飲料でも摂取ができるため中性脂肪が気になる方は積極的に選んでみましょう。食事の見直しや運動と合わせて、これらの飲料を選ぶとより効果的です。
中性脂肪を増加させる主な要因は脂質だけでなく糖質であることをご説明しました。一方で中性脂肪を抑える効果がある成分としてポリフェノールやEPA・DHAなどがあります。
ポリフェノールは緑茶や烏龍茶、赤ワインなどの飲料でも摂取ができるため中性脂肪が気になる方は積極的に選んでみましょう。食事の見直しや運動と合わせて、これらの飲料を選ぶとより効果的です。