健康診断の結果を見て、中性脂肪やコレステロールの値がこれまでよりも高く、気になっているという方も多いと思います。
適切な対策をとるためには、まず中性脂肪やコレステロールが体内でどのような役割を持っているのかを、知っておく必要があります。
これらの値が高くなるとどうなるのか、どうすれば数値を下げることができるのかなども含めて、お伝えします。
<監修>
尾上 雅子
栄養管理士。自身の食物アレルギーがきっかけで管理栄養士の道へ。食品メーカーにて、品質管理・マーケティング・広報などの業務に従事。
企業での経験を活かし、食や健康に関するコラム執筆、商品・サービスの監修、企業やクリニックでの保健指導・栄養指導、オンラインダイエットサポートなどに携わる。
健康診断の結果を見て、中性脂肪やコレステロールの値がこれまでよりも高く、気になっているという方も多いと思います。
適切な対策をとるためには、まず中性脂肪やコレステロールが体内でどのような役割を持っているのかを、知っておく必要があります。
これらの値が高くなるとどうなるのか、どうすれば数値を下げることができるのかなども含めて、お伝えします。
<監修>
尾上 雅子
栄養管理士。自身の食物アレルギーがきっかけで管理栄養士の道へ。食品メーカーにて、品質管理・マーケティング・広報などの業務に従事。
企業での経験を活かし、食や健康に関するコラム執筆、商品・サービスの監修、企業やクリニックでの保健指導・栄養指導、オンラインダイエットサポートなどに携わる。
血液中に含まれる脂質には、主なものに中性脂肪とコレステロールがあります。どちらも血中脂質であることには変わりないのですが、役割が異なります。
中性脂肪は、私たちが活動するためのエネルギー源になります。しかし摂りすぎると体脂肪として蓄えられ、生活習慣病を引き起こす要因になります。
一方、コレステロールは細胞膜を構成する成分で、ホルモンや胆汁酸の材料にもなっています。
血液中に含まれる脂質には、主なものに中性脂肪とコレステロールがあります。どちらも血中脂質であることには変わりないのですが、役割が異なります。
中性脂肪は、私たちが活動するためのエネルギー源になります。しかし摂りすぎると体脂肪として蓄えられ、生活習慣病を引き起こす要因になります。
一方、コレステロールは細胞膜を構成する成分で、ホルモンや胆汁酸の材料にもなっています。
中性脂肪・コレステロールともに、重要な働きを担っている血清脂質ですが、血液中でのバランスが崩れると、血管が硬くなり弾力性が失われた状態となります。これがさらに進行すると、心臓や脳の疾患発症リスクが高まると言われています。
コレステロールには、いわゆる悪玉と善玉があることをご存じの方も多いでしょう。LDLコレステロールには、肝臓に蓄えられたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあります。
これに対し、HDLコレステロールには、全身から余分なコレステロールを回収し、肝臓へ戻す働きがあります。
LDLコレステロールは増えすぎると血管壁に溜まり血管の機能を低下させるため「悪玉」、HDLコレステロールは余分なコレステロールを回収し血管の働きを正常化させるよう働くことから「善玉」と呼ばれているのです。
中性脂肪・コレステロールともに、重要な働きを担っている血清脂質ですが、血液中でのバランスが崩れると、血管が硬くなり弾力性が失われた状態となります。これがさらに進行すると、心臓や脳の疾患発症リスクが高まると言われています。
コレステロールには、いわゆる悪玉と善玉があることをご存じの方も多いでしょう。LDLコレステロールには、肝臓に蓄えられたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあります。
これに対し、HDLコレステロールには、全身から余分なコレステロールを回収し、肝臓へ戻す働きがあります。
LDLコレステロールは増えすぎると血管壁に溜まり血管の機能を低下させるため「悪玉」、HDLコレステロールは余分なコレステロールを回収し血管の働きを正常化させるよう働くことから「善玉」と呼ばれているのです。
脂質異常とは、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが増えたり、善玉と呼ばれるHDLコレステロールが減ったり、中性脂肪が増えている状態のことを指します。
それ自体には自覚症状もなく放置されがちですが、進行してしまうと血管の機能が低下するなど、疾患に繋がる恐れがあります。
脂質異常とは、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが増えたり、善玉と呼ばれるHDLコレステロールが減ったり、中性脂肪が増えている状態のことを指します。
それ自体には自覚症状もなく放置されがちですが、進行してしまうと血管の機能が低下するなど、疾患に繋がる恐れがあります。
中性脂肪・コレステロールの予防や治療の基本は、食生活をはじめとする生活習慣を見直すことです。さらに、必要に応じて、薬を服用することとなります。
生活習慣改善のポイントとしては、肉などの飽和脂肪酸の摂りすぎに注意し、飲酒は適量を守る、魚などの不飽和脂肪酸を多く含む食品や、食物繊維を多く含む野菜などを積極的に摂ることなどが挙げられます。適度な運動と禁煙も重要なポイントです。
なお、脂質異常のタイプによって推奨される食事療法は異なるため、治療が必要な場合は主治医の指示に従い、自分に合った対策をとるようにしましょう。
中性脂肪・コレステロールの予防や治療の基本は、食生活をはじめとする生活習慣を見直すことです。さらに、必要に応じて、薬を服用することとなります。
生活習慣改善のポイントとしては、肉などの飽和脂肪酸の摂りすぎに注意し、飲酒は適量を守る、魚などの不飽和脂肪酸を多く含む食品や、食物繊維を多く含む野菜などを積極的に摂ることなどが挙げられます。適度な運動と禁煙も重要なポイントです。
なお、脂質異常のタイプによって推奨される食事療法は異なるため、治療が必要な場合は主治医の指示に従い、自分に合った対策をとるようにしましょう。
中性脂肪・コレステロールの値が高い場合でも、それ自体は自覚症状がないため、放置してしまいがちです。
手遅れにならないよう、日頃から健診で血液検査を受けるなどし、体の状態を把握しておきましょう。中性脂肪やコレステロールの値が高くなっていることに早めに気付き、生活習慣を見直すことが大切です。
▪参考文献
・厚生労働省 e-ヘルスネット
・日本動脈硬化学会
中性脂肪・コレステロールの値が高い場合でも、それ自体は自覚症状がないため、放置してしまいがちです。
手遅れにならないよう、日頃から健診で血液検査を受けるなどし、体の状態を把握しておきましょう。中性脂肪やコレステロールの値が高くなっていることに早めに気付き、生活習慣を見直すことが大切です。
▪参考文献
・厚生労働省 e-ヘルスネット
・日本動脈硬化学会