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子どもと大人では抜け毛の原因が違う!抜け毛の原因・治療・対策を説明

抜け毛の量が増えたのに気づいたときにまず気になるのは、「この抜け毛の量は正常?それとも異常?」ということでしょう。今回は抜け毛がどれくらいになったら気にしないといけないのかについて解説します。また、抜け毛が多い場合の原因と対策についてもお話しします。

<監修>
金城 里美
東京医科歯科大学卒業。
大学病院で研修医として研鑽を積んだ後、皮膚科医として、大学病院、総合病院で7年間勤務。
あらゆる皮膚疾患の治療を行う。その後、内科・皮膚科クリニックで美容皮膚科の分野にも携わる。
現在、総合病院の皮膚科で勤務。三児の母。

目次

気になる抜け毛、どれくらい抜けると要注意?

健康な髪の毛は、成長した後に古くなったものは抜けて新しく生え変わるというサイクル(毛周期といいます)を繰り返しています。そのため、毎日髪の毛は必ず抜けるようになっています。

健康な髪の毛の場合、1日に抜ける髪の毛は50~100本と言われています。100本というと多いイメージがありますが、髪の毛全体の本数(約10万本)から考えると、100本は髪の毛全体の0.1%程度ということになります。

なお、健康な髪の毛でも抜け毛が増える場合、もしくは抜け毛が多く見える場合があります。次のような場合です。

・季節の変わり目に抜け毛の量が増える。
春、秋などの季節の変わり目には抜け毛が増えることがあります。その時期に1日に100本以上抜けることがあります。ただし、抜け毛の量の増加は一時的であるため、季節の変わり目が過ぎると抜け毛の量は元に戻ります。

・長髪の場合やパーマをかけた場合に抜け毛の量が増えて見える。
髪の毛が長い場合は短い髪の毛の人よりも同じ抜け毛の量でも多く見えます。また、パーマをかけた後は髪の毛にボリューム感が出るため、抜け毛の量が増えたと感じることがあります。

以上のように、健康な髪の抜け毛の本数は季節による変動はあるものの1日100本以内が目安です。
1日の抜け毛の本数を正確に数えることは難しいですが一番髪の毛が多く抜けるタイミングである洗髪時、スタイリング時の抜け毛の量の変化をみるのが分かりやすいです。

抜け毛が起こる原因は?大人と子供で原因が違うことも

抜け毛が増える場合、どのような原因が考えられるでしょうか。
抜け毛が増える原因は、子供と大人で傾向が違います。多い原因をあげながら子供と大人を比較してみましょう。

子供の抜け毛の原因 大人の抜け毛の原因(特に男性)
・円形脱毛症
・一時的な栄養不足(高熱など)
・抜毛症
・AGA(男性型脱毛症)
・円形脱毛症
・薬の副作用


子供の場合、抜け毛の原因として最も多いのは円形脱毛症だと言われています。その他、高熱などによる急激な栄養の消耗によるもの、髪の毛を抜いてしまう癖による抜毛症などがあります。円形脱毛症や抜毛症は、ストレスが関与していることがあります。

一方、大人、特に男性の抜け毛の原因として圧倒的に多いのはAGAです。AGAには男性ホルモンが関与しており、それは遺伝による影響が強くあります。その他に、頭皮の血行不良、頭皮環境の悪化、生活習慣の乱れなどもAGAの進行に関わっています。

大人の抜け毛は子供の抜け毛と比較して、複数の要因が関わっていると言えます。

大人の抜け毛は治療できる?今できる抜け毛への診療や治療方法

成人男性の抜け毛の大部分を占めるAGAは髪の生え際からつむじまでの範囲(前頭部~頭頂部)の抜け毛、薄毛から始まります。髪の毛1本1本が細く短い産毛のような毛(「軟毛」といいます)に変化してやがて抜け落ちてしまいます。そのため、抜け毛と共に薄毛・軟毛への変化が特徴です。

AGAは治療方法が確立されています。ミノキシジル(塗り薬)は発毛効果のある成分で、もともと高血圧の治療薬として使われており、副作用として全身の毛が濃くなることが多くありました。
そこから発毛効果が発見され、AGAの治療に用いられるようになりました。

抜け毛の進行を抑えるフィナステリドやデュタステリドもAGAの治療薬として使用されています。AGAの発症は、男性ホルモンのひとつである「テストステロン」に、「5αリダクターゼ」という酵素が結びつくことがきっかけとなります。5αリダクターゼは、テストステロンを「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変えます。DHTは髪の毛の毛根にある「アンドロゲンレセプター」に結合して毛周期を乱すようになります。それによって髪の毛の抜け毛、薄毛、軟毛化を進行させます。

フィナステリドとデュタステリドは5αリダクターゼの働きを抑える作用があり、これによって抜け毛の進行を抑える効果があります。

病院では、これらの薬剤を単独で使用することもありますが、発毛効果と抜け毛の抑制効果を合わせて、ミノキシジル+フィナステリド、もしくは、ミノキシジル+デュタステリドのように2つの薬剤を併用することも多いです。

AGAは放置しておくと徐々に進行してしまいます。そして、完全に毛がなくなってしまった部分については治療効果が出にくいです。そのため、AGAをくい止めるには早めに治療を始めることが効果的だと言えます。

日頃から行うと効果的、抜け毛防止のための生活習慣改善

AGAを引き起こす要因として、男性ホルモンの影響以外に頭皮の血行不良、頭皮環境の悪化、生活習慣の乱れをあげました。日常生活の中でAGAの要因をなくしていくのに効果的なひと工夫をご紹介します。ぜひ習慣として取り入れることをお勧めします。

・頭皮マッサージ
頭皮マッサージは自身で簡単に行うことができて、頭皮の血行不良の改善に効果的です。両手の指の腹を頭皮において、頭皮軽く抑えながら指を滑らせずに頭皮をゆっくり動かします。手の位置を少しずつ移動させながら頭皮全体をまんべんなく行います。血行が良くなる入浴時に行うと効果的です。

・頭皮のヘアケア
頭皮に皮脂や汚れがたまっていると髪の毛の成長を妨げることがあります。1日1回を目安に洗髪をすることをお勧めします。洗髪をすると抜け毛が増えるのではと思ってしまうかもしれませんが、洗髪で抜ける毛はいずれ抜けることが決まっていた毛ですので、洗髪のせいで新たに抜け毛が増える心配はありません。
洗髪は、爪を立てずにやさしく、頭皮までしっかり洗いましょう。洗髪後は髪の毛を塗れたままにせず、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。

・生活習慣の見直し
食事の乱れは髪の毛の栄養不足につながります。また、皮脂の分泌のバランスにも影響します。バランスの良い食事を心がけましょう。特に髪の毛の主成分であるタンパク質、皮脂の分泌に関与するビタミン類、髪の毛の成長を助ける亜鉛などを積極的に摂ることをおすすめします。

睡眠不足やストレスは頭皮の血行不良やホルモンバランスの乱れを起こし、AGAの悪化を招きます。早寝早起きを心がけましょう。ストレスはためこまずにこまめに解消するようにしましょう。

まとめ

抜け毛の量に関して正常と異常の見分け方と抜け毛の原因について解説しました。特に成人男性の抜け毛で圧倒的に多いAGAの治療・対策についてお話ししました。
抜け毛が気になる場合は、抜け毛の量をチェックすると共に、薄毛・軟毛の有無についてもチェックが必要です。
AGAは治療ができます。抜け毛が気になる方は早めに対策しましょう。

参考資料:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
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