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薄毛診断であなたの薄毛をチェック!

薄毛について
薄毛診断チェック!あなたの薄毛は大丈夫? 薄毛診断チェック!あなたの薄毛は大丈夫?

薄毛や抜け毛は男女問わず関心の高い問題となっています。治療する必要あるのかな?と気になっている方も多いはず。

この記事では、男性型脱毛症(AGA)いわゆる壮年性脱毛症か判断する簡単な診断チェックや、その判断基準について解説します。

<監修>
金城 里美

東京医科歯科大学卒業。
大学病院で研修医として研鑽を積んだ後、皮膚科医として、大学病院、総合病院で7年間勤務。
あらゆる皮膚疾患の治療を行う。その後、内科・皮膚科クリニックで美容皮膚科の分野にも携わる。
現在、総合病院の皮膚科で勤務。三児の母。

黒田 愛美
美容・アンチエイジングアドバイザー
食事、サプリメントなどの分子栄養学に基づく内面からのアプローチと、レーザー、ヒアルロン酸、ボトックスなどの外面からのアプローチに基づく美容、健康を信念として活動。

8つの質問でカンタン男性型脱毛症(AGA)診断チェック


まずは以下の8つの質問にどれだけ当てはまるか、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。

①父、母、祖父母のいずれかに薄毛の人がいる
②ここ数か月~数年で抜け毛が増えてきた
③うぶ毛のような細く短い髪の毛が多くなった
④以前より髪の毛のハリ・コシが減った
⑤思春期以降に髪の毛が薄くなり始めた
⑥額が広くなった
⑦頭頂部の髪の毛が薄くなった
⑧側頭部と頭頂部・前髪の髪質が違う


以上の項目に全く当てはまらない人は特に問題ありません。

1~2個あてはまった人は、壮年性脱毛症の初期段階の可能性があります。それ以上あてはまった人は壮年性脱毛症の可能性が高いです。特に、①番があてはまる人は、遺伝的に壮年性脱毛症になりやすい可能性があるため、定期的に抜け毛を確認しましょう。

各項目について解説します。

①父、母、祖父母のいずれかに薄毛の人がいる
壮年性脱毛症には遺伝が関与すると考えられており、壮年性脱毛症発症の原因遺伝子としていくつかの遺伝子の関与が考えられています。


②ここ数か月~数年で抜け毛が増えてきた
毛の成長のサイクルをヘアサイクルと言います。ヘアサイクルは、成長期(毛が成長する時期、4~6年)、退行期(毛の成長が止まり、毛が抜ける時期、2~3週間)、休止期(毛が抜け落ちて次の毛が生える準備の期間、数カ月)があり、それらを繰り返しています。

毛髪は1本1本ヘアサイクルの期間や時期が異なり、脱毛の時期がランダムにずれるため、通常は一度にまとめて抜けることはありません。

壮年性脱毛症では、ヘアサイクルが短くなります。つまり、成長期が短くなり、すぐに退行期から休止期に移行してしまいます。そのため、抜け毛が増えます。


③うぶ毛のような細く短い髪の毛が多くなった
壮年性脱毛症ではヘアサイクルが短くなるため、うぶ毛のような細く短い髪の毛が多くなります。このような毛を軟毛と言います。


④以前より髪の毛のハリ・コシが減った
細く短い軟毛が多くなるため、髪の毛のハリ・コシが低下します。


⑤思春期以降に髪の毛が薄くなり始めた
壮年性脱毛症の原因として男性ホルモンの影響があります。そのため、壮年性脱毛症は思春期以降に始まり徐々に進行します。


⑥額が広くなった
壮年性脱毛症はパターン化した薄毛が特徴です。そのパターンは主に、前頭部、頭頂部、前頭部+頭頂部です。前頭部の壮年性脱毛症の場合は、額が徐々に広くなるような形で進行します。


⑦頭頂部の髪の毛が薄くなった
前述したように、壮年性脱毛症のパターンとして頭頂部もあります。


⑧側頭部と頭頂部・前髪の髪質が違う
壮年性脱毛症では、側頭部と後頭部の髪の毛は薄くなりません。そのため、側頭部・後頭部の髪の毛と、壮年性脱毛症を認める頭頂部、前頭部の髪の毛と比較すると、軟毛になっている変化が分かりやすいです。

男性型脱毛症(AGA)・薄毛の診断基準とは


壮年性脱毛症(AGA)・薄毛の診断基準とは 壮年性脱毛症(AGA)・薄毛の診断基準とは

病院での壮年性脱毛症・薄毛の診断は、発症年齢(思春期以降の発症)、家族歴(父・母、祖父母の壮年性脱毛症・薄毛の人の有無)実際の毛の様子(生え際の後退、頭頂部の毛が細く短くなっていること)により行います。

頭皮が硬く髪が細い?薄毛とはどのような状態なのか解説


壮年性脱毛症による毛の変化は、毛の数は減らないのですが、太く長い毛が再生せずに、毛が細く短い毛(軟毛)に置き換わってしまうことで生じます。

これを「軟毛化」と言います。軟毛化により、毛の直径が減少し、単位面積当たりの毛の量も減少します。一度軟毛化した毛は十分に育たないうちに退行期(毛の成長が止まる時期)に移り、休止期(生え変わる時期)にとどまってしまいます。このような流れが進むことで最終的には毛が見られなくなってしまいます。つまり、薄毛は毛が軟毛化した状態です。

壮年性脱毛症の要因は、遺伝的要因、男性ホルモンの影響が大きいですが、頭皮の血流の低下も要因の一つになることがあります。その場合は、頭皮の筋肉が固くなり、血流が頭皮に行き届きません。そのため、頭皮が固くなります。

薄毛に悩み出す年齢


前項で記載したように、壮年性脱毛症は男性ホルモン(特にアンドロゲン)が影響しています。そのため、思春期以降に発症します。 早い人では20歳前後で薄毛が気になりだします。

日本人男性の場合、薄毛に悩みだすのは、20歳代後半から30歳代にかけてが多く、その後、徐々に進行して 40 歳代以後に壮年性脱毛症が完成すると言われています。

日本人の壮年性脱毛症発症頻度は、全年齢では30%(3人に1人)、年齢別にみると、20代で10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40数%と、年齢とともに高くなります。

(出典:男性型脱毛症診療ガイドライン2017年版)

これまでは男性の壮年性脱毛症についてご説明しましたが、壮年性脱毛症と同様のメカニズムによる、女性の「女性型脱毛症」についても少し説明します。女性型脱毛症の場合は、脱毛範囲は頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が薄くなるパターンが多いです。発症時期についても男性とは異なり、更年期に多くなります。更年期によるホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。

まとめ


今回は薄毛診断のセルフチェック、薄毛の診断、メカニズム、そして、壮年性脱毛症と年齢について解説しました。壮年性脱毛症について、様々な改善策がありますので、心配なことがあれば医療機関に相談してみましょう。