頭皮の一番外側は角質細胞が覆っています。その表面をさらに皮脂の膜が覆い、乾燥や刺激から頭皮を守っています。角質細胞は、新陳代謝によって新しい細胞に入れ替わり、古い角質細胞は剥がれ落ちていきます。

フケは、剥がれ落ちた角質細胞のことであり、体から出る垢（あか）と同じものです。フケとは、まさに頭皮の残骸。
通常、剥がれ落ちたフケは小さく目に見えない程度の大きさですが、頭皮にトラブルがあるとフケが目立つようになります。

頭皮が乾燥して発生するフケは白く、皮脂が多く出て脂肪分が多いフケは黄色で、フケができる原因によって色が異なります。

フケの主な原因は、頭皮環境やシャンプーの相性、洗髪頻度です。

頭皮環境は、季節や天候、体調など様々な要因により影響を受けます。
洗浄力の強いシャンプーや、適量以上のシャンプーで洗ったり、シャンプーを使って、1日に複数回洗髪することで、頭皮の保湿力が奪われ、頭皮が乾燥してフケの原因になることも。

もともと皮脂量が多くないドライタイプの人が、皮脂をしっかり取り除くタイプのシャンプーを使った場合も同様です。

清潔にしているつもりでも、過度のシャンプーや合わないヘアケアがフケを増やしてしまう場合もあるのです。

頭皮に病的なトラブルがなく、乾いたフケが出る場合には皮脂不足が考えられるので、洗浄力の強すぎないシャンプーに替えたり、シャンプーは1日1回までにし、短髪であればシャンプーの量も1～２プッシュくらいで大量に使わないようにしましょう。

シャンプーしたあとはしっかりと髪を乾かし、オイルや保湿剤を塗布することで潤いが補給できます。
さらに浸透させるために、頭皮をマッサージするのもよいでしょう。

べとべとした湿った黄色いフケはが出る場合は、医師や薬剤師に相談して適切なアドバイスを仰ぎましょう。

また、ストレスを軽減し、食事や睡眠など生活習慣を見直してみることも大切です。