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美白対策をしているのに肌がくすむ?黄色いくすみは「糖化」が原因かも

美白対策をしているのに顔色がくすんでいる
お風呂上がりに毎日、美白美容液を塗っているのに、なぜか肌がくすんで見える。そんな悩みをもっている人は、意外に多いのではないでしょうか。
くすみには、いろいろなタイプがあります。もし黄色っぽく見える「黄ぐすみ」なら、それは「糖化」が原因かもしれません。美白を目指すなら、くすみについて知りましょう。

<監修>

日比野佐和子先生
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授

ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

目次

美白対策をしているのに顔色がいまひとつ冴えないなら、くすみ対策を

美白対策を続けているのに、いまひとつ顔色が冴えないような気がすることがありますよね。それを解消するには、くすみ対策が必要かもしれません。

ただ「くすみ」といっても、実はタイプはいろいろあります。くすみのタイプによって原因は違い、お手入れの方法も違います。くすみのタイプのひとつとして、最近話題に上ることが多いのが、黄色いくすみ。

もし鏡の中の顔に透明感がなくなり、黄色っぽく見えるなら、「黄ぐすみ」かもしれません。

黄色いくすみは「糖化」が原因

糖化は体内の「焦げ」のようなもの。例えるなら、焦げたホットケーキのような状態。
肌の色が黄色く見える黄ぐすみの原因は、「糖化」です。

糖化とは、体内で糖質とタンパク質が結びつくことで起こる現象です。

食事などから摂った余分な糖質が、体内のタンパク質と結びつくと、「AGEs(糖化最終生成物)」と呼ばれる糖化の原因物質(老化物質)が生成され蓄積されます。その生成作用のことを、糖化と呼ぶのです。
糖化の仕組み
糖化によって生成されるAGEsの色は褐色で、体内にたまると、シミや黄ぐすみを引き起こします

糖化は体内の「焦げ」のようなもの。例えるなら、焦げたホットケーキのような状態。
弾力もツヤもハリもないのが、糖化してしまった肌なのです。

そんな怖い糖化の原因のひとつは、糖質の摂り過ぎです。
甘いものを毎日たくさん食べる習慣がある人や、どうしても食べ過ぎてしまうビュッフェが好きな人などは要注意。糖質を過剰に摂取すると、肌の黄ぐすみを起こす糖化のリスクが増大します。
また、急激な血糖値の上昇を繰り返したり、慢性的な高血糖が続いたりしても、糖化は起こりやすくなります。

いずれも原因は食生活。糖化による黄色いくすみ対策には、食事の改善などのインナーケアが近道だということです。

美白を目指す!黄ぐすみ対策はまずインナーケアから

黄ぐすみの女性と美肌の女性
糖化による肌の黄ぐすみを防ぐには、インナーケアが効果的です。
すぐに始められるのが、食生活の改善です。体の中に入れるものを、まずは少しずつ見直していきましょう。

黄ぐすみが怖いからといって糖質を全く摂らないのは、体のことを考えるとNGです。
糖質は、脳や体を動かすパワーの源で、大切なエネルギー源です。また、糖質には保湿能力があり、制限し過ぎると肌の乾燥を招いてしまいます。

適度に摂りつつも、血糖値が急激に上がらない食べ方や食材を選ぶのが、黄ぐすみ対策のコツです。
食後血糖値の上昇度を示す「GI値」が低い食品を選ぶようにするとよいでしょう。

それでは、黄ぐすみ対策に効果的な食材を紹介しましょう。

黄ぐすみ対策食材① 白い糖質はNG

白くない糖質とは、胚芽米や玄米、全粒パンそば、きび砂糖など、精製されていない食品のこと。
白くない糖質とは、胚芽米や玄米、全粒パンそば、きび砂糖など、精製されていない食品のこと。
GI値が低いので、血糖値の上昇が緩やかです。つまり、糖化を起こりにくくしてくれるのです。

逆に、白米や白い食パン、うどん、白砂糖など、精製された白い食品は、GI値が高く、血糖値の急激な上昇を招きます。白い糖質から、茶色い糖質に意識して変えるだけでも効果的です。

黄ぐすみ対策食材② ナッツ類

GI値が低いナッツ類
ナッツはGI値が低い食品なので、糖化を妨げます。食事の30分以上前にナッツを2~3粒、よく噛んで食べると、血糖値をコントロールできます

また、ナッツは糖質が少ないだけでなく、ビタミンB群やミネラル、良質な脂、食物繊維など、美肌によい栄養素も多く含みます。

最もおすすめのナッツを挙げるとしたら、くるみです。

くるみの成分には、悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにするオメガ3系脂肪酸や、新陳代謝を促し、肌を再生させるビタミンB、血行促進作用があるビタミンEを含みます。糖化を防ぎつつ、さらなる美容効果も期待できるのです。

また、アーモンドやピーナッツも、食物繊維や良質な油が豊富です。ただ、ナッツはカロリーが高いので、食べ過ぎには注意です。

インナーケアでの黄色いくすみ対策で美白を目指しましょう!

次に、その他のくすみの原因と対策を紹介します。

美白の大敵!他にもこんなくすみのタイプ

青いくすみに効く辛い食品
糖化が原因の黄ぐすみについて紹介しましたが、くすみには他にも様々なタイプがあります。
美白のために、当てはまるくすみがあったら対策をしてみましょう。

血行不良の青いくすみ


青っぽく見えるくすみは、体の冷えや寝不足による血行不良が原因。
生活習慣を見直す必要があります。

まず、体温を上げて血行をよくすることが大切。ストレッチや運動、ツボ押しだけでも、随分変わります。また、入浴の際にはシャワーだけで済ませず、半身浴で体を温めるのもよいでしょう。

血行不良は、食事でも改善できます。
体を温める食材といわれる、ショウガや根菜類(レンコン、ゴボウ)など内側から温めることも重要ですが、青いくすみ対策に有効なのは、辛いものを食べることもおすすめ。カレーや麻婆豆腐、チゲ、火鍋、キムチなど、文字を見ているだけで、汗をかきそうですよね。辛い食事に含まれる唐辛子には、血行を促進するカプサイシンが含まれています。

カプサイシンの働きで、体温アップだけでなく、脂肪燃焼効果も期待できます。体を温める食事で、血行をよくして青いくすみとサヨナラして、美白肌へ!

UVケアをする女性

メラニンによる茶色いくすみ

茶色いくすみの代表的な原因は、紫外線ダメージによる色素沈着です。
まずは紫外線ダメージを防ぐために、UVケアをしっかり行いましょう。美白効果がある化粧品を使うのもおすすめです。

色素沈着は、摩擦によっても起こります。
服が擦れたり、強く洗顔をしたりして肌に刺激を感じると、メラニンが過剰分泌されて、色素沈着を起こします。肌を摩擦しないように、クレンジングや洗顔は優しく行いましょう。


食生活の改善で、肌の保湿を高めてバリア機能を上げることも効果的です。
乳酸菌を多く含むヨーグルトを積極的に摂ることで肌の水分保持量が高まり、バリア機能を上げることで、紫外線対策になることが報告されています。

また、紫外線による酸化に対抗する抗酸化成分として知られるビタミンCの多いフルーツや、野菜を積極的に摂りましょう。


ターンオーバーを促す食品

ターンオーバーの乱れによる黒いくすみ


黒いくすみは、肌のターンオーバーの乱れに大きな原因があります。

肌のターンオーバーが正常なら、古い角質は剥がれ落ち、新しい皮膚に入れ替わります。
例えば20代だと、約28日間で肌は生まれ変わります。

しかしそのサイクルは加齢によって延びて、30代では40日ほどになってしまうことも。
つまり黒いくすみは、加齢が原因で古い角質がたまっていることも原因なのです。

正常な肌のターンオーバーを促すためには、ビタミンB2やビタミンB6を含む食品を、積極的に摂りましょう。
ビタミンB2は、レバーや豚肉、納豆、ウナギに、ビタミンB6は、レバー、卵、大豆製品、魚などに多く含まれます。


また、貧血によっても黒いくすみは起こります。
酸欠になった赤黒い血が、肌から透けて見えるからです。鉄分を含むレバーなどを積極的に摂ったり、サプリで鉄分を補ったりするように心がけましょう。

まとめ

美白対策をしているのに何だか肌がくすんでいる気がする……そう思ったら、くすみ対策を!

黄色いくすみ、青いくすみ、茶色いくすみ、黒いくすみについて、それぞれの原因と対策をご紹介しました。それぞれのくすみの原因が分かれば、対策次第で肌の状態は改善していきますよ。

鏡を見るのが楽しみになるように、毎日のくすみ対策で理想の美白肌を手に入れましょう!