美白

美白って、どういう肌のことをいうの?美白の基礎知識

美白肌の女性
皆さんは「美白」と聞いて、どんな肌を思い浮かべますか? 雑誌やテレビで見かける憧れの女性の顔は浮かんでも、具体的にどんな状態を「美白」というのかは、知らない人が多いのではないでしょうか。
理想の肌を手に入れるために、知っているようで意外と知らない「美白」のこと、しっかり考えてみましょう!

<監修>

日比野佐和子先生
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授


ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

目次

美白肌のキーワードは、潤い、透明感、ハリの3つがそろっていること

肌づくりの永遠のテーマである「美白」。美白肌のために毎日のお手入れを欠かさない人は、たくさんいるはずです。でも、いつかは手に入れたいと目指している「美白肌」って、具体的にはどういう肌のことをいうのでしょうか?

それは、生まれたての赤ちゃんのような肌のこと。
身近にいる赤ちゃんの肌を想像してみてください。みずみずしい「潤い」があり、透き通るような「透明感」があります。そして、思わず人さし指でそっとさわりたくなるような、ぷるんとした「ハリ」もあります。

この「潤い」「透明感」「ハリ」の3つがそろっている肌が、「美白×美肌」を叶えた肌の状態です。ただ白いだけの肌が美白肌、とはいえないのです。

赤ちゃんはどうしてこんな理想の肌をキープできるのでしょうか? それには大きく4つの理由があります。
美白肌は赤ちゃんの肌
●赤ちゃんが美白肌をキープできる理由① 肌の再生能力が高いから
赤ちゃんは時々、顔に引っかき傷をつくることもありますよね。でも2、3日後には、何もなかったようにつるんとした透明感のある肌に戻っています。赤ちゃんの肌は再生能力が高いので、ちょっとした傷やトラブルはあっという間に修復できてしまうのです。


●赤ちゃんが美白肌をキープできる理由② 肌の水分量が多いから
肌の潤いを左右するのは、肌の水分量です。赤ちゃんの肌の水分量を100とすると、30代の肌の水分量は約65%、40代で半分を切るといわれています。さらに加齢によってどんどん低下してしまうのです。肌が水分を保持する力を保つことが、美白肌になるポイントです。


●赤ちゃんが美白肌をキープできる理由③ コラーゲンの量が多いから
コラーゲンの量は、肌のハリや弾力を左右します。そのコラーゲンが一番多いのが、赤ちゃんの時。その後は30代から急激に減少します。他にも代表的な美肌成分であるエラスチンやヒアルロン酸の量も、赤ちゃんの時がピークで、加齢と共に減少していきます。


●赤ちゃんが美白肌をキープできる理由④ 肌のターンオーバーのリズムが整っているから
ターンオーバーとは、皮膚の新陳代謝のことです。そのリズムが整っていれば、古い皮膚はどんどんはがれ落ち、新しい皮膚に入れ替わっていきます。だからくすみのない透明感のある肌をキープできるのです。


赤ちゃんが理想の肌をキープできる理由、お分かりいただけましたか? つまり、そんな状態を目指せば、白くてもっちりとした理想の美白肌に近づけるというわけなのです。

こんなの理想の肌じゃない! 肌が黒っぽく見える原因とは?

黒っぽく見える肌を気にする女性
でも鏡を見ると、肌が黒っぽく見えたりして、理想の美白肌とは程遠い自分を発見することもあります。どうして肌が黒っぽく見えてしまうのでしょうか?

実は日常生活には、美白肌への一歩を妨げる原因がたくさん潜んでいます。でも逆に言うと、原因を知れば対策を立てやすくなります。まずは美白肌の大敵である、黒っぽく見える原因を1つずつ探ってみましょう。

●肌が黒っぽく見える原因① シミ
日焼けで紫外線によりメラニンが生成されると、シミができてしまいます。肌の老化によってできることもあります。


●肌が黒っぽく見える原因② そばかす
活発で元気な印象も与えるそばかすですが、美白肌を目指す人にとっては悩みのタネ。特に色白の人だと目立ってしまいます。遺伝によってできるケースもあれば、紫外線によってできるケースもあります。


●肌が黒っぽく見える原因③ くすみ
肌のターンオーバーが乱れると、肌がくすんで見えてしまいます。
原因の1つは睡眠不足です。睡眠が足りないと血行不良になり、肌のくすみや目の下のクマにつながります。
また、くすみの原因の1つとして、糖化によるものもあります。糖化はタンパク質や脂質が余分な糖と結びつくことで、身体の細胞を劣化させる現象で、糖化が進むと、肌のシワ、たるみ、しみ、そして、くすみを引き起こし、肌の老化を促進させます。


●肌が黒っぽく見える原因④ 乾燥
肌が乾燥すると、肌のキメが乱れたり、ハリが低下したりすることによって、影ができてくすんで見えてしまうことがあります。また、乾燥により肌が炎症を起こすと、最終的に色素が沈着してしまうことにもなります。
さらに、便秘など腸内環境が乱れると肌のターンオーバーも乱れて乾燥が起こり、肌のバリア機能の低下の原因になります。洗顔のし過ぎも肌の潤いを奪って乾燥してしまうので、注意が必要です。


●肌が黒っぽく見える原因⑤ 貧血
生理もある女性は、貧血になりがちです。
貧血とは、血液に含まれる赤血球・ヘモグロビンが減り、体内が酸欠になった状態。大きな原因は、鉄分不足です。酸素が減った血は黒っぽい赤色になり、それに伴って顔色も悪くなってしまいます。
また、貧血だけではなく血行不良も、黒っぽく見えるくすみの原因になります。疲れ、ストレス、運動不足、冷えなどによって、血液の流れが滞って肌に充分な栄養が行き届かなくなると、顔色も悪く見え、くすんで見えてしまうのです。


このように、肌が黒っぽく見える原因には、皆さんが悩んでいることも多いはずです。でも、毎日の習慣を少し変えるだけで、改善できることもたくさんあります。それではここで、肌をトーンアップさせるために効果的な4つの美白習慣を紹介しましょう。

肌をトーンアップさせる美白習慣① 美白肌をつくる食事

美白肌をつくる栄養素を摂取する女性
毎日の食事に、美白肌をつくる栄養素を取り入れましょう。

例えば野菜やフルーツに含まれるビタミンCは、抗酸化作用が高く、肌の紫外線によるダメージからの回復を早めます。貧血防止には、レバーや赤身肉、赤身魚など鉄分を多く含む食品を。

サプリメントも併用すれば、効率よく美肌に必要な栄養素を補えます。

肌をトーンアップさせる美白習慣② 良質な睡眠

質の良い睡眠をとった女性
良質な睡眠は、美白肌には不可欠です。質のよい睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、肌にハリや潤いを与えます。潤いのある肌はバリア機能が高くなるので、シミや肌荒れを予防できます。

朝に強い太陽の光を浴びると、睡眠導入作用のあるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、体内時計がリセットされます。そして、その14時間から16時間後の睡眠時にメラトニンが正常に分泌されて、質の高い睡眠を取れるようになるのです。

毎朝、体内時計を一定の時間にリセットすることが、健康の維持には大切です。そのためには起きたらまずカーテンを開けて朝日を部屋に入れ、生活に光のリズムを取り入れる工夫をしてみましょう。

メラトニンは、夜に強い光(特にブルーライト)を浴びるとうまく働きません。寝る前はパソコンやテレビ、スマホを見ないようにしましょう。

肌をトーンアップさせる美白習慣③ 適度な運動

美白のために適度な運動
美白肌のためには、血液とリンパの流れをスムーズにすることが大切です。血液とリンパは、全身に酸素や栄養素を運び、老廃物を回収し、肌の生まれ変わりをサポートしてくれるからです。

そんな血液とリンパの働きを悪くする原因としては、運動不足が挙げられます。運動不足で筋肉量が落ちると、全身に血液を送る力もさらに弱くなります。また、筋肉量は加齢によっても落ちるので、運動不足は美肌の大敵。毎日、少しでも運動する習慣をつけたいところです。

お気に入りの音楽をかけてストレッチやエクササイズをすれば、ストレス解消にもなります。毎日の生活に運動を取り入れて、血色のよい健康的な肌を手に入れましょう。

肌をトーンアップさせる美白習慣④ 正しいスキンケア

スキンケアをする様子
肌の「潤い」「透明感」「ハリ」を保つには、やっぱりスキンケアも大切です。

最も手っ取り早く効果が高いのは、紫外線対策です。肌の老化の8割は紫外線によるものです。外出する時は必ず日焼け止めを塗りましょう。また、日傘、帽子、UVカットメガネで、肌への日差しをカットしましょう。

洗顔後や寝る前の十分な保湿も大切です。たっぷりの泡で、こすらず優しく洗顔した後は、5分以内に化粧水や乳液で保湿を。赤ちゃんのぷるぷるの肌をイメージして、潤いを肌に閉じ込めましょう。
肌が黒っぽく見える原因の多くは、生活習慣の乱れによって起こるものです。つまり、生活習慣を1つずつ見直せば、あなたの肌は少しずつトーンアップできます。できそうなところからで大丈夫。生活習慣を見直して、美白への階段を一歩ずつ上っていきましょう!