セラミド

セラミドは化粧水で肌から入れる?飲んで体の内側から摂る?

潤った肌を触る笑顔の女性
乾燥知らずの潤い肌のために欠かせないのが「セラミド」。化粧水や美容液などでセラミド含有のものが増えてきていますが、美容ドリンクやサプリメントなどの飲むセラミドも販売されています。
そもそもセラミドとはどのようにして肌に潤いを与えているのでしょうか。その仕組みから見えてくる、おすすめのケアをご紹介します。

<監修>

日比野佐和子先生
日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長・大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 特任准教授


ひびの・さわこ 医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。

目次

セラミドは化粧水で外側からケアしても、飲んで内側からケアしてもOK!

潤い肌の鍵となる成分セラミドをしっかり摂って潤いに満ちた肌を目指したい場合、化粧水や美容液で外側からケアする方法セラミド入り美容ドリンクやサプリメントなどで飲んで内側からケアする方法、どちらにもメリットがあります。

それぞれのメリットを知ることで、あなたの肌の状態やライフスタイルにあったケアに取り組みましょう。

そもそもなぜ「セラミドケア」が必要なの?

セラミド豊富な健康肌とセラミド不足の乾燥肌
肌をみずみずしく保つためにはセラミドが欠かせませんが、そもそもどうしてセラミドがあると潤いは保たれるのでしょうか? その仕組みを見てみましょう。

●肌のバリア機能を担う
セラミドは「角質層=肌のバリア機能」に大きくかかわっています。肌は大きく分けて表皮・真皮・皮下組織から構成されており、さらに表皮の表面には角質層が存在します。角質層は、0.02mmほどの薄い層で、潤いを保持し、外的刺激から肌を守る「バリア機能」を担っています。


●肌の水分の80%を保持する力持ち
角質層の中のセラミドの役割は、外から異物が入ってこないように、また肌の中の水分が外に蒸発しないようにガードすること。この働きがしっかりできていると、肌の水分の80%が維持されるのです。セラミドに挟み込まれた水分は湿度が0%になっても蒸発しないといわれているほど。この仕組みのおかげで、湿度の低い真冬でも肌の水分が保持されているのです。

●肌の潤い成分セラミドは、年々減少していくもの
セラミドは肌の潤いに大きくかかわっていますが、体内のセラミド量は年々減少していきます。歳を重ねるごとに乾燥肌になっていく……というお悩みをよく耳にしますが、加齢によってセラミドの合成力が低下し乾燥肌になる、という関連があるのです。


セラミドがつくられる肌のターンオーバーは、20代では約28日サイクルで行われますが、年齢と共にそのサイクルは遅くなったり乱れたりします。その結果、セラミドの合成力も低下し、50代では20代の半分の量にまで低下してしまいます。

年々低下してしまうセラミドの合成力。潤い肌をキープするには、継続してセラミドを補うケアが必要になるのです。

セラミド入りの化粧水や美容液で“肌の外からケア”するメリットとは?

セラミド入りの美容液を使う様子
化粧水や美容液など、セラミドが配合された製品を直接肌につけてセラミドを角質層に浸透させることで、加齢と共に不足しがちなセラミドを補うのが、外側からケアする方法です。

セラミドは、肌の構造の中でも一番外側の角質層で活躍する成分のため、化粧水や美容液などでケアした場合、セラミドが水分保持成分として活躍する角質層に届きやすいことが最大のメリットです。

また、直接化粧水などを塗布することで、肌のターンオーバーを待たずとも比較的効果が現れやすいことや、気になる箇所に重ね塗りするなど、塗布する量を調整できることもメリットといえるでしょう。

たくさん販売されているセラミド入りの化粧品。迷った時に参考にしてもらいたい、化粧水や美容液を選ぶポイントをいくつかご紹介します。

●化粧水や美容液は乳化タイプのものをセレクト
セラミドは脂質のため、油に溶けやすい性質をもっています。化粧水よりも乳液に配合しやすいため、美容液を選ぶ際に高濃度を期待するならば、サラッとした水っぽいものよりも、とろみのある乳化タイプを選ぶとよいでしょう。

●原液や手作りコスメは避けて、市販の化粧水や美容液をセレクト
手作り化粧水用の素材としてセラミドの原液などが売られていることがありますが、本来セラミドは化粧品の中に安定的に配合するのが難しいもの。美容液として化粧品会社等が販売しているセラミドの原液は、単品として使用するならおすすめできますが、手作りコスメを作る目的で使用するなら、配合済みの化粧水や美容液など既製品を使うほうがよいでしょう。

セラミド入りの美容ドリンクやサプリメントなど、“体の中から摂るケア”のメリットとは?

米由来グルコシルセラミドを含まれている玄米
肌の潤いを守るバリア機能は、顔だけではなく全身の肌にくまなく存在します。
全身潤い肌を目指す場合、セラミド入りの化粧水や美容液を全身に塗布するのは難しいもの。
そんな時は、美容ドリンクやサプリメントなどで内側からセラミドを補うことで、全身の潤いにつながることがメリットです。

●実は、食品から「セラミド」を摂るのは難しい!?
「グルコシルセラミド(糖セラミド)」は、セラミドの前段階の物質ですが、肌のターンオーバーの過程で、グルコシルセラミドからセラミドに変化します。そのため食品からセラミドを摂る場合は、グルコシルセラミドの形で摂ることになります。
セラミドを美容ドリンクから摂取する女性
グルコシルセラミドは様々な食品の中に含まれていますが、含有量はごくわずか。例えば、日本人の主食であるお米に含まれている「米由来グルコシルセラミド」は、玄米1トンからわずか1~2gしか取ることができません。しかも、食品の中には純粋な形では存在していないので、体に吸収されにくいのです。


●摂りにくい成分も、美容ドリンクなら簡単に続けられる!
毎日1.2mgのグルコシルセラミドを摂り続けると、お肌の潤いに効果的だといわれています。しかし、例えばその4分の1の0.3mgをごはんから摂ろうとすると、なんと玄米ごはんを20杯も食べなければいけない計算に!
これだけの量を食品から摂るのは現実的ではありません。

そこで、高純度に精製されたグルコシルセラミド配合の美容ドリンクやサプリメントが、毎日のセラミドケアの強い味方になります。1日の理想の量が飲みやすい形になっているので、効率的にセラミドケアを続けることができるのです。


内側からのセラミドケアは、化粧水などの外側からのケアと比べると、ターンオーバー分の時間がかかってしまうので、継続こそが潤いへの近道です。
米由来のグルコシルセラミドであれば、必要量を3カ月間ほど摂り続けることで、肌の水分保持量が上がることが分かっています。
定期的に摂り続ければ肌の土台から潤い成分をつくることができ、深部から潤いを感じることができるでしょう。

まとめ

乾燥肌の改善のために、セラミド入り美容ドリンクやサプリメントを継続的に摂ってインナーケアを続け、乾燥が特に気になる顔は化粧水や美容液で重点的にセラミド成分を重ね塗り……など、ライフスタイルと肌の状態に合わせて、潤い肌のためのケアにトライしてみましょう!