HAIR COLOR TREATMENT
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白髪ケア COLUMN
白髪ケア COLUMN
白髪は35歳を過ぎた頃から目立ち始めるのが一般的です。
白髪になるメカニズムは徐々に解明されつつあり、偏った食事やストレスなど、加齢以外にも様々な要因があることが分かってきました。
まずは白髪になるメカニズムを知り、日々の生活習慣を見直してみましょう。
頭皮の血流改善に効果がある正しいシャンプーの仕方や頭皮マッサージなど、白髪の予防にもつながる頭皮ケアを紹介します。
白髪は35歳を過ぎた頃から目立ち始めるのが一般的です。
白髪になるメカニズムは徐々に解明されつつあり、偏った食事やストレスなど、加齢以外にも様々な要因があることが分かってきました。
まずは白髪になるメカニズムを知り、日々の生活習慣を見直してみましょう。
頭皮の血流改善に効果がある正しいシャンプーの仕方や頭皮マッサージなど、白髪の予防にもつながる頭皮ケアを紹介します。
〈監修〉
〈監修〉
野田真史先生
池袋駅前のだ皮膚科 院長
野田真史先生
池袋駅前のだ皮膚科 院長
のだ・しんじ 医学博士・皮膚科専門医。東京大学大学院医学系研究科卒業。ニューヨーク州医師免許を取得し、2014年からニューヨークのロックフェラー大学皮膚科で診療、研究。2016年東京大学医学部附属病院皮膚科助教。2018年、池袋駅前のだ皮膚科を開業。
のだ・しんじ 医学博士・皮膚科専門医。東京大学大学院医学系研究科卒業。ニューヨーク州医師免許を取得し、2014年からニューヨークのロックフェラー大学皮膚科で診療、研究。2016年東京大学医学部附属病院皮膚科助教。2018年、池袋駅前のだ皮膚科を開業。
「白髪」は男女共に、加齢に伴う悩みの一つです。
見た目の第一印象を決めるのは髪の毛だといっても過言ではなく、白髪があると「老けて見える」「疲れて見える」など、悩みは尽きることがありません。
白髪は自然な老化現象で、避けては通れない変化ではありますが、栄養バランスの整った食事を摂り、シャンプーや頭皮マッサージなどで頭皮の血行をよくすることで、白髪の予防・改善につながる可能性はあります。
そもそも、黒かった髪が白髪になってしまうのはなぜなのでしょうか。
まずは、白髪のメカニズムを知っておきましょう。白髪のメカニズムは長年、不明な点も多かったのですが、黒髪の色素を生み出す色素幹細胞が日本の研究者によって発見されたことを機に、その仕組みが解明されつつあります。
髪が黒いのは、黒い色のもととなる「メラニン」と呼ばれる色素が髪に含まれているからです。
その色素が毛髪に受け渡されることで髪は黒くなります。
しかし、加齢など何らかの原因によってダメージを受け、色素幹細胞が減少すると、メラニン色素をつくり出すことができず、白髪になってしまうというわけです。
ただ、なぜ色素幹細胞が減ってしまうのかは、まだよく分かっていません。
現状では、様々な要因によって色素幹細胞のDNAに傷がつくことが理由の一つと考えられています。
そうは言っても、10代でも白髪がある「若白髪」や、50代でもほぼ白髪がない人もおり、白髪は個人差が大きいといわれています。
近年、薄毛の治療は大きな進歩を遂げる一方で、白髪を治すことに特化した薬や治療法はまだないのが現状です。しかし、白髪を増やす可能性のある生活習慣を改善し、体の内側から健康を見直した結果、白髪予防につながるケースはあると考えられます。
「白髪」は男女共に、加齢に伴う悩みの一つです。
見た目の第一印象を決めるのは髪の毛だといっても過言ではなく、白髪があると「老けて見える」「疲れて見える」など、悩みは尽きることがありません。
白髪は自然な老化現象で、避けては通れない変化ではありますが、栄養バランスの整った食事を摂り、シャンプーや頭皮マッサージなどで頭皮の血行をよくすることで、白髪の予防・改善につながる可能性はあります。
そもそも、黒かった髪が白髪になってしまうのはなぜなのでしょうか。
まずは、白髪のメカニズムを知っておきましょう。白髪のメカニズムは長年、不明な点も多かったのですが、黒髪の色素を生み出す色素幹細胞が日本の研究者によって発見されたことを機に、その仕組みが解明されつつあります。
髪が黒いのは、黒い色のもととなる「メラニン」と呼ばれる色素が髪に含まれているからです。
その色素が毛髪に受け渡されることで髪は黒くなります。
しかし、加齢など何らかの原因によってダメージを受け、色素幹細胞が減少すると、メラニン色素をつくり出すことができず、白髪になってしまうというわけです。
ただ、なぜ色素幹細胞が減ってしまうのかは、まだよく分かっていません。
現状では、様々な要因によって色素幹細胞のDNAに傷がつくことが理由の一つと考えられています。
そうは言っても、10代でも白髪がある「若白髪」や、50代でもほぼ白髪がない人もおり、白髪は個人差が大きいといわれています。
近年、薄毛の治療は大きな進歩を遂げる一方で、白髪を治すことに特化した薬や治療法はまだないのが現状です。しかし、白髪を増やす可能性のある生活習慣を改善し、体の内側から健康を見直した結果、白髪予防につながるケースはあると考えられます。
白髪の主な原因は加齢や遺伝ですが、偏った食生活や睡眠不足など、他にも様々な要因があると考えられています。
中でも、注意すべきなのは 栄養不足です。
人の体は自分が食べたものでできています。ツヤのある黒髪をキープし白髪を予防したいのなら、年齢にかかわらず、髪の健康に欠かせない栄養について見直すことが肝心です。
白髪の主な原因は加齢や遺伝ですが、偏った食生活や睡眠不足など、他にも様々な要因があると考えられています。
中でも、注意すべきなのは 栄養不足です。
人の体は自分が食べたものでできています。ツヤのある黒髪をキープし白髪を予防したいのなら、年齢にかかわらず、髪の健康に欠かせない栄養について見直すことが肝心です。
●摂りたい栄養素No.1 はタンパク質
●摂りたい栄養素No.1 はタンパク質
髪の毛はケラチンというタンパク質でできています。
タンパク質は髪の健康には欠かせない栄養素ですから、積極的に摂るようにしましょう。
タンパク質が不足すると、髪の毛を黒くする「チロシン」というメラニン色素の原料も不足して、白髪になりやすくなります。
「なんだ、簡単じゃないか」と思った人も要注意です。
現代人の食生活は、カロリーは十分摂っていても、糖質(炭水化物)に偏りがちで、タンパク質の摂取量が不足している人が実はとても多いのです。
タンパク質には肉や魚、卵など動物性のタンパク質と、大豆など植物性のタンパク質があります。
大切なのは動物性、植物性の両方をバランスよく摂ること。
男性の場合は1日当たり60~65gのタンパク質を摂るように心がけましょう。
髪の毛はケラチンというタンパク質でできています。
タンパク質は髪の健康には欠かせない栄養素ですから、積極的に摂るようにしましょう。
タンパク質が不足すると、髪の毛を黒くする「チロシン」というメラニン色素の原料も不足して、白髪になりやすくなります。
「なんだ、簡単じゃないか」と思った人も要注意です。
現代人の食生活は、カロリーは十分摂っていても、糖質(炭水化物)に偏りがちで、タンパク質の摂取量が不足している人が実はとても多いのです。
タンパク質には肉や魚、卵など動物性のタンパク質と、大豆など植物性のタンパク質があります。
大切なのは動物性、植物性の両方をバランスよく摂ること。
男性の場合は1日当たり60~65gのタンパク質を摂るように心がけましょう。
●髪に色素を送り込むために欠かせないミネラル
●髪に色素を送り込むために欠かせないミネラル
白髪予防にはミネラルも意識して摂取しましょう。
ミネラルは髪が黒くなる色素を、髪にしっかりと送り込むために必要な栄養素です。
ミネラルはメラニン色素をつくるメラノサイトの働きを活性化させる役割もあります。
メラノサイトは、チロシナーゼという酵素を使ってチロシンを黒い色素に変化させます。
ミネラルの中でも、特に積極的に摂りたいのが「鉄分」と「亜鉛」です。
鉄分は、頭皮の健康を維持するために必要な血液(赤血球)をつくるのに必要です。
鉄分には、レバーや赤身の肉、カツオやマグロなど魚に含まれる「ヘム鉄」と、ひじきやほうれん草などの野菜に含まれる「非ヘム鉄」があります。
動物性のヘム鉄の方が、吸収率がよいことが分かっています。亜鉛は髪のもととなるケラチンを作るために不可欠な栄養素で、カキやハマグリなどの貝類、牛肉、レバー、チーズなどに多く含まれています。
鉄分や亜鉛などのミネラルは食事で摂るのが理想ですが、糖質に偏りがちな現代人にとって、「足りない栄養素No.1」はミネラルです。食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントを上手に使って補いましょう。
白髪予防にはミネラルも意識して摂取しましょう。
ミネラルは髪が黒くなる色素を、髪にしっかりと送り込むために必要な栄養素です。
ミネラルはメラニン色素をつくるメラノサイトの働きを活性化させる役割もあります。
メラノサイトは、チロシナーゼという酵素を使ってチロシンを黒い色素に変化させます。
ミネラルの中でも、特に積極的に摂りたいのが「鉄分」と「亜鉛」です。
鉄分は、頭皮の健康を維持するために必要な血液(赤血球)をつくるのに必要です。
鉄分には、レバーや赤身の肉、カツオやマグロなど魚に含まれる「ヘム鉄」と、ひじきやほうれん草などの野菜に含まれる「非ヘム鉄」があります。
動物性のヘム鉄の方が、吸収率がよいことが分かっています。亜鉛は髪のもととなるケラチンを作るために不可欠な栄養素で、カキやハマグリなどの貝類、牛肉、レバー、チーズなどに多く含まれています。
鉄分や亜鉛などのミネラルは食事で摂るのが理想ですが、糖質に偏りがちな現代人にとって、「足りない栄養素No.1」はミネラルです。食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントを上手に使って補いましょう。
●タンパク質と一緒に摂りたいビタミン
●タンパク質と一緒に摂りたいビタミン
頭皮の新陳代謝を促進するビタミンB群や、抗酸化作用のあるビタミンCも積極的に摂りましょう。
食事で摂取したタンパク質は体内でアミノ酸になり、髪のために再合成されてケラチンになりますが、このケラチンの再合成に関わり、亜鉛の働きをサポートするのがビタミンB群やビタミンCなのです。
ビタミンB群は肉類、魚介類、豆類、卵、乳製品などに多く含まれており、タンパク質を含む食材から摂取できます。ビタミンCは緑黄色野菜や果物などに多く含まれていますので、野菜とタンパク質をバランスよく食べましょう。
頭皮の新陳代謝を促進するビタミンB群や、抗酸化作用のあるビタミンCも積極的に摂りましょう。
食事で摂取したタンパク質は体内でアミノ酸になり、髪のために再合成されてケラチンになりますが、このケラチンの再合成に関わり、亜鉛の働きをサポートするのがビタミンB群やビタミンCなのです。
ビタミンB群は肉類、魚介類、豆類、卵、乳製品などに多く含まれており、タンパク質を含む食材から摂取できます。ビタミンCは緑黄色野菜や果物などに多く含まれていますので、野菜とタンパク質をバランスよく食べましょう。
●加工品の食べすぎはNG!
●加工品の食べすぎはNG!
カップ麺や冷凍食品、スナック菓子などの加工食品には、化学合成添加物が多く含まれています。
こうした添加物は、ミネラルやビタミンを大量に使って分解されるため、いくらミネラルやビタミンを摂っても加工食品をたくさん食べていると、髪に回る栄養が少なくなってしまいます。
東洋医学の考え方では、髪は「血余(けつよ)」といわれ、体の中で最後に栄養が行きわたるところだといわれています。
ただでさえ不足しがちなミネラルを無駄遣いしないためにも、加工食品の摂取はなるべく避けましょう。
カップ麺や冷凍食品、スナック菓子などの加工食品には、化学合成添加物が多く含まれています。
こうした添加物は、ミネラルやビタミンを大量に使って分解されるため、いくらミネラルやビタミンを摂っても加工食品をたくさん食べていると、髪に回る栄養が少なくなってしまいます。
東洋医学の考え方では、髪は「血余(けつよ)」といわれ、体の中で最後に栄養が行きわたるところだといわれています。
ただでさえ不足しがちなミネラルを無駄遣いしないためにも、加工食品の摂取はなるべく避けましょう。
健康な髪にとって重要なのは血液と血流です。
髪に栄養を運ぶ毛細血管の血流が悪くなると、髪の毛を育て、黒く色をつけるための栄養が不足して白髪になりやすくなると考えられます。
ここからは、髪の老化予防に欠かせない頭皮ケアについてご紹介します。
健康な髪にとって重要なのは血液と血流です。
髪に栄養を運ぶ毛細血管の血流が悪くなると、髪の毛を育て、黒く色をつけるための栄養が不足して白髪になりやすくなると考えられます。
ここからは、髪の老化予防に欠かせない頭皮ケアについてご紹介します。
●まずは頭皮が動くかどうかチェック
●まずは頭皮が動くかどうかチェック
両方のこめかみから側頭部にかけて手を乗せて、手のひら全体で押さえながら頭皮を前後に動かしてみましょう。健康な頭皮はスライドさせるとよく動きます。
1cm以上動けばOKです。ほとんど動かない人は、頭皮が硬く、血行が悪くなっている可能性があります。
両方のこめかみから側頭部にかけて手を乗せて、手のひら全体で押さえながら頭皮を前後に動かしてみましょう。健康な頭皮はスライドさせるとよく動きます。
1cm以上動けばOKです。ほとんど動かない人は、頭皮が硬く、血行が悪くなっている可能性があります。
頭皮ケアの基本は、毎日の洗髪です。
白髪を招く可能性のある頭皮の血行不良を改善するためには「どんなシャンプー剤を使うか」よりも、「どう洗うか」の方が重要です。
白髪予防に正しいシャンプーの仕方を覚えておきましょう。
頭皮ケアの基本は、毎日の洗髪です。
白髪を招く可能性のある頭皮の血行不良を改善するためには「どんなシャンプー剤を使うか」よりも、「どう洗うか」の方が重要です。
白髪予防に正しいシャンプーの仕方を覚えておきましょう。
①シャンプー前に軽くブラッシングし、ぬるま湯で「予洗い」する
①シャンプー前に軽くブラッシングし、ぬるま湯で「予洗い」する
シャンプーの前に軽くブラッシングをし、38℃前後のぬるま湯で髪と頭全体を1~2分間流す「予洗い」をします。これだけで髪の毛についた汗やホコリなどの約8割を取り除くことができます。
シャンプーの前に軽くブラッシングをし、38℃前後のぬるま湯で髪と頭全体を1~2分間流す「予洗い」をします。これだけで髪の毛についた汗やホコリなどの約8割を取り除くことができます。
②シャンプーで「本洗い」し、十分にすすぐ
②シャンプーで「本洗い」し、十分にすすぐ
次にシャンプー剤を手にとってよく泡立て、優しく洗う「本洗い」をします。
シャンプーの泡を頭皮によくなじませ、1~5分間、指の腹で頭皮を優しくもみこんで、頭全体をマッサージしながら洗いましょう。ゴシゴシ洗うのはNG! あくまでも泡を使って軽く、優しく洗うことがポイントです。
また、爪を立てて洗うのは、頭皮に傷がつくので禁物です。
シャンプーの後は十分な時間をかけてすすぎましょう。
シャンプー剤が残らないようにしっかりすすぐことも大切です。
次にシャンプー剤を手にとってよく泡立て、優しく洗う「本洗い」をします。
シャンプーの泡を頭皮によくなじませ、1~5分間、指の腹で頭皮を優しくもみこんで、頭全体をマッサージしながら洗いましょう。ゴシゴシ洗うのはNG! あくまでも泡を使って軽く、優しく洗うことがポイントです。
また、爪を立てて洗うのは、頭皮に傷がつくので禁物です。
シャンプーの後は十分な時間をかけてすすぎましょう。
シャンプー剤が残らないようにしっかりすすぐことも大切です。
●シャンプー時に加えたい頭皮マッサージ
●シャンプー時に加えたい頭皮マッサージ
「本洗い」では、マッサージを加えてみましょう。
手根と呼ばれる手のひらの付け根にあるふくらんだ部分を使って、頭の筋肉と頭皮を上に持ち上げるようにします。次に、後ろ回りに円を描くように回します。両肘を膝につけながら行うと力が入りやすくなります。
「本洗い」では、マッサージを加えてみましょう。
手根と呼ばれる手のひらの付け根にあるふくらんだ部分を使って、頭の筋肉と頭皮を上に持ち上げるようにします。次に、後ろ回りに円を描くように回します。両肘を膝につけながら行うと力が入りやすくなります。
白髪予防で大切なのはインナーケアです。
体の内側から日々の食事を見直し、髪にしっかり栄養が回ると、白髪になるスピードが緩やかになる可能性があります。
さらに、毎日のシャンプーに頭皮マッサージを加えるなど、外側からもケアを続けて若々しい黒髪をキープしましょう。加齢は避けて通れませんが、日常の習慣は自分の意志で変えられます。
白髪予防で大切なのはインナーケアです。
体の内側から日々の食事を見直し、髪にしっかり栄養が回ると、白髪になるスピードが緩やかになる可能性があります。
さらに、毎日のシャンプーに頭皮マッサージを加えるなど、外側からもケアを続けて若々しい黒髪をキープしましょう。加齢は避けて通れませんが、日常の習慣は自分の意志で変えられます。