花粉症の症状に効く薬「ロラタジン」とは? 特徴をご紹介 花粉症の症状に効く薬「ロラタジン」とは? 特徴をご紹介

花粉症の症状に効く薬「ロラタジン」とは?特徴をご紹介

花粉症の症状に効く薬「ロラタジン」とは?特徴をご紹介

花粉症の症状を抑える抗ヒスタミン薬のなかでも、第2世代と呼ばれる新しいタイプの薬「ロラタジン」。医師が処方する医療用医薬品として使われてきましたが、現在は市販薬(OTC医薬品)としても販売されています。効き目の特徴や副作用など薬の特徴について解説します。

花粉症の症状を抑える抗ヒスタミン薬のなかでも、第2世代と呼ばれる新しいタイプの薬「ロラタジン」。医師が処方する医療用医薬品として使われてきましたが、現在は市販薬(OTC医薬品)としても販売されています。効き目の特徴や副作用など薬の特徴について解説します。

〈目次〉

〈目次〉

「ロラタジン」ってどんな薬?

「ロラタジン」ってどんな薬?

ロラタジンは、アレルギー症状を発症させる物質であるヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」です。
たとえば、スギ花粉症の人がスギの花粉を浴びると、マスト細胞という細胞からヒスタミンが放出され、くしゃみや鼻みず、目のかゆみなど不快な症状を引き起こします。しかし、ヒスタミンの働きをブロックする抗ヒスタミン薬を飲むことによって、これらの症状を抑えられるのです。
抗ヒスタミン薬には、第1世代と呼ばれる古くから使われてきたタイプと、第2世代と呼ばれる比較的新しいタイプがあり、ロラタジンは第2世代抗ヒスタミン薬。第2世代の薬には眠くなりにくい、1日1回もしくは2回の服用でよいなどのメリットがあります。

ロラタジンは、2002年に処方薬(医療用医薬品)として販売が開始されました。その後、効果や安全性などが評価され、2017年からは市販薬(OTC医薬品)としても販売されています。一般的な錠剤のほか水なしで飲めるタイプの錠剤もあります。また、処方薬に限られますが、3歳以上ならば服用が認められているドライシロップタイプもあります。

ロラタジンは、アレルギー症状を発症させる物質であるヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」です。
たとえば、スギ花粉症の人がスギの花粉を浴びると、マスト細胞という細胞からヒスタミンが放出され、くしゃみや鼻みず、目のかゆみなど不快な症状を引き起こします。しかし、ヒスタミンの働きをブロックする抗ヒスタミン薬を飲むことによって、これらの症状を抑えられるのです。
抗ヒスタミン薬には、第1世代と呼ばれる古くから使われてきたタイプと、第2世代と呼ばれる比較的新しいタイプがあり、ロラタジンは第2世代抗ヒスタミン薬。第2世代の薬には眠くなりにくい、1日1回もしくは2回の服用でよいなどのメリットがあります。

ロラタジンは、2002年に処方薬(医療用医薬品)として販売が開始されました。その後、効果や安全性などが評価され、2017年からは市販薬(OTC医薬品)としても販売されています。一般的な錠剤のほか水なしで飲めるタイプの錠剤もあります。また、処方薬に限られますが、3歳以上ならば服用が認められているドライシロップタイプもあります。

ロラタジンの特徴

ロラタジンの特徴

ロラタジンなどの第2世代の抗ヒスタミン薬が眠くなりにくいのは、脳の中枢に入り込みにくいからです。第1世代の抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻みずなどの症状をよく抑える力があるものの、脳の中枢に届きやすいため、眠くなるなどの副作用がありました。この問題点を解決するための研究が進み、生まれたのが、ロラタジンに代表される第2世代の抗ヒスタミン薬です。眠くなりにくいだけではなく、集中力が低下しにくい、口が乾きにくいなどの特徴もあります。
また、ロラタジンは服用後効き始めるまでの時間が短く、効き目の続く時間(作用持続時間)が14時間程度と長いのも特徴です。そのため、服用は1日1回でよく、仕事や学業、家事、子育て、介護などで忙しい人におすすめです。

ロラタジンなどの第2世代の抗ヒスタミン薬が眠くなりにくいのは、脳の中枢に入り込みにくいからです。第1世代の抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻みずなどの症状をよく抑える力があるものの、脳の中枢に届きやすいため、眠くなるなどの副作用がありました。この問題点を解決するための研究が進み、生まれたのが、ロラタジンに代表される第2世代の抗ヒスタミン薬です。眠くなりにくいだけではなく、集中力が低下しにくい、口が乾きにくいなどの特徴もあります。
また、ロラタジンは服用後効き始めるまでの時間が短く、効き目の続く時間(作用持続時間)が14時間程度と長いのも特徴です。そのため、服用は1日1回でよく、仕事や学業、家事、子育て、介護などで忙しい人におすすめです。

【ロラタジンの特徴】

【ロラタジンの特徴】

  • 効き目の続く時間が長く、眠くなりにくい
  • 1日1回1錠でよい
  • 集中力が低下しにくい
  • 口が乾きにくい
  • 早めに飲むとより効果的
  • 効き目の続く時間が長く、眠くなりにくい
  • 1日1回1錠でよい
  • 集中力が低下しにくい
  • 口が乾きにくい
  • 早めに飲むとより効果的

ロラタジンの効果

ロラタジンの効果

ロラタジンの効果 ロラタジンの効果

ロラタジンは抗ヒスタミン薬なので、ヒスタミンの作用によって起こるくしゃみや鼻みずによく効きますが、それだけではありません。鼻づまりを引き起こすロイコトリエンという物質の分泌を抑える作用もあります。

少し詳しく説明しましょう。
花粉などのアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)を浴びると、マスト細胞という細胞から、ヒスタミンやロイコトリエンといったアレルギー誘発物質(ケミカルメディエーター)が放出されます。
ロラタジンには、マスト細胞からヒスタミンが放出されるのを抑える作用と、ヒスタミンが結合する受容体をブロックする作用があり、この2つの作用でくしゃみや鼻みずの出現を抑えます。
ロラタジンにはヒスタミンだけではなく、マスト細胞からロイコトリエンが放出されるのを抑える作用も併せ持つため、鼻づまりに対しても効果があると考えられています。

ロラタジンは抗ヒスタミン薬なので、ヒスタミンの作用によって起こるくしゃみや鼻みずによく効きますが、それだけではありません。鼻づまりを引き起こすロイコトリエンという物質の分泌を抑える作用もあります。

少し詳しく説明しましょう。
花粉などのアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)を浴びると、マスト細胞という細胞から、ヒスタミンやロイコトリエンといったアレルギー誘発物質(ケミカルメディエーター)が放出されます。
ロラタジンには、マスト細胞からヒスタミンが放出されるのを抑える作用と、ヒスタミンが結合する受容体をブロックする作用があり、この2つの作用でくしゃみや鼻みずの出現を抑えます。
ロラタジンにはヒスタミンだけではなく、マスト細胞からロイコトリエンが放出されるのを抑える作用も併せ持つため、鼻づまりに対しても効果があると考えられています。

ロラタジンの副作用

ロラタジンの副作用

医師が処方していた薬から市販薬に変わったものをスイッチOTC薬といい、薬局やドラッグストアで購入することができます。安全性が高いですが、お薬である以上ある程度は副作用のリスクが伴います。ロラタジンも、副作用が出にくいとはいえ、まったくないわけではありません。
人によっては口の渇き、便秘、下痢、眠気が出ることがあるので、服用後にこれらの症状が現れたら、服用をやめて、薬局やドラッグストアの薬剤師、登録販売者、または医師に相談しましょう。

医師が処方していた薬から市販薬に変わったものをスイッチOTC薬といい、薬局やドラッグストアで購入することができます。安全性が高いですが、お薬である以上ある程度は副作用のリスクが伴います。ロラタジンも、副作用が出にくいとはいえ、まったくないわけではありません。
人によっては口の渇き、便秘、下痢、眠気が出ることがあるので、服用後にこれらの症状が現れたら、服用をやめて、薬局やドラッグストアの薬剤師、登録販売者、または医師に相談しましょう。

ロラタジンの注意点

ロラタジンの注意点

医師から処方された場合

医師から処方された場合

  • 指示された用法・用量を守って服用します。
  • 服用後、だるさなど気になる症状が現れたら、服用をやめて速やかに担当の医師や薬剤師に相談をしましょう。
  • 指示された用法・用量を守って服用します。
  • 服用後、だるさなど気になる症状が現れたら、服用をやめて速やかに担当の医師や薬剤師に相談をしましょう。

市販薬を買った場合

市販薬を買った場合

  • 「使用上の注意」をよく読み、正しく服用しましょう。
  • アレルギー性鼻炎専用薬として市販されているので、それ以外の症状で飲んではいけません。
  • 15歳未満の子どもは服用できません。
  • 授乳中は服用しないか、もし服用する場合は授乳を避けるようにしましょう。
  • 薬の飲み合わせに注意しましょう。薬によっては、ロラタジンの血中濃度が必要以上に上がってしまうことがあります。ほかに服用している薬がある人は購入時に薬剤師に相談してください。
  • 「使用上の注意」をよく読み、正しく服用しましょう。
  • アレルギー性鼻炎専用薬として市販されているので、それ以外の症状で飲んではいけません。
  • 15歳未満の子どもは服用できません。
  • 授乳中は服用しないか、もし服用する場合は授乳を避けるようにしましょう。
  • 薬の飲み合わせに注意しましょう。薬によっては、ロラタジンの血中濃度が必要以上に上がってしまうことがあります。ほかに服用している薬がある人は購入時に薬剤師に相談してください。

教えてくれた先生

教えてくれた先生

松脇 由典 先生 松脇 由典 先生

松脇 由典 先生

松脇 由典 先生

医療法人社団 恵芳会
松脇クリニック品川 院長
耳鼻咽喉科・アレルギー科医師
松脇クリニック品川

医療法人社団 恵芳会
松脇クリニック品川 院長
耳鼻咽喉科・アレルギー科医師
松脇クリニック品川

【略歴】
1994年3月東京慈恵会医科大学 医学部 医学科卒業
1994年5月東京慈恵会医科大学付属病院にて研修開始
2006年8月東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科講座 講師
医療法人社団恵芳会 松脇クリニック品川 理事長
現在に至る

【学会】
日本耳鼻咽喉科学会・専門医/日本アレルギー学会・専門医/日本鼻科学会
耳鼻咽喉科臨床学会/耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会/
品川気道アレルギー研究会・代表
アレルギー・好酸球研究会

【賞罰】
平成24年日本鼻科学会 第19回学会賞
平成18年米国アレルギー喘息免疫学会 Featured
presentation
平成17年東京慈恵会医科大学 金杉賞

【略歴】
1994年3月東京慈恵会医科大学 医学部 医学科卒業
1994年5月東京慈恵会医科大学付属病院にて研修開始
2006年8月東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科講座 講師
医療法人社団恵芳会 松脇クリニック品川 理事長
現在に至る

【学会】
日本耳鼻咽喉科学会・専門医/日本アレルギー学会・専門医/日本鼻科学会
耳鼻咽喉科臨床学会/耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会/
品川気道アレルギー研究会・代表
アレルギー・好酸球研究会

【賞罰】
平成24年日本鼻科学会 第19回学会賞
平成18年米国アレルギー喘息免疫学会 Featured
presentation
平成17年東京慈恵会医科大学 金杉賞