季節の変わり目、とくに朝晩が少し冷え込むようになる時期は風邪をひきやすいもの。でも、鼻風邪っぽい症状がなかなか治らない、目のかゆみを伴うという症状がみられたら、それは花粉症かもしれません。
季節の変わり目、とくに朝晩が少し冷え込むようになる時期は風邪をひきやすいもの。でも、鼻風邪っぽい症状がなかなか治らない、目のかゆみを伴うという症状がみられたら、それは花粉症かもしれません。
風邪なら数日で症状は改善しますが、花粉症はいつまでもすっきりしないことが特徴のひとつ。「もしかして花粉症?」と思ったら病院を受診することも考えてみましょう。
風邪なら数日で症状は改善しますが、花粉症はいつまでもすっきりしないことが特徴のひとつ。「もしかして花粉症?」と思ったら病院を受診することも考えてみましょう。
似て非なる花粉症と風邪の症状。あなたを悩ませている症状はどちらに当てはまりますか?花粉症と風邪とでは何科を受診するかも少し変わってきます。
似て非なる花粉症と風邪の症状。あなたを悩ませている症状はどちらに当てはまりますか?花粉症と風邪とでは何科を受診するかも少し変わってきます。
花粉症の4大症状は、「くしゃみ」「鼻みず」「鼻づまり」「目のかゆみ」です。
とくに、目のかゆみがあるかどうかは、花粉症と風邪を見分ける大きなポイント。目のかゆみに加え、くしゃみが出はじめると連発する、さらっとした鼻みずが出続けるという症状が2週間以上続く場合は、花粉症の可能性がかなり高いといえますから、受診の目安かもしれません。
アレルギー性鼻炎 |
風邪 |
|
鼻みずの状態 |
水のようにさらっとして透明。 |
黄色っぽくねばりがあることがある。 |
くしゃみの出かた |
花粉やハウスダストなどアレルギーの原因となるものが鼻の中に入るとすぐに連続して出る。 |
冷たい空気を吸い込んだときなどに1回から数回でる。 |
症状が強くなる時間帯 |
花粉症は朝方、花粉が多く飛ぶ昼頃と夕方。 |
一日中同じ程度の症状がある。 |
症状が続く期間 |
花粉症は2週間以上、花粉の飛散期に起こる。 |
数日間。 |
くしゃみ、鼻みず、鼻づまり以外の病状 |
アレルギー性結膜炎のために目のかゆみなどが出ることがある。せきやのどがイガイガするといった咽喉頭異常、頭痛や倦怠感などがでることがあるが、発熱することはない。 |
のどの痛み、せき、痰など、悪寒や発熱。 |
花粉症の4大症状は、「くしゃみ」「鼻みず」「鼻づまり」「目のかゆみ」です。
とくに、目のかゆみがあるかどうかは、花粉症と風邪を見分ける大きなポイント。目のかゆみに加え、くしゃみが出はじめると連発する、さらっとした鼻みずが出続けるという症状が2週間以上続く場合は、花粉症の可能性がかなり高いといえますから、受診の目安かもしれません。
アレルギー性鼻炎 |
風邪 |
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鼻みずの状態 |
水のようにさらっとして透明。 |
黄色っぽくねばりがあることがある。 |
くしゃみの出かた |
花粉やハウスダストなどアレルギーの原因となるものが鼻の中に入るとすぐに連続して出る。 |
冷たい空気を吸い込んだときなどに1回から数回でる。 |
症状が強くなる時間帯 |
花粉症は朝方、花粉が多く飛ぶ昼頃と夕方。 |
一日中同じ程度の症状がある。 |
症状が続く期間 |
花粉症は2週間以上、花粉の飛散期に起こる。 |
数日間。 |
くしゃみ、鼻みず、鼻づまり以外の病状 |
アレルギー性結膜炎のために目のかゆみなどが出ることがある。せきやのどがイガイガするといった咽喉頭異常、頭痛や倦怠感などがでることがあるが、発熱することはない。 |
のどの痛み、せき、痰など、悪寒や発熱。 |
風邪のくしゃみは、冷たい空気を吸い込んだときなどに1回から数回出るだけ。花粉症のように何回も連発するということはまれです。また、鼻みずは黄色っぽくて粘り気があります。
鼻の症状だけでなく、のどの腫れや痛み、咳や痰、悪寒や発熱がある場合は、花粉症よりも風邪が疑われます。
風邪のくしゃみは、冷たい空気を吸い込んだときなどに1回から数回出るだけ。花粉症のように何回も連発するということはまれです。また、鼻みずは黄色っぽくて粘り気があります。
鼻の症状だけでなく、のどの腫れや痛み、咳や痰、悪寒や発熱がある場合は、花粉症よりも風邪が疑われます。
おそらく花粉症……そう思ったら、どの花粉に対してアレルギーが起きているのか分からなくても、外出時にマスクをする、メガネをかける、帽子をかぶる、花粉が付きにくいすべすべした素材の服を着る、帰宅したら手と顔を洗い、うがいをするということを試してみましょう。花粉症対策の基本は花粉を浴びないことと、体についた花粉を早く落とし、家に持ち込まないことです。
このような対策を行っても症状がつらいという場合は、薬物療法などを考えましょう。
ただし、風邪という可能性も完全には否定できないので、まずは病院できちんと診断してもらうことが大切です。
おそらく花粉症……そう思ったら、どの花粉に対してアレルギーが起きているのか分からなくても、外出時にマスクをする、メガネをかける、帽子をかぶる、花粉が付きにくいすべすべした素材の服を着る、帰宅したら手と顔を洗い、うがいをするということを試してみましょう。花粉症対策の基本は花粉を浴びないことと、体についた花粉を早く落とし、家に持ち込まないことです。
このような対策を行っても症状がつらいという場合は、薬物療法などを考えましょう。
ただし、風邪という可能性も完全には否定できないので、まずは病院できちんと診断してもらうことが大切です。
病院にはたくさんの診療科があって、何科にかかればいいのかわからないというのはよくあること。
花粉症を診療しているのは、耳鼻咽喉科、内科、眼科などが一般的ですが、できれば症状に応じた診療科を選ぶとよいでしょう。
病院にはたくさんの診療科があって、何科にかかればいいのかわからないというのはよくあること。
花粉症を診療しているのは、耳鼻咽喉科、内科、眼科などが一般的ですが、できれば症状に応じた診療科を選ぶとよいでしょう。
耳鼻咽喉科は、鼻、耳、のどを専門的に診る診療科です。くしゃみ・鼻みず・鼻づまりという鼻炎症状がとくに気になる場合は、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。
花粉症であることがはっきりすれば、目のかゆみについても対応してくれます。
耳鼻咽喉科は、鼻、耳、のどを専門的に診る診療科です。くしゃみ・鼻みず・鼻づまりという鼻炎症状がとくに気になる場合は、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。
花粉症であることがはっきりすれば、目のかゆみについても対応してくれます。
子どもの花粉症は小児科で診てもらうのがベストです。
子どもの場合は薬の選び方、薬の量などで大人と異なる場合があります。耳鼻咽喉科、内科、眼科でももちろんそのことを考慮して薬を処方しますが、その子を長く診てくれているかかりつけの小児科があるなら、まずそこに相談してみましょう。
子どもの花粉症は小児科で診てもらうのがベストです。
子どもの場合は薬の選び方、薬の量などで大人と異なる場合があります。耳鼻咽喉科、内科、眼科でももちろんそのことを考慮して薬を処方しますが、その子を長く診てくれているかかりつけの小児科があるなら、まずそこに相談してみましょう。
内科は15歳以上の人が対象で、ケガの治療や手術など外科的な治療が必要ない病気のほとんどを診療します。風邪の治療は内科の領域ですが、アレルギーの一種である花粉症も守備範囲なので、内科で花粉症の治療を行っている人はたくさんいます。
クリニックによっては、小児科も対応しているところがあります。
内科は15歳以上の人が対象で、ケガの治療や手術など外科的な治療が必要ない病気のほとんどを診療します。風邪の治療は内科の領域ですが、アレルギーの一種である花粉症も守備範囲なので、内科で花粉症の治療を行っている人はたくさんいます。
クリニックによっては、小児科も対応しているところがあります。
眼科は目とその周辺のまぶた、目の筋肉、涙に関する器官を診療します。
花粉によるアレルギー性結膜炎で、目のかゆみ、充血、流涙、目やに、まぶたの腫れなど強い症状がある場合は、眼科で診てもらうとよいかもしれません。ステロイド点眼薬を使用する場合は、緑内障という副作用が出る場合があります。眼科に受診し眼圧検査を定期的にチェックしてもらいながら治療していきましょう。
眼科は目とその周辺のまぶた、目の筋肉、涙に関する器官を診療します。
花粉によるアレルギー性結膜炎で、目のかゆみ、充血、流涙、目やに、まぶたの腫れなど強い症状がある場合は、眼科で診てもらうとよいかもしれません。ステロイド点眼薬を使用する場合は、緑内障という副作用が出る場合があります。眼科に受診し眼圧検査を定期的にチェックしてもらいながら治療していきましょう。
アレルギー科は、文字通りアレルギー性疾患を専門に診る診療科です。
医師の中にはさまざまな専門医がいますが、日本アレルギー学会が認定するアレルギー専門医もそのひとつ。内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科など分野別に認定が行われています。
クリニックの名前に「○○アレルギークリニック」とあったり、診療科目に「アレルギー科」と掲げているところの多くはアレルギー専門医が診療を行っています。
花粉症に対する治療は、診療ガイドラインがありますので、どの診療科でも大きく変わることはありませんが、症状が重い場合などは、アレルギー専門医がいるアレルギー科を受診するという選択もあります。
アレルギー科は、文字通りアレルギー性疾患を専門に診る診療科です。
医師の中にはさまざまな専門医がいますが、日本アレルギー学会が認定するアレルギー専門医もそのひとつ。内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科など分野別に認定が行われています。
クリニックの名前に「○○アレルギークリニック」とあったり、診療科目に「アレルギー科」と掲げているところの多くはアレルギー専門医が診療を行っています。
花粉症に対する治療は、診療ガイドラインがありますので、どの診療科でも大きく変わることはありませんが、症状が重い場合などは、アレルギー専門医がいるアレルギー科を受診するという選択もあります。
花粉症の主な治療方法には、今あるつらい症状を抑える薬物療法、手術療法、そして、花粉症を根本的に治す舌下免疫療法(減感作療法)があります。
花粉症の主な治療方法には、今あるつらい症状を抑える薬物療法、手術療法、そして、花粉症を根本的に治す舌下免疫療法(減感作療法)があります。
抗アレルギー薬の内服薬、点鼻薬、点眼薬などを使って症状を抑えます。
症状のタイプ(病型)や重症度によって薬の組み合わせが変わるため、自分の症状を具体的に医師に伝えるようにしましょう。
市販薬を使う場合は薬局やドラッグストアの薬剤師に、「鼻みずが止まらない」「鼻づまりで苦しい」など自分の症状と、「運転する仕事なので眠くならない薬が欲しい」などの希望を伝えて相談しましょう。
抗アレルギー薬の内服薬、点鼻薬、点眼薬などを使って症状を抑えます。
症状のタイプ(病型)や重症度によって薬の組み合わせが変わるため、自分の症状を具体的に医師に伝えるようにしましょう。
市販薬を使う場合は薬局やドラッグストアの薬剤師に、「鼻みずが止まらない」「鼻づまりで苦しい」など自分の症状と、「運転する仕事なので眠くならない薬が欲しい」などの希望を伝えて相談しましょう。
鼻づまりがひどい人には、鼻の粘膜を切除して小さくし、鼻の通りをよくする手術、くしゃみや鼻みずがひどい人には、くしゃみや鼻みずに関係する神経を切断することで症状を軽くする手術があります。
また、左右の鼻の穴を隔てている「鼻中隔(※鼻を左右に仕切る壁の部分)」が曲がっている場合は、鼻づまりの症状が強く出るため、鼻中隔湾曲矯正術が勧められます。
これらの手術は日帰りが可能になっています。
鼻づまりがひどい人には、鼻の粘膜を切除して小さくし、鼻の通りをよくする手術、くしゃみや鼻みずがひどい人には、くしゃみや鼻みずに関係する神経を切断することで症状を軽くする手術があります。
また、左右の鼻の穴を隔てている「鼻中隔(※鼻を左右に仕切る壁の部分)」が曲がっている場合は、鼻づまりの症状が強く出るため、鼻中隔湾曲矯正術が勧められます。
これらの手術は日帰りが可能になっています。
スギ花粉症やダニのアレルギー性鼻炎などアレルギーを引き起こす原因物質が確定している人が対象の治療です。
アレルギーを引き起こす花粉の抗原エキスを体に少しずつ入れて慣らしていきます。スギ花粉症、ダニのアレルギー性鼻炎の根治が期待できる唯一の治療方法で、アレルギー免疫療法のひとつです。
この治療は数年間続ける必要があり、即効性はありませんが、治療を受けた人の約70%に効果があったといわれています。
スギ花粉症やダニのアレルギー性鼻炎などアレルギーを引き起こす原因物質が確定している人が対象の治療です。
アレルギーを引き起こす花粉の抗原エキスを体に少しずつ入れて慣らしていきます。スギ花粉症、ダニのアレルギー性鼻炎の根治が期待できる唯一の治療方法で、アレルギー免疫療法のひとつです。
この治療は数年間続ける必要があり、即効性はありませんが、治療を受けた人の約70%に効果があったといわれています。
【略歴】
1994年3月東京慈恵会医科大学 医学部 医学科卒業
1994年5月東京慈恵会医科大学付属病院にて研修開始
2006年8月東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科講座 講師
医療法人社団恵芳会 松脇クリニック品川 理事長
現在に至る
【学会】
日本耳鼻咽喉科学会・専門医/日本アレルギー学会・専門医/日本鼻科学会
耳鼻咽喉科臨床学会/耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会/
品川気道アレルギー研究会・代表
アレルギー・好酸球研究会
【賞罰】
平成24年日本鼻科学会 第19回学会賞
平成18年米国アレルギー喘息免疫学会 Featured
presentation
平成17年東京慈恵会医科大学 金杉賞
【略歴】
1994年3月東京慈恵会医科大学 医学部 医学科卒業
1994年5月東京慈恵会医科大学付属病院にて研修開始
2006年8月東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科講座 講師
医療法人社団恵芳会 松脇クリニック品川 理事長
現在に至る
【学会】
日本耳鼻咽喉科学会・専門医/日本アレルギー学会・専門医/日本鼻科学会
耳鼻咽喉科臨床学会/耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会/
品川気道アレルギー研究会・代表
アレルギー・好酸球研究会
【賞罰】
平成24年日本鼻科学会 第19回学会賞
平成18年米国アレルギー喘息免疫学会 Featured
presentation
平成17年東京慈恵会医科大学 金杉賞