夏から秋にかけて発症するヨモギ花粉症。
症状は? 注意すべき時期は? 対策は?
――ヨモギの花粉症に関する疑問を専門医に教えてもらいました。
夏から秋にかけて発症するヨモギ花粉症。
症状は? 注意すべき時期は? 対策は?
――ヨモギの花粉症に関する疑問を専門医に教えてもらいました。
秋の花粉症といえばブタクサを思い浮かべますが、同じような時期に花粉症の原因となる植物にヨモギがあります。ヨモギは草餅の材料としても知られているため、春の植物のイメージがあります。しかし、草餅に使うのは新芽、つまり葉っぱであり、花粉を飛散させる花ではないのです。ヨモギはブタクサと同じキク科の植物。ブタクサの花粉症だと思っていたら、実はヨモギの花粉症だったということも。また、ブタクサとヨモギ両方の花粉症をもつ人もいます。ブタクサの背後にひそむヨモギ花粉は要注意です。
秋の花粉症といえばブタクサを思い浮かべますが、同じような時期に花粉症の原因となる植物にヨモギがあります。ヨモギは草餅の材料としても知られているため、春の植物のイメージがあります。しかし、草餅に使うのは新芽、つまり葉っぱであり、花粉を飛散させる花ではないのです。ヨモギはブタクサと同じキク科の植物。ブタクサの花粉症だと思っていたら、実はヨモギの花粉症だったということも。また、ブタクサとヨモギ両方の花粉症をもつ人もいます。ブタクサの背後にひそむヨモギ花粉は要注意です。
ヨモギは夏から秋にかけて茎を高くのばし、草丈50~120㎝ほどに成長します。ヨモギの花は目立つ花ではなく、よほど植物に詳しい人でないと、ほかの雑草の花と見分けるのは難しいでしょう。
花粉が飛散するのは8月から10月くらいですが、地域によって多少異なります。
ヨモギは夏から秋にかけて茎を高くのばし、草丈50~120㎝ほどに成長します。ヨモギの花は目立つ花ではなく、よほど植物に詳しい人でないと、ほかの雑草の花と見分けるのは難しいでしょう。
花粉が飛散するのは8月から10月くらいですが、地域によって多少異なります。
各エリアのヨモギ花粉飛散時期
各エリアのヨモギ花粉飛散時期
8月初めから9月いっぱい飛散しますが、飛散量はさほど多くありません。
8月初めから9月いっぱい飛散しますが、飛散量はさほど多くありません。
8月中旬から10月いっぱい飛散。9月上旬から中旬が飛散のピークです。
8月中旬から10月いっぱい飛散。9月上旬から中旬が飛散のピークです。
7月下旬から11月中旬頃まで飛散。12月にも飛散が確認されています。飛散のピークは9月中旬ですが、8月後半にも飛散が増えます。
7月下旬から11月中旬頃まで飛散。12月にも飛散が確認されています。飛散のピークは9月中旬ですが、8月後半にも飛散が増えます。
8月中旬頃と、9月中旬から10月中旬にかけて飛散がみられます。飛散量はさほど多くありません。
8月中旬頃と、9月中旬から10月中旬にかけて飛散がみられます。飛散量はさほど多くありません。
8月下旬から11月中旬に飛散し、9月中旬から10月上旬までの約1カ月が飛散のピークです。
8月下旬から11月中旬に飛散し、9月中旬から10月上旬までの約1カ月が飛散のピークです。
8月中旬から11月上旬にかけて飛散し、9月下旬が飛散のピークです。
8月中旬から11月上旬にかけて飛散し、9月下旬が飛散のピークです。
「草本」とは、植物の地上に出ている部分がやわらかい、いわゆる草のこと。その花粉を草本(そうほん)花粉といいます。
ヨモギはブタクサと同様に草本花粉です。花粉飛散の範囲は数十m程度 です。スギなどの樹木花粉のように数十km、ときには遠く数百kmまで飛散することはありません。しかし、身近な雑草なので接触する機会は多いといえます。一方で、ヨモギが生えている場所を知っていれば、近づかないようにすることが可能です。
「草本」とは、植物の地上に出ている部分がやわらかい、いわゆる草のこと。その花粉を草本(そうほん)花粉といいます。
ヨモギはブタクサと同様に草本花粉です。花粉飛散の範囲は数十m程度 です。スギなどの樹木花粉のように数十km、ときには遠く数百kmまで飛散することはありません。しかし、身近な雑草なので接触する機会は多いといえます。一方で、ヨモギが生えている場所を知っていれば、近づかないようにすることが可能です。
ヨモギは、全国いたるところに生育している繁殖力の強い 植物です。生育面積が広い分、花粉の飛散量も多く、ブタクサよりも多いといわれています。ヨモギは地下茎という地面の下で茎を伸ばしていくタイプの植物なので、駆除する場合は根っこまでしっかり抜かないと、すぐにまた生えてきます。
ヨモギの駆除は、大きく育ってしまう前に根こそぎ取るのがポイント。 ちょっと大変ですが、庭の雑草はこまめに駆除し、成長したヨモギが花を咲かせるのを防ぎましょう。
ヨモギは、全国いたるところに生育している繁殖力の強い 植物です。生育面積が広い分、花粉の飛散量も多く、ブタクサよりも多いといわれています。ヨモギは地下茎という地面の下で茎を伸ばしていくタイプの植物なので、駆除する場合は根っこまでしっかり抜かないと、すぐにまた生えてきます。
ヨモギの駆除は、大きく育ってしまう前に根こそぎ取るのがポイント。 ちょっと大変ですが、庭の雑草はこまめに駆除し、成長したヨモギが花を咲かせるのを防ぎましょう。
ヨモギの花粉症の症状は、ほかの花粉症と同じく、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりのアレルギー性鼻炎、目のかゆみ、充血、涙目などのアレルギー性結膜炎が中心です。
しかし、ヨモギ花粉の粒は比較的小さいため、吸い込むと気管支まで入り込んでしまい、喘息のようなせきが出たり、もともと喘息のある方は症状を悪化させたりする原因になることもあります。
ヨモギの花粉症の症状は、ほかの花粉症と同じく、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりのアレルギー性鼻炎、目のかゆみ、充血、涙目などのアレルギー性結膜炎が中心です。
しかし、ヨモギ花粉の粒は比較的小さいため、吸い込むと気管支まで入り込んでしまい、喘息のようなせきが出たり、もともと喘息のある方は症状を悪化させたりする原因になることもあります。
花粉症の患者さんのなかには、特定の食べ物を食べると口の中やのどがかゆくなったり、唇が腫れたりする口腔アレルギー症候群(OAS)が合併することがあります。
ブタクサ・ヨモギの花粉症の人では、メロン、スイカ、セロリなどでOASが出現しやすく、ヨモギの花粉症の人はニンジンにも注意が必要です。
これらのものを食べて15分以内に、口の中やのどにかゆみ、イガイガ感、唇の腫れなどを経験したことのある方は、アレルギー科、あるいはアレルギー疾患も診ている内科や耳鼻咽喉科を受診し、OASの原因を明らかにすることをおすすめします。原因がわかれば適切に対処することができます。まれではあるものの、OASは下痢、腹痛、のどのむくみ、鼻みず、目の充血、さらにはアナフィラキシーを起こして生命を脅かすこともあるためあなどれません。
花粉症の患者さんのなかには、特定の食べ物を食べると口の中やのどがかゆくなったり、唇が腫れたりする口腔アレルギー症候群(OAS)が合併することがあります。
ブタクサ・ヨモギの花粉症の人では、メロン、スイカ、セロリなどでOASが出現しやすく、ヨモギの花粉症の人はニンジンにも注意が必要です。
これらのものを食べて15分以内に、口の中やのどにかゆみ、イガイガ感、唇の腫れなどを経験したことのある方は、アレルギー科、あるいはアレルギー疾患も診ている内科や耳鼻咽喉科を受診し、OASの原因を明らかにすることをおすすめします。原因がわかれば適切に対処することができます。まれではあるものの、OASは下痢、腹痛、のどのむくみ、鼻みず、目の充血、さらにはアナフィラキシーを起こして生命を脅かすこともあるためあなどれません。
ヨモギ花粉から身を守るには、ヨモギを駆除することとヨモギが花を咲かせる時期にヨモギに近づかないことです。
それでも花粉をあびるのを完全に防ぐことはできないので、ヨモギの花が咲く8月から10月(地域によっては11月)頃は、次のような対策をとりましょう。
対策をしても症状がつらい場合は、病院で花粉症の治療を受けましょう。
ヨモギ花粉から身を守るには、ヨモギを駆除することとヨモギが花を咲かせる時期にヨモギに近づかないことです。
それでも花粉をあびるのを完全に防ぐことはできないので、ヨモギの花が咲く8月から10月(地域によっては11月)頃は、次のような対策をとりましょう。
対策をしても症状がつらい場合は、病院で花粉症の治療を受けましょう。
【略歴】
1994年3月東京慈恵会医科大学 医学部 医学科卒業
1994年5月東京慈恵会医科大学付属病院にて研修開始
2006年8月東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科講座 講師
医療法人社団恵芳会 松脇クリニック品川 理事長
現在に至る
【学会】
日本耳鼻咽喉科学会・専門医/日本アレルギー学会・専門医/日本鼻科学会
耳鼻咽喉科臨床学会/耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会/
品川気道アレルギー研究会・代表
アレルギー・好酸球研究会
【賞罰】
平成24年日本鼻科学会 第19回学会賞
平成18年米国アレルギー喘息免疫学会 Featured
presentation
平成17年東京慈恵会医科大学 金杉賞
【略歴】
1994年3月東京慈恵会医科大学 医学部 医学科卒業
1994年5月東京慈恵会医科大学付属病院にて研修開始
2006年8月東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科講座 講師
医療法人社団恵芳会 松脇クリニック品川 理事長
現在に至る
【学会】
日本耳鼻咽喉科学会・専門医/日本アレルギー学会・専門医/日本鼻科学会
耳鼻咽喉科臨床学会/耳鼻咽喉科短期滞在手術研究会/
品川気道アレルギー研究会・代表
アレルギー・好酸球研究会
【賞罰】
平成24年日本鼻科学会 第19回学会賞
平成18年米国アレルギー喘息免疫学会 Featured
presentation
平成17年東京慈恵会医科大学 金杉賞