ライフスタイルが変化しても印象アップをかなえたい!そんな願いをおもちの女性も多いはず。
そこで、今回は上顔の印象について実態を調査しました。
そして、ヘアライターの佐藤友美さんから上顔の大半を占める「髪」についてお話を伺いました。
Report

「人と直接会う時は距離感を意識するようになった」
「ほぼ毎日マスクを着けている」
「オンライン会議など、画面越しに人と会う機会が増えた」
など、私たちの生活スタイルは変化しています。
その変化に合わせて、私たちの外見に対する意識や価値観も変わったのでしょうか?
全国の女性の実態を調査しました。

顔の上半分の印象・下半分の印象、どちらが大切だと思いますか?


9割以上が「上顔」の大切さを実感
マスクをしているときは、マスクをしていないときに比べ
「顔の上半分の印象が大切」と感じている人が多くなったということが分かりました。

他人を見るとき、相手の第一印象を決める顔周りのパーツはどこですか?


印象を決めるのは
マスクをしていても“見える”パーツ
マスクをしていないとき、人の印象を決めるパーツはバラバラでしたが、
マスクを着用しているときは「目元」や「髪」などが人の印象を決めるように。
自分の髪を気にするようになりましたか?

相手の髪を気にするようになりましたか?

2人に1人が髪を気にしている
日常的にマスクを着けるようになったことで、
自分や相手の髪を気にするようになった人が増えたということが分かりました。
マスクをしてお出かけする際、
どのような姿でお出かけできますか?


髪を整えないのはすっぴんよりも恥ずかしい
化粧をしなくても髪の毛を整えれば外出できるという人も多く、
マスクを着けていても見える「髪」を意識している人が多いという結果になりました。
今回の調査では、マスク時代では、顔の上半分である「上顔」が人の印象を決めること。そして「上顔」のなかでも“髪”を気にするようになった人が増えたことが分かりました。
Interview


1976年、北海道知床半島生まれ。20年弱のヘアライター人生で、約4万人、200万カットのヘアスタイル撮影に立ち合う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。
著書に、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)などがある。
印象をコントロールする“髪”

私たちが意識している以上に、人の印象は髪・髪型に左右されています。たとえば、日本の政治家の女性たちは国政へ行くとショートヘアになる方が多いです。これは、ショートヘアの女性は、リーダーシップがあるように見えるから。彼女たちは髪・髪型がもつ性格をうまく活用して、自分の印象を使い分けています。そして、私たちが人から見られている角度は、ほとんど正面ではありません。会社で人から声をかけられるときを思い出してみてください。そのほとんどが隣の席や後ろからだと思います。横顔では見える面積の7割が髪、後ろ姿では10割が髪です。つまり、私たちはほとんど髪しか見ずに、人を認識しています。
ポイントは “前髪”と“輪郭”

マスクを着けるようになり、髪が人の印象に与える影響はより大きくなっています。マスクを着けているとき、「目元」を気にされる方は多いと思いますが、目元周りの印象を決めているのは、「目」と「前髪」。この2つが組み合わさって「目元」の印象になると考えています。マスクによって口元が隠れ、顔の上半分の印象が記憶に残りやすくなったことで「前髪」の重要性は高まっていると感じています。また、オンラインで話したり、マスクを着けたまま会話する際には、髪の輪郭やシルエットが際立つようになります。同じ髪の長さでも、人の印象はカットラインによって変わります。そして、きっちりとまとめられているのか、ゆるくウェーブがついているのかという髪のボリューム感によっても人の印象は変わります。
髪のケアには密度を意識

自分が思い描いた通りの「前髪」や「輪郭」の印象を手に入れるためには、「ヘアケア」が大切です。「ヘアケア」とは、頭皮や髪の素材自体をよい状態に保つ行為のこと。髪のボリュームが気になるという方は、髪のコシに影響する「髪密度」、そして最近キーワードになっている、単位面積あたりに生えている髪の本数のことを指す「頭髪密度」を意識してみてください。多くの人は、髪の毛をケアしようと良質なトリートメントを使用していますが、実は「頭皮」のケアも大切です。頭皮は顔と1枚の皮膚でつながっています。だから肌のお手入れと同じように、専用のケア用品を使い、きちんとマッサージすることで、豊かな髪が育つ土台を育むことができます。
前髪や髪の輪郭を自由にアレンジするためには、
素材をケアする「ヘアケア」が大切です。