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女性の抜け毛について、知っておきたい髪の毛のトラブル

女性の抜け毛について、知っておきたい髪の毛のトラブル

「男性も女性も、抜け毛の原因は同じなのでは」と思う方もいますが、女性の抜け毛の方が複雑な要因が重なり合い、一概に原因が特定しにくいことをご存じでしょうか。女性ならではの髪の毛のトラブルを理解して、抜け毛を予防しましょう。

<監修>

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長 藤本智子
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長 藤本智子

医学博士 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 日本発汗学会理事
2001年浜松医科大学医学部医学科卒業。
東京医科歯科大学皮膚科助教、都立大塚病院皮膚科医長を経て、2017年池袋西口ふくろう皮膚科クリニック開院。

目次

様々な悩みやストレスを抱えている現代女性の抜け毛の原因は様々

仕事や家庭問題、体のことなど、女性には男性にはない特有のストレスや悩みがたくさんあります。そんな体も心も忙しい女性は、抜け毛の悩みを生じてしまうことも……。

長時間きつく結わえたヘアアレンジ が抜け毛につながる

女性はスタイリングを楽しんだり、カットだけではなく、パーマやカラーを取り入れたヘアスタイルにするなど、髪でオシャレを楽しんでいる方が多いでしょう。
しかし、きついポニーテールなどのヘアアレンジを長時間していると、頭皮に負担がかかるために抜け毛を引き起こすことがあります。これを「牽引性けんいんせい脱毛症 」と呼びます。

誤ったダイエットに起因した脱毛

女性のダイエットも、誤った過度な方法では、栄養不足となり、髪の毛がつくられる毛母細胞まで栄養が行き届かなくなり抜け毛の原因になります。栄養分は内臓に優先して送られるため、髪が最初に栄養不足に陥ります。

女性のライフステージの変化が抜け毛の原因になることも

女性の出産後はホルモンバランスが乱れるために、産後三か月から半年程は抜け毛が増えます。これを「産後脱毛症」と呼びます。
また、閉経後の女性の更年期には、女性ホルモンの急減により抜け毛が増え、髪にボリュームがなくなることもあります。

職場の人間関係や家庭問題のストレスも抜け毛に

社会で活躍している女性も増えているからか、大きなプレッシャーやストレスにより抜け毛に悩んでいる女性も多数です。健やかな髪を育むためには、心身ともに健康でいることが大事です。

ヘアスタイルを楽しみたい女性が、抜け毛にならないためにはどうすればいい?

ヘアスタイルを楽しみたい女性が、抜け毛にならないためにはどうすればいい?

ヘアスタイルを楽しみたい女性は、髪にパーマやヘアカラーなどを施したりもしますが、過度の施術により髪が細くなり薄毛の印象を与える可能性もあります。また、頭皮に薬液がついてしまった場合は、頭皮が炎症を起こし抜け毛を引き起こす可能性も……。
カラーリングやパーマの種類や、抜け毛が気になる女性への対策法などをそれぞれ紹介します。

ヘアマニキュア

キューティクルの内側に色素を着色しますが、洗うと少しずつ落ちていき、4週間程度でほとんど元通りになります。髪へのダメージは少ないですが、オシャレを楽しみたい人にとっては持続期間が短いので物足りないかもしれません。
皮膚に薬液が付着すると色が落ちにくいので、基本的には頭皮につけずに、髪の根元ぎりぎりの部分から施術します。
「薄毛や抜け毛に悩んでいるけれど、髪色を変えてみたい」という女性の方には、おすすめです。

ブリーチ

金髪や鮮やかな色にするためのブリーチは脱色とも呼ばれ、髪へのダメージは非常に高いです。薄毛や抜け毛が気になるようであれば、美容師と相談してみましょう。

縮毛矯正

まっすぐサラサラとした髪に憧れる女性も多いでしょう。
縮毛矯正は、薬剤を塗布した髪をアイロンで加熱しながら伸ばし、まっすぐにする手法です。美容室で行われる施術の中では、髪にとってハイリスクなものになります。繰り返して行うと、根元から切れてしまうことも。
一度施術したら次に施術するまで期間をあけたり、施術後はヘアケアに力を入れましょう。

パーマ

パーマは、薬液を塗布後の放置時間や加熱により、パーマがかかる強さを調整します。
髪質によってもパーマのかかり具合が変わり、細い髪質であればパーマはかかりやすい傾向にあります。また、キューティクルが開いているダメージヘアの女性の方がパーマはかかりやすいのですが、チリチリになることもあります。

細い髪質やダメージヘアにパーマを繰り返していると、髪は徐々に細くなり、ボリュームが減ったと感じる人も。
美容師に自分のなりたい仕上がりや、今の髪の状態の悩みなどを相談し、じっくり理解した上で施術ができるといいでしょう。もし薄毛や抜け毛に悩んでいるようであれば、必ず伝えることが大事です。

髪の長い女性も注意!紫外線は抜け毛の原因に

春から夏にかけての季節は紫外線が強くなるので、抜け毛に悩んでいる女性は要注意です。
この季節は、ただでさえ汗や皮脂が頭皮に溜まりやすい環境であるのに、紫外線が強くなり、女性の髪や頭皮にとってダブルパンチの環境下になるのです。

夏と冬の紫外線量を比較すると、夏の紫外線量は冬の3~4倍。最も紫外線量が多いとされる4~9月は、一年間の紫外線量の70~80%に値します。さらに、紫外線とともに、エアコンによる乾燥も気をつけたいところです。

こういった季節の外的要因が重なるため、「秋は抜け毛の季節」といわれるのです。抜け毛の原因となる、紫外線の影響を詳しくご紹介しましょう。

紫外線が頭皮に与えるダメージ

紫外線は皮膚を乾燥させるため、髪が覆われていない分け目には注意をしましょう。
紫外線は地肌の毛根部まで届き、地肌の新陳代謝を低下させ抜け毛を引き起こす可能性があります。

紫外線が髪に与えるダメージ

紫外線が髪に与えるダメージ紫外線が髪に与えるダメージ

強い紫外線は髪の強さを保つ構造(シスチン結合)を切断し、表面を覆っているキューティクルをはがします。すると、ツヤ髪の決め手であり、髪の主な部分「コルテックス」のたんぱく質を流してしまうことに。
すると、髪のツヤは失われ、パサつきやごわつきを生じてしまいます。色素も紫外線で破壊されるため、髪色が赤っぽく見えるように。

※シスチンは髪に最も多く含まれるアミノ酸

抜け毛対策には、髪と頭皮を守る紫外線対策が必須

頭皮の紫外線対策としては、外出する時は帽子をかぶったり、日傘をさしたり、髪をまとめるなどして、頭皮に直接紫外線を浴びないようにしましょう。
肌の紫外線対策と同じように、髪と頭皮の紫外線対策を心がけることが大事です。

ヘアスタイルを楽しんだり生活環境を大切にしながら抜け毛に向き合いましょう

女性の髪の抜け毛については、いろいろな原因が考えられることをご紹介しました。

ヘアスタイルを楽しむに当たって、長時間きつく結わえたヘアアレンジなどで抜け毛を引き起こす可能性 があることや、紫外線による髪ダメージによって、抜け毛が起こる可能性があること。また、結婚、妊娠、出産、そして更年期を迎えるという女性のライフステージの変化やストレスなどによって抜け毛が起こる可能性があること、など、女性の髪の毛には、抜け毛になる要因がさまざまあることがご理解いただけたと思います。

抜け毛が気になる時には、これらの要因で当てはまるものがあるかどうかを確認し、もし心当たりがあった場合には、ヘアケアや生活の改善などを心掛けましょう。

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